料理ネタ


2006年3月

3月1日(水)
・ビーフカレーライス
・大豆ときゅうりとトマトのサラダ

もう3月に入ったのだなあ。早すぎる。小学生のとき学校の先生が、「1月はいぬ、2月は逃げる、3月は去る」と3学期はあっという間に過ぎ去るんだと、よく強調してたけど、あのころは一日がとにかく長くて全く実感なかったですよ。大人と子どもの時間感覚ってこうも違うのか。

仕事面では懸案事項に進展が見られ、ひとまず安心するとともに、「なおのことしっかり脇も固めていかないと」と決意を新たにする。冷たい雨なんてふきとばしてしまえ。

昨日から、カレー三昧の日々。今日のランチは、いつもの美女3人組に、そのうちの一人の彼氏もまじえて、アジャンタで薬膳スープカレー!
3月2日(木)

・前菜盛り合わせ
・野菜スープ
・自家製パン、ピザ
・鮭ときのこのクリームスパゲティ
・豚ロースのソテー

昨日から会社で、パソコン丸ごと交換のための地道な時間のかかる作業を延々とおこなっている。いつかは通らないといけない道だとはいえ、「いやや」「退屈すぎる」。日ごろからパソコンの中身を整理整頓していないのがいけないってことは、よーく分かってるんだけど、やっぱり「いやや」「退屈すぎる」、おまけに肩ぱんぱんの眼精疲労気味にもなった。作業途中でタイムアウト。保育園に迎えにいく時間になりましたとさ。

夫の大学行事として卒論発表の打ち上げがあり、帰宅が遅くなるとのこと。一瞬迷ったけど、息子と二人でひさびさの外食にした。近所(タクシー、ワンメーターの距離)のイタリアンで。息子がお店のお姉さんと仲良くなり、帰りはその人が車で送ってくれた。そういえば前も別の店で同じことがあった。この辺の店は、そういうサービスもしてくれるみたい。

思い起こしてみるに、息子と二人で行動すると、いろいろな人が助けてくれるのだった。肉屋さんでびっくりするほど大幅におまけしてくれたり、食べ物関係がとくにそう。(ステーキ肉を前に二人でじとっと物欲しそうな顔をしてたのかな?ジプシー女の気分が味わえるわ。)空港でもそう。空港の人が荷物を全部持ってくれて一番身軽だった空の旅行が、息子(乳児時代)と二人で急遽伯父の葬儀に出かけたときだった。

私の場合、夫同伴だと極端にこのようなサービスを受ける機会は激減する。女子どもは保護に値する存在で、助け合いましょうという認識が社会に存在している証拠だと思う。これはこれでひとまずラッキー! でもよく言われていることだが、逆に考えれば、ナースを雇えない大多数の父子家庭は、「経済的」には女より多少恵まれているかもしれないが、「社会的」には非常に大変だということだ。

たとえば、子どもにミルクをやったりおしめを替えようにも、公共の場ではそういうのはたいてい女子トイレに隣接してあり、男子禁制の雰囲気であることがざら。私の場合は甘ちゃんの泣き言で、普段夫に手伝ってもらっていた赤ん坊の世話が、外出すると夫に手伝ってもらいたくてもかなわず、すべて私の役割になってしまうことに納得いかんなあと思っていれば済む問題だった。が、だからこそそのぶん、自分ひとりで何もかもしなければならない父親は、いったいどうしてるんだろうとよく夫婦で話していた。

やっぱり理想は、一部のデパートで実施されているように、女子トイレと切り離し、完全個室と集団使用の2種類のナース室併設かなあ。それと車椅子やベビーカーもいっしょに入れるような大型トイレ増設も、かつて切に願っていたなあ。(←子どもが大きくなってすっかり忘れていた。この薄情者!)。

食べたり、排泄したりするところで、社会問題がリアルに噴出。終わらなくなるので、いったん話をまとめる。
3月3日(金)

・ごはん
・しいたけとねぎの中華スープ
・麻婆豆腐
・焼きぎょうざ

夫がぱぱっと作ってくれた。楽ちん、楽ちん。

本年度ありす組(満2歳児クラス。乳児組の最年長クラス)に進級して、息子はもちろん他の子どもたちもどんどん成長しているなあと思うこともしばしば。たとえば、朝のおやつの前に、女の子たちはフリルやレースがいっぱいついたピンクや白のドレス(おそらく誰かが寄付したと思われる本格的なもの)を着て、髪飾りを飾って、鏡の前でうっとりポーズをとっていたりする。ドレスの奪い合いもすさまじい。女の戦いに敗退した子どもは、自分の番が来るまでうらやましそうにそれを見ている。去年のばんび組(満1歳児クラス)では考えられなかったことだ。4月からは晴れて幼児組の仲間入り。その名もまーがれっと組という。

今日保育園に迎えに行ったとき、先生がおしえてくれたこと。それは、女の子たちに混じってなんとうちの息子もその遊びに参加。白いウェディングドレスを着て、みんな(保育士さん)からショートカットの女の子みたいでかわいいと言われご機嫌になり、しばらくずっと着ていたらしい。朝の様子をみて「もうこの頃から女の子は女なんだね」と思っていたけど、どうやら親の思い過ごしだったようだ。。
3月4日(土)

・ごはん
・豚汁
・ルコラとプチトマトのサラダ
・コーヒー
・クレームブリュレ(フロル)

昼間5時間ほど息子と散歩した。本人の希望どおりのコースをとり、途中、電車にも乗ったりもしたが、基本的にはどんぐりや葉っぱを拾いながら歩きっぱなし。目的のない散歩。敢えて目的をいうなら、戯れることだけを目的とした散歩。楽しかった。けど最後は疲れはて、寒さも身に沁み、ふたりとも帰宅して遅めの昼寝(立派な夜寝?)をとった。

懇親会付き休日出勤のため、夫は夕飯の必要なし。息子とふたりで軽めにいただいた。豚汁大好きな息子で、ごはんもお代わりしながら、もりもり食べてくれた。気持ちがよいぞ。

フロルと名づけられたクレームブリュレは、近所のケーキ屋「フロル」のもの。買うときに、焼き色をつけてくれた。さすが店名をつけられた品だけのことはある。端正にバランスのとれた、きれいにまとまっていながらどこか印象に残る味だった。ここの店は、スポンジケーキ類よりも、クッキーに代表される焼き菓子とかムース系が得意みたいだ。

そうそう、散歩の途中で、ひさびさに駅前のスーパーに立ち寄り、夕飯の材料を買ったのだけど、会社の同僚(男性)とばったり出会った。息子はもじもじしてまったく愛想なし。女の人にみせるもじもじさ加減と全然違って、全くかわいくない。なんなんだ、この分かりやすい差は。
3月5日(日)

・ごはん
・豚汁
・さわらの煮付け
・手作りソーセージ(いただきもの)
・もずく
・トマト

昨日の散歩が楽しかったので、今日も目的なしに、午後から息子とふたりで出かけた。ちなみに夫はラジコンヘリクラブの会合へ。

雲ひとつない快晴の空の下、人工的な滝や浅瀬など、水を中心とした駅前の公園で、息子は長靴で水遊びに興じた。私もいっしょにと誘われたが、普通の靴なので断った。何度も思いっきりばしゃばしゃやったので、長靴の中までぐっしょり水が入り、ズボンや靴下も濡れてしまった。気持ち悪いことにやっと気づいたのだろう、ほどなく自分から「脱ぐ」といって下はパンツ一丁になり、私に手渡した(笑)。シーソーの手すりに濡れたものをかけて1時間ほど乾かした。そのあいだ息子は素足で遊びまわり、私は日光浴。暑かった。

半乾きの状態で、電車に乗った。西大寺まで行き、駅前の本屋で『耳なし芳一』の絵本を買い、スターバックスの外の席でジュースを飲んだ。絵本は、昨日も買うかどうか迷っていたもの。挿絵が本格的でちと怖い。でも、あまりに明るい日差しのなかにいると、バランスをとりたくなってしまうのでした。

うちに帰ると、一足先に帰っていた父親に、「電車にのってえ、ジュース飲んだ」と目を丸く、鼻をふくらませて報告。水遊びのことは忘れているみたいだった。

夕飯は、昨日の続きでかるめに。ひさびさに息子とのんびりすごした週末だった。
3月6日(月)

・白ワイン
・ごはん
・豆腐とねぎの味噌汁
・鶏むね肉のしょうゆバルサミコソース
・ラタトュイユ
・コーヒー

和とイタリアンの両方を食べたかった。鶏むね肉のアイデアは、先々週末をともにしたMさんのブログよりいただいたもの。

ブログによるとMさんはあのあと体調を崩したそうで、昨日うちでは、軽めに炙ったラムチョップ食中毒説が流れ、私はサルモネラぱき(「ぱき」とは「みき」がなまった私の別称)呼ばわりされた。と、冗談を言っている場合ではなく、ほんとは気が気ではなかった。ホスト役が思いっきり楽しんで、まわりに病気を撒き散らすパーティなんて、最低じゃんか。

今朝、他のメンバーにも問い合わせてみたら、とくにその手の症状はなかったそうで、ひとまずほっとした。でも、宴席で食べ慣れない肉に手をだしたらだめね。不安要素を持ち込んじゃうから。次回に教訓を活かそう。(でも、ついかっこつけちゃうんだよなあ。)ちなみに今晩はむね肉の皮がぱりぱりになるまで火を通しました。

追記:私たちを禁断の世界にいざなったお酒(前半の一部)

・手取川 露堂々 大吟醸生(石川県 吉田酒造 限定No.0369)
・天狗舞 梅酒(石川県 車多酒造)
・神戸スパークリングワイン21 もも
・Collio RIBOLLA GIALLA 2003/ATTEMS (白ワイン)

いずれもいただきもの。最後のほうで赤ワインもあったけど、私の舌が機能していなかった。しかも知らないうちになくなっていた。おそろしい、「大人」によるちゃんぽん。。
3月7日(火)

・赤ワイン(少々)
・ごはん
・豆腐とわかめの味噌汁
・まぐろのレアステーキ、バターじょうゆソース
・昨日の残りのラタトュイユ
・茹でオクラ

まぐろのレアステーキは夫が作ってくれた。あとは私。食器洗い乾燥機を導入してから、我が家の夫婦喧嘩は激減したなあと思いながら、食後の片付けをした。

ゆうくんのページに保育園の様子を写した写真を載せた。カードゲームにみんなで夢中になっているのがよくわかる。保育士さんによると、息子はふだんのんびりしているくせに、こういうのには意外とむきになるタイプらしい。

気づけば仕事部屋の机の上に青鉛筆で落書きがしてあった。本人いわく、「ぞうさん!」。ぐちゃぐちゃの殴り書きにしかみえないので、「どこが?」と聞いてみると(いけない母親!)、得意気に「パオーん」と雄たけびをあげて腕を持ち上げ揺らした。

前も「へびさん」「どこが?」「にょろりんにょろりん」というやりとりもあったし、細かい縦線で雨を表現したこともあった。どうやら、形・輪郭ではなく、ものの動きの軌跡として絵に表しているようだ。いま現在の息子にとって、「形」はむしろ文字を連想させるみたい。「これとこれおんなじや」と言って、別の絵本のなかにある「ひ」を指したりするから。

最近ことあるごとに「もうおにいちゃんやもん、あかちゃんじゃないもん」「あかちゃんはちるちるさん(注:ちるちる組のこと。0歳児クラス)」と強固に自己主張するようになった。いつのまに大きくなったんだろう。
2日分まとめて更新!

3月8日(水)
・赤ワイン(前日の続き)
・ごはん
・長ねぎとじゃがいもの味噌汁
・鱈のクリーム煮
・納豆
・コーヒー
・シュークリーム

ごはんとごく薄味の味噌汁にこってり系の魚をつけるのが今週の「気分」ってやつだった。鱈はフライパンで焼き色をつけて、クリームソースをかける予定だったんだけど、身がぼろぼろに崩れた。フライパンが焦げ付きやすくなっているのもあるかもしれないが、考えてみれば、鍋でも煮崩れしやすい魚なのに、フライパンでうまく焼けるわけがない。そう自分に言い聞かせて、予定をマイナーチェンジしてクリーム煮にした。見た目は悪いけど、目指そうとした味に近付けることはできた。ただし、息子は手をつけず。

3月9日(木)
・ごはん
・しいたけと大根とわかめの味噌汁
・豚のしょうが焼き
・蒸し野菜のサラダ
・コーヒー

薄味の味噌汁な気分が続いている。今日は味がばっちり決まった。微妙に残っていたしいたけを入れてみたからかなあ。前も書いたと思うが、理由が分からないから次につなげないのだ。

うれしいことにしょうが焼きもおいしくできた。これは肉がよかったからだと思う。息子もひさびさに、ゆらゆらと体を揺らしながらむさぼりつく、おいしい踊りをみせた。作り手としてとってもうれしい。しょうが焼きもサラダも土井善晴さんのレシピに基づいている。ご本人はよく「きれいな味」という表現を使っているが、まさにそう。

データの入れ替えも済み、今日から晴れて新しいパソコンを使い始めた。速い!横長のワイド21インチ画面も、最初は目の錯覚で、縦が短くなった気がして違和感(使いにくい感)があったが、すぐ慣れた。項目が何列も連なった横長のエクセルファイルには、とっても便利。いままでの過去のイライラが浄化できればよいのにと、今更言っても無駄なことを思ったりする。

でも、いまいち自分のなかで贅沢感が薄いと罰当たりなことをつい感じてしまうのは、同僚に30インチのアップルのシネマディスプレイを使っている人がいて、もっともっと快適そうなのを見ているから! A4サイズの紙をそのままの大きさで余裕で2枚並べて映し出せるんだもん。こういうのってほんと贅沢を言い始めたらきりがない世界だと思う。自分への戒めもこめて、与えられたリソースを最大限に活用してから、ほんとうに必要かどうか吟味して「次のものを欲しがる」くせをつけること。シャープな研究のためにも、あったらいいなレベルでは、ものを買わないようにすること。重要な姿勢のはずだ。
3月10日(金)

・ごはん
・鮭とじゃがいもの味噌鍋
・真鯛のカルパッチョ
・たくさんきのこのクリームソテー
・プチトマト

今日は東の二代目料理家の代表格、ケンタロウのレシピで味噌仕立て鍋を作ってみた。レシピでは塩鮭になっていたが、生鮭を買ってしまったので、塩を足して作った。しょっぱいくせに、いまいち、ぼやけた味になってしまった。料理って繊細なバランスで成り立っているのだなあ。息子はほとんど手をつけず。

おフランス気分で、マッシュルーム、しめじ、まいたけ、えのきを各1パックずつ入れたクリームソテーを作ったが、大量になりすぎて、最後はフェッドアップ。味噌味+こってり系の一品という組み合わせは、そろそろ潮時のようだ。次から何にしよう。

このwebサイトを立ち上げてもうすぐ1年になる。異動の季節でもある。いろんなことがあったが、振り返れば、あっという間だ。今日は職場でおセンチモードになってしまった。神妙に呆けた。だめだ。自分よ、後ろは振り返らない主義だったのじゃないのか。
3月11日(土)

・居酒屋メニュー

立命館大学で開かれた法と心理学関係の研究会に出席した。他の催し物のお知らせももらってたんだけど、残念ながらそちらは行けずじまい。夕食は、恒例の鶏中心の居酒屋で。

午前中に庭の写真を夫に撮ってもらった。和の植物がほころんでいる。水仙のいい匂いがする。趣味のページのトップを今年咲いた梅の花に換え、草花のページにも新しい写真を挿入してもらった。朝の光の感じがよく出ていると思う。写真の日付をチェックすると、真夏と真冬の時期がすっかり抜け落ちていることに気づく。暑いのと寒いのは苦手なのって、なんて分かりやすい。
3月12日(日)

・昨日の残りのかしわ飯
・かけ蕎麦

昼ご飯が遅かった分、夜は軽めに済ませたかった。昨日夫が作ったかしわ飯とかけ蕎麦というシンプルな献立にした。せっかくだから蕎麦のおつゆには、いつもの市販の麺つゆを使わず、かつおと昆布からゆっくりと出汁をとった。滋味ふかい味になった。年季の入っただし汁マニアの息子(水とお乳の次に口にしたのが、だし汁!)がほっておくわけない。結局、おつゆばっかり飲んで、お腹がぱんぱんになり、他の食べ物が入らなくなってしまった。かしわ飯は昨日よりも味がしみこんでおいしくなっていたそうだが、手をつけなかった。うれしいような困ったような複雑な気分だ。

暖かく晴れた昨日とうってかわり、今日は冷たい雨だった。昨日は関西で今年もっとも花粉が飛んでいたらしいが、体感的には去年の10分の1にも満たない感じ。京都の街中に出ても、ちょっと目がかゆいかな、鼻がぐずぐずしているかなという程度で、日常生活に全く支障がなかった。関東にいたときはこの時期全く使いものにならないほど重症化していたのに。結婚して自炊中心の生活になり体質改善したのかもしれないが、それよりもなによりもこっちの空気のほうが確実にきれいなんだと思う(私よりもずっと重い花粉症患者の方も同意見)。花粉が飛び始めたとされる2月に東京出張にいったとき、くしゃみ、鼻水、目のかゆみが止まらなくて困ったもの。マスク人口も圧倒的に関東が高いと、そのとき思ったし。もう東京には住めないと思うようになったのは、ルサンチマンとかそういうのでは全くなく、ひとえにもう二度とあの花粉症の症状のつらさを体験したくないと思うからである。
3月13日(月)

・豆乳鍋
・ねぎ雑炊
・コーヒー
・サンマルク

お昼ごろから雪が降った。いっとき猛烈に吹雪くなど、3月とは思えないさぶさだった。雪のなか保育園に息子を迎えに行くと、黒の私のコートにびっしりと着いた雪をみたとたん、目をかがやかせて「ゆき!!」と叫んだ。帰りしなも、空を見上げて雪がふわふわ降りてくるのを見ては大喜び。明日地面が凍らなきゃいいとか、さむいのはごめんだとか、ついマイナスのことを考えがちだったが、「こどもごごろ」を目の当たりにして、溶解した。息子とふたりで簡単にできる暖かい鍋にした。

今日から一週間、夫は北海道出張で不在となる。札幌はいまマイナス4度とのこと。同情する。

そうそう、昨日のだし汁をたっぷり飲んだ息子の話の続きをします。ふだんは、ダブルの敷布団は共有してもそれぞれの「マイかけ布団」で眠る習慣があるのだけど、あのあと、珍しく私にぴったり体をくっつけて眠って、明け方5時近くになって大量のおねしょをしました。だから飲みすぎだっていったでしょうとぶつぶつ言いながら着替えさせましたが、息子は一切目を覚ましませんでした。
3月14日(火)

・白ワイン
・魚介の簡単ブイヤベース
・トマトスープベースの雑炊
・コーヒー
・プリン

寒い日が続いており、またもや、鍋+雑炊(ただし洋風)の組み合わせにした。

仕事がたてこんでいて、ちょっとなりふり構わない系になりつつあったことを反省し、帰宅してから雰囲気を変えるためにぼさぼさ髪を後ろで束ねてみた。うーん、かなりいまいち。前髪の処理がうまくできん。当たり前だが、最初に気づいたのは息子(彼しか家にいない)。一瞬、きょとんとして、まじまじとにこにこしながら「おかあさん、髪」と話しかけてきた。「どう、かわいい?」と結構本気で聞いてみたけど、その質問は即無視され、「なんで?ばっちいから?」と言うではないか。ひ、ひどい。。。でも本質をついているかも。。。

実家からの電話で、この日記をたまに叔父が読んでいることが判明。それだけでもかなり照れるのに、しかも、実家の父と母に、パソコンを始めて、読んでみたらとまで勧めているらしい。もっと照れるからやめてほしい&悪口書かなくてよかった(笑)。実家のIT化計画をどうやって阻止しようか思案中。

会員制のmixiだって、誰が読んでいるかわからないから、内輪向けのせつない内面吐露系はだめだよな。虚飾なく内面を描きながら、どこか公共性につながる表現にするのが公開日記の理想だな。

仕事はひとまず自分のなかでは進展。○○は寝て待て状態になった。○○が果報であることを祈る。もうひとつの重要別件は、手付かず。相変わらず、どきどきしながら毎日を過ごしている。
2日分、まとめて更新!

3月15日(水)
・白ワイン
・マッシュルームピラフ
・昨日の残りのブイヤベース
・トマトと豆腐のサラダ
・コーヒー

昨日のブイヤベースと白ご飯が余っていた。でも、昨日と違う献立にしたいなあと思い、「そうだバターライスにしよう!」というアイデアが浮かんだ。バターライスといっても、フライパンで炒めるタイプではなく、たんに塩とバターをご飯に混ぜ込むだけの超簡単レシピ。その昔、フランス人から習った。

ご飯とおかずの口内接触大好きな日本人と違って、フランス人はご飯にも「味つけ」を求める。確かにあちらの米で作ったご飯には合った。というより、味付けしないで単体で食べるときつい。逆にいうと、日本のそれだけでおいしい水分大目のご飯に塩とバターは合うかなあと思っていたが、ほんのり風味付け程度と、量さえ守ればとてもおいしくなることが帰国して試してみて分かった。白ご飯ではなんとなくさびしいとき。でも、フライパンでご飯を炒めるとどうしてもべとべと焦げ付きやすいし、かといって生の米の段階からピラフを作るのも大げさだし、というときにはうってつけである。

昨日は、さらにそれだけでは芸がないなあと思って、たまねぎとマッシュルームをバターでじっくり炒めたものをご飯に混ぜ込み、なんちゃってピラフにした。何度もいうが、ポイントは、風味づけ程度にバターを用いて、ちゃんと味見をしながら最後に塩加減をみきわめること。多すぎるとくどくて最後まで食べられない(年をとったのか?)。

てなことを日記に書こうと思ってたけど、息子を寝かせつけながら自分も撃沈したのでした。

3月16日(木)
・赤ワイン(グラス)
・イタリアンのコース

夕方からどしゃぶりの雨だった。保育園まで息子を迎えにいった段階で、ズボンの裾が膝下まで水びたしのぐしょぐしょになった。横なぐりの大雨のなか、目を離せない息子(3歳児)を連れて買い物して、それからやおら夕食を作る気が失せてしまったので、急遽、タクシーを呼んで、近所のイタリアンガーデンアルディに向かうことにした。この前、お店の人が車で家まで送ってくれた店だ。

実を言うと、今までここの料理は、素材を生かしたといえば聞こえがいいが、悪くいえばそのまま過ぎる味であまりプロっぽくなくて、ランチはいいけどディナーを人に勧めるのはちょっとなと思っていた。つまり、材料をそろえれば、うちでもすぐ作れると思える味(実際作れるかどうかは別として)。「隠し味」が存在しない店。今日で4回目だが、日によって、いいときと悪いときのばらつきが大きい。いわゆる「大事なお客さんの接待」「ここぞというときの記念日ディナー」として利用するにはリスクが大きすぎる店だ。ところが今日、それこそがこのお店のいいところだと心から思えるようになった。

どういうことかというと、家庭で「素敵な奥さん」がちょっとおしゃれしていい調味料使って作ってみましたという感じで、息子がくつろいでぱくぱくとおいしそうに口に運ぶのだ(←サーブしてくれるお姉さんのことが大好きなので、半分はお姉さんに気に入ってもらうためだと思われる。)。いろんな野菜たっぷりで、ファミレスみたいに缶詰系の変な味はしないので、こちらも安心して食べさせられる。プロの味を求めるから「?」なだけで、家庭の延長だと思えば、母子で気楽に行きやすい。

田舎にいると、そんなに選択肢がないぶん、ご近所リピート率が否が応でも高くなる。そのおかげで、店や店の人の印象が、どんどん変わっていくのを体験できる。最初、家族でいったときはちょっととっつきにくい感じのお姉さんだなあと思っていたけど、息子に対してとても優しそうな目をして対応したのを偶然見てから、イメージが変わった。お姉さんは愛想笑いができないだけだと思うようになった。もっといえば、そっちのほうがあっさりしててこちらも疲れなくていいと思うようになった。

だから田舎がいいんだと主張する気はさらさらない。都会のほうが確実に、そこでしか食べられないプロフェッショナルなおいしい店がたくさんあると思う。でも、お座敷ならいざしらず、レストラン系のその手のプロの店は、子どもを排除する。いい意味でサービスの緊張感があるから、子どもは邪魔だ。私も子どものいるレストランは嫌い。

だから、何が言いたいのかといえば、「子どもを連れていって自分もくつろげるお店が見つかってうれしい」「少しずつこの地に慣れていっている自分たちを発見できてうれしい」ということだ。味以外にも、料理店を選ぶ評価基準ができた(気がしている)。安心しきった馴れ合いは大嫌いだが、居心地のいい場所をたくさん見つけていくことは好き。
3月17日(金)

・日本酒(おちょこ1杯だけ)
・ごはん
・豚汁
・いさきのお造り
・もずく

和風の食事が懐かしくなって、今日は息子の大好物の豚汁にした。私よりもたくさん食べた。ご飯2杯に、おおきな汁椀に具沢山の豚汁。明日の分までたっぷりあるから、焦らんでもええっていうぐらい、ぺろりと全部たいらげた。お願いだから今晩おねしょしないでね。

ちなみに、最近我が家の味の好みは、濃い目に出汁の出た汁にほんの少し味噌の風味をつけるというもの。健康のためという殊勝な心意気ではなく、ごくごく飲みたいという野蛮な考えからである。

今朝通勤途中にショッキングなことがあった。歩行者専用の,、雨上がりの気持ちいい並木道を闊歩していたときのこと。前を歩いていたおばさんの横に並びかけたとき、そのおばさんが「ひ〜」と叫び恐怖にゆがんだ顔をしてこちらを振り返ったのだ。私も「すわ、何事」と思わず目を合わせたら、急に表情を緩ませたおばさん曰く、「あーびっくりした。犬かと思った」。ショックのあまり目が点になっていたであろう私にさらに追い討ちをかけるかのように、「鼻息が聞こえてきたものだから。ほんとうにごめんなさいね」とまじまじと謝られた。

確かに、最初に驚かせたほうは私である。で、でも、犬に間違えられたことなど、生まれてこのかた一度もないのに、ひどいわ、と私のほうが傷ついている(笑)。それに、そんなに鼻息荒かったのか、自分。。。

確かに、思い起こせば、中途半端に伸びた前髪をピンで留め、シーズー犬のような髪型になっているともいえる。女山下達郎の一歩手前。わかってますよ、わかってますよ、最近のファッションセンスにかなり問題があるってことは。

昨日も、同僚(男子)から、「なんか格好がおもしろいんだよね」と言われたばかり。女性用長靴のを履いていて、ラバーな感じが変だったのだろうとあまり気にもとめてなかったが(それがいけないのか?)、気になり始めて「やっぱり私の格好って変なんですか?」と聞いてみた。回答をまとめると、とくに変なわけでも、目立っているわけでもないのだけど、可笑しみ(おかしみ)のある雰囲気で、遠くにいても特定できるらしい。

複雑な気分。
3月18日(土)

・日本酒
・ごはん
・昨日の残りの豚汁
・太刀魚と菜の花の煮付け
・卵焼き

夫が北海道出張より帰宅。ネイチャーやサイエンスにばんばん発表している研究者の方々と話をしてきたらしい。研究の中身だけでなく、「若手」であることの意義を教えてもらったそう。又聞きで聞いたこちとらとしても、そうかーと目から鱗が落ちた。プレッシャーに押しつぶされないための重要な指針となった。自分のなかでもう少し整理して、ここにも載せていこうと思う。

mixiで友達の日記から、とてもグッドタイミングで仕入れた情報。「清く、楽しく、美しく」をテーマに「メルシーボークー」という新ブランドが東京コレクションで発表されたそうだ(ここ参照)。最近自分のファッションの方向性に疑問を感じ、昨日犬に間違えられた私としては、こういうノリもいいかもしれない。本気でそう考えている。小動物系モード。できれば親子ペアで。おしゃれ系でキメるのは性格的に無理なのだ。ボン・シックならぬノン・シック(さぶ!)。
3月19日(日)

・居酒屋メニュー

夫の出身大学の同期で、私の仕事上でもお世話になったTさんが、栄転で北海道に行ってしまわれるということで、同期仲間で壮行会が開かれた。弁舌さわやかなへたれ系発言をさせたら右に出るものはいないと我が家で噂されるTさん。しばらくは会えないだろうから、私も、息子を一時保育の園長先生にあずけ、ちょっとだけ参加。

恰幅のいいTさんは、デパートの大きいサイズコーナーに不満たらたら。「高いし、センスないし。ジャンボ尾崎なんだよ、イメージキャラが。なんで、緑のとなりが紫なのよ。誰がそんなシャツ着るよ」などなど。

きっと今頃2次会でも爆笑系の話題を連発しているにちがいない。今度またゆっくり話しを聞かせてくださいまし&北海道ライフを楽しんでください。あの調子だと確実に今宵夫は午前様になるとみた。悪いが私たちは先に休ませてもらうぜよ。

そうそう、こんな噂話も仕入れたぞ。サルの道具使用を証明してみせた脳科学者の入来先生は、国際会議で発表したさい、とある研究者から”You must be crazy, but smart.”と言われたことがあるそうな。さもありなん。以前講演会で見せてもらったビデオはすごかったもん。一生のうちたったひとつでいいから名刺代わりのチャンピオンデータをとって、一度でいいからそんなほめ言葉をかけてもらいたいものだ(←これって研究者共通の夢のはず)。
3月20日(月)

・ターメリックライス
・札幌のアジャンタのスープカレー(レトルト)
・しじみの味噌汁
・ゆで卵
・枝付き干しぶどう
・コーヒー

スープカレーにしじみの味噌汁。もうなんというか、てんでばらばらの献立である。北海道土産のスープカレーを早速試したかったのと、昨日お酒を飲んだせいか、しじみの味噌汁がどうしても飲みたくなったのとで、えいやと勢いで両方作った。

札幌本店よりも、そこからのれん分けしてもらった押熊のアジャンタのほうが私たちは好み。押熊のはスープだけでもしみじみ飲めるけど、札幌のはスパイスや辛味が立って、ご飯がなければきつい感じだった。それに押熊より油っぽく感じた。カレーらしいといえばカレーらしい味。でも、レトルトということが思いっきり不利にはたらいているかもしれないので、北海道旅行の機会に恵まれたら、札幌本店に行って、自分の舌で確かめてみたい。

しじみの味噌汁はとってもおいしくできた。素材の問題かな。近所のコープに置いてあるしじみで作ると、おいしくできることが多いから。

今日は会社の創立記念日で休み。4連休、ばんざーいといきたいところだが、そんなに休んでいる場合ではないのだった。高の原近辺の喫茶店をはしごしながら、原稿の校正作業をした。休みの日の誰もいないしんとした研究所のデスクより、たばこの煙がもうもうとしている喫茶店のほうが仕事に集中できるんじゃないかなという予想は大当たり。静かであればいいってもんじゃないんだな。。知り合いの研究者で、有給をとって自宅で論文書きに集中する人もいるけど、その気持ちはものすごくよくわかる。
3月21日(火)

・ごはん
・ミネストローネ(辰巳芳子レシピによるあっさり版)
・刺身の盛り合わせ
・骨付きチキン1本(昨日のアジャンタカレーの残り。ほぼ夫のみ)
・湯豆腐
・菜の花のおひたし
・ところ天
・コーヒー

ホワイトデーのプレゼントはホルンマイヤーのハムの詰め合わせだった。バレンタインのプレゼントがチーズだったお返しだという。お互い、自分が食べたいものを相手に贈るという行為を繰り返している。だめじゃん!

今日の朝食は、詰め合わせのなかのパストラミ(粗引き黒胡椒やマスタードシードなどが周りにたっぷりついたやつ)を分厚く切って、フライパンで焼いて食べた。おいしかった。息子は口いっぱいにほおばりながら、片手にしっかりと次の肉を手にしているなど、野獣と化してむさぼりついていた。

とはいえ脂系の食事が続いたので、さすがに夕食は脂が使われていない料理を食べたくなった。しかもからだが勝手にバランスをとろうとしているのか、胃をきれいにする感じの野菜たっぷりの料理を欲した。ちょこちょことつまむスタイルにした。

菜の花のおひたしは「この葉っぱおいしいねえ」と息子に大好評だった。葉物は基本的に好きでないのに、めずらしく。昆布だしをとり、ヒガシマルの白だしをちょっと加えて菜の花をゆでたのが、だし汁マニア心をくすぐったみたいだ。今度から野菜を茹でるときにこの手を使おう。

食に対する執着心を持たせることができたら、いい子に育つかな。「今晩のおかずは何かな」、「しょうが焼きだ、わーい」とか言う子どもになったら、嫌なことがあっても死のうなんて思わないかな。さらにいえば、大人になったら、もっともっとおいしい禁断の世界が味わえるんだよと思わせることが大事かな。もったいなくて、まだほんのお子様の自分を殺すことなんてできないと思うんだけど。先生に叱られて自殺してしまった小5の男の子の事件について思うこといろいろ。テレビのコメンテーターのあまりに無責任な発言ぶり(なんだかんだいって、教師がわるいそうな)に、こっちが最後まで正視していられずチャンネルを変えた。

今日撮った写真をゆうくん草花のページにアップした。ここから分かるように、関西は今日薄曇りでした。明日は雨らしい。昨日気持ちよく晴れたのが嘘みたいに、ころころ空模様が変わる。
3月22日(水)

・ごはん
・昨日の残りのあっさりミネストローネ
・茹で薄切り豚のごまだれ和え
・ほうれん草の白和え
・納豆
・ところ天(夫のみ)
・コーヒー
・シュークリーム(半分こ)

夕方から冷たい雨が降った。家のなかが底冷えしている。早めに帰宅した夫の車で保育園に迎えに行けたので助かった。

夕飯は夫が作ってくれた。どう考えても私より手早くぱぱっと作ってしまえてる。8時過ぎには食べ始め、9時には食べ終わった。私の場合、9時頃に出来上がることが多いからなあ。むむむ。夜のこの差は大きいぞ。ちなみにすべて息子の大好物。健康的な味覚をしている。

今日おこなった仕事のひとつ。英語のジャーナルの原稿の校正をした。急ぎの仕事。旧プロジェクトの成果のひとつである。曲がりなりにも形になってよかった。

これで少しは責任を果たせたなどということばは絶対言わないことにする。というのも、この前北海道出張で夫が他の先生(超一級ジャーナルの常連)から言われたことを又聞きしたからだ。それがどういうことかというと、、

いま、私の個人の研究に対して、3年間で3000〜4000万円の大型予算がついている(JSTさきがけ)。国内に存在する若手個人の研究支援のなかで、もっとも大型の部類に入るファンドだ。採択が決まったときはやったーと思ったが、貧乏な状態から急に大金持ちになった人みたいに「びびり感」もしだいに芽生えた。また、それと時を同じくして、これで結果を出せなかったら切腹ものだよなあという「責任感」も自然と芽生えてきた。納税者としての自分が研究者としての自分を監視している感じ。

ところが前述の先生いわく、責任をとれるとれないと私たちが思うこと自体、尊大で傲慢な人間の考えることなんだそうだ。(以下、又聞き内容を自分に言われたことのようにアレンジすると、)若手が責任をとれるわけがない。そんなに君は偉くない。責任をとるべき人間は他にいて(つまりリーダー)、もし君が失敗したとしたら、言い訳は君を選んだその人が考えることなんだ。それに成果を挙げられなかったお詫びに切腹する(研究者を辞めるつもり)つもりなど本当はないだろ。だったら、軽々しくそんなことをいうべきでない。それこそ無責任だよ。

君が論文をたくさん書いたり、論文賞とったとしても、プロジェクトとしてはどうでもいいこと。個人のなかでその喜びは処理すべき問題。逆に君個人が成果を挙げられなかったとしても、個人的には悔しい思いをするだろうが(というより研究は悔しい思いの連続だと思ったほうがいい)、プロジェクト全体としてはいたくもかゆくもない。当然、それで君が直接的になんらかの責任をとれと言われることなど、絶対ない。誰がその判断ができるというんだい。

大型プロジェクトとして重要なことは、そっちの方向性に舵をきって、それに関わる大勢の人間がわーとそっちの方向に進もうとしたという事実そのもの。だから、こうやればそれなりに成果が出るだろうなと、先がある程度予測できることを小器用にまとめてきてもだめ。第一、そんな研究はやっていておもしろくない。

そうではなく、こっちに何かありそうだと思ったら、その嗅覚に賭けてみることだ。もちろんあてずっぽうはだめだよ。用意周到に準備することは当たり前だけどね。でも、賭けてみるんだ。(アレンジモードおしまい)

他にも、その先生から又聞きで聞いたことばに感銘を受けたが、ひとまず今日はここまで。その先生の考え方をどう思うかについては、人によって意見が別れるかもしれない。若手にも若手としての責任のとり方はあると主張される方もいらっしゃるだろう。なかには、ケッ調子いいこと言ってらあと思う人もいるだろう。あるいは、しがらみを増やすことを忌避し、そもそも大型予算を取ろうというモチベーションそれ自体が理解できない人もいるかもしれない。

ただ少なくともその先生のことばは、扱い慣れない大型の研究費を前に、舞い上がったり、変に萎縮してしまわないための心構えとして、私の心には響いた。熟慮のうえ、のびのびと、思い切りよくやっていこう。

なんだか、この日記を通じて自分をいたわっている感じがしている。ふだんはお気楽発言を中心に自分を慰め、たまに今日みたいに自分を鼓舞するかのようなことを書く。鼻息荒いのはやっぱり本当だったのかってぐらいに。

6月以降、解析中心の日々になったら、もうちょっと違ったモードの日記になるかな。解析に夢中になりすぎて、日記はそこそこ更新しているぐらいになるかもしれないなあ。数ヵ月後、どうなっているか楽しみだ。

いま、時期的に、フィールドワークをはじめる前のアドレナリン放出しまくりの時だから、なだめるために日記を書くのは必要なんだと思う。一日を終わらせるために。じゃないと、あれもしなきゃ、これもしなきゃとあれこれ考えすぎて健やかに眠れなくなっちゃう。夜ちゃんと寝るのはとってもとっても大事!

おっといけない12時過ぎた。とにかく、ゆっくりお休みなさい。
2日分、まとめて更新!

3月23日(木)
・白ワイン
・パスタ入りミネストローネ
・アクアパッツァ
・パン
・コーヒー
・エクレア

ミネストローネにリングイネ(和食でいうと稲庭うどんみたいなパスタ)を半分折って入れただけ。浅鍋に魚(いさき)、あさり、プチトマト、にんにく、乾燥ハーブを入れ、オリーブオイル、水、白ワインを加えて煮ただけ。手順的には思いっきり「手抜き」だけど、「シンプルな食卓」とかっこよく呼んでみたい。あっという間にできて、変に食材をこねくりまわしたレストランのものよりもおいしくできたぞ。それくらいびしっと味が決まった。アクアパッツァは、実は魚介の身そのものよりも、魚介から出たスープにパンを浸しながらぱくぱくと食べるのがこよなく好き。外だと遠慮して、皿をなめるように思いっきりやれないけど、うちだと平気だもんね。イタリアンってだから好き。

近所のコープは、私たちが保育園帰りに行くころには、魚コーナーは売り切れていることが多い。しょっちゅうがっかりする。でも、たまーに掘り出しものに出会う。この日なんて、刺身にできる丸々1匹の比較的大きめのいさきが398円に値下げ! 急遽、アクアパッツァを作ることに決めたのだった。

自画自賛しつつ、幸せな気分で息子を寝かせつけていたら、自分もそのまま撃沈。たんに早く寝た人になってしまった。かわいい寝顔には到底勝てない。持ち帰った仕事も翌日に回した(結果的にそうなったというほうが正しい)。子どもが大きくなってからは、睡眠時間たっぷり足りている人の部類に入っているんじゃないかな。お肌は「てやてや」していて、美容にもいいはず。それにこの前、色とりどりのバラに囲まれうっとりとしている夢まで見た(←うそじゃないよう、ほんとだよ)。仕事が忙しいときに限って、自分ちの庭が桃源郷になる夢を見るから、やっぱり「あんたの脳みそバラ色」とからかわれることになるのだ。ちなみに夫は悪夢系。そこらじゅう色とりどりのへびに囲まれる夢とか見てしまうらしい。足して0になる感じかな。バランスのよい夫婦だ。

3月24日(金)
・ごはん
・なめこの味噌汁
・鶏肉の酢照り焼き
・茶碗蒸し
・なすの味噌田楽
・きゅうりの酢の物
・切り干し大根
・コーヒー
・アイスクリーム(ハーゲンダッツの抹茶とあずき)

昨晩できなかった仕事のしわ寄せが、今日襲ってきたが、午後から急に集中力が増して、なんとか絶対ノルマは達成できた。ほっ。ここ1、2年自分のなかで、思い切って寝てしまったほうが、次の日の集中力が高まってかえって効率がよい事態に多々遭遇する。最初は、たんに仕事に割ける時間数が子どもを持つことで下がってしまった言い訳をしたいがための思い込みにすぎないと思っていたが、最近あながち嘘でもないような気がしている。

今日は、自宅研修の夫が夕食を作ってくれた。自分のからだが酢を欲しているとのことで、鶏の照り焼きにも酢を入れてさっぱり仕上げていた。家族みんなの好物。こういうふうに、帰宅したときごはんを作って待ってくれている人がいるとやっぱりうれしい。

20日から23日まで九州で発達心理学会が開かれていた。私も1月の段階では行くつもりでいたんだけど、2月に入ってから断念した。他の仕事の関係もあり、破綻するのが予測できたから。でもMLから、とても刺激的だったという感想が伝えられてくると余計に行きたかったなと思う。発表申し込みをしていればどんなことがあっても行くのだが、それをしなかったのがいけないのだ。ある程度は締め切りドリブンで動かないと、さぼり癖がついて、他者の批判を受け付けられない自己満足の世界に浸る悪循環に陥るから、気をつけないとな。

休養たっぷりとったほうがいいと言うかと思えば、舌の根も乾かぬうちに、多少無理しても締め切りドリブンでがんばれとも言う。ようは、とっても気持ちが揺れているんですね(揺れ動く乙女心ともいう、ぶひひ)。ふんばることと抜くことのバランスをうまくとれる人が、モチベーションを高く保ったまま仕事を長く続けられる人なんだろうな。
3月25日(土)

・ごはん
・あさりの味噌汁
・蕎麦(わんこ蕎麦風に)
・かつおのごまみそ焼き
・かぼちゃとにんじんの煮物
・昨日の残りの切干大根
・コーヒー

今日も夫が作ってくれた。昨日から夫は、オレンジページブックスの『和食のシンプルレシピ』を絶賛しながら実践している。照り焼きに酢を加えるアイデアもこの本からもらったし、今日のかつおのごまみそ焼きも、味噌ラーメンを彷彿とさせるおいしいたれで、かつおによく合った。

もともとは友人のさっちゃんが、「さわらのすだちはさみ焼き作ったら、すごくおいしかったよ」と勧めてくれたのをきっかけに私が購入したのだった。まさか夫のほうでブレイクするとは。。大庭英子さんという料理研究家がレシピを担当している。その気になってちょっと調べてみたら、いろいろな料理本に関わっていることがわかった。自分は前面に出ずに、こんなにおいしいレシピを惜しげもなく披露している人がいるんだな。みんなに料理そのものを伝えたい人なんだと思う。

なんなんだろうな、自分自身をブランドとして立ち上げているタイプの料理研究家のなかにも、「本当は自分はみんなに料理そのものを伝えたいだけなんだけど、そのために自分の名前が有効に機能するんだったらどうぞお好きに使ってください」という感じでマスコミとの関係をドライに捉えている感じの人と、「こんなおいしい料理を思いつくことのできる私を知ってください」という感じの人がいる(←あくまで私の印象)。

もっと正確にいえば、登場頻度の高低に関わらず作ってみてすごいいい本だなあと感謝してしまう本と、買ってはみたけど、うちで作ってみたら全然だめだった本との差はなんなんだろうと考えて、きっと前述したような作者の心意気の違いなんじゃないかとあるとき気付いたのでした。

話は思い切り変わって、今日美容院(息子の同級生のお父さんの経営)にいって、髪を染めました。もともとの目的は、あまりに白髪が目立ってきたので、それを隠すということだったんだけど、最近のカラーリング技術はすごい! 「白髪染め」という暗い雰囲気は皆無で、「おしゃれ心」も十分満たされる感じに仕上がった。いわゆる茶髪にはしたくないと伝えると、アッシュブラウンという青ベースの色をチョイスしてくれた。(注:同じ染料に対して、ベースの色は赤、青、黄とあるそうなんだけど、それぞれ全然雰囲気が違う。)

目立つ色を使っているわけではないけど、密かに雰囲気ががらりと変わった。家族にも好評。くせになりそうだ。白髪染めという大義名分を利用して、頻繁に微妙な髪色の変化を楽しみそうな気がしている。
3月26日(日)

・天ぷらそば
・まぐろの山かけ丼
・昨日の残りのかぼちゃとにんじんの煮物

蕎麦屋の定食セットのような献立だけど、自分たちが食べたいものを正直に作った。蕎麦のおつゆはちゃんと手作りした。ほんのちょっとの手間で、全然、満足度が違う。

昼間は宇治市植物公園に家族ででかけた。まだ存在せぬマイガーデンのレイアウトを考えたりしながら、季節の花をチェックした。クロチク(黒竹)がきれいだった。水が細かい滝になって上から流れ落ちているところを間近に見られる回廊状の小道があるのだけど、息子はそこを通って大興奮。その後もハイテンションで走り回り、追いつくのにせいいっぱいだった。しかし、ハーブ園のなかの小道のカーブ斜面付近で思いっきりこけ、額を強打してからは、だいぶおとなしくなった。少しは痛い目にあわないと分からないようだ。

小腹がすいたので、公園の施設でもある喫茶店で豚パテとコルニッション入りのサンドイッチとコーヒーを飲んだ。ここのテラス席はとにかくとっても気持ちいいのだ。宇治に住んでいたころは気分転換によく行った。店の様子はこんな感じ。ケーキ類とサンドイッチ類はとてもおいしいよ。料理はちょっと「ん?」だけど、もしこれで料理も好みだったら、気持ちよすぎてきっと毎週末通いつめてたに違いない。それくらい魅力的な店だと思う。
3月27日(月)

・白ワイン
・魚介の簡単&具沢山ブイヤベース
・スープスパゲティ
・でこぽん
・コーヒー

土、日、月と完全魚モードが続いている。胃が肉を食べたくないと言っている。疲れているのか? 最近、またこのページが重くなってきている。ある方からも指摘された。そんなに分量いっているつもりはなかったのに、書きすぎか?今日はさらっといこう。

近況報告。息子に数の概念が芽生え始めました。詳しくは、昨日の夫のひとりごとを参照してください。

いとうせいこう氏の今日の先見日記を読んで、ジム・ジャームッシュの新作『ブロークン・フラワーズ』をやたら見たくなった。見たい、見たい、見たい。
2日分まとめて更新

3月28日(火)
・ごはん
・ねぎと豆腐とわかめの味噌汁
・昨日の残りのブイヤベース(といってもあまり汁気なし)
・トマトとチーズのスクランブルエッグ
・もずく

今年度下半期の進捗報告書を提出。それと入れ替わりに、法と心理学会から月末締め切りの原稿執筆要求が。ああ。。。
夕飯は適当な感じになった。

3月29日(水)
・チキンカレーライス
・豆腐とわかめの味噌汁
・マッシュルーム入りグリーンサラダ

夫が作ってくれた。とにかくふたりとも大忙しなので、協力して乗り切るしかない。

4月から始まるフィールドワークで使う機材の最終テストランを今日明日でおこなう。そのほかに、今現在、抱えている締め切りのタイトな原稿2つ。研究所内引越し。機材搬送準備。メール連絡しておかなければならない重要案件いくつか。。

といっても自分だけ忙しいわけではなく、周囲の人々も皆忙殺状態である。研究所の雰囲気は殺気だっているもん。

あせったら負けよ、あっぷっぷ。
2日分まとめて更新

3月30日(木)
・日清カップヌードル(シーフード)

4月5日から5月15日まで東京出張(フィールドワーク)に出かける。その準備が大詰めを迎えている。

機材のテストラン終了後、ごちゃごちゃにならないようタグをつけながら撤収片付け。その後、フィールドワーク同行者と打ち合わせ。その後、メール連絡、書面連絡を優先順位の高い順からおこなっていった。夜10時前に空腹であることに気づき、いったん気づいたら我慢できなくなり、カップラーメンをすすってから帰宅。

3月31日(金)
・回転寿司

午後2時過ぎまで、もろもろの案件で、メールや電話連絡でフル回転。30分間ランチ休憩。3時前から研究所内の引越し準備に取り掛かった。今日中にすべてのものを持ち出さないといけない。これまでまったく手付かずだったので、間に合うのかと思ったけど、11時にようやく新しい居室にすべて運び終わった。手の空いた同僚が親切にも途中で手伝ってくれたのが、大きい!

夕食はその同僚も含めて、その場にいた人たちと近くの回転寿司屋で、おしゃべりしながらそそくさと。こういう時間のないとき、回転寿司にするのって、正解だと思った。

昨日と今日、夫には世話になりっぱなしだ。保育園の送り迎えや、夕飯の支度、寝かせつけなど全部ひとりでやってくれた。感謝。