2013年
一夜飾りでも何でもお祝いしないよりしたほうがましと押入れに眠っていたプラスチック製クリスマスツリーを出し、鶏も丸ごと一羽焼いた。早く寝ないとサンタさんが来てくれないかもしれないと言って、ゆういちろうはいつもより随分早く就寝した。夕食後けっこう時間が空いたので、夫婦で大島渚の『戦場のメリークリスマス』 ( Merry Christmas, Mr Lawrence) を観た。1983年作。昔テレビで見た記憶がおぼろげながらあるが、30年近くたっているのか.....。メリークリスマス、生きている自分たち。
今晩の献立
・パン
・トマトのポタージュスープ
・ローストチキン、マッシュポテトとクレソン添え
・ケーキ
2013.12.24
夫がポトフを作ってくれた。先日実家から果物と野菜がたくさん届き、買い出しにいかずとも家のなかにあるものでまかなえるのが、とてもうれしい。外から押し寄せてくる不穏な空気を、家庭内には持ちこまない。脅しに屈して黙っている訳ではない。それどころか、私はもっと強気でいる。家庭が社会の浄化機能を果たすぐらいの気概をもって家事をおこなう。荒れ模様の後始末を、ゴミ拾い、後片付けを、こつこつこつこつと、これが私の天職だと誇りをもっておこなう。みんなが寝静まった後に、鬼の居ぬ間に、ひっそりと仕事をする。人だけでなく動物も植物も、みんなそれぞれ天下一品の顔をしてそこに居られるよう心がける。おそらくそういう人たちは、これまでもたくさんいたはずである。公的には何も表現せずに死んでいった人たちの魂。
今晩の献立
・ロールパン
・ポトフ
・ベビーリーフサラダ
・デザート(マスカットと青リンゴとロールケーキ)
2013.11.27
玄関をくぐって、居間に入ると、ほんのり果物の匂いがするように心がけている。化学的な芳香剤を使うより、よっぽど気持ちが爽やかになると思う。気が向いたときに食べられるのもよい。
最近ごはんは夫がよく作ってくれる。記念に写真に撮っておくようにしている。どんなに忙しくても料理をすると気持ちが落ち着くらしい。炊き込みご飯ときっちり出汁をとったお煮しめが食卓に並んだときには、私も、すごい人と結婚したと思いました(笑い)。
今晩は、卓上コンロを囲んで、簡単でおいしく経済的な豚のしゃぶしゃぶにした。毎日ごはんが食べられることに感謝している。
今晩の献立
・豚のしゃぶしゃぶ
2013.11.20
気温がぐっと下がってきて、庭の雰囲気が変って来た。秋に咲く花は深みのある色をしていてとてもきれいだと思う。水分が失われつつある緑のなかで、よく映える。明日はチューリップと水仙の球根を植え付ける予定である。春は春独特の華やぎがあって、これもまた見ていて格別の思いがする。花に限っていえば、優柔不断。どの季節のものも甲乙つけがたい魅力があるのである。
今晩のちゃんぽんは夫が作ってくれた。具だくさんの栄養たっぷりのちゃんぽんだった。ありがとう。
今晩の献立
・長崎ちゃんぽん
2013.11.16
11月15日はゆういちろうの誕生日。11歳。いつもより心をこめて料理を作り、ささやかなお祝いのごはんにした。ケーキも手作りしたかったのだが、事前に本人に聞くと、毎年お願いしている彼のお気に入りのケーキ屋さんのいちごのケーキがやっぱりいいとのこと。ここは手作りを押し付けてはダメと、ぐっと我慢して、買ってきました(笑い)。
難儀苦労のあるときばかり神の御袖にすがる気か!! と神様から怒られそうなのだが、聖書や仏教説話(子ども用の)をぱらぱらと読んでいた。私自身は何教を信じているのか自分でもよく分からないし、本物の信仰心をお持ちの方々からしてみれば浅はかな行ないしかできていないと思うのだが、先人の知恵がぎゅっと詰まっている文章を読むとものすごく心が落ち着く。今日心に沁み入ったのは、キリストの言葉「汝の敵を愛せよ」。
(ルカによる福音書 6章27〜38節 口語訳)
しかし、聞いているあなたがたに言う。敵を愛し、憎む者に親切にせよ。のろう者を祝福し、はずかしめる者のために祈れ。あなたの頬を打つ者にはほかの頬をも向けてやり、あなたの上着を奪い取る者には下着をも拒むな。あなたに求める者には与えてやり、あなたの持ち物を奪う者からは取りもどそうとするな。人々にしてほしいと、あなたがたの望むことを、人々にもそのとおりにせよ。自分を愛してくれる者を愛したからとて、どれほどの手柄になろうか。罪人さえ、自分を愛してくれる者を愛している。自分によくしてくれる者によくしたとて、どれほどの手柄になろうか。罪人さえ、それくらいの事はしている。また返してもらうつもりで貸したとて、どれほどの手柄になろうか。罪人でも、同じだけのものを返してもらおうとして、仲間に貸すのである。しかし、あなたがたは、敵を愛し、人によくしてやり、また何も当てにしないで貸してやれ。そうすれば受ける報いは大きく、あなたがたはいと高き者の子となるであろう。いと高き者は、恩を知らぬ者にも悪人にも、なさけ深いからである。あなたがたの父なる神が慈悲深いように、あなたがたも慈悲深い者となれ。人をさばくな。そうすれば、自分もさばかれることがないであろう。また人を罪に定めるな。そうすれば、自分も罪に定められることがないであろう。ゆるしてやれ。そうすれば、自分もゆるされるであろう。与えよ。そうすれば、自分にも与えられるであろう。人々はおし入れ、ゆすり入れ、あふれ出るまでに量をよくして、あなたがたのふところに入れてくれるであろう。あなたがたの量るその量りで、自分にも量りかえされるであろうから。
今晩の献立
・ごはん
・コーンポタージュスープ
・ローストポーク&タンドリーチキン
・マッシュポテト
・ルコラとマッシュルームのサラダ
・プチトマト
2013.11.15
奥さん、なんと、もう11月ですよ。時がたつのも早いですね。今年はあと残りもう2カ月なのか。
今晩は2日目カレーの日なので、準備はとっても楽だった。ごはんが微妙に足りなかったので、カレーうどんも作ってということになり、合点承知しやしたと喜んで作りました。普段、追加リクエストされても、なかなかそうはいかないが、なんといっても2日目カレーの日だから、普段起こらないことが起こる。
週末、この地区のバザーがある。今年はうちから出すものが何もなかった。今年は、超実質的な贈り物のやりとりばかりだったのかも。バザーには絶対に出せない、もらって一番うれしい贈り物といえば、やはり葉書や手紙による文章の贈り物。手作りの品もそうだ。以下、撮り溜めておいた、もらってうれしかった、そのうえ、とっても重宝している物たちの写真を一部載せよう。女の手仕事。とっても縁起がよさそうでしょう? ちょっぴり女性誌を意識して撮影してみました。
今晩の献立
・ポークカレーライス(残り物)
・カレーうどん(同・ゆういちろうと夫のみ)
・サニーレタスときゅうりとマッシュルームのサラダ
2013.11.1
ゆういちろうのたっての願いで、今晩はカレーにした。豚の薄切り肉しか冷蔵庫になかったのでそれを使ってカレーにした。そんなに煮込み時間がなかったなら、カレーに使う肉は牛でも豚でも薄切り肉のほうがいいんじゃないかなとあらためて思った。中途半端に固いというかぱさぱさした塊をいただくよりも。ハヤシライスやビーフストロガノフも確かに薄切り肉だし。塊の肉はゆっくりと時間をかけて柔らかくなるまで煮込まないと味がよくならないから、やっぱり休日向けかなあ。
生で食べるのはちょっと....と躊躇したくなるほどよく熟した柿は、サラダにするとおいしいと思う。酢にも合うし、生ハムにもとてもよく合う。
収穫の秋。毎日おいしくごはんが食べられることに感謝。
今晩の献立
・ポークカレー
・春菊と生ハムと柿のサラダ
2013.10.31
今晩は和風の気分だった。鶏の酢照り焼きは、小さく切ってから焼くのではなく、かたまりのまま焼いて、味を絡めた後、最後に包丁で切って出すほうが、ふっくらして断然とおいしくできる。料理研究家の大庭英子さんのレシピから教えてもらったこと。きっと、私が知らないだけで、料理にはこの手のテクニック(こつ)がもっといっぱいたくさんありそう。
食後のコーヒーのときには、ふだんはなにもお菓子系のデザートをつけないが、今日は特別にゆういちろうが学校で作って、持って帰ってきたスイートポテトをいただいた。そっか、さつまいものおいしい季節が始まったんだな。
今晩の献立
・ごはん
・ねぎと豆腐の味噌汁
・鶏の酢照り焼き
・人参、蓮根、椎茸の煮もの
・納豆
・ちりめん山椒
2013.10.30
27日(日)は、チルチンびとの取材でひと肌もふた肌も脱いでご協力してくださったファミリー?をお招きして、お礼の意を込めて打ち上げ宴会をした。本当にありがとうございました。どう計算しても我が家だけでは乗り切れない強行スケジュールの案件だった。ご協力あってこそ乗り切れたのだった。
小さなお客様のためには、キティちゃんのノンアルコールシャンパン(風)を用意し、大人と一緒に乾杯。ほんのちっちゃな頃から知っているので、お二人ともどうかよい人生でありますようにと、マックスあふれんばかりの情が移ってしまう。パンとチーズ、おいしかったあ!! みんなでにこにこおいしいものをこれからも食べられますように。
また思いがけず、Nさんから雑草ガーデニングの強力な助っ人になる予感大の、噂の半面ラバー手袋をお土産にいただいた。欲しかったものがテレパシーで手に入るしあわせ。ありがとうございます! 雑草の庭について、誰からも頼まれていないのに、まとまった文章に残したいという内発的欲求がどんどん高まっている今日このごろ。
畑やプランターでみなさん野菜を育てている話を伺い、有言実行力にあらためて尊敬の意を強くしたのだが、今のところ我が家はちゃっかりいただいてばかり。さっそく昨晩は、ぎゅっと身の締まった山の畑でとれた葱と蕪と牛蒡で豚汁ならぬ鶏汁をどっか〜んと大鍋で作った。今晩は味がさらに沁み込んでおいしくなっていた。
今晩の献立
・ごはん
・昨日の残りの鶏汁
・ぶりの照り焼き
・春菊とマッシュルームのサラダ
・キムチ
2013.10.29
台風が来る前に植物の様子を確認しておこうと思い、昨日はけっこうじっくりと庭を見て回った。ダルマギクがたくさん開花していた。あと、バラの葉っぱを食べている張本人を発見した。こいつだったのか! とはいえ、もうほとんど食べられているし、どちらにせよ台風がきて飛ばされる(流される)かもしれないしとも思い、結局放置した。好きに生きるがいいさ。
今日は学園祭前で授業もなく台風も来るので大学に行かないことにした夫がいたため、お昼は超適当に済ますわけにもいかず、残り物を再利用して温かいものを作った。チーズ屋さんのチーズ料理レシピを我流展開した、蒸かしかぼちゃとトマトで煮込んだキャベツのグラタン。味は、いたって「普通」だった。決してまずくはないが、「おいしい! また作ろう!!」と思うほどでもなく。「カフェ」のランチの付け合わせに出てくるような、がんばっていることは伝わるが、なんとなく微妙な感じのする味。「失敗した、ごめん」と謝るようなものでもないので、特にお互い何も言わず、たんたんと食べました。
今晩の献立
・おでん
・ほうれん草のおひたし
・春菊のサラダ
・お昼の残りのかぼちゃのグラタン(少々)
・〆おでんのスープでうどん
2013.10.25
今晩はどっか〜んと大鍋でおでんを作った。昆布とかつおと鶏(骨ぶつ切り)からとった透明の出汁をベースにスープを構成。手間はそんなにかからないが、ぐつぐつことこと時間はたっぷりかけた。自分でいうのもなんだが、おいしかった〜。明日もおでんだぜ。
今日のゆういちろうは、ひときわ大声で「ただいまマンボ!!」と学校から帰ってきた。この開口一番の挨拶に対して、私は「おかえりんご!!」と答える暗黙のルールがある。今日はあまりに大声だったので、ゆういちろうの部屋にそっと近づき、おかえりんごを大声で言ってびっくりさせてやろうとしたら、私が近づいてきているのを察したゆういちろうが、わっと言って扉の影から急に飛び出してきた。まさかの襲撃にびっくりした私が「わ〜〜〜っ」と大声で叫んだら、それを見たゆういちろうが驚きのあまりうしろにひっくりかえってしまった。一瞬の出来事にきょとんとした後、まあ、お互いに何をやってるんだかの状態だったわけで、二人でお腹をかかえ顎が痛くなるまで笑いころげた。あの絶妙のタイミングは二度と再現できないだろうなあ。
今晩の献立
・ごはん
・おでん
2013.10.24
カレーにすると2日目はなんて楽なんだろう。昨日書き忘れたが、我が家のお母さん風カレーは味がまったく定まらないのが特徴である。特に最近はゆういちろうが、市販のカレールーをいろいろミックスして試すことに興味を持ち始めている。今回のカレーは、グリコの二段熟カレー(甘口)とエスビーのゴールデンカレー(辛口)の組み合わせを試した。本人いわく、甘口と辛口を混ぜるとどうなるかを確認したかったそうだ。食べてみた結果、どちらかというと甘口が勝っていたかなあ。でも正確には、私は舌が肥えていないせいか、毎回味が違う、ということぐらいしか本当は分からないのであった。
今晩の献立
・昨日の残りのチキンカレー、目玉焼き乗せ
・水菜のサラダ
・ゆず大根
2013.10.23
結局一番楽な鍋料理であるところのお母さん風カレーを作った。雑と言われようともかまいません。明日もこれで乗り切れるのなら結構なことだから。豆腐をただ切っただけの素の冷や奴を出した。何もつけずにそのままいただくだけでおいしいと思う。じゅうぶんに豆の味がする。特に油分の多い固形ルーを使ったカレーのときは、口や胃のなかがすっきりする感じがする。薬味やしょうゆはかえって邪魔な気がした今宵の食卓でした。
今晩の献立
・チキンカレー
・水菜のサラダ
・冷や奴
2013.10.22
「そして父になる」の一場面をまねして、焼き餃子を皿に山盛りにし、うかうかしてたらなくなるよと啖呵を切って、食卓の真ん中にどーんと置いてみた。まあ、結局はゆういちろうが好きなだけ食べるのですが、それでもなんだか気分よし。
さて、これから論文の続きをやれるところまでやって、お風呂に入って眠ろうと思う。最近はゆういちろうが風呂を洗って湯を入れる係になってくれ、助かっている。10年ひと昔。大きくなったものである。
今晩の献立
・ごはん
・じゃがいものポタージュスープ
・焼き餃子
・ほうれん草炒め
・ルコラのサラダ
2013.10.21
今日は一段と冷え込んだので、やっぱり鍋料理が一番。ダイショーの野菜をいっぱい食べる鍋シリーズの「トマトチーズ鍋スープ」をベースに、トマトジュースと白ワインを加えて、お肉ではなく魚介の鍋(ブイヤベース風)にした。〆にはうどんがお勧めと、パックの裏に表示されていたので、素直にうどんを投入。確かにスパゲティよりもスープと絡みやすく、予想以上に合うと思った。
ひさびさに完全オフの日で、のんびり過ごした。近所のイオンの映画館で、念願の「そして父になる」を観ることができた。映画の中身をどうこう言う前に、映画を見る時間をひさびさに取れたという、それだけで本当にうれしい。人間らしく生きたいんですよ。忙しすぎるとバカになる。リリー・フランキーさんも言ってた(笑い)。休日の時間。大切だわ〜〜。そして明日からがんばろう♪
今晩の献立
・ブイヤベース風の鍋
・〆うどん
2013.10.20
実家から送られてきたしゃぶしゃぶ用の牛肉に、野菜いっぱいをつけて鍋にした。お肉はゆういちろうが一番食べたんじゃないかなあ。体を作っている大事な時期なので、たんとおあがりなさい。
論文に着手。どんどん形にしていきたい。戦前アメリカで航空技術を学び、帰国後は軍隊で飛行機を設計し、戦後は、本人いわく「人寄せパンダ」として大学に奉職した親戚のおじさんのことを想う。アメリカから実力を発揮することを禁止された余生を、いったいどんな思いで過ごしたんだろう。今の私は、自分でブレーキをかけない限り、好きなことをしていられるので、本当に幸せ。がんばりますね!! そして、身内のよしみで甘えたことを言いますが、もし私が少しでも恥ずかしい行ないをしたら、あの世からちゃんと叱ってくださいね。
今晩の献立
・しゃぶしゃぶ
・〆うどん
2013.10.19
先日のまことさん企画のお宅訪問時の写真が届いた。工務店の方が撮ってくださったもの。記念にここにもでーんと一枚載せる。まことさんの頭上にぴかっと光りが射して、みんなで後光だと騒いでいた時のもの。楽しかったな〜♪
今日は元気の出るカレーにした。スパゲティやらカレーやら、最近頻繁に作っている。お子様以上に、洋食好きかも。
続 『まことの徒然草』 「入り隅物語」 p.30〜
うちの猫の一匹、名前はチャーチャン、単に茶色いからそういう名前だ。それがいつも食卓の隅にとてつもなくお行儀よく坐って、天井の入り隅をジッと見つめている。そこには棚があって、なにかどうでもいいような物が載っている。しかしジッと見つめる場所はいつもいつもそこなのだ。何かがそこにいるのはほぼ確実なことだ。多分「貧乏神」だろうとうちではみんな思っている。もしかしたらチャーチャンがデスノートに触ってしまい、「死神」のデュークが見えるようになってしまったのかもしれない。
(略)
はっと気が付いた。便所に坐っていると、勿論用があって坐っているのだが、気がつくと壁と、柱のチリと、巾木の上面とが作り出している入り隅をジッと見つめている自分を見出した。これはなんだ。無心と凝視は隣り合わせ。なにかが作用している。そこは神秘の世界。そこは地の底に通じている。ダンテは神曲の地獄編で思いっきり気に入らない奴らをやっつけた。そのことはけっこう地獄も私的な世界で愉快でもあるらしいと思わせる。そこに繋がっているとしたら、面白い。うちの便所の壁はラワンベニヤだが、その中にはうんとたくさん「顔」があって、賑やかで、地獄も賑やかだろうなどと考えることになる。
そうだ、思い出した! 以前まことさんのうちに遊びに行ったときか、まだうちを設計している時だったか忘れたが、「みきちゃん、ダンテの『神曲』を読まなきゃだめよ。特に地獄編。生前自分が嫌いだったやつの悪口をダンテがそこでも延々書いてるの。面白いよ〜」と薦められたのだった。今こそ読もう(笑い)。
今晩の献立
・ドライカレー
・ほうれん草のバター炒め
・水菜のサラダ
2013.10.18
台風が通り過ぎた後、ぐっと冷え込んだ。さすがに半袖では寒く、パーカを出して着た。晩秋に備え、毛布も洗濯。日中よく晴れて助かった。
鶏肉の煮込み料理とミネストローネはどちらもごはんに合うし、どちらもお互いを邪魔しない。味がかぶってしまうかなあと思ったが、杞憂であった。
先日奥村まことさんよりいただいた『まことの徒然草』を読むと、暮らしのヒントがたくさん!! ここにも一部抜粋しま〜す。
「いらないものはいらない」 p.17〜
(前略)
むかし、小笠原貞子さんというお掃除の先生と一緒に《婦人之友》で一年間連載の「お掃除の話」というのをやったことがある。小笠原さんは勿論お掃除が上手な方。私は名だたるお掃除学校(自由学園)の出身だが、お掃除はなるべくしない。埃は自然に部屋の隅に寄っているので「片足ケンケン」で、もう一方の足を壁に沿って移動させると、埃の塊が収穫出来て、その塊を手にとって床を拭いてからポンと捨てると雑巾も無しで掃除が完了する、という革命的な方法を編み出した人物でもある。ところが小笠原さんとはとても気が合った。「ぶしょうな人のためのお掃除方法」をいろいろ教えていただいた。彼女は実に合理的。例1:家具や建具や柱を洗剤で拭いてはいけない。水拭きならまだよいがそこに別の成分が残るのは避けた方がいい。一番いいのは、から拭き。そして、天が授けてくださった「梅雨どき」は、湿度が高く、すべてのものの表面は「ふやけて」いる。「梅雨どきのから拭き」こそ一番のお掃除上手で、一年中の汚れは全部とれてしまい、年末の大掃除の必要もない。例2:ものの表面は顕微鏡的にみると無数の凹凸でできている。洗剤で拭くとその凹凸の中まで汚れを取ることができる。その結果ものの表面積は莫大に増加する。すると汚れも莫大に付くことが出来る。ワックスがけがよいのはそのためだ。ワックスをかけると凹凸が埋まり表面積が減るから汚れがつきにくくなる。デコラのような洗剤で拭くと綺麗になるものは拭けば拭くほど汚れが付きやすくなる。つまり掃除しないほうが汚れない。綺麗好きのあなた、さァどうしますか。洗剤で綺麗にしたければしてもいいけれど、表面積を増やしていることも自覚してほしい。サラダオイルを塗っておくのもいい。(以下略)
今晩の献立
・ごはん
・鶏肉とマッシュルームの赤ワイン煮込み
・ミネストローネ(残り物)
・水菜のサラダ
2013.10.17
ウィンナークラブの生ベーコン(ブロック)は豚肉の旨みがぎゅっと詰まっていて、加熱してもおいしい。野菜はスープにしていっぱい採った。
今朝は寝坊した。7時半起床。なんとか小学校も講義(1限〜)にも間にあった。ふ〜=
明日は、ゆういちろうの秋の遠足の日である。鈴鹿サーキットやホンダの工場見学に行くそうだ。いつもより早く、7時半までに登校せねばならず、お弁当づくりの時間を考えると、逆算したら結構早起きする必要あり。今朝のような失態は断じて避けねばならない。今からお風呂にはいってゆっくり寝ます。
今晩の献立
・カルボナーラ スパゲティ
・ミネストローネ
2013.10.16
材料の下ごしらえはゆういちろうと私で、中華鍋をふったのは夫。家族で力をあわせ、一皿で滋養いっぱいのちゃんぽんにして今晩を乗り切った。←大袈裟ですね、すみません(笑い)。 おかげさまで日中やるべきことはやった。これからアイロンかけして、明日の講義の準備をしてから眠る。台風の被害がありませんように。
今晩の献立
・ちゃんぽん
・ごはん(残り物少々)
・チンジャオロース(残り物少々)
2013.10.15
15日締め切りの超重要原稿をかかえ、夫と私はともに朝から鬼の形相で取り組んでいた。明日はゆういちろうの授業参観日でもあることが、今日になって発覚し、半分パニックにもなっていた。そんな親の狼狽ぶりを傍目に見ながら、ゆういちろうは習字セットを広げ、何やらやっているなと思ったら.....
父親への建白書を墨で書いていたのだった。
普段だったら他愛のない笑い話で済ませられるのだが、もともと機嫌が悪かったのも重なり、おもちゃを買う買うばかり言ったらダメ人間になると、こっぴどくお父さんから叱られたゆういちろう。確かに映画もね、おあずけに決まっているだろうよ、この状況では。残念ながら建白は受け入れられず。(映画『そして父になる』ですが、子どもの立場からみて、親との関係を考え直してみたいらしい)
ちなみに私には、コロコロコミックに出てくるキャラクター、ケシカスくんの落書きをした消しゴムを見せに来たりもした。余裕があれば一緒にもっと大笑いできるのだけど、なんというか微妙にイラっとしたりもし.....。ゆるせ、ゆういちろう。うちの子に生まれた以上、原稿締め切り前に下手にちょっかいだすと、どうなるかは分かっているはず。あと、もう少しの辛抱じゃ。
今晩はメインの中華を夫が作り、あとは適当にこまごまと私が作った。
今晩の献立
・ごはん
・じゃがいもの味噌汁
・チンジャオロース
・ほうれん草のおひたし
・春菊とマッシュルームのサラダ
・納豆
2013.10.14
奥村まことさんの呼びかけで、奥村昭雄先生の設計した住宅に棲む4件のうちの1件に、他3件のみんなで押し掛けよう!という趣旨の会に参加した。木立のなかに埋もれるかのように建っているお宅で、おいしいお昼ごはんまでご馳走になった。
実際に家を見せていただけるのはとてもありがたい。勉強になるから。実地勉強は本当に大切。うちは草(葉っぱ)が中心で、木の強さはそれほど感じられない。窓から木の幹が見えることの効用について考えたくなった。
雑誌の編集者さんのほかにも、工務店、不動産の方々もお見えになった。住環境がどうやったらよいものになるか真剣に考えている方々だなあと、いろいろと話を伺って感じ入った。
すぐご近所には安藤忠雄さん設計の住宅あった。もうちょっと行った先には、石井修さんの手がけた数々の家が連立しているそうだ。町全体が建築家住宅のモデル展示場のようだった。そういう場所が実際に存在することにまず驚いた。少し歩くだけで、あ!、とか、お!という声を挙げたくなるポイントがたくさんあった。
帰宅後、まともにごはんを作る時間がなかったので、レトルトのソースを利用して、なんちゃってスパゲティにした。
今晩の献立
・スパゲティ、レトルトソースで
・トマトとバジルとモツァレラチーズのサラダ
2013.10.13
あともう少しで締め切りの嵐から解放される。その日を夢見ている。Aさんからのリマインダメールに小心者ゆえ返信できない自分.....。すっきりとした論にまとまらないのです。でも間に合わせます。ああ頭がよくなりたい。そんな主の焦りぶりをよそに、庭の植物たちは次々と花を咲かせている。今日は浜菊とミニバラがきれいに咲いているのを見つけた。
今晩は夫の発案よりすき焼きに。カレーか牛肉を食べたときに更新の気運が高まっているような気がする。
今晩の献立
・すき焼き
・〆うどん
・長芋のわさび漬け
2013.10.11
豆腐をおなかいっぱいに食べたいという私のたっての望みを主張し、受け入れられた今晩の献立。鍋には豆腐の他にえのきたけと春菊を入れ、おろしポン酢でさっぱりといただいた。昆布出汁の旨みと茸の菌類の旨みとが合わさり、さらに豆腐の大豆の旨みもやさしく引き立ち、その日本当に食べたいものを食べられたよろこび!! 肉好きの人も、たまには豆腐に浸ってみよう。夫もゆういちろうも「豆腐うまい!」「おいしいねえ〜」とご機嫌だったから、動物性植物性の違いはあるとはいえ、同じたんぱく質。たんぱく質つながりで、きっとお肉なしでも十分に満足できると思う。豆腐って繊細な顔して、意外と芯はワイルドだよ!!! ←なんか今日は変なキャラクターが自分におりてきているような気がする(笑い)。
やっぱり人間はね(と、大きく出た。許してね。)、1日30品目とか主義主張を押し付けられるのは嫌で、自分の体が求める食べたいものを満足いくまで食べるのが幸せなような気がする。80歳をゆうに超えたご高齢でも元気にお座敷に出ていたすき焼き屋さんの大女将(お手てすべすべ。透き通るもち肌)が、「私、野菜嫌いでほとんど食べないの。好きな食べ物は、すき焼きと天ぷらと、あとね、ラザニア!」と長寿の秘訣をおしえてくれたことを思い出す。
危ない感じがするものから距離を取るのは、当然の生きる知恵だとして、だからといって、これは健康とされているから食べなければ、とか、これは絶対に食べてはダメ、とか、頭ごなしに決められるのもまっぴらごめんなんだよなあ、と、最近とみに思う今日このごろ。食べるときくらいはほころんだ顔して食べたいよね〜。
今晩の献立
・湯豆腐
・〆うどん
・大根の甘酢漬け
2013.10.4
ゆういちろうと二人で食事。今日はなぜか私は肉や魚を欲しくなかった。そこでゆういちろうから文句が出ないよう、乳製品系でボリュームアップして、さらにハムエッグもつけて、のぞんだ。私はせっせと野菜摂取。ゆういちろうはソースのかかった目玉焼きに夢中。二人だけだとそんなに会話もなく、たんたんと食べて、ごちそうさま〜って感じで、さらりと夕食時間が終った。我が家は、父親の存在感大の家庭である。
バラ(マジカルミラクル) レモングラス 藤袴
ツリバナ アイビー オキザリス 秋明菊
今日はお隣さんの金木犀からふうわりいい匂いがした。うちの庭も明るい秋の始まりの気配がして、歩いていて楽しい。それにしてもツリバナの実は何でこんなにかわいらしいのだろう。本当にゆらゆらと愛らしい姿形をしている。和むわ〜。
今晩の献立
・ごはん
・じゃがいものグラタン&キムチ
・ハムエッグ(ゆういちろうのみ)
・マッシュルームと春菊のサラダ
・大根の甘酢漬け
2013.10.3
なんじゃこの締め切り続きの日々は.....。と個人突っ込みをひとりで自分に入れつつ、40人分の試験採点締め切りをかかえているにも関わらず、取りかかる気持ちになかなかなれない自分に、バカ・アホ・マヌケと悪口を言い、ふてくされてこれを書いている(笑い)。
言い訳をすれば、秋学期になり、200人を前にした講義が始まり、90分間しゃべり終えると、しばらく魂が抜かれるというか、毎週水曜午後は特に放心状態になるのですね。(マスプロ授業を何コマも担当している先生って、いったいどれくらい体力を消耗されているのだろう。)
あ、あと、私の頭を悩ましているのは、かぶちゃん(我が家のカブトムシの幼虫)の土を入れて替えてやる必要が差し迫っているというのに、なかなか着手してやれないこと。フンだらけで(このフンは黄金の粒。とてもいい庭の肥やしになる!)、たまに土の上に出てくるのを霧吹きで湿らせていったんお帰り遊ばすサイクルをだましだまし回しているが、そろそろもう限界。
あと、机の引き出しを整理していたら、偶然に昔の写真が出てきた。いとこたちと弟と一緒に海で遊んでいる写真。きっと10歳か9歳ぐらいだと思う。
なんだかやたらに楽しそうだぞ。いいなあ子どもは。うらやましいなあ。たくさん遊んでいられて。あと、一番下の写真に写った自分の顔がゆういちろうにそっくりなのに驚いた。ゆういちろうは、よくこういう感じの笑い方をするもの。すごいよ、血のつながり。
さて、いつまでもぶつぶつ言い訳していてもダメだ。今晩こそ採点するぞ。気合いで乗り切るぜよ。
喝!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今晩は、大庭英子さんのドライカレー展開料理で、ココナッツ風味の野菜スープカレーを作った。題名から分かるように、ココナッツミルクを加えるのがポイント。出来上がりは、辛いのが苦手なフランス人がよころびそうな味に仕上がった(←いいかげんなことを言っています)。それはそれでおいしいのだが、さらにカイエンヌペッパーとチリパウダーをふりかけると、もっとおいしくなった。カレーは面白い。
今晩の献立
・ごはん
・ココナッツ風味に野菜スープカレー
・マッシュルームと春菊のサラダ
2013.10.2
大庭英子さんの『ひき肉ストックレシピ』はバイブルレシピ本のひとつ。今晩の発見は、ドライカレーを作るにあたって、トマト(大)1個を刻んで入れる代わりに、トマト水煮缶(400CC)で煮込むと、個人的にはよりおいしく感じられたことである。
ついうっかり1日賞味期限を切らしてしまった豆腐を、まだまだ暑いこの時期、生で食べるのはやっぱり止めておこうと、昆布出汁をとってさっと湯通ししてポン酢少々で味付けしていただいたら、家族全員好みの味に仕上がった。湯豆腐でもない、すまし汁でもない、中間的な一品。ドライカレーにもよく合った。
こういう日はうれしい。
今晩の献立
・ドライカレー
・ほうれん草入り湯豆腐風スープ
・きゅうりの塩ずり
・ゆず大根
2013.10.1
気持ちのいい秋晴れのなか、小学校で運動会があった。今年から高学年に仲間入りしたので、組体操やら最後のリレーやら、花形競技に参加するゆういちろう。お弁当は前の晩から仕込んでおき、今朝は5時起きで準備した。いろいろ締め切り続きの日々だが、やっぱり運動会のお弁当には気合いが入る。ここを外したら、生活のなにかが崩れていきそうなくらい、お弁当の優先順位は自分たちのなかでマックスレベル(笑い)。いなり寿司、巻き寿司(鰻・卵焼き・椎茸)、ローストポーク、えびちり、赤ピーマンの煮込み、葡萄とプチトマト。
さらに、がんばったゆういちろうをねぎらうため、今晩(こそ)は、ビーフステーキにした。でも、本当に疲れていたみたいで、珍しく半分食べて残してしまった。ふだん、食べ残しに厳しい父親も今晩は甘く、「いいよ、残りは俺が食べるから」と言ったら、ゆういちろうの顔がさっと曇り、いや、今食べるのはもったいないから明日自分で食べてもいいか?と。無理して食べるのではなく、最高のコンディションでいただきたいそうな。もちろん異存なし。
ツリバナの実が赤く色づき始めた。食堂のテラス前は、今はもう草茫々となり、生き物の楽園と化している(左写真)。裏庭のバラ。新しくシュートを出したかと思えば、気付けばすでに虫に食われていた(右写真)。バラってどうしてこうも虫に好かれるのかな。
とりあえず今日はもう限界だ〜。今晩はゆっくり眠って、英気を養い、明日原稿をがんばろう!!
今晩の献立
・フランスパン
・昨日の残りのポトフ風スープ
・ビーフステーキ、赤ワインソース
・お弁当の残りの赤ピーマンの煮込み
・水菜のサラダ
2013.9.28
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しばしうちを空けている間の、昨日から今日にかけて、スパムメールが溢れメールサーバがいっぱいになり、私のアドレスにメールが送信不可能になってしまっていました。この間、メールをくださった方へ、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。今は、復旧したはずですので、お手数ですが、再送してください。万が一、届かない場合は、携帯か電話までご一報いただけたら本当に助かります。
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夫のヘルニアがひどくなり、連休直前に急に思い立って奈良・吉野の温泉宿にでかけた。インターネットを通じた格安プランで。ところが着いてみると、ハプニング勃発。予約が通ってなかったみたいで、きっと昔は女中さんが使っていたのかもしれないと思われる、地下の部屋に通されたり、宿の人たちが、ごはんは足りる?とひそひそ話を聞いてからというもの、ごはんにありつけるだけでも幸せだと思うようにしていたり。
最初はどうなるかとどきどきしたが、山の神様のおかげで、いいところがたくさん見えてきた。建物の地下の部屋とはいえ、切り立った斜面に沿って建てられているので、部屋の窓からの眺めは素晴らしかった。夕日がおちていき、薄紫色から暗くなっていく空の様をずっと眺めることができた。夕ごはんも、山の幸中心のおいしいごはんをいただけたので、むしろよかったぐらい。
お部屋に露天風呂がついていなくて申し訳ないという感じで言われたが、みんなで使う露天風呂からは、とてもきれいな月を見ることができて、いい気分になった。湯上がり後は、テラスで涼みながら待ち合わせることができる建物の構造となっているのも、よかった。
そして何よりも、夫のヘルニアの症状はよくなり、ついでに思いもしなかったが、東京出張後悩まされていた私の歯茎の痛み(口内炎? それとも歯肉炎?)が、なんとまあ、知らぬ間に治っていた。やっぱり土地の力ってあるのだなあと思った次第。
都心のホテルに素泊まりするお値段で、奈良の田舎の宿はこれだけの体験を提供してくれるのだから、都会の騒がしさに疲れた人も、たまには奈良にやってきて、リフレッシュしたらどんなによかろうかと。都会と田舎問題(両者の価値を回し合ってみんなが元気になる方法)を頭のなかでぐるぐるシミュレーションした。
今晩の献立
・ほうれん草のトマトソーススパゲティ
・鶏の照り焼き、蜂蜜風味
・水菜とマッシュルームのサラダ
2013.9.22
シオン 萩(江戸絞り)
ホトトギス(青龍) 小紫式部 バラ(ヒストリー)
怒涛のように過ぎた10日間だった。昨日は書類を1つ仕上げて、ふ〜、間に会ったと、とりあえず一息。でも、まだまだありまっせ。ひとつひとつに入魂していきます。
台風一過。陽を浴びて庭の草花の様子も、すっかり秋めいてきた。秋の花は控え目なものが多い。遠目には全然目立たない。その分、近くに寄って、思う存分魅力を独り占めできる。それで、すっかり虜になってしまう。
さて、我が家のビッグニュース。じゃーん、季刊の『チルチンびと』という雑誌に、うちの庭の様子が取り上げられました。チルチンびと:庭仕事のある家,77,2013秋,逞しくやさしく家を包む、雑草の庭,pp.18-27。
そうです、このときは、紫陽花の季節でした。植林麻衣さんの編集が冴えわたる特集になったのではないでしょうか。奥村まことさんの思想を伝える記事にしたいと、最初のオファーがあったのですが、本当に初志貫徹されていて脱帽いたしました。
取材時には、不肖、わたくしこと「美紀さん」も合点承知とがんばりましたが、私のがんばりは、才能あるおともだちにあれこれお願いしまくるというものでございました。お礼の意も込めて、そのときのことを思い出しながら、気まぐれ不定期のタイミングで、ぽつぽつと思い出話をここに綴っていきたいと思います。
今晩は、昨日の残りの煮込みを温め直していただこうと思います。楽ちん楽ちん。以上、予言日記でした。
今晩の献立
・ごはん
・牛肉とベーコンの煮込み(残り物)
・水菜とマッシュルームのサラダ
2013.9.20
ゆういちろうたっての希望で、カレーにした。「カレーでなければ、ピザにして。僕のお小遣いで、宅配ピザでもいいから。」 そこまで子どもに言われたら、カレーを作るしかあるまい。
今晩のスカイプは感動的だった。詰まり気味だった頭に、血がさらさらと流れていった感じ。蘇生。苦しくて苦しくてしょうがないなあと思っていた後に、ご褒美のようにこの種の快感が得られるから、この仕事は止められないんだな。
今日は(も)いろいろなことが起こった。ずいぶんと間がとんで、春学期の最終講義があったり、等々。でも、もう2週間後には秋学期が始まるのね。夏が終わったかと思えばすぐ冬が来た感じである。
今晩の献立
・野菜ごろごろポークカレー
・トマトときゅうりのサラダ
2013.9.10
お肉ほんの少しとか、そんな軟弱なことを言っているからいけないんだなと思って、がんがん肉を食べた。そして、ガガーンとやられてばかりいてはダメだとも思い、うちはクラシックなんざ聴くような家庭でもないのだが、ひっさしぶりに、ベートーベンのピアノソナタ聴こうぜって気分になった。ベートーベンの曲は最初のガガーンまでは良くて、その後は、とっても退屈なのだが、不良なみにステレオ大音量にして聴いたら意外と面白く聞こえた。あたしゃ、これからガテン系でいきます。
今晩の献立
・ビーフステーキ、ごはん添え
・昨日の残りのミネストローネ
・トマトのブルスケッタ
・春菊と生ハムのサラダ
2013.9.9
昨晩は、板さんコスプレしてみたいと思いながら気持ちよく眠りについたのに、朝、オリンピックの東京招致が成功したというニュースが飛び込み、むせび泣いた。だってなんだかとても浅ましい感じがしちゃったから情けなくなってしまって....。自分たちの使う電気のために福島に散々迷惑をかけておきながら、都合が悪くなれば、遠く離れているから問題ないと言い、世界から同情をもらいたいときには「傷ついた私たち」を演出し、それでも健気におもてなしできるところをアピール。調子に乗りすぎなんじゃないかなあ。もう少し、静寂さが必要なのではないだろうか。
それから東京=日本という発想も、いいかげん止めてもらいたい。何が嫌かって、自ら欲望を剥き出しにしながら、それがまるで人様(日本人)のためにもなっていると、本気で思いこんでいそうなところ。楽しみや利益は自分たちで独占し、痛みは全国民で分かち合うことをこれまで散々してきたくせに、どういう神経してんだろう。まあ、これ以上言ったら、「なによ、あの子、生意気」と陰口をたたかれそうなので止めますが。
今晩も野菜たっぷり。時間をかけて煮込んだスープはやっぱりとてもおいしかった。
今晩の献立
・ごはん
・骨付きチキン入りミネストローネ
・もやし炒め
・春菊のサラダ
2013.9.8
夫が作ってくれた。まずは揚げたての天ぷらを塩でいただく。その後、かけそばを食卓に。残りの天ぷらをおつゆに浸して天ぷらそばにしたり、相も変わらず塩でいただきたいものはそうしたり。週末に天ぷらをするのは、とてもいい気分だった♪ 少人数パーティで、天ぷらや串揚げを企画しても、楽しそうな気がしてきた。板さんコスプレしてみたい。
今晩の献立
・天ぷら(えび、なす、かぼちゃ、青じそ)
・かけそば
・昨日の残りのポテトサラダ(いもさら)
2013.9.7
実家の母から習った「いもさら」テクニック。鍋を空炒りして、粉吹きいも状態にまで仕上げたじゃがいも。鍋がまだ熱いうちに酢をたっぷりまわしかけ、さっとかき混ぜて吸収(蒸発?)させること。この隠し調味料の存在があるのとないのとでは、味の切れが全然違う。マヨネーズだけではダメなんだな。
学校から持って帰ってきためだかの卵が、いつの間にか孵化し、いつの間にか急に大きくなったかと思えば、なんととうとう、卵をお尻にくっつけたまま泳いでいる個体を発見した。
今晩の献立
・ごはん
・豆腐とわかめの味噌汁
・豚のしょうが焼き
・ポテトサラダ(我が家の通称:いもさら)
・ルコラのサラダ
2013.9.6
「ゆういちろうに今晩何が食べたい?」と聞いたら、「お肉!!(ビーフステーキのこと)」と即答。「申し訳ないが、その願いは今すぐかなえられない」と言って、少量の薄切り牛肉で代替した。牛肉とたまねぎのバター焼きはそういうときの「ケチだけどケチじゃない」お助けレシピ。繊維を断ち切る方向に切ったたまねぎを透明になるまでバターで炒め、いったんフライパンの端に寄せ、空いた面で牛肉をさっと焼く。たっぷり大根おろしを入れたポン酢につけていただく。たまねぎや大根おろしを牛肉で巻くようにして、一緒に食べるとおいしい。ポイントは、バターも牛肉も風味付け程度に少量にすること。べたべたは厳禁。
内戦で苦しむシリア国民に対して国際社会ができることは何かという題目で、各国の政治家の、それぞれ自説が正しいと主張する顔をニュースで見ていると、怒るとか呆れるとかそういう感情以前に、薄気味が悪い、という気がしてきてしょうがない。どうして人前で堂々とあんな白々しい嘘がつけるのだろう。恥ずかしくないのかな。本当に不思議。内戦に苦しむ人たちを本当に助けたいなら、武器がなければ戦いたくても戦えないのだから、裏で両方に武器を売りつける企業を摘発するのが一番手っ取り早いはずなのにね。それなのに、シリアを助けるために、空爆するか否かだよ。あほくさ。こんなことで命を落とす人々がいるのかと思うと、直接的には何もできない自分が悔しいなあ。情けなくて涙が出るよ。
間接的にできることといえば、エネルギー消費問題に個人としてどう取り組むべきかアイデアを出し、実践していくことぐらいだろうか。今晩思い付いたのは、温室育ちの重油まみれの花は極力買わないようにするということ。花こそ季節感が大事なのに、花屋の切り花のセレクトにあまり季節感が感じられないのは変だもの。「私が欲しいのは露地で育った健康的な花なんです。できたらそういうものを中心に仕入れてくれませんか?」と伝える人の数が増えて、好みの花が花屋さんに入るようになったら、もしかしたら消費活動が今よりも活発になるかも。とっても安易な発想だが、今どきの野菜売り場みたいに、「○○さんちの庭の花」とか「朝摘み! ◎◎さんのお花畑より」とか付加価値をつけて売り出してみるのも面白そう。
今晩の献立
・ごはん
・かぼちゃのポタージュスープ
・牛肉とたまねぎのバター焼き、おろしポン酢で
・春菊とキウイのサラダ
2013.9.5
またもや、洋風こってり系。今晩は夫からの強いリクエストで、ミートソーススパゲティに。なぜ断固として断れないかというと、私自身もミートソース好きだし、スパゲティも好きだし....。つまり、誘惑に勝てなかったわけです。なので気分的に少しでも野菜の量を増やしてヘルシー感をアップさせようと、普段は、ひき肉以外の材料として、みじん切りしたにんにく、たまねぎ、マッシュルーム(orしいたけ)で作ることが多いところ、今晩はそれに人参1本加えて作ってみた。おいしくできた。人参を入れると甘みが増しますね。自己満足を得られたので今晩のところはよしとする。
ゆういちろうが学校で宮崎駿監督の引退発表のことを友達に伝えたら、ジブリ作品で育ってきたその人は、いやだ、引退しないでほしいと、大ショックを受けたらしい。すごいね、小学校のクラスでも話題になるとは。
『風立ちぬ』ブームはゆういちろうのなかで今もなお続いている。ますます二郎さんへのあこがれを強めているようだ。私が「菜穂子」と呼び捨てにしたら、菜穂子さんと呼べと、すごい剣幕で怒る。好きなシーンはイタリアのカプローニ伯爵と夢で遭遇するところで、中でも、関東大震災のとき大学から大事な本を運び出しているとき、カプローニさんから君のところにはまだ風が吹いているかねと聞かれ、「はい、ぼうぼうに吹いてます!」と答えて、燃え移りそうになった火を消そうとしているシーンらしい。渋いね。
汽車のデッキで洋書を読んでいて、菜穂子の「ル ヴァン ス レーヴ」に続いて、「イル フォン トンテ ドゥ ヴィーブル」と応えたのも、かっこいい!!と思ったらしい(あのシーンは、大人の私からすれば、かなりこそばゆいシーンだったのだが....)。なんとこの前電車で出かけた時、自分のリュックに、さる女性からいただいた詩集とあともう2冊大人向けの文庫本詩集を親の本棚から自発的に抜きだしてきて詰め、駅のホームで椅子に座った際、足を組み、おもむろにリュックから詩集を出して読み始めたときには、さすがに、彼のあこがれ力に心底驚いた(が、ここは、絶対にからかってはいけないと思い、何事もないように私は景色を眺めるよう努めた)。
禁止されていた紙飛行機だが、親の知らぬ間に、ひそかに改良を重ねていて、ふわ〜っとすーっと風に乗って飛ぶタイプの飛行機の折り方を自分で見つけた。堀越二郎の開発した逆ガル型の翼の形にヒントを得て、あれこれ試行錯誤しながら見つけたとのこと。「これならあたってもあまり痛くないから飛ばしてもオッケーとしましょう。前の飛行機は、むりやり力づくで飛ばそうとしていたのがよくなかったんだよ」とダメ出しした。翼が歪んでいたのか予想外に急旋回して人の目をめがけて飛んできたり、真っ直ぐ飛んだとしても、ぷすっと障子に穴をあけたりして。強引に進めるのはホント感じがよくない。ふわ〜っとすーっと風に乗ってのびのびと暢気に空を飛んでいる感じが出ないとね。
一番向かって右がガル翼。その名のとおり、M字型のかもめ(ガル)の翼のような形をしている。それをひっくり返したのが逆ガル翼(写真左と中央)。重心が下に移り、ガル翼より安定して飛ぶことができる。
あんなに散々怒られても、めげずに飛行機を作り続けていたことに感銘を受けた夫は、そんなに好きなんだったらと、ぼろぼろになるまで読んだ飛行機設計のバイブル本をゆういちろうにプレゼントした。二郎さんの追求した鯖の骨の形のいろいろな型番タイプが載っていて、本人大喜び。
英語の文章がまだ分からなくても、形をつかんだり、数字の並びを見たりして、今の段階でも大いに参考になるみたいである。この形とこの形の中間のような形を作りたいとぶつぶつ言いながらノートに図を書いていた。ここまできたら私にはちんぷんかんぷんだと言ったら、本人思いっきりドヤ顔になり目をきらっとさせて私のほうを見た。子どもの成長に目を細めるよりも、人間ができていないので、そこはかとなく悔しい気分になり、私も誰かに思いっきりドヤ顔してみたい〜〜と思いました。
今晩の献立
・ミートソーススパゲティ
・春菊とマッシュルームのサラダ
・トマトとアボガドのサラダ
2013.9.4
ちょっとこってりし過ぎかなと思いつつ、我が家の永遠系の組み合わせ、チーズたっぷりのグラタンとキムチを食卓にのせた。
バルサミコ酢は、こんな気取ったものなどいらないぜ!と意地をはらずに、普段の食事に使うようになってから、万能調味料のひとつだなと思うようになった。鶏の酢照り焼きを作るのが手順的にめんどくさいなあと思う、ちょっとダメなモードのときに、しょうゆや砂糖、米酢の代わりに、バルサミコ酢だけふりかけて煮詰めれば、それなりの味にまとまってくれ、ありがたいと感じること大なのだ。
ごはんがおいしいと感じられるのは、幸せなことだなあ。食欲の秋かも。
今晩の献立
・ごはん
・鶏のソテー、バルサミコ風味
・じゃがいものグラタン、キムチ添え
・トマトとアボガドのサラダ
2013.9.3
今晩は夫が中華を作ってくれた。もやしの炒め物がことのほかおいしく、調味料の材料と配合を聞いたら「秘密だ」とのこと。じゃあ、たまにリクエストするので、作ってくださいませね。
白い彼岸花が今年も咲いた。遠くから見ても、近くで見ても、うっとり見とれてしまう。それくらいきれいな花である。品種名は「真夏のクリスマス」。名前から分かるようにお彼岸より早く咲く。3球購入して、年々少しずつ花数が増えていっているのが、うれしい。増え方をだいたいつかんだ暁には、少し奮発してまとめた数を手に入れ、田んぼのあぜ道風に群生させてみたい。薄ピンク色の品種のも、ところどころに混ぜると、よりロマンチックになるような気もする。夢だけは広がる広がる、今日このごろ。
今晩の献立
・ごはん
・簡単ポトフ(残り物)
・チンジャオロウス
・もやしの中華風ピリ辛炒め
2013.9.2
ゆういちろうの夏休みが終わった。明日から学校だ。教室に一番最初に入りたいという殊勝な心がけから(いったい誰に似たのか!)、7時半過ぎには家を出るので、親の私も早寝早起きする必要あり。今晩は本人のたっての希望で、本当にひさびさにお風呂にお湯をはり、ゆっくりと浸かることにした。シャワーだけでは味気ない季節になったのかもしれない。
そういえば、この夏、暑くて水風呂に浸かって体を冷やすことはしたが、お湯に入る気が全く起こらなかったのは、プール熱にかかった精神的後遺症という気もしている(笑い)。温泉施設の温泉プールに浸かったせいに違いないと思っているので。もう二度とああいうのはごめんなのだ。
今晩は、冷蔵庫にあるもので簡単ポトフにした。ゆっくり時間をかけて野菜とベーコンとソーセージをとにかく煮込むだけ。休みの日にはちょうどいい料理だと思う。ポトフ=洋風おでんという認識図が出来たときから、ポトフには大根を入れるようにしている。鶏かつお昆布だしの沁み込んだ大根のおいしさは格別だが、コンソメ味のしみ込んだ大根も、思いの外、好きである。
今晩の献立
・ごはん
・簡単ポトフ
・特製梅干し
2013.9.1
今晩の食事は、地元の野菜たっぷりに少量のお肉で風味アップした献立となるよう心がけた。免疫力アップ、健康第一で行動します!!
実を言うと......
先週木曜(22日)に、激しく咳き込み、微熱とはいえ起き上がられないほど体調不良となり、夕方までベッド上で完全ダウン。治ったと強固に言い張っていたのだが(23日金曜)、もう家じゅうの誰も信じてもくれず、病院に行く、行かないで大喧嘩になり、余計に咳がひどくなったような気もして、意を決して病院に行ったのがちょうど一週間前の土曜(24日)。
本日、血液検査の結果がようやく出た。なんと、私は、クラミジア肺炎にかかっていた(いる)のだった。クラミジアと聞いて、えーっ、性病にかかったの?!とびっくりしたが(だって本当に身に覚えがないんだもの)、お医者さんの説明によると、どうやらそうではなく、一口にクラミジアと言っても、いろんな種類があって、肺炎をおこすのはクラミジア・ニューモニエという細菌とのこと。私の場合、その細菌に対する抗体反応が基準値の3倍以上の値を示していたというのだ。
さらに、外を普通にうろうろしていいんですか?(よかったんですか?)と聞いてみたところ、クラミジアは市中にうようよいる細菌のひとつで、よほど免疫力が落ちていない限り、普通の大人は感染しても発症しないで済む人がほとんどだから、そんなに神経質になる必要はない、とのこと。とはいえ、最近、咳が止まらないという症状を訴える人のなかで、クラミジア肺炎にかかっている人がとても増えているそうだ。マイコプラズマや百日咳なんかより、実は、発症患者は多いのではないかと思う、とも。
(この間、私と接触してしまった方々に、どうかうつっていませんように。神様お願いします。)
ここやここに書かれてある情報によると、潜伏期間は3,4週間らしい。逆算すると、ちょうどポルトガル出張の時期の頃と重なるので、免疫力が落ちていたのは確かだな。さらにクラミジア肺炎単体でかかるというより、他の病気と一緒にかかっていることが多いとのこと。ええ、ええ、プール熱と併発しましたよ。セオリーどおりの、弱り目に祟り目反応だったようです。
備忘録のため、これまでの通院記録を残しておく。
8/2 プール熱対策用の薬が処方される。
8/10 高熱は下がったが、今度は咳がひどく出るようになり再受診。
処方された抗生物質(ジスロマック)がよく効いたようで、
症状が劇的に改善したが、1週間ほどして再び咳症状が悪化。
8/24 前々日にダウンしたため再々受診。血液検査。
今度は、抗生物質(クラビット)処方。症状改善。
比較的快適に過ごした1週間だった。
8/31 血液検査結果を聞くために再々々受診。クラミジア肺炎と診断。
クラビット1週間分処方。
これまで薬が切れた頃に嫌な症状が再発するという憂き目を2度経験したのだが、今度こそ、3度目の正直で治るはずである。お医者さんも、ダメ押しで後もう一週間分薬を出しますが、これでもう治りますよと、確信的な表情で言ってくださったので、間違いない!
今晩の献立
・ごはん
・豚汁
・ルコラとほうれん草とバジルのサラダ
・冷や奴
・特製梅干し
2013.8.31
ゆういちろうから今日はカレーにして!という強いリクエストがあり、冷蔵庫の中を見ると、肉類は豚こまとソーセージしかなく、じゃあ、それで作ってみましょうと作ってみたら、意外とおいしくできた。よくよく考えてみたらポトフの材料とかぶるのですね。勝手に私がカレーに使うお肉の固定観念にとらわれていただけで、なんだ、おいしいの当たり前じゃないかと、思った次第です。
みんなが幸せな気分になるような情報交換をするよう心掛けたいと強く思う、今日この頃。言葉使いも、いつもの2割増しぐらいに「品よく品よく」を心掛け、なるべく上品にしようと意識するくらいで、ちょうどいいんじゃないかな。「こいつら○カじゃないの。チ○ショー、腹立つ」とテレビに向かって反射的に言い放ってしまった自分が本気で怖くなった。本当に気をつけよう。茶の間で子どもをびっくりさせても何にもならない。お母さんが軽率でした。ごめんなさい。
考える。とにかく考える。いい方法を探す。
今晩の献立
・ポーク&ソーセージ入りカレー
・茹で卵
2013.8.30
とうとう冷凍庫のなかの魚介類が、あとボイルダコのみとなってしまった。これからどう魚と付き合っていこうか....。「ごめんなさい、高濃度汚染水がだだもれしていたんです」と後から大事なことを言われても、日頃から用心していないと、ほんと後の祭りというか....。腹立たしいやら情けないやら。
---えんがちょ---
気分を変えて、本日感動したこと。ゆういちろうが当っても誰も傷つけない紙飛行機を、自分で設計したのであった!
『風立ちぬ』ブームがずっと続いている我が家で、もっとも二郎さんに影響されているのがゆういちろう。映画のシーンの見よう見まねで、A4コピー用紙(ミスプリ分)をはさみで切って、彼が作ったのが、上の飛行機である。
素人の私は、画用紙などの厚紙ではなくふにゃふにゃの紙で作ったひょろひょろ飛行機が本当に飛ぶのか、大いに疑問だったが、これがまあ、きれいにすーっと飛んでいくのであった。風にふうわり乗っている感じが出て、見ていてすこぶる気持ちいい。
これまで折り紙の紙飛行機をびゅんびゅん飛ばして、夫や私の目にあててしまったり(めっちゃ痛かった)、障子を破ったりするもんだから、紙飛行機とはいえ「危険」、家のなかで飛行機飛ばすのは止めなさいときつく叱っていたが、やっぱりどうしても作りたかったみたい。
昼間、しばし、二人でキャッチボールのように投げ合いをした。楽しかった〜〜。まるで恋人どおしみたいな時間であった(ネタばれ)。
今晩の献立
・ごはん
・しじみの味噌汁
・かれいの煮付け
・ほうれん草のおひたし
・冷や奴&キムチ
2013.8.19
去年の夏休みの自由研究では、とにかくこつこつ計測して、後からグラフ化してみて、何が起こっていたのか後付け的に分かるということに重点を置いた。測っているときはひとつひとつの数値の意味はよく分からないが、汗水流して、まずは計測してみることが大事だということを、ゆういちろうには分かってもらいたかった。
今年の自由研究は、時間をかけてこつこつ測る契機を失ったため、実験か理論か、選択肢はふたつ。実験は、親のほうが、ある意味、生活のかかった実験を計画しているので、正直いって、子どもの実験に付き合う気持ちにはならず、「理論」を学ぶことに主体をおくことにした。
夜になってようやくポスターが完成した。おめでとう!! よくがんばりました!!
午前中は、比の勉強。太陽と地球の位置関係を、身近なメートル単位に縮約してみて、大まかにイメージをつかむことをこころがけた。具体的に言うと、地球の直径を1ミリとすると、太陽の直径はおよそ10センチ、地球と太陽の間の距離は、10メートル以上離れているということ。その関係をそのままポスター内に描くことはできないので、日食や月食をイメージするときによく使う、円錐形(コーン)に並べて、底(もしくは頂点)から眺める体裁をとり、物体間の距離を収めることにした。
あともうひとつ、ゆういちろうに分かってもらいたかったのは、世の中にある「単位」というものは、基本、「比」の問題だということ。
地球の直径は12742キロメートル。試しに、40000÷12742を計算してみてごらんと出題。円周率に近い値になるでしょう、と。このことが何を意味しているかというと、メートルという長さの定規が先にあって、それで地球の長さをこつこつ測っていったのではなく、先に、地球一周する長さは40000キロメートルとします!(正確には、北極点から赤道までの距離を10000キロメートルとします!)と宣言してから、1メートルの長さが実際どれくらいかを割り出したという、歴史的経緯があるということ。
太陽や地球の内部を説明するイラストは、ゆういちろうがインターネットを自分で検索して、本人にとってもっとも分かりやすいものを選択。収まりを考えながら、のりづけ。キャプションは、父親による図の説明文(大人向けの長文)を、私が子ども向けに超圧縮。それをゆういちろうに書き写させて、なんとか完成。
太陽と地球の図を描いたコーン周りが少々すかすかして収まりが悪いということで、最後の最後、父親の裁量で、大阪大学の核融合実験の写真と、長崎の原爆被害者の身体内部写真(放射線で傷つけられた細胞が写っている)と、夕陽のように見える広島の原爆投下時の写真とを、貼り付けることに。
ゆういちろうからは、お母さんスパルタ過ぎ、怒らないでと、ときどき怖がられながら、喧嘩したり、仲直りしたりしながら、過ごした一日でした。
閑話休題。
冷製スパゲティは早目に準備して、冷蔵庫で冷やしておいたのと、ひき肉だけトンガラコ(特製唐辛子ふりかけ)で炒めておいたのが、段取り的にはとても幸いした。後は食べる直前にちゃかちゃかと作ればよい(=卵とチーズとキムチを混ぜて、ひき肉とからめながら焼く)だけだったので、とても楽だった。なんだか得した気分。この時期は、台所に長時間ずっと立っているのが、体にきついからね。
今晩の献立
・トマトの冷製スパゲティ
・ひき肉入りキムチチーズオムレツ
・ポテトサラダ(残り物)
2013.8.18
私が7月の終わりから体調を崩していたせいで、ゆういちろうの夏休みの宿題がほったらかしのまんま。学校からのプリントをチェックすると、え!! そんなにあるの?というくらい、非情な量が出されていることが判明した。中には、住友グループ関連の団体に提出しなければならない「エコ俳句」なる課題も。たしか去年は節電関連の標語が求められたような記憶が....。大人の都合で振り回しすぎですだよ。 ということで、
理に背き 消えぬ火玉に 命かけ
家族全員で、魂の一句をひねり出しました。「火玉」は夏の季語にもなるからね。線香花火や打ち上げ花火、はたまた火の玉など、夏は、いろんな種類の火玉がたくさん見られるものね。今年の夏休みの宿題のテーマは、全体的に、この「火玉」でいこうぜ、と相成り、そのままの調子で、自由研究や人権ポスターに着手した。
宇宙の成り立ち、第3世代にあたる太陽系の生い立ち、地球の生い立ちを考えるときにも、「火玉」はキーワードになる。自由研究のテーマは、太陽の核融合反応の仕組みと地球の核分裂反応の仕組みを理解すること、にした。自然界で最もかる〜い物質(原子番号1の水素)が合体(核融合)していったらどうなるの? 逆に、自然界で最もおも〜い物質(原子番号92のウラン)が崩壊(核分裂)していったらどうなるの? 等々を考えていくことは、地球は太陽からの熱で温められているが、もうひとつ、地熱という自分自身の内部にも熱を持っていることを理解することにもつながっていくよ。
地球自身は、自分の内部で燃えたぎる熱を持て余し、たまに火山を噴火させたり、地震を起こしたりして、ガス抜きしないと大変なことになるというわけ。醒めきった月の住人からしてみれば、地球は、暑苦しいこと、このうえない星だけど、なんて情熱的なんでしょうと、前向きに考えてみることだってできる。だって私たちは地球の住民なんだもの。
原爆や原発は、爆発の燃えかすとして冷え散らばった、地球の深部から出てきたウラン鉱石を、人工的にかき集めて、ぎゅっと狭いところに閉じ込めて、もう一度熱を持たせようとした試みだけど、実際やってみたところ、すっかり持て余しているのが現状というわけなのよ。
福島の原発事故現場では、おそらく、再び熱をもったウランがメルトスルーを起こして、厚い岩盤を突き破って、地球の深部に戻ろうとしているみたいなの。その途中で、地下水と接触して、水蒸気爆発を起こしたりしながらね。海や川を通して横に広がるより、ただひたすらまっすぐ地下深部にすべて降りていってくれるほうが、もしかしたら、地表に生きる私たちにとってはありがたいのかもしれない、と最近思ったりするようになってきた。宇宙規模の長期的視野でみれば、これもひとつの地球の自浄作用なのかもしれないと。(短期的には、因果応報として、これからたくさん悲しいことを私たちは経験すると思うが。)
以上のようなことを父親と母親が交互に言ってきかせていたら、ゆういちろうは、ぽつりとひと言、「生きて かえりし ものあり」と。
人権ポスターのキャッチコピーはこれで決まり!!と相成り(なぜならこの宇宙に存在するすべての存在が祝福されることになるから)、あとは、親のおせっかいというか、ゆういちろうがどう自分なりの解釈を入れて反応してくるか見てみたいという好奇心のために、参考とすべき絵をいくつかこちらで選定して、ポスターをデザインしてみるようにと「課題」を出した。冒頭に載せた写真が、彼の応答作品である。
今日は、いろいろなことが時間的におしていって、夕飯を食べ始めたのが夜の9時半に。元気になると、今度は急にフルスロットルで取り組んでしまった。人権ポスターを、子どもの人権を無視して描かせたことになるのかなあ? ダメ親のような気もする......。バランス感覚がないような......。
今晩の献立
・ごはん
・トマトのポタージュスープ
・フライドチキン
・ポテトサラダ
2013.8.17
昼間、寝室にいる時間が極端に減った。ひさびさのことである。昔の人は、こういうのを床上げと言ったのかな。うれしいなあ。
ややこしい料理は夫が作り、私は、茄子を焼き、きゅうりを切り、オクラを茹でた。「手をかけた感」をちょっとくらいは出したく、野菜に付けるものとして、塩とカレー粉を混ぜてカレー塩なるものを出したところ、ゆういちろうは気に入ったようで、いつもよりぱくぱく食べていた。本音を言うと、私は、塩だけの方が好みである。
備忘録として。ここの豚ロース味噌漬けレシピで作った豚肉料理が予想以上においしかった。味噌は汁もの以外にも活躍の場はたくさんあったのか! きっと麹のおかげだと思うが、お肉がすごく柔らかくなって旨みが増したのが直に実感できた。自分でも作ってみて、うまくいったら、定番にしてみたい。
今晩の献立
・ごはん
・かぼちゃの冷製ポタージュスープ
・豚ロース味噌漬け
・焼き茄子
・きゅうりやオクラ
しょうゆマヨネーズ or カレー塩で
2013.8.16
先日の日記を書いた後、半分予想していた通り、熱が出て、咳もひどくなったので病院で診てもらうと、今度は気管支炎だと診断され、またもや半病人生活に(大泣きしました)。きつめの薬でそこそこ気分がよくなったのですが、今度こそ何もしないと決め、完全に3日間休みました。とはいえこの時期恒例のレポート採点の仕事はあるわけです。そこで、10人分読んだところで必ずきっちり休憩を入れるという厳格なルールを定め、昨日と今日の2日かけて、そろりそろりとレポート採点しましたがな。(偉い、自分!)
お盆の夜に宅配ピザを注文するなんてどうよ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今晩はありがたくそれをいただきました。夕飯を作って、食べて、片づけるとなると、それなりに消耗するので。
このように英気を養った結果、今はもう、全然大丈夫な気がするので、きっと今度こそ、病からの完全復活宣言してもいいんじゃないかと、大いなる予感があるわけです。明日の朝が楽しみだなあ。きっと小さな秋の気配とともに、爽やかな朝が迎えられると思うのです。
今晩の献立
・宅配ピザ
2013.8.15
よくなったかなと思えば、ぶりかえすということを何度が経験。すっきりしない風邪でほとほと参りました。夫やゆういちろうにも私の風邪がうつったのか、アレルギー症状かよくわかないけど、鼻水、涙目、吐き気の症状が出たり、収まったり。酷暑の折だし、無理せず、静かに生活することをこころがけています。(300人分のレポートの採点が私を待っているのだが、そんなに熱い視線を送るなと、念を飛ばしている)
話は遡って、ここやここなどによれば、8月1日に国立がん研究センターが初めて小児がん患者数の集計結果を公表したようですね。今後、どう推移していくかを素人予想するだけで頭痛がしますが、パニックにならず、かといって嫌なものから目をそむけず、命が与えられている限り死ぬまでずっと、生活習慣(特に自分の食べるものを自分で選べない境遇にある子どもの食生活)と病気の関係には対峙していきたいと思います。
八方ふさがりで困ったときには、たとえ科学者であっても、神様や仏様に手をあわせることは人として自然の行動だと、私は考えています。先日、法華寺におまいりして、とても小さなお守り犬をいただいてきました。1体をぽつねんと置くよりも、Nさんが練りケシから手びねりで作り出した動物の像と一緒に並べておくと、にぎやかでなんだか楽しそうでしょう? 病気で苦しむ人が一人でも少なくなりますようにと、見るたびに、想像するようにしています。
これは最大の煩悩なのかもしれませんが、私はゆういちろうを健康体で成人させたいし(=自分でごはんを作るようになるまで)、兵隊なんぞにとられて無駄死にをさせたくないわけです、絶対に。それは決して大それた願いでもわがままな願いでもないはずです。今日の長崎市長による平成25年度 長崎平和宣言には感動しました。ページ下にあるクリックボタンを押して、賛同の意を伝えました。
長崎に原爆が落とされた今日は、被爆3世にあたるゆういちろうの命を思う日でもあります。どうか無事に成人して、好きな人と結婚して、よい人生を送ってほしいと思います。
ほんの少しの肉に、たっぷりいろいろな野菜を付け合わせて、ばりばり食べるのが最近の気分です。岡山から送ってもらった葡萄や桃もきっと熱のこもった体にいいに違いありません。季節のものをおいしくありがたく体に入れましょう♪
今晩の献立
・トマトのスパゲティ
・豚の冷しゃぶ、たまねぎドレッシング
・ふかし南瓜
2013.8.9
夫が今晩もごはんを作ってくれた。酢豚にするつもりだったが、どうやら酢を入れ忘れたらしく、口にすると全然酸味がなかった。「これは酢豚ではない。どう呼べばいいのか? 豚? ん? そんなの料理名じゃない」とぶつぶつ言いながら、お皿の上から酢を回しかけ、酢豚に仕上げてくれた。ありがとう。
私はといえば、プール熱と思われる病気にかかり、この1週間は散々だった。この日記では特に触れなかったが、子どものうじゃうじゃいるプールで、ゆういちろうと一緒に大はしゃぎした「過去」を持つので、恥ずかしながら思い当たる節は大ありなのだった。もうこりごりだよ、プール熱。このまま死ぬんじゃないかと思ったよ。
病院で処方してもらったきれいな色のうがい薬。健康なときは、大嫌いな病院の匂いがするとして、拒否したい薬だが、病気のときは頼みになる〜〜と心強く思える消毒薬の匂い。
ひさびさに庭に出てみると、今年はきっと咲かないのだろう、絶えてしまったのだろうとあきらめていた、ノリウツギやメドウセージやバラ(ご近所さんからいただいた香りのいい品種)の花が咲いていて、本当にうれしかった。やっぱり花はいいなあ。たった一輪咲くだけで、あたりを清浄にする力を持っていて、すごいなあと思う。
今晩の献立
・ごはん
・酢豚
2013.8.5
東ではとんでもない量の放射性物質が漏れ出ているわ、西から順番にじわじわとpm2.5の値が上がってくるわで、タイヘンだ。普通に考えると逃げ場がない。なので、普通に考えることはよそう。息するのを止めるわけにはいかないんだから。本日、夕方、東京から京都へ向かう新幹線から見た空の景色は、西に行くにつれ、映画みたいに霞んでいった。今日は光化学スモッグ警報があちこちで出ていたみたい。やっぱり...。
喉が痛くて風邪の引き始めのような症状が出ているので、まずは安静。ベッドに女王蜂のように横たわってやるわよ。
今晩の献立
・カレーうどん
2013.7.27
何事も形から入る私としては、魂の1票を投じるために、マイボールペン持参で投票所へ向かった。いつものボールペンなのでつい自分の名前を書いてしまうのではないかという心配事をよそに、書き損じることなく無事に投票を済ませた。
ジブリの新作『風立ちぬ』を家族揃って観た。ゆういちろうは最初から最後まで前のめりとなって夢中で観賞していた。後から感想を聞くと、今まで見たジブリ映画のなかで一番面白かったとのこと。映画を観る前から、ユンカースの形をベースに自分のオリジナルの形を加えた飛行機の正面図を描くなど、飛行機設計に精を出していたからなあ。
あと、夏休みの宿題の一行日記の昨日の欄には、「自分が遊んでた物が次々と変な所に行ってしまった」とミステリアスなことが書いてあったので、事情を聞くと、小さな模型飛行機を飛ばして玄関の屋根の樋にひっかかったりしたとのこと。映画の中でも主人公と少女との絡みのなかで同じようなシーンが出てきたね、と言うと、「あの映画の面白さは飛行機のことだけじゃないからね。僕にも菜穂子さんのように自分のことを好きになってくれる人が出てくるのかなあ」と生意気なことを言っていた。
これからの青年を鼓舞する映画だったことは確かみたいである。すっかり「過去の人」みたくなった私は、なんとか自分の現役を取り戻そうと、夫に、「ねえ、私がもし不治の病にかかって死んだら悲しい?」と、いつになく殊勝な気分で聞いてみると、「その辺にぽーいと捨てるわな。あんた、昔から草むら好きだったでしょう」と即答され、大いにがっくりきた。ひどくない? 結婚とはそういうものなんですよ、ゆういちろう君。
とはいえ、ゆういちろう、私も精一杯のことはしますが、これからはあなたたちの時代なので、一生懸命勉強して、恋や革命に、命の炎を輝かせてください。革命っていうと物騒に聞こえるんだったら、社会的イノベーションって言えばいいのかな。要は、みんなを幸せにする社会の仕組みを、情熱を共有するお友達と一緒に知恵を出し合って作っていってね。生きている間はもちろん、死んだって、いつだって草葉の陰から応援しているからね!!
今晩は、鰻を食べて精を出しました。
今晩の献立
・うなぎ丼
・焼きなす
・ほうれん草のおひたし
・プチトマトのチーズ焼き
・冷や奴
2013.7.21
きゅうり、トマト、茄子をたくさん食べる今日このごろ。暑い日が続きますが、みなさんお元気でしょうか。昨日はひさびさに電車に乗って大阪まで行ったが、行き帰りの道中(=建物と建物のあいだ)の炎天下にやられて、熱中症気味に。帰宅してから気温が下がってくる午後8時ぐらいまで、何もできずにベッドのうえでひたすら安静に。おんも怖すぎる。なるべくなら徒歩での移動は早朝や夜におこなうべき? それができなくば、大人なんだからと言い聞かせて、どんなにお金がもったいなくても、駅から家までタクシーを使うべき? 本格的に悩んでいる。
今度の日曜にある参院選は、私の2つの悲願、脱原発と改憲反対の思いを込めて、投票したいと思います。
福島の原発事故現場からはいまだなお汚染水がもれつづけ、除染費用の不正使用も露見し、地元に帰ることのできない人たちがいまだたくさんおられるなかで、なし崩し的に再稼働を認めてしまうことなど、私にはできません。私の良心がそれを許しません。
もしかしたら、「先立つものがないので、景気がよくならないと被災地支援をしたくてもできない、だからまずは景気対策が先だ」という人がいらっしゃるかもしれません。だけど私にはその発言は詭弁に聞こえます。困っている人を助けたいと思う人は、どんなことがあっても助けようとするからです。そのとき景気が悪かろうが、よかろうか、関係ない。悪ければ悪いなりに工夫し、そのときの経済状況にあわせてベストな支援策を知恵を絞って考える。
同じことをする、というのは、同じ過ちを繰り返す可能性が高いということなので、日本経済再生という大義名分のもとで、とかげのしっぽ切りのように弱く傷ついた場所を切り捨てていったとしても、またどこかに切り捨てるしかないひずみが必ず出てくるはずです。それよりも、傷の手当ての方策を真剣に考え、ひずみの出にくい構造を考えるほうが先決だと思います。
改憲の動きがあることにも私は目を光らせています。特に私は女なので、第二次世界大戦後に施工された日本国憲法のもとで、初めて女性が国政に参加する権利を得たという事実は、忘れるわけにはいきません。ただちには何も影響はないかもしれませんが、改憲を許すとなると、なし崩し的にいつの間にか自分たちの権利がせばめられてしまうかもしれないという危機感は十分に持っています。
この国会図書館のデジタル資料によると、女性参政権が初めて認められた戦後第1回目の総選挙がおこなわれたとき、文部省は次のような文言を描いたポスターを配って、女性へ投票を呼びかけたようです。女(あるいは低額納税者=貧しい人)はだまって俺達の言う通りにしろ、という風潮が今よりもずっと色濃く残っていたはずですから、もしかしたら投票所へ行くこと自体「私なんかが行っていいのかしら」と勇気のいる行動だったのかもしれません。
なお作者の生田花世さんは、戦前『青鞜』のメンバーとして、女性が幾層にも差別されているということを身をもって訴えていたと言われています。病気の弟さんの面倒を見るために身売りに近いことをしたことがあるとカミングアウトし、青鞜内部でも、売春婦とは一緒にいたくないという一派と論戦、物議をかもした方のようです。
先人たちの血のにじむような思いがあったことを、恥ずかしながら40歳の今になって、大変遅れ馳せながら、ようやく心身ともに感じることができたので、今度の選挙は、どんなに高熱が出ても、はって行ってでも、投票します。
貴いもの 生田花世
新しい日本は 何で 築く
国民の内から盛り上る命で
男の命ばかりでなく 女の命で築く
下から湧き上る力は何で現す
国民の正直に書く参政の一票で現す
男の筆ばかりでなく 女の筆で現す
されば 貴いものであります
下駄のように脱げない それは吾 この一票
帯のやうに解けない それは魂 この一票
もはや非議はいらないのであります
貴んで よろこんで
あの立派な人の名を書きませう
どうぞ新日本を築いて下さいと熱願を
ささげて書きませう。
今晩の献立
・ごはん
・じゃがいものグラタン、キムチ添え
・きゅうりの炒めナムル
・トマトときゅうりのサラダ
・茄子の漬物
2013.7.18
日常の中で、料理を作っているときが、一番直接的に残酷なことをしているような気がする。そして、私のもっとも苦手とする政治家の一人が、戦争に行きたくないと言ったヤツは死刑にしてやる的な発言をしたというニュースを聞いて、瞬間湯沸かし的に頭が逆上してしまい、茄子を網で押さえて茹でている際、つい連想のなかで、今度戦車から調子にのって頭を出したら、上から蓋をして、豚の蒸し焼きのようにしてやろか、おい、と、恐ろしい想像をしてしまった。そして自分の貧しい想像力にあてられ、自家中毒的に気分が悪くなってしまった。えんがちょ、えんがちょ。
全く冗談じゃない。負の連鎖を断ち切らなければ、やってらんないよ。自分が恐ろしいことを言うから、人々が反発心を抱くのであって、その逆じゃないんだからな。自分の思い通りにならないやつには何をしてもいいという発想に、心底、腹が立つ。そんなの、底意地悪い子どもの発想でしょうが。人の上に立つべき人の言う言葉ではない。
最近やたら気が長くなって、めったなことでは怒らなくなったが、これは怒っていい事柄でしょう。全く冗談じゃない。国民は、あなたに奉仕するために、生きているのではない。命を捧げる相手は自分が決める。あなたが決めるのではない。大きなお世話だ。あなたこそ迷惑。
今晩の献立
・ごはん
・ビーフステーキ、トマトのチーズ焼き添え
・きゅうりの煮含めナムル
・茄子のナムル
2013.7.16
明日の図工の時間に絵を描くための持ち物として、プリンなどの空き容器が必要であることが判明。あいにくその手のちょうどいいプラスチック容器がなかったので、自分のことなんだからと、ゆういちろうをお遣いにやらせた。グリコのプッチンプリンを買ってきたので、思わず底をプッチンして食べてしまった自分の無意識が腹立たしかった。暑さで脳がぷっちんしてたのだと思う。「お母さん、バカなの?」とゆういちろうに問いただされたが、返す言葉がなかった。
最近のゆういちろうのお気に入りの本は、大どろぼうホッツェンプロッツシリーズである。毎週の東京出張の手土産に本を1冊ずつ揃えていったら喜ぶかなあと思ってやってみたら、本人の壺にはまったみたいで、毎回せがまれ、私としては、してやったりの気分である。「スイーツ」を買って帰っても(腕をふるって手作りしても)全然喜ばない我が家の男性陣に対して「費用対効果」ばつぐんのことをしている気がしている。
冒険ものの物語は、魔女系、妖精系、ドラゴン系など、いろいろな種類に分類できると思うが、ゆういちろうの好みはおそらくどろぼう系だと思う。かこさとしの『どろぼうがっこう』もルパン三世も大好きだし。そういえばアンパンマンのキャラクターのなかではバイキンマンが一番好きだったし、昔からちょっぴり悪いやつに惹かれるようだ。
今晩は、昨日予告したとおり『ベジコリアン』を見ながら茄子のナムルを作ってみた。黒に近い茄子紺色ってかっこいい!!
殺気だった不穏なニュースに接した際に、最近私の採るお気に入りの行動は、I love my life, I love my life, I love my life, ....と気持ちが落ち着くまでぶつぶつ唱えることである。個人的には結構呪文の効果があるような気がしている。絶対に同調しないぞ。本来なら反目する必要のない人たちの不安をいたずらに煽って互いに反目させようとする動きには。
今晩の献立
・トマトの冷製スパゲティ
・豚のしょうが焼き
・茄子のナムル
2013.7.15
実家から畑で採れた夏野菜が段ボール一箱分届いた。今日は、きゅうりを使って3品作った。あとは、カレーのかさを増やすために、刻んだトマトと飲み残しの赤ワインを多目に入れて煮込んだら、カレーというよりハヤシライス風のものが出来上がった。それはそれでおいしくできた。
箱のなかに見たこともないどでかい野菜の塊がひとつ入っており、トマトの奇形か何かを現物証拠として送ってきたのかとてっきり思っていた。お礼がてら電話で聞いてみると、母いわく、白ナスという種類の野菜らしい。今年初めて育ててみたとのこと。
きゅうりの冷やしスープと煮含めナムルは、最近手に入れたばかりのジョン・キョンファ先生の『ベジコリアン』というレシピ本を参考に作ってみた。ふたつともとても簡単に滋味深い味に仕上がった。我が家のバイブルレシピ本のひとつになりそうな予感大。季節ごとに構成してあるので、大量に出回る旬の野菜を、無駄なくおいしくいくらでも食べられるものにしてくれるのではなかろうか。明日はトマトと茄子のレシピを参考に何か作ってみよう♪
今晩の献立
・ビーフカレーライス(残り物)
・きゅうりの冷やしスープ
・きゅうりの煮含めナムル
・きゅうりの塩もみ
・ラタテュイユ(残り物)
2013.7.14
ポルトガル、東京を経由して、本日奈良に戻ってきた。めだかは無事で、ひと周りも大きくなっており、ほっとした。洗濯機を3回回した。明日もたぶん3回ほど回すだろう。出発前に冷凍しておいた肉を解凍して、カレーを作った。なかなか計画的な行動だと思う。
時差の影響でヘンな時間に目覚めてしまった。ポルトガルのエストリルという街で撮った写真でも載せながら時間をつぶそう。エストリルはリスボン近郊にあり、ヨーロッパの保養地のひとつだそうだ。海岸で遊ぶ人たちがたくさんいた。ホテルのテラスからも海を見ることができた。タイルの貼られた家の風情もよかった。
それぞれの家の庭には様々な色彩のきれいな花が咲いていて、ひとつひとつ丁寧に写真に残したかったが、時間がなくて断念した。おそらくはもう二度と行くことはない街と思われるだけに、残念。頭の中で年々記憶が美化されるに違いない。
今晩の献立
・ビーフカレーライス
・ラタテュイユ
2013.7.13
明日から学会のためにポルトガルに向けて発つというのにまったく準備ができていない(大泣き)。今日は、朝いちで東京から帰り、とにかくたまった洗濯から始めた。それが乾くのを待って、パッキング作業に移るという、超綱渡り準備状況。
家族全員で移動するので、1週間分の生き物の世話や、冷蔵庫の残り物を整理した。発表準備は現地でだな....。気合いだ!!
今晩の献立
・ごはん
・たまねぎと豆腐の味噌汁
・鶏の酢照り焼き
・ほうれん草のおひたし
・スライストマト
2013.7.6
毎日野菜をたっぷり食べようと思う。ほんのりバターの風味のきいたほうれん草の炒め物は、なんていうことはないのだが、だからこそむしろ外食ではなかなか味わえない一品だと思う。外食の味付けは、濃いめで、しょっぱいものが多いからなあ。
庭がもっとも華やかな時期は過ぎ去った。今は、地味だけど、私にとって思い入れの深い植物に花や実がなっている。写真真ん中は木イチゴ。右と左はそれぞれホタルブクロとヒョウタンボク。祖父母が大切にしていたもの。向かって左の写真中央の、瓢箪の形をした赤い実が見えるだろうか? 遠くからあまり目立たないが、近くで見ると、まことに可愛らしい形をした実である。
今晩の献立
・昨日の残りのポークカレー
・ほうれん草のバター炒め
・きゅうりとトマトと茹で卵のサラダ
2013.7.1
ご近所の方が、ご近所の弁護士の先生が新聞に載ったと報告にし来てくれた。『憲法って、何だろう?』(通称:憲法絵本)を作った先生で、その絵本のことが大きく取り上げられたそうだ。ゆういちろうに、と一冊くださった。ありがとうございます!! 知らなかった、奈良弁護士会ってがんばってるんだ(ここやここ)。参考までに憲法絵本の中身を一部抜粋してここにも載せますね。
ある方がおっしゃっていた「しつこく」という言葉がしっくりきてしまうような出来事が続く。エトルリアのお墓であれば、早く入りたいよ。こんな内戦状態の嫌な雰囲気の娑婆で、あくせくするくらいだったら、あの世で面白おかしく暮らしたいと思うよ。もちろんどんなことがあっても自殺は絶対にしないと決めているので、せいぜい自分にできることといえば、自分の周り(家や庭)を桃源郷のような天国のような場所に近づけることかな、今のところは。絶対に奴らの好きなようにはさせない。がんばるぞ。今晩は、元気の出るカレーを作って、気分をアップしました。
今晩の献立
・たっぷり夏野菜入りポークカレー
2013.6.30
渓谷のなかをぬいくぐって神戸三田まで通う非常勤のお仕事も、あともうわずか。科目名は「法とコミュニケーション」。学生さんに今伝えるべきことは何か、頭を絞ってしゃべっているつもりなのだが、受け取ってくれる人が一人でも多くいてくれますようにと祈るばかり。
夕飯はゆういちろうたってのお願いで麻婆豆腐にした。昨日もそうだが、メインは夫が作り、副菜は私が作るという暗黙の家事分担ができつつある。そして昨日もそうだったのだが、実家の畑で採れたきゅうりやなすには細かいが結構鋭い棘があり、何も考えず無防備に洗うと「イタっ」となる。おいしい野菜には棘があるので気をつけよう。
今晩の献立
・ごはん
・麻婆豆腐
・焼きナス、すりごま醤油
・トマトときゅうりとキウイのサラダ、バルサミコ風味
2013.6.27
お米がなくて麺類を主食にするのと、お米はあるんだけどその日の気分でスパゲティにするのとでは、雲泥の差。「選択の自由」という言葉の意味が身に沁みてわかったような気がする。
しかもナイスタイミングで、本日、岡山の実家から畑で採れた野菜(たまねぎ、きゅうり、なす、ピーマン、プチトマト他)がたくさん、段ボールひと箱分、送られてきた。かわいらしいオクラも1本だけ入っていた。初なりなのかな。もう夏野菜が露地植え畑で採れる季節になったのね。夏野菜好きとしてはうれしい限り。ばりばり食べるぞ。
最近、ビタミンCが足りない気がして、キウイをよく食べるようになった。酸味の強い果物は、おやつにそのまま食べるだけでなく、サラダに入れてもおいしいので何かと助かっている。果物を甘く加工して食べる方向ではなく、辛系(?)のおかずとして食べるやり方をただいま素人なりに模索中。薬に頼らず(=あまりお金をかけることなく)ビタミンCを摂取したい欲望にとりつかれている。
昨日から低気圧の日特有の偏頭痛に悩まされている。今朝は特にひどかった。どうにかならないものか。それにしても今日はものすごい大雨が降った。お昼に洪水警報が出て、小学校が午後から休校になった。ここのところ関西は、全然降らないか、降る場合は土砂降りで、激しい躁鬱体質のお天気模様である。そういえば、しとしと優しい雨の日があまりないなあ。
今晩の献立
・トマトの冷製スパゲティ
・ビーフステーキ、しょうゆガーリックソース
・焼きナスときゅうりのサラダ
2013.6.26
実を言うと22日(土)にうなぎ丼ぶりをするつもりが、お米をきらしていることが判明。大ピンチ。生活クラブの契約米が届く本日火曜まで、うちにある麺類で乗り切ろうと、ごはんづくりをがんばりました。
ついでに言うと、さらに途中から卵と肉類も切らし、タイヘン!!となったが、冷蔵庫にあるソーセージや薄切りベーコンで間をもたせました。
こういうとき乾物類があると本当に助かると思いました。だしをちゃんと引いたかけつゆを作れば、麺と一緒に合わせたり、だし巻き卵にしたり、すまし汁にしたりと、数パタン展開可能。ふだんあまり日にちをまたいだ展開料理にまで頭が回らないのだが(残り物を温め直すことはよくやるが)、岐路に立たされるとどうにか工夫しようとするみたいです。
あと面白いと思ったのは、『母が作ったハイカラ料理』を参考に作ってみた、炒めたたまねぎ、ベーコン、うどんをホワイトソースで和えたものが、まさにマカロニグラタンによく似た味になり、個人的にはマカロニよりうどんのほうが好みかもしれない、という発見があったことである。
そんなこんなでピンチを首尾よく乗り越えたのだが、本日、ひさびさにお米を炊いて「ご飯」にありつけたら、やっぱり白いご飯は最高だね、と思いました。以上、くいしんぼ日記でした。
今晩の献立
・ドライカレー
・焼きアスパラ、目玉焼きソース
2013.6.25
夏らしい献立にした。梅雨の時期にこそ滋養をつけとかないと。
特養にお世話になっている長崎の母(夫の母親)のケアカンファレンスがあり、ひさびさに施設に伺った。元気そうだったが、ひとまわり小さくなった気がした。ケアマネージャーさんがおっしゃるに、終末期に入ると、どんどんからだが小さくなっていくタイプの人がおり、長崎の母もそうであるらしい。「終末期」という言葉を聞いて、どきりとしたが、納得もした。目の前で元気にたくさんおしゃべりしているが、でもなんというのだろう、この、小さくなっていっている感じがとてもリアルに迫ってくる。単純に85歳という数値の問題ではないように思われた。
急に親孝行な気分になり、岡山の母(私の母親)のことも考えた。よく生んでくれたなあと思う。大の写真嫌いで、一緒に写っている写真があまりないのだが、これは珍しく弟と私のスリーショット写真。スカーフを巻いていたり風船を持っていたりするので、どこかに出かけた時のものだろう。
今晩の献立
・ざるそば
・うなぎのかば焼き
・焼きなす
・トマトのサラダ、たまねぎドレッシング
2013.6.22
今日も野菜たっぷりの献立にした。豚の冷しゃぶには豆腐や茹でほうれん草を添えてボリュームアップ。
明日の講義の準備がなかなかまとまらず四苦八苦している。テーマはひとつ。包囲空間。そこだけは一本筋が通っているのだけど、それを説明する素材(ネタ)がたくさんあって、どれも同じくらい重要なのですべてくまなくお伝えしたくて、90分内にまとめる順番を考えていたら、頭が発散。やっぱり取捨選択は必要なのかな.....。(そりゃ必要だろう、と自分つっこみ)
で、そんなこんなで、悩むより手を動かせとばかり、なんと日中バナナケーキを焼いてしまった。明日、わずかな時間を縫って研究室ランチしましょうとお誘いいただき、デザートに持っていこうかなと。センパイに少しでも気に入られようとがんばる自分?! 女子会に心ときめかしてどうするの?と、夫からの冷たい視線など気にしない。
今晩の献立
・ごはん
・豚の冷しゃぶ、たまねぎドレッシング
・春菊とチーズの卵とじ
・昆布漬け大根
2013.6.19
庭のここかしこで揚羽蝶がひらひら舞う今日この頃。ということは自然の摂理で、当然、葉っぱがたくさん食べられる。今年はレモンの木がお好みのようだ。日曜は、うちの庭にある植物を切って、即興で2つの花を活けてくださった方あり。そのほかたくさんの経験をさせてもらった。この日の話はまたいずれゆっくりとしたいと思う。
今晩は野菜をたっぷりと使った料理にした。健康で文化的な生活をするよう心がけ、こつこつと食べ物の記録を残していきたい。できることなら長生きしたいなあ。
今晩の献立
・ごはん
・具だくさん野菜スープ、コンソメ風味
・生ベーコン&キムチ
・焼きアスパラ、目玉焼きソース
・プチトマト
2013.6.18
ごはんは夫が作ってくれた。ありがとう。今晩はゆういちろうのたっての願いでメインは回鍋肉に。豚肉とキャベツから沁み出たおいしいエキスたっぷりの汁をご飯にかけて、丼ぶりメシだぜ!って感じで、がしがし食べておりました。だんだん男子っぽくなっていっている。
ひさびさに家族で昔のアルバムを見た。ゆういちろうの1歳の誕生祝いの時の写真に感慨ひとしお。やたら陰影のある生活をしていたな、このころは。私は妊娠を期に仕事を辞めて夫のもとに転がり込み、国立大の万年助手のお給料でずっと暮らしていくのだろうと二人とも思っており、切り詰めに切り詰めた生活をしていた。当時夫は博士号をまだ出してもらえなかった頃だ。10年ひと昔だわ〜。
せっかく1歳の誕生日を迎えることができたので、ちょっと贅沢をしてバラ1本買い、小さいケーキにろうそく1本立てて、お祝いしたのだった。だんだん思いだしてきたぞ。当時お金がなくても気持ち的には全然平気だった。そのときどきの状況にしぶとく適応して、図太く能天気に気分よく暮らしていける能力が自分には備わっているような気がしてならない。今よりもずっと家事能力がなかったくせに、もしかして私はお嫁さん(専業主婦)になるために生まれてきたのかもしれないと本気で信じていたからなあ。勘違いも甚だしい(笑い)。
今晩の献立
・ごはん
・回鍋肉
・ラタトュイユ
2013.6.9
木曜に携帯電話を取り戻した。すべて自分が撒いた種とはいえ、方々の手配を済ませ無事に手元に戻ってきたときには深い達成感を覚えた(何も達成はしていないのだが....)。そして最初に撮ったのが上の花の写真。月曜に誕生祝いをしていただいた際にもらったお花。枯れる前に記録に残すことができてよかった。
月曜は元同僚のランチ友達が少し遅れて私の誕生祝いを企画してくれた。リストランテ ナカモトというイタリア料理のお店に連れていってもらった。こんなところにレストランがあったっけ?という場所に、びっくりするほど洗練された料理を出すお店があった。ここに紹介されているように比較的最近できたようだ。わざわざ遠くに出かけなくても実は近所でじゅうぶん事足りることがわかってうれしかった。ありがたく堪能しました。ごちそうさまでした。
金・土と東京での非常勤の仕事をして帰宅すると、ゆういちろうがペットボトルに入れて学校から持って帰ったメダカの稚魚のための水槽が新しく導入されていた。最初はゆういちろうの目にしか見えなかった稚魚だが、今では私の目にも見えるように。少しずつ大きくなっていくのを見るのが楽しみである。
夕飯は簡単なイタリアンで。家庭料理はまさにオカンアートの世界だと思う。家庭ではおいそれと再現できないプロの技術があることに心からの敬意を払いつつ、プロのレストランの味とは全然違う次元で、それでも「なんかこういうのっておいしそうじゃない?」「誰も褒めてくれないので自分で言っちゃうけど、私(オレ)、天才かも!」と、それぞれの家庭で好きなようにおうちの味を楽しめばいいのではないでしょうか。家族しか見ていないのだから、思い切り、お互いにじゃんじゃん褒め合ったって、誰も文句言いません!
今晩の献立
・トマトの冷製スパゲティ
・鰤のソテー
2013.6.8
非常勤講師の仕事たった一コマやっただけでも、日中、あまりにも暑く、炎天下、移動したせいか、帰宅後はぐたっとしてしまった。気を取り直してごはんを作り、今日中に終わらせるべき仕事があるのに、つい油断してサッカーを見てしまい(バカバカ自分)、深夜になってしまった。それなのにこの日記を書き始めてしまうなんて....。
以下、業務連絡。こちら現場です、ぴぴーぴぴー。Nさ〜ん、メールをありがとうございました。わかりましたよ、キーワードはきっと「オカンアート」なんですよ。数日後になるかもしれませんが追ってまたご連絡します。
今晩の献立
・ごはん
・ねぎと豆腐の味噌汁
・鶏塩そぼろ梅風味
・トマトとルコラと空豆のサラダ
・大根の甘酢漬け
2013.6.4
携帯電話を非常勤先の大学の教室に置き忘れて、帰ってきてしまった。まずは電話会社に連絡して、電話の電波を切って、操作ロックをかけてもらった。次に大学事務に電話。方々に取り次がれた後、さいわいブツそれ自体は現場にそのまま置かれてあることが判明。無事に保護してもらった。しかし個人情報の入った貴重品扱いとのことで、直接本人に手渡しする以外の返却方法は認められないとのこと。近場であればすぐにでも取りに行くところだが、場所は神戸三田、大変遠方にある。往復するとなると半日仕事、交通費も4000円ほどかかる、そしてそもそも来週平日空いているのは水曜日のみ。だったら次の木曜の授業のある日に受け取ることにした。
つまり、私は今日から1週間携帯電話が使えない。
小ボケなことはしょっちゅうやっていると思うが、ひさびさに大ボケをかましてしまった。しょんぼり消耗した。盗まれたとか、別の要素が入ってくると、もっと消耗が激しいと思うので、これで済んでよかったと思うことにする。ぼんやりして、交通事故とかに遭わないよう気をつけよう。
夕飯は夫が作ってくれた。サラダの色合いがきれいだった。
他にもいろいろと書きたいことがあるが、今晩はもう一仕事あるので、このへんにしよう。
今晩の献立
・スパゲティ・ミートソース
・茹で卵とルコラとキウイのサラダ
2013.5.30
ゆういちろうが小学校の「野外活動」に出かけた。夫は仕事のお付き合いで宴会に出かけているし、今晩は、私ひとりで超手抜きごはんにした。
小学5年にして親元を離れての初めての外泊。オリエンテーション係だそうだが、出し物の成功うんぬんより前に、何事もなく元気に帰ってきてほしいと思う。昨日の行方不明事件もあるし、心配しはじめたらきりがない。意外と私のほうが子離れできていないかも。
ゆういちろうは、いつもはたいてい「素直なかわいい子」なのだが、最近ときどき、思春期直前のめんどくさいモードに突入するようになってきた。自我の芽生えと、親としては喜ぶべきところなのだろうが、誰に似て、そんな生意気なこと言うの、おだまり!って思うことも多々ある。でも結構図星のことも多くて、後生恐るべしと思う今日この頃。知らぬ間に子どもから観察されている。
ちなみに「野外活動」は班単位で行動することになっていて、ゆういちろうのいる班の班名は、「無名チーム」というそうだ。昔はみんなが俺一番と喧嘩ばかりしていた男の子たちなのに、こんなナマイキなネーミングをするようになるとは。名も無き者たちによる○○、というのが、今、すっごくかっこいいらしい。
ということならば、今がチャーンス!とばかりに、先週の土曜に見てきた武蔵野美術大学での展覧会『ET IN ARCADIA EGO -墓は語るか』のコンセプト展示の話を言い聞かせた。この展示では、たくさんの名も無き犠牲者の方々が最大限の敬意でもって慰霊されている。私も、子どもだからといって決してばかにすることなく、むしろ最大限の敬意をはらって、「展覧会へ今度いつか家族みんなで一緒に行ってみよう」とゆういちろうを誘ってみた。
素晴らしい展示でした。どうかみなさんも機会があればぜひ武蔵野での展覧会にお立ち寄りください。以下は、展覧会の誘い出しに成功した(!)、我が家の日曜朝の会話です(長文です)。なお文中のおかざきさんとは、コンセプト展示の企画者、岡ア乾二郎さんを指します。
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母:いやあ、昨日の展覧会、すごくよかったのよ。
子:いいなあ、お母さんばっかり、いろんなとこに行って。
父:もったいぶってないで、どんな展示だったか早く言いなよ。
母:ホップ! ステップ!! ジャーーンプ!!! した後に、
小さいお部屋のなかでしばらくしずか〜に楽しく夢見て、
また、ホップ、ステップ、ジャーンプしながら、永遠とぐるぐる
回り続ける感じかな。
子:・・・・・
父:ゆういちろう、お母さんの目を見ちゃだめだぞ。
母:いや、お願い、私の話を最後まで聞いて。展示物の置き方が
とにかくすごくよかったの。しびれたわよ。入口から入ってすぐ最初に
何があったと思う? これよこれ。(と言って、展覧会論集p.43
ジャコメッティの彫刻作品「横たわる女」を見せる)
これ何に見える?
父:ひょうたん! 半分に割って中がくりぬかれた
子:取っ手の部分をとったら、フライパン、かな?
母:そう、いい線いってる。この作品のタイトルは「横たわる女」
というのでした。女の人がでんとお尻を投げ出して横になっている姿
に見えるよね。ケイゾウさん(『ケイゾウさんは4月がきらいです。』)に
出てくる太ったうさぎのみみこちゃんみたい。
父:息子よ、よーく見ておきなさい、これは、日曜朝に僕を顎で
つかって朝ごはんを作らせる、ベッドの上のお母さんの姿なんだよ。
母:それはさておき、重要なのはね、この作品は、エトルリアから
出土したお骨を納める箱の上に乗った人物像、横になっている人をね、
デフォルメしているだろう、と言うことなのよ。
ジャコメッティはエトルリア美術から相当影響を受けているんだって。
針金みたいな人の彫刻をゆういちろうも見たことがあるでしょ、あれも
ジャコメッティが作ったの。ほら、従妹のRちゃんも目をぎょっとさせた、
子:ああ、ピカソのあった
母:そう、ゆういちろうが折り紙みたい!と叫んだあのピカソの牛の絵が
あった大原美術館。そこに針金みたいな彫刻があったのも覚えている
でしょう。二人ともびっくりしてたじゃない。
子:うん!
母:でね、お母さんは全然知らなかったんだけど、針金みたいな人の
彫刻は、実は、エトルリアから出土した「夕陽の影」をモチーフにしている
んだって。美術の先生のあいだでは有名な話なんだって。
(論集p.19の図を見せながら)
確かに、影みたいに、いつかは消えてなくなってしまいそう.....。
父:はかないね。涙が出そう
母:そうだね.....。
(しばし物思いにふけた後、気を取り直して) さっき言った、ホップ、
ステップ、ジャンプの話だけど、ホップにあたる作品が、エトルリア芸術
から強く影響を受けたジャコメッティ作品だった。これ、大事だから
覚えておいて。
でね、次のステップの段階で目に入ってくるのが、じゃーん、この作品。
(論集p.54のイサム・ノグチの彫刻作品「クロノス」を見せる)
これな〜んだ。
子:このアーチの部分?
母:アーチでもぶらさがっているものでも全体でも何でもいいよ。
何に見える?
父:骨!(2番目にぶらさがっているものを指して)
子:ああ、おっきな声で言っちゃいけないんだけど、処刑だよ、これ。
これが首。(一番下にぶらさがっている玉を指して)
母:すごい! イサム・ノグチは、実は、リンチされた人の作品も
作ってるんだよ (論集p.24, 図43)。この像が見えたの?
子:うん
母:よくわかったね。でもね、また別に怖い話があって、さっき
見せた美術館に展示されていた作品なんだけど、名前が
「クロノス」って言うの。
クロノスは、自分の子どもをむしゃむしゃ食べる人なの。
見てこれ、怖すぎでしょ。
(といって、論集p.24, 図42のゴヤの絵を指す)
お父さんが子どもを食べちゃうんだよ。
ゆういちろう、お父さんに食べられちゃうんだよ、どうする?
子:ひゃ〜〜〜
母:おかざきさんが言うに、イサム・ノグチの「クロノス」は、
食べられた子どものばらばら遺体がぶらさがっている作品
なんだって。
本当にそう思えるかどうか、美術館で自分の目で確かめない
ことには、夜も眠れないね。
なんでこんな怖いもの作るんだろうね、この人は。
父:イサム・ノグチの母親が日本人だったんだっけ?
母:いや、父親が日本人だそうよ。その父が、アメリカ人の母と
イサムを捨てた、とここに書かれてある。
父:そうだったんだ......
母:さて、エトルリア芸術に影響を受けたジャコメッティ、
ジャコメッティにパリ・修業時代に影響を受けたイサム・ノグチ。
ここまでが、ホップ、ステップだとしたら、ジャンプの段階で、
話がぼんと原爆に飛びます。
ほら、ここを見て御覧、イサム・ノグチの設計した原爆慰霊碑
(模型)の上のアーチの部分が、クロノスの上部と同じ形をしている
でしょう。
傷つきばらばらにされた子どもが地下に降り、再生してよみがえる
装置として、原爆慰霊碑は計画されたのだというのが、クロノスや
母ガイヤ(=大地)、ゼウスをめぐるローマ神話を下敷きにした
おかざきさんの読み。
ゆういちろう、お母さんはね、ここのつながり方に本当に感動したの。
言われたら誰もが、なるほど!そうだったのか!! と思うけど、
最初にこれを見つけることができる人は、なかなかいないわよ。
こういうのを発明的発見っていうの。
ふつうは、取るに足らない小さなものや埋められて隠されている
部分は、無視され、見落とされ、見えないからってたかをくくって、
適当にごまかしてしまう部分だからね。出し惜しみなく、手を抜くことを
知らない芸術家どうしだからこそ、見えてくるものがあるのかも
しれないね。
ゆういちろう、あなたも、見えないところを手抜きしちゃだめよ。
神様は見ておられるからね。
子:ぼくは手抜きしないよ。お母さんのほうが結構手抜きしてる
じゃないか。
母:そうね。ごめんごめん。大変失礼しました。
あ、あとね、会場には、もう一つ、のイサム・ノグチ作品が展示
されていて、それが、 埴輪にも見えなくもない彫刻作品「かぶと」。
原爆慰霊碑と同時期に作られたそうよ。 この作品には最初は
「war(戦争)」という名前がついていたんだって。おかざきさんは、
この作品と初期エトルリアの骨壷との関連性を指摘してたよ。
父:(論集をめくりながら)白井晟一の原爆堂の模型も
あったんだね。
母:そうそう、イサム・ノグチの模型を作るのもすごく大変だった
と思うけど、こっちの模型も大変だったと思うよ。
(展示会場に置かれていた資料を見せる)
ゆういちろう、見て御覧、原爆堂の敷地の形が核分裂反応の形
をしていたり、建物の地下に埋められた部分も含めて横から
見てみたら、ちょうど原子炉の形をしているでしょう。
原子炉の形は原発事故のときテレビでもよく見てたから
分かるでしょう?
おかざきさんの見立てでは、原子爆弾の爆発を扱った
というよりも、むしろその後の、未来永劫続くであろう核物質の
処理のほうに、この建物を設計した人の関心があっただろう、
ということよ。
拷問に近いほど退屈な作業だと思うの、核燃料サイクルを
まわし続けるのは。
爆発はほんの一瞬の出来事で、ほとんどの人が実際には目撃して
いない、というより実際に目撃するということは死を意味するから、
よく分からない。
だからこそ戦記もの作品がたくさん出てきたのだと思う。
渋谷にある、岡本太郎の「明日の神話」だってそう。
ゆういちろうも見たことがあるよね。
爆発というのは、実際に目撃することがすごく難しい分、
人々の関心を集めやすいの。ハリウッド映画の多くがどんぱち
やってるでしょ。
そうそう、最近では、それをおちょくるかのように、若いアーチストが
広島の空に飛行機を使って煙で「ピカドン」と描いて、ひんしゅくを
買ったりもした。
だけど、平和そのものを描く平和物語は本当に少ない。
平和それ自体は、毎日まいにち変わり映えしなくて、退屈で、
面白くないんだもん。失って初めて、あるいは失われそうになった
ときとか、戦争が終わったばっかりのときに、平和のありがたみが
きっと骨身に染みて分かるんだと思う。
お母さんが思うに、今回の展示は、数少ない平和物語のひとつ
なんだよ。これほど平和の喜びや退屈を同時にあらわした展示は
ないかもね。
この、ジャンプの段階で、お地蔵さんまで出てきて、いろいろな
ことを考えて、いいかげん頭が疲れているところで、次に誘われる
のが、紀元前3〜4世紀に作られたお骨を入れる入れ物などが
いくつか置かれた小さな部屋。
全然おどろおどろしい感じはしなかった。それよりも、どちらか
というと、展示のなかで一番親しみ深い場所。とても紀元前に
作られたとは思えない、親しみ深い表情をした彫刻たちが
並んでいた。昔のほうが、よっぽどこちらに近しく、懐かしい
なんて、不思議よね。
そこでしばらく和んだあと、出ていく先は、最初に見た、
ジャコメッティのでんとしたお尻の「横たわる女」だったの。
ぐるりとひと周りして、降り出しに戻ったのね。
いろいろな時空を楽しめる構成になっていた。
だから思ったの、この展示空間全体がお墓だったんじゃないかなと。
おどろおどろしいお墓ではなく、アルカディア。楽園。ユートピア。
父:題名どおりだ、ET IN ARCADIA EGO。死者と一緒に、
死者が指さすこの展示を、死者と一緒に見ている!
母:まさにそう。ジャコメッティもイサム・ノグチも白井晟一も
古代エトルリア人も。
そして原爆で亡くなった犠牲者も。私たちと一緒にアルカディア
にいるの。おいしいごはんやお酒をたっぷりいただきながら、
平和を体現しているの。そう思ったらひさびさに涙がたくさん出た。
すごいよ、この展示。
子:ぼくも行きたい〜
(この後、さらに興奮して、伝え聞いたエトルリアのことなど話して
いたら、ゆういちろうが『天空の城、ラピュタ』が見たいと言い出し、
DVDで確認したところ、エトルリア文明や核の問題等が複雑に
織り込まれていることが確認できた。
エトルリアやアルカディア、東方イコン等の世界観を自分とは
関係のない単なる異国情緒として片づけるのは、私たちの
今日的課題を理解するにあたっても、妨げになる気がした。)
(大阪で母子の餓死者が出た。父親からのDVを逃れて、隠れて
住んでいたであろう場所で。あまりに痛ましい話である。
なんで私たちは気づくことができないのだろう。本当にごめんなさい。
せめて御霊が武蔵野のあの展示空間をくるくると何周かまわって、
おいしいものをみんなで笑っておなかいっぱい食べたのち、
すっと軽くなって昇天してくれたらと、思う。
生きている人間の都合のいい話かもしれないが、本気でそう思う。)
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今晩の献立
・ごはん with トンガラコふりかけ
・温めるだけのハンバーグ
・お弁当の残りの卵焼き
・キムチ入り納豆
・プチトマト
2013.5.29
玄関先のバラが見頃を迎えている。一切出し惜しみなく魅力全開にしてくれてありがとう。でも人間からの勝手なお願いですが、そんなに咲き急がないで。潔く散る必要もないからね。
実家から大玉のトマトの詰まった箱が送られてきた。野菜の販売所でトマトを見たら、ふと私の顔が思い浮かんできたそうである。うちは家族全員トマト好きなので、とってもうれしいが、いったいどうしたんだろう。トマトと私のあいだに何が隠されているのか。ともあれ心して生活しよう。今晩はトマトづくしの献立にした。
非常に価値のあるよい展示を見た後は、それだけでもじんと来るものがあるが、それだけには留まらず、翻って、これまでに自分が見てきた作品のなかに、自分が見落としていた新たな価値を見出すことすら可能にする。展示だけに限らず、価値のある表現には、互いに照らし合う関係を作ることができる、灯の力があると思う。いったん灯った表現の明りは、たとえ他の誰かが意図的に消そうと思っても、そう簡単には消すことはできないと思う。というのも、単体でどうこうというよりは、配置関係が鍵を握っているから。目の前の「ここ」を消したつもりでも、どこか別の場所で、配置が組み直されて燃え広がるから。
今晩の献立
・トマトのスープ
・スパゲティ・ペスカトーレ
2013.5.26
実家から送られてきた新玉ねぎを使って、梅雨前のこの時期恒例の玉ねぎスープを作った。正式名称(?)は、新玉ねぎのぽったら煮。辰巳芳子さんの『あなたのために:いのちを支えるスープ』のなかにレシピが載っている。梅昆布茶のような風味のするおいしいスープができる(できた)。
辰巳芳子さんは、私にとって、実際にはお会いしたくないが(怒られそうだから)、季節に応じた食べ物が食べたいときに密かに参考にさせてもらっている料理研究家である。つい反抗的な嫁みたいになってしまう。素直になれないんだよなあ。
今晩の献立
・ごはん
・新玉ねぎのぽったら煮
・生ベーコンスライス
・じゃがいものグラタン&キムチ
・プチトマト
2013.5.22
携帯電話で近しい人とは連絡を取り合っているので、自宅の固定電話って鳴らないときは1週間以上鳴らないときもあるというのに、今晩、全く異なる用件の電話連絡がたて続けに3件入り、いったい何事かと思う暇なく、それぞれに素早く対応した(つもり)。むむむ。何かが動いているぞ。
ゆういちろうがランドセルに入れっぱなしにしていたプリントを今頃出してきて、明日、一年生を迎える会があり、お弁当がいることが発覚した。おまいさん、そういう大事なことは、なぜもっと早く言わないのかと、がみがみ怒っても仕方がないと思い、夕飯の残りの肉じゃがを入れようかと本人に提案したら、あっさり却下。ソーセージがいいらしい。こうなったらおかずはソーセージとプチトマトだけにしてやろうかとも思ったが、それもなあ、やっぱりなんだかんだいってかわいそうな気がして、現在思案中。
今晩の献立
・ごはん
・キャベツの味噌汁
・肉じゃが
・卵焼き
・プチトマト
2013.5.21
実質的には餃子をフライパンで焼いたぐらいで、全部で15分で準備完了した超手抜き夕食だった。たぶん今晩も遅くまでPC画面とにらめっこだろうし、こういう日があっていいのだ!
今朝は実家から熊本のメロンと畑で採れた新たまねぎが送られてきた。メロンはなんだか獰猛な動物みたい。玉ねぎは丸ごとスープにしよう。最近、なぜか、いただきもの天国で、私はうれしい。贈り物は、精神の新陳代謝ができて、するのももらうのも大好き。
今晩の献立
・ごはん
・昨日の残りのミネストローネ
・にら餃子
・キムチ入り納豆
・プチトマト
2013.5.20
これ全部食べられるのだろうかというくらいたっぷりのキャベツを中華鍋に入れても、最後にはかさがぐんと減り、ちょうどよくなる。味噌汁には刻みネギをたっぷり入れた。自分でも健康的だと思う。
大阪に越してきた大学時代の親友Sちゃんから赤ちゃん誕生の内祝いが届いた。紅茶とはちみつとはちみつ入りビスケットの詰め合わせ。善良な雰囲気が自然と漂う贈り物にすっかり心が和んだ。
どうやら環境に左右されやすいようで、すっかり善良な気分になってお礼のメールを書いたら、自分でも驚くくらい穏やかで善良な文面がすらすらと出てきた。ここ数日の大阪方面から飛んでくる不快指数100%のニュースに、純に反応して、毒々しい気分に陥りがちだったのだが、Sちゃんのことを思ってメールを書いている間はすっかり霧消していた。
好きな人とのあいだに待望の赤ちゃんができて、生まれてきた子どもをかわいがって育てるというのは、ごくごく普通の人間的な望みの一つだと思うのよ。一部の女だけが享受できる幸せであるわけではないでしょう? すべての女がそれくらいを望んだって罰はあたらないでしょう? 個人的な、ごくごくささやかな望みではありませんか? それを平気で踏みにじるような発言はしないでほしい。言い逃れや責任転換をせずに、人間の尊厳を傷つける発言をしたことに対して公式に謝罪してほしい。私が大阪市長に言いたいのはそれだけ。
今日の感覚を忘れるといけないので、Sちゃんへのメッセージを貼り付けておきます。
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Sちゃんへ
美紀です。お元気ですか。
○○くんも◎◎さんもお元気かしら。
心が和む内祝いをどうもありがとう!!
さっそく蜂蜜風味のビスケットをいただきました。
おいしかったです。
紅茶もいろいろ試してみたいなあと思っていた
ところだったので、テレパシーかと思いました。
ゴールデンウィーク明けから、今度は週に1回、金土
と泊まりがけの非常勤の仕事@東京・四谷が始まり、
すごいことになってきました。この「すごい」には
いろいろな意味が含まれていて、きっと将来みんな
あっと驚くんじゃないかな。今度会ったときに
ゆっくり話を聞いてね。
木曜の神戸・三田の関学非常勤も奈良から片道
3時間近くかかり、授業がいざ始まってみると、とても
大変、自分の認識の甘さに本当に呆れました。
でも学生さんたちはかわいいです。
移動時間はほとんど睡眠時間にあてられていて、
ということは、大量の時間、赤ちゃん並に私は
眠っていることになります(笑い)。
○○くんの写真、気が向いたら、送ってください。
できたらどしどし送ってください。
早く抱っこさせてもらいたいのだけど、せめて
眼福だけでも。
ではでは達者でね!
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今晩の献立
・ごはん
・大根とお揚げの味噌汁
・回鍋肉
・キムチ入り納豆
・プチトマト
2013.5.18
トンガラコ熱が止まらない。我が家の大人気フライドチキンレシピであるこのレシピを参考にして、下味用調味料の中のカイエンヌペッパーの代わりにトンガラコを入れて揚げたら、予想どおりにばっちり味が決まった。
一連の大阪市長発言(失言)をめぐる、国際社会情勢も含めたあまりにもいや〜な感じのする展開について、なんだかどこかで味わったことがあるけど何だったっけなあと物思いにふけっていたところ、ふと思い出した。北野武監督の『アウトレイジ ビヨンド』の雰囲気だ!! 具体的に誰がどう対応するとかそういうことではなく、いや〜な感じ(情緒)が非常に似ている。
したくもない戦いにずぶずぶと巻き込まれるのはまっぴらごめん、何かひょいっとあるいはふわっと誰も殺されずに切り抜けられる方策はないものか。
今晩の献立
・ごはん
・トンガラコ風味のフライドチキン
・ラタトゥイユ
・キャベツの浅漬け
・ほうれん草のお浸し
2013.5.16
ぱく(きょんみ)さんから戸田郁子さん特製の韓国風味のふりかけと本2冊が届いた。本はゆういちろうにとのこと。いつもありがとうございます。元気が出たなあ。私もがんばらなくっちゃ。
トンガラコと名付けられたふりかけは、説明書によると、戸田さんの嫁ぎ先である韓国の柳家で「おばあちゃんの唐辛子粉」と呼ばれていたものだそうで、ごはんにまぶしてもよし、フライドチキンにしてもよし、マヨネーズに混ぜて野菜スティックのディップにしてもよし、食卓に欠かせない万能ふりかけ。脂っこい料理にパラパラかけるとあとあじもすっきりするという優れ物とのこと。
さっそく私もひらめいて、生鮭にトンガラコを軽くまぶして、バターでかりっと焼いて出したところ、自分で言うのもなんだが家族のあいだでヒット作となった。
この唐辛子粉を最初に作った柳家のおばあちゃまは、まさか日本の奈良に住む者たちの食卓まで明るくすることになろうとは、きっと夢にも思わなかったと思う。こういう偶然の積み重ねは大好きだなあ。やっぱり料理はすごいなあ。なんでもない人たちの手による贈与の精神で綿々と確かに受け継がれていくから。
今晩の献立
・ごはん
・昨日の残りのスープ
・鮭のトンガラコ焼き
・キムチ&じゃがいものグラタン
・キャベツの浅漬け
・納豆
・プチトマト
2013.5.14
昼下がり、夕飯はカレーうどんにしてスープもつけてくれという指令が夫より入り、月曜は家にいるため、素直に言われた通りに作りましたです。献立を考えるのがめんどうなときはリクエストがあったほうが助かるという側面が大。でもよくよく考えてみれば、炊飯器&冷蔵庫に今日中に食べたほうがいいものが諸々あり、なんだか結局はまとまりのない食卓となった。
夫はツイッターをやっており、昔の明治期のお父さんが新聞の内容を家族に聞かせるように、ツイッターで仕入れた最新情報を夕飯のときにおしえてくれることが多い。今晩は大阪市長の慰安婦問題発言について。すっかり食欲減退したじゃないか。奥さんやその親戚の人たちは一体今どう思っているんだろうと余計な心配までしてしまった。
震災瓦礫焼却のこともあるし自衛策を講じる必要があると思った。自分の身を守るというのもあるけど、それより若い女の人や小さい女の子が自分の体のことを道具のように思わないよう大人としてちゃんと教育せねばと思った。自分の体を大事にできたら、自然に類推が働き、男の子や男の人の体も道具のように使ってはダメで大事にしないといけないと思うようになると思うのよ。
女の人に大切にされている男の人は、戦争をしたい、戦争に行きたい、行かせたいなどと決して思わないだろうというのが、私の持論。もちろん男女を逆にしてもその法則は成り立つはず。きっと多くの人たちが賛同してくれると思う。
そこ外注したらダメでしょうという大事なところに限ってなんで外注するのかなあ。少なくとも私が自分の責任においてただちに実行できることといえば、最も身近にいる男性である夫と息子が、大阪市長のような迷惑を他所でかけないように、なるべく毎日温かい料理を作って出すことを心掛けるぐらいだろうか。あんな恐ろしい発言を自分の夫や息子がすることの恐怖を思えば、料理ぐらい朝飯前、喜んで作るよ、自分のためにも。
今晩の献立
・ゆういちろう特製ビーフカレー(続き)
カレーライスとカレーうどんをそれぞれ少々
・キャベツとベーコンのスープ
・冷や奴
・野菜の煮物(残り物)
2013.5.13
昨日とはうって変わって快晴。とても気持ち良く晴れ渡った今日、私たちの望む方向へ何かが流れていくよう大きな道筋を作ってくださっていることに感謝申し上げるために唐招提寺にお礼参りに行った。そして私たちをしばらくの間そっと見守っていてくださるようあらためて祈願した。もちろん何事も油断は禁物。心して行動したい。だけどたとえ灯りをともす油がなくても心の月を輝かせればいいんですよね!! 初めから何も怖がることはなかったんだとおかげさまで思えるようになりました。
今晩はゆういちろうが母の日のプレゼントとしてカレーを作ってくれた。実は学校の宿題。初めて親元を離れて子どもたちでお泊まりする野外活動が近々あり、その予行演習も兼ねてとのことだそうだ。がんばれ、料理男子!
今晩の献立
・ゆういちろう特製ビーフカレー
2013.5.12
生協の地元の野菜売り場でおそらくは今期最後の収穫であろう蕪(かぶ)を買い、春キャベツと青ネギと合わせて蒸し、すりごまがたっぷり入った酢味噌だれをつけて食べた。おいしかった!
夫がビーフンとスープ、私が野菜類と、ふたりで協力して1時間で晩ごはんを作った。お互いに授業の準備、その他もろもろと忙しく、時間を決めてさっと集まって、がっとテンション上げて乗り切っていかないと、平日は生活が回らない。そういうときは中華や韓国料理が本当に合う。
ゴールデンウィークが早くももうなつかしい。
今晩の献立
・ひき肉とビーフンのピリ辛煮
・キムチ風味のスープ
・かぶと春キャベツと青ネギの蒸しサラダ
・なすとかぶ菜の炒め物
2013.5.8
前の日記の冒頭に、「今晩は若者らしくイタリアンにしたが(以下略)」と書いたが、ある御方からの指摘によれば、酢漬けキャベツの煮込み料理を意味する「シュークルート」は、酢漬けキャベツのフランス語読みでもあり、ドイツ語ではザワークラウトと呼ぶそうだ。フランスとドイツの接する辺りの地方料理を起源とするらしい。いずれにせよイタリアとは無関係。しったかぶ〜〜して恥ずかしい〜〜。ヨーロッパ人の多くが日本と中国と韓国の違いが判らないと思うのだが、私もおおざっぱに「ヨーロッパ」とひとくくりにしているのが、ばれてしまった。
今日は、非常勤講師をしている看護専門学校の授業がある日だった。授業内レポート用紙を事前にお願いするのを忘れたので自分で事務室兼職員室に慌てて取りに行ったら、先生とおぼしき方から両手を広げて思いっきりとうせんぼうされ、「入ってきちゃだめでしょう」と怒られた。いつものくせで反射的に「すんません」とぺこっと頭を下げて、「授業で使いたいので」とこわごわ説明したら、「先生だったんですか。それは大変失礼しました」と今度は反対に謝られた。学生かと思ったそうだ。もうすぐ40になろうとしている女が、18に見えたってこと?! ということは、私ってもしかして美魔女?!
今晩は安直に2日目カレー。授業がある日は、とにかく楽をすることを優先させてしまうのであった。
今晩の献立
・昨日の残りのビーフカレー
・かぶのサラダ
・トマトとアボガドのサラダ
・茹で卵
2013.5.7
(今晩は若者らしくイタリアンにしたが、全く別の話を。)
昨晩、ずっと前に録画しておいたNHK版『ニュータウン入口』を見返した。震災が起こったのに何もなかったことにされている我が町ニュータウンの様相と重なり、まるで今を予言しているようだと驚いていた。
そして偶然にも、同じころに、文筆家の戸田郁子さんからの訴えを、詩人のぱくきょんみさん経由のメールで受け取っていた。「ピースおおさか」(大阪府国際平和センター)の展示リニューアル方針をめぐって、疑義申し立てをおこないたいとのことだった。
ここでも同じように、かつて実際に起こった戦争の惨禍をなかったことにしようする組織的な動きが生じているようです。これまで恥ずかしながら「ピースおおさか」という施設があること自体を存じ上げなかったのですが、これも何かのご縁、少しでもお役に立てればと思い、この日記でも紹介させていただきます。
詳しくは、
ピースおおさかの危機チラシ
ピースおおさか説明会賛同のお願い
をご覧ください。
私自身のスタンスとしては、知ること自体がまず重要で、その機会を奪われるのは嫌だということ。そして、あともう一つ。受け入れがたい思いをして亡くなった方々の無念の想いを、無にするわけにはいかないということ。この掟はいかなる政治的立場をも超えて、生きている人間として、守らなければならないと思っている。どちらの政治的立場であっても、死者を、自分たちの主義主張に有利になるよう政治利用するようなことはあってはならない。
今晩の献立
・シュークルート
・ペンネ・アラビアータ
・ズッキーニの炒めもの
・ルコラとマッシュルームのサラダ
2013.5.5
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国土全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国との対等関係に立たうとする各国の責務であると信じる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
(日本国憲法 前文より)
カラタネオガタマのいい香りの漂う季節。ひさかたぶりにかぶちゃんの土の入れ替えをした。丸々と太った愛しのかぶちゃん。フンは匂わずとてもいい庭の肥やしになるので、ありがたい。
夫は最近ニュースを見て頭に血が昇ることが多く、そのたびごとに家族のごはんをせっせと作ってくれる。一昨日はスパイシータンドリーチキン、昨日はスパイシーフライドチキン、そして今日は中華。明日のお昼は皮から手作りする中華まんと、夜はスパイシーなスペアリブだそうだ。「お父さんが怒ると、おいしい目に遭うねえ」というのが、ゆういちろうと私のあいだの口癖である。
今晩の献立
・ごはん
・真鱈の唐揚げ、中華あんかけ
・にら餃子
・わさび菜とアスパラ菜のおひたし
2013.5.3
まったく予期せずに、超ほっとするメッセージを、超間接的にいただき、これでひとつ肩の重荷がおりた〜〜。かたじけなさいっぱいになった。枕を高くして眠れます。申し訳ないことこのうえないのには変わりませんが、ありがとうございます。もちろんちゃんと自分でけじめはつけます(自分の言葉でお詫びしないことには何も始まらないので)。
今晩は、じっくりと丁寧に時間(=手間暇)をかけた食べ物を口に入れたく、たまねぎを炒めることからきちんと始める手作りルーをベースにしたカレーを作った。参考にしたのは土井善晴さんの『土井家の「一生もん」2品献立』のレシピ。さらさらとしたきれいな味に仕上がった。だが!うちでは食べる直前にそれぞれのお好みでしょうゆを一垂らしして、自分で味を完成させる。しょうゆが万能調味料であることを実感する瞬間に立ち会えた。
今晩の献立
・チキンカレーライス
・茹で卵
・プチトマト
2013.4.23
洗濯物干し台の足元付近にたんぽぽとすみれの花が咲いている。とても愛らしくて心が和む。たんぽぽは毎年同じくらいだが、すみれは年々殖えており、私がおばあさんになる頃にはあたり一面すみれだったらいいなあ。おとめごころが刺激されてやまない。平凡で幸福な春の光景。
昨日は梅田芸術劇場に、宮沢章夫さん作・演出のシティボーイズミックスの『西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を』を家族で観に行った。こちらには侠気が刺激されて仕方がなかった。うちに帰ってから、ゆういちろうは自ら握り飯を握って、父母をもてなした。腹が減っては戦はできぬからな。がんばるぜよ。(二重人格かもしれないなあ自分。)
今晩は、冷蔵庫にあるありあわせのもので「日本のお母さんが作る献立」を意識しながら組み立てた。私の大切なものを壊そうとする勢力に対して、口から抵抗したい。絶対に負けたくない。
今晩の献立
・ごはん
・しじみの味噌汁
・豚とししとうの味噌炒め、回鍋肉風
・かぼちゃの煮物
・卵焼き
・ちりめん(なんの稚魚かな?)
2013.4.22
汗ばむほどの暑い日があったかと思えば、今日は、とてもよく晴れたが肌寒い日だった。三寒四温。みなさんはお元気ですか。
小学校の授業参観に出かけた。ゆういちろうは5年生。高学年である。4年生までとは違う棟に移り、新しい下駄箱に。来週は家庭訪問があり、何かと学校行事が目白押しである。
今晩は分担協力してごはんを作った。夫特製の椿油ドレッシングには、バルサミコ酢のほかに隠し味としてラー油も少々たらしているとのこと。すごくおいしかった。配合をおしえてくれと言っても、秘密だと言っておしえてくれなかった。私が椿油でドレッシングを作っても、いつもイマイチぼやけた味になってしまう。コツがつかめてないんだろうなあ。
今晩の献立
・かぼちゃのポタージュスープ
・スパゲティ・ミートソース
・茹でブロッコリー、椿油ドレッシング
2013.4.19
夫が本格酢豚を作ってくれた。おかずはそれだけだというので、あともう一品納豆をつけた。
庭は新緑の時期を迎えた。表では牡丹が咲き誇り、裏では白雪芥子(しらゆきげし)がそっと咲いていた。どれもみなとてもきれい。
今晩の献立
・ごはん
・酢豚
・納豆
2013.4.18
新キャベツの出回る季節なので、少量のサラダ油で他の野菜とさっと炒めて塩を振って食べています。それだけでおいしい。
私の場合、辛いものに関してはすごく波があって、毎日でも食べたいときとそうでもないときとの差が激しい。ここのところはキムチに夢中。うちでいただくのは、近所の生協に常備してある大阪鶴橋のこく旨キムチ。聞くところによると最近の小売店では日本の漬物よりキムチのほうが売れているそうである。いろいろな用途に使えるし、ほどよい刺激がたまらなくおいしいものね。
そして先週末気づいたのだが、生協に鶴橋生まれの冷麺が入っているのを発見、試しに購入してみた。これがまあ美味。今までうちで食べる用の市販冷麺には疑問を持っていたが(冷やし中華のほうがよほど安定して作れる)、今度からここのを買おうと思う。細麺で食べやすいし、ストレートタイプのスープがとってもおいしかった! これからの季節、常備してくれればいいなあ。生協のお店の人にお願いしてみよう。
今晩の献立
・ごはん
・なめこの味噌汁
・鶏の酢照り焼き
・野菜炒め
・じゃがいものグラタン&キムチ
2013.4.16
関東から大阪に越してきた親友より、無事に赤ちゃんが誕生したとの知らせが入った。涙が出るほどうれしかった。というか、泣いた。本当にうれしかった。
思い返してみても、震災瓦礫焼却が始まる前の、特に今年1月は、相当思いつめていたなあ。いろいろ悩んだ末に、「女子」に絞って伝えることにし、女子会なるものを3回ほど結構強引に企画したはいいが、結局すべての会合でもじもじして思うように伝えられず....。自分の頭の悪さを呪った。こういうときどう言えばいいのか全く分からなかったし、特に妊婦にどう伝えていいか、下手に心配させるほうが、からだに悪いと思ったから、めちゃくちゃ困惑した。
震災瓦礫焼却の何が嫌かというと、生きている私たちに健康被害が出る恐れがあることがそりゃもう嫌に決まっているが、あともう一つ、私の琴線に触れることがあって、たくさんの亡骸や遺品の上にも、ばばっちいものとして農薬が散布され、そのうえ、よりにもよって、故郷から遠く離れよく知らない土地に運ばれて生活ゴミと一緒に燃やされるなんて、自分が死者だったらまっぴらごめんです。ばかにしないでほしい。あまりにも粗末な扱い。大阪市の決定はサイテーだと心底思っている。
今日おこなわれた宝塚市や伊丹市、青森と郡山の地方選の結果を見るにつけ、昨年の衆議院議員選挙の結果が、しつこいようだが、どうしても納得できない。そして今度の参院選がどういうことになるのか、今からものすごく気になっている。とにかく備えるべし。
今晩は和食系の献立にした。毎日ごはんをおいしく食べられて幸せである。
今晩の献立
・ごはん
・たまねぎとじゃがいもの味噌汁
・赤かれいの煮付け
・アボガドとトマトとレタスのサラダ
・納豆&キムチ
2013.4.15
宴会続きのため夫不在。ゆういちろうと二人で食事した。実家より塩をふって焼くだけの状態まで下ごしらえの済んだ焼き鶏セットが届き、さっそく網焼きにした。旬のたけのこはやっぱりおいしいなあと思う。今日は塩きんぴら、その前はホワイトソースで和えてグラタンにしたり、普通の醤油味のきんぴらにしたりと、思う存分堪能した。
ある本によると、春先に芽吹くじゃがいもの芽には、人や動物を一発でしとめるほどの猛毒が含まれているそうだ。芽生えの時期のほんのいっときだけ、しかもほんの芽先の一部だけに。せっかく出した芽を喰われてはたまらんという植物の知恵とはいえ、何なの、この戦慄の殺意は!! じゃがいもを決して侮ってはならない。
朝方比較的大きな地震があり、奈良の自宅は直接的には何の被害もなかったが、ゆういちろうの空手の先生が急きょ会社に行かなければならなくなって稽古がお休みになったり、夫から聞いた話では、電車がストップした影響で大学行事が大幅な変更を余儀なくされたみたい。ひどい余震が起こらないことを心から願っている。
今晩の献立
・ごはん
・なめこの味噌汁
・焼き鶏2種(ねぎまとつくね)
・たけのこの塩きんぴら
・野菜炒め
・さくら風味の大根の漬物
2013.4.13
ゆういちろうの去年の学校の課題を整理していたら(今頃かい!)、「理想のロボット」という絵が出てきた。その名も、救急ロボットQQ君である。人間が行けないところに急いでかけつけて手当をするロボットだそうだ。がんばって、QQ君!!
残りものを中心に、簡便に済ませた晩ごはん。キムチ入りチーズオムレツは夫の発案。サラダにはマスタードを効かせたし、知らぬ間に辛いもの好きな人のための献立となっていた。
今晩の献立
・昨日の残りのビーフカレーライス
・キムチ入りチーズオムレツ
・プチトマトとレタスのサラダ
2013.4.9
新学期も始まったばかりで何かとせわしい1週間となるため、またもや鍋いっぱいにカレーを作った。冷蔵庫の掃除かというくらい、微妙に残った野菜を放り込んで煮込みに煮込んだら、すっかり味がなじんで、一日目だというのに、いつもよりコクが出たような気がする。特にキャベツが効いているような。個人的にはキャベツは生で食べるより火を通したほうがほんのり甘みが出て断然好きだなあ。
裏庭ではチューリップや水仙が色とりどりに咲いて、一年でもっともにぎやかな時期を迎えている。毎年、微妙に趣向を変えながら、寄せ植えのチューリップの鉢を土手(表)で楽しむ。花後、葉っぱが枯れるまで鉢の世話をした後は、裏庭の奥のほうに土ごとひっくり返しておく。すると翌年からサプライズプレゼントのようにあちこちで花を咲かせる。その繰り返し。
相当雑なことをしているのに数年たった今でもやせ細らずに比較的大ぶりの花を咲かせるのは、球根自体の生命力もあるのだろうが、かぶちゃん(我が家のカブトムシの幼虫の愛称)の土の入れ替えのときに出た、大量のフンと腐葉土をその上にかぶせているからだと思う。肥やしたっぷりだもんね♪ かぶちゃん、どうもありがとう。
今晩の献立
・野菜たっぷりのビーフカレーライス
・ほうれん草炒め
・茹で卵
2013.4.8
夫が作ってくれた。久しぶりの和食、念願の魚。おいしかった〜〜。
今日は地域の自治会の総会があり、最後のお仕事、会計監査報告をしてきた。会長さんに言われるまで、総会の日取り自体をすっかり忘れていて、本当にあぶないところだった。何はともあれ、ようやくこれで3年間のお役目がすべて終了。本当にこの数年は、PTAやら自治会やらの役目があり、人生勉強の日々だったわ。大人の階段を昇った感あり。
今晩の献立
・ごはん
・野菜たっぷりの豚汁
・鯖の塩焼き、大根おろし添え
2013.4.6
良く晴れた日だった。昼間は気温もぐんぐん上がって暑いくらいだった。土手に置いたチューリップとパンジーの寄せ植え鉢が見頃を迎えた。チューリップが咲いているのを見ると気分がほころび、にっこりとうれしくなる。きっと私だけではないはず。
今晩は過ぎ去った冬をなつかしんで豚汁にするつもりだったのに、暑かったから冷たいスパゲティにし、なおかつ精を出すためにカツレツするようにという指令が夫から入り、急きょ予定変更と相成った。最近洋食が続いている。
今晩の献立
・トマトの冷製スパゲティ
・ミラノ風カツレツ
・もやし炒め
・サラダ菜のサラダ
2013.4.5
思い出すは実家の庭の花たち。祖父母の植えた花、父母の植えた花、この時期たくさんの花が目を楽しませてくれる。母とした話のほとんどが植物のことだったような気がする。建物や庭は壊すのは一瞬だが、ゼロから作り直すとするとどれだけ大変か。たとえいつどこで何があっても花は絶やさないようにしたいなあ。
作り置きのカレーがあったので今晩はとっても簡単な準備だけで済んだ。
今晩の献立
・昨日の残りのビーフカレーライス
・青梗菜のガーリック炒め
・トマトのサラダ
2013.4.4
東京・目白の自由学園・明日館で開かれた「奥村昭雄さんを思い出す会」に出かけた。明日館の保存運動の成功は、奥村先生が建築学会で実測値を発表したことに端を発するようだ。なお同じフランク・ロイド・ライト設計の旧・帝国ホテルは、南迫哲也さん(もと明日館を考える会代表)の文章によれば、「帝国ホテルの現地保存が米国大統領と日本の総理の間では決定。新ホテルの代替地まで決定したのに、佐藤総理と犬丸社長の一夜の軽井沢会談で破壊決定。世界的には保存は成功していたのだ」とか。
炉端会談で聴いた話として興味深かったのは、NCRビル(吉村順三設計)をめぐるこぼれ話。このビルを担当したのは当時吉村事務所の所員であった奥村先生で、空調設備を考えていたときにのちのOMソーラーにつながる発想を得たということまでは公式見解として聞き及んでいたが、なんと、当時、バックミンスター・フラーがこのビルの工事のときに2回にもわたってやってきて、奥村先生といろいろ議論し、2回目の見学の後すぐに、本国アメリカに帰って発表されたのが、あの『宇宙船地球号操縦マニュアル』だそうである。これは奥村先生の自慢の一つだったみたい。
国境、身分、性別、年齢、そんなものは一切関係なく、面白いことは皆で共有してなんでもやってみよう!!の、清々しい精神は実際に存在する。私は生き証人の1人になれて、うれしい。奥村先生は全然いばってなんかなかったので、全然緊張しなかったもの。思ったことを何でも遠慮なく言えて、家づくりの間はとても楽しかった。そして5年たった今も、家や庭のことをあれこれ考えるのは大好きなので、本当にいいプレゼントをいただいたと感謝している。
一昨日、庭で今年初めてのてんとう虫を見つけた。満開のローズマリーとタイムの新芽のあいだで日光浴をしていた。↓
↑ 料理男子の草分けでもいらっしゃった奥村先生。うちでも夫婦が協力してご飯を作るのは当たり前になっているが、きっと知らない間に影響されているのだろうなあ。(写真は家族合流を喜ぶ3月31日の食卓風景。)
そんなこんなをぼんやり考えていたところ、知人の野中哲士さんより、建物取り壊し反対に関する転送依頼のメールが届いた。これも何かのご縁なので、ここにも掲載します。
■■■■■■■■■転送始め■■■■■■■■■
BCCにて失礼いたします。もし興味をもっていただけそうな方をご存じでしたら、転送していただけますと幸いです。
神戸の塩屋にある旧ジョネス邸という貴重な建物が取り壊されようとしていて、反対をしています。
野中哲士
◆こんにちは。
◆旧グッゲンハイム邸よりBCCでお届けしています。
◆今後配信がご不要の方はそのままご返信ください。
神戸市垂水区塩屋町の国道2号線沿いに建つ歴史ある洋館、旧ジョ
ネス邸を取り壊し、マンションに建て替える計画が進行していま
す。
旧ジョネス邸(現山田邸)は、1919年にイギリス人ジョネス氏の
私邸として建てられ、後の所有者山田作之助氏により現在の地に移
築・保存された、塩屋の海岸沿いに残る唯一の洋館です。
かつての人々や街と建物との関わりをしめす、貴重な文化と歴史の
証人であり、塩屋だけでなく、ハイカラの街神戸の大切な財産でも
あります。
私達は、旧ジョネス邸の解体に断固反対すると共に、適切な方法で
保存・活用されるよう強く求め、ここにご賛同くださる方のご署名
を募ります。このかけがえのない文化遺産を次代に引き継ぐため
に、みなさんの力をお貸しください。
WEB署名を集めています。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
旧ジョネス邸を次代に引き継ぐ会(KJHK)
サイト http://jones-shioya.tumblr.com/
内観 http://jones-shioya.tumblr.com/photo
署名 http://jones-shioya.tumblr.com/signature/
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旧ジョネス邸について(森本アリ)
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いざ書こうと思うと言葉に詰まるのですが、僕がグ邸に関わるよう
になった頃、グ邸前にあなぶき興産による「アルファステイツ塩屋
2」という8階建てのマンションが建ちました。6年前のことで
す。その時は、確認申請が下りてからだったのか、塩屋のミニコー
プ2階で行われた「あなぶき興産」による説明会に顔を出すと、声
高く反対を叫ぶ(うちの母含む)数人に、違法なことは何もしてな
いと能面のあなぶき興産の担当者。
それから、僕は2度とこんな大規模開発をされたくない、高さ規制
や景観の為のルールを作れないものかと「塩屋まちづくり推進会」
なるものに積極的に参加するようになりました。
当時は(今もですが)60年前に立てられた計画「都市計画道路
塩屋―多井畑線(塩屋を縦断する16m(現状5〜8m程度)の道
路)」の是非を問う論争が活発で、大きな道路を作られちゃ危なく
てかなわないと、僕は今の塩屋の道の細さの利点を話していまし
た。結局計画は縮小され、12mが提示された。それでも、この小
さな道のままでいいのか、大きな道路が欲しいのかで、もう一度町
が揺れるでしょう。
ともかく、気付いたらこの6年間ほとんど、僕は興味がない道路に
付き合い、早く考えたかった高さや環境のことが隅に置かれていま
した。僕と共に悔しい想いをしている人は大勢います。
そういう中で、旧ジョネス邸が売却方針らしいという噂が飛び込ん
で来たのは去年の9月頃。そこから諸々有志や団体が、開発業者へ
の売却は思い留めて欲しい、旧ジョネス邸の保存維持運営(こちら
がその引き受け手を探したいとのことも含めて)を所有者にお願い
してきましたが、受け入れられず、今年3月に入り、近隣の郵便受
けに10階建てマンション建設のお知らせが入りました。
そのお知らせには「アルファステイツ駅前3」と表示されていま
す。実はグ邸前の「アルファステイツ塩屋2」の前に、塩屋の中心
部にやはり周辺の規模とは似つかわしくない大きさの8階建ての
「アルファステイツ1」が鎮座しています。僕は塩屋を訪れる人や
団体に町の案内をすることがよくあるのですが、塩屋を見渡す
ビューポイントから「駅前1&2」を指差して、あの規模のものは
もう塩屋に建っちゃいけない、と無責任なことを言っていました。
同業者がそれを行うとは思いもしなかった。さらに今回は塩屋で一
番大事な建物を取り壊してまで。
大正8年、旧ジョネス邸は今の位置より500m東に建てられまし
た。今の場所に移ったのは、ジョネス氏の顧問弁護士であった山田
作之助氏のジョネス氏との友情と、その建築物への愛と説明するの
が的確でしょう。ジョネス氏のことはあまり知りません。その後、
日本人に帰化され森井さんと姓を変えておられます。面白いことに
グ邸裏にある“西向き地蔵”のお地蔵さんの背後にある石碑に、卍
の真下にカタカナで「ジョネス」と記されています。お地蔵さんの
建立に一番尽力された方だったのだと思います。その少し先に、日
本姓に混じって「エブラハム」。やはり後に箙(エビラ)と改名さ
れた方で、旧箙(エビラ)邸 は塩屋異人館倶楽部という海沿いの
レストランとして塩屋を賑わせていましたが、震災で倒壊してしま
いました。ジョネスさん、エブラハムさん共に、どういうきっかけ
でか日本に移住し、日本に帰化し、周囲に溶け込み、終生を神戸で
過ごした、塩屋を象徴するあたたかい記憶のひとつなのです。
そして、山田作之助氏についても少し。「最高裁判所裁判官」も務
めた地元の名士ですが、旧ジョネス邸(=旧山田邸)の隣のマン
ション建設の際に反対運動の先頭に立った人物で、反対運動の集会
は旧ジョネス邸(=旧山田邸)で行われていました。マンションは
建ちましたが、当初の計画規模の半分に抑えられています。そして
これは最近知ったのですが、神戸地方裁判所の立て替えに猛反対
し、建築物の重要性を訴え、今の形(元の建物の上にガラス作りの
ビルがそびえるいびつな建物です)になったそうです。旧ジョネス
邸(=旧山田邸)は簡単に取り壊されてはならない象徴的意味を持
つのです。孫の代の相続者達は知ってか知らずか、そのことを意に
介さなかったのは皮肉な巡り合わせです。
建物の魅力はwebにて御覧ください。建築的(そして歴史的価値)
については、建築士会、ヘリテージマネージャーの方が数年前に
「兵庫県近代建築100選」の選定の際に訪れ、魅力に取り付かれ研
究をされています(旧グ邸/旧ジョネス邸ともに選定されていま
す)。
そして、常に言われるのが、個人財産にあーだこーだ言えない、法
を侵していなければ何をしようと持ち主の意思決定だと。もちろん
その通りです。僕らは反対しますが、望むのは維持保存そして有効
活用なのです。有効活用、運営方法は一生懸命お手伝いさせて頂き
ます。
あなぶき興産は主にマンション建設を行う開発業者ですが、実は
「あなぶきエンタープライズ」というグループ傘下の会社があり、
その会社は主に旅館/ホテルの経営をしており「旅館くらしき・倉
敷珈琲館」という伝統的保存建造物の維持保存活用をしています。
こういった活用も可能ではないでしょうか。あなぶき興産の企業理
念に記された「地域社会の文化と歴史の創造に貢献します」という
言葉を、旧ジョネス邸を使って表現して欲しい、そう願うのです。
こういった大きな計画変更は、トップの決断なしにはなにも行われ
ません。あなぶき興産のトップにお知り合いのおられる方、ご助言
頂ければ、何千人の署名よりも効き目があります。どうぞよろしく
おねがいします。
明日4月4日(木)19時〜塩屋まちづくり推進会の勉強会があ
り、そこであなぶき興産からの説明があります。塩屋地域福祉セン
ターで行われます。地域住民(地域外も歓迎です)に開かれた場で
す。興味のある方、是非ご参加願います。
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旧ジョネス邸を次代に引き継ぐ会(KJHK)
〒655-0872 神戸市垂水区塩屋町3-5-17
旧グッゲンハイム邸内
tel: 078-220-3924 fax: 078-202-9033
mail: kumaccoop@gmail.com
http://jones-shioya.tumblr.com/
■■■■■■■■■転送終わり■■■■■■■■■
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今晩の献立
・茄子と牛肉のソースの絡んだ平打ちパスタ(@品川駅)
2013.4.2
ピッカータはソースを一工夫した。ほうれん草の炒め物も同じ皿にのせたら、普段ほうれん草を好まないゆういちろうもぱくぱく食べて、してやったりの気分になった。
実家の庭から掘り上げて持って帰った蛍袋(ホタルブクロ)、雪の下、都わすれ、小菊を奈良の庭に移植した。蛍袋や雪の下は亡くなった祖父母が植えて、大事に育ててきたもの。とはいえそんなに手間がかからずいくらでも殖える。うちでもたくさん殖えたらいいなあ。
今晩の献立
・ごはん
・かぼちゃのポタージュスープ
・ピッカータ
・ほうれん草炒め
・トマトときゅうりとレタスのサラダ
2013.4.1
岡山の実家で1週間過ごして、奈良に帰宅。春のこの時期に一週間家を空けると、庭の様子が一変していて、不思議な感覚を覚える。夕飯は夫が作ってくれた。ごちそうさまでした。食後のコーヒーは私が淹れた。日常感覚が早く戻ってきますように。
今晩の献立
・ハムとほうれん草のトマトソーススパゲティ
・タンドリーチキン
・茄子とトマトのチーズ焼き
・ポテトサラダ
2013.3.31
東京出張より帰宅。実りの多い出張だった。4日間家を空けただけだというのに、ずいぶんと久しぶりの我が家のように感じる。深夜なので分からないが、庭の変化が気になる。明日の朝、確かめよう。今晩の食事は、東京駅で折詰めのお寿司を買って、新幹線の中でいただいた。
今晩の献立
・鯵の押し寿司
2013.3.22
ゆういちろうが、この前あった二分の一成人式の文集を学校から持って帰った。各人が、4年生で一番思い出に残ったことと二十歳になった自分へのメッセージを送るという2部構成の文集だった。ゆういちろうが将来の自分に宛てたメッセージをここにも載せます。いきなりフリーター宣言から始まるメッセージに、彼の個性が際立ちます。
二十才の自分へ
二十才になったら、とこ屋でアルバイトをやりたいです。
少ししかやりたくないけど、その分、いっぱい働きたいです。
お客さんをかっこよくして、気に入ってもらったら、ぼくは喜んで
もうちょっと続けたいです。それで、お金をもらってなんとか
ふつうの生活をしたいです。ちょっとむずかしい仕事だけど、
それでも仕事になると思います。ぼくもアルバイトだけじゃなくて、
大学の仕事もしっかりやって大学の先生になれたらいいなと
思っています。大学の先生になって、学生さんたちに、数学や
ゼミなどを教えて、意味を分かってもらったらうれしいです。
親の知らない間に、いろいろなことを考えているんだなあと思いました。自分のことだけではなく他の人のことも思っていることが伝わって、ほのぼのとした気持ちになりました。
最近我が家は、家族間でも肖像権、著作権にうるさいので、もちろん本人から掲載の許可をもらいました。たまにゆういちろう本人からここに載せてとお願いされる事柄もあるのですが、表現の自由と編集権は私にあり、すべての願いをかなえているわけではありません。ほとんどがダジャレの類のギャグであるためです。言いたいことがあれば自分で書けばと言い聞かせてはいますが、きっとあなたの書くノートは「ネタ帳」と呼ばれるものになるでしょう。
今日は夫がカレーを作りたいといって、材料の買い出しに行き、自分から進んで台所に立ちました。ルーから手作りする本格的なトマトベースのカレーを作ってくれました。おいしかった〜。ありがたいことです。実は昨日のお昼は、アジャンタ友の会のメンバーでスープカレーのお店に行きました。カレーは元気が出ます。
今晩の献立
・ビーフトマトカレー
・トマトときゅうりのサラダ、たまねぎドレッシングで
・茹で卵
2013.3.14
昨日と今日にかけて、勉強になること、楽しいこと、おいしいこと等々、いいことがたくさんありましたが、それでも今晩は話題をひとつに絞ります。しつこいようですが、大阪の震災瓦礫焼却の話です。
週明けから私の花粉症症状はぐんと軽くなり、ゆういちろうの症状と同期しなくなりました。(彼は今日はまた特につらそうで、かわいそう....) 3月11日、月曜の午後は、夫と一緒に空の様子を見て、今日は空気がぐっと澄んでるねえ、全然苦しくないよねえと語り合っておりました。
昨日、大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」で、PM2.5(微小粒子状物質)の飛散状況を調べてみました。先週は混雑していてなかなかつながらなかったのですが、昨日はさくさくとシステムが動いてくれました。そこで分かったことは、関西のほとんどのポイントで、3月10日を境にPM2.5の値が軒並みがくんと急激に下がっていることでした。例として、奈良の自宅近くの木津のデータと、所属先の大学近くの我孫子中学校のデータと、瓦礫焼却場所にほど近い此花区役所のデータをそれぞれ順番に以下に貼り付けます。
先週、木津のデータがところどころ飛んでいるのが大変残念なのですが(一番症状がひどかったときと重なるため)、グラフの形を見て、私の花粉症症状は花粉の飛散量よりもPM2.5の値と比例関係にあるように思えてならなくなりました。今週に入って呼吸器系の独特の違和感がなくなったし、家族の鼻血記録もストップしたし、「10日に瓦礫焼却が止まった」説が家族間で持ちあがっております。
先週は奈良にいても、何かとんでもなく不穏な空気を感じたのですが(え? 何これ、おかしい、何これ、おかしい、とサスペンスドラマさながらに、少しずつ追い詰められていった様子が記録されてますでしょう?)、関西の他の地域の方々、特に焼却場に近い大阪市民の方々は、先週いったいどのように過ごされたのでしょうか。非常に気になります。どうかひどいことになっていませんように。神様、どうかお願いします。
夫は10日、ツイッターを通じて、大阪市で公的役職につかれた方が呼吸停止により急に亡くなったという情報も得ていたようで(公的な確認がとれていないのでここには載せませんが)、10日に何か重要な決定がなされたと私たちは推測しています。
パニックやノイローゼにならないよう重々気をつけつつ、これからもしばらくは家族の体調の変化の記録をつけていこうと思っています。個人でできることは限られていますが、「日々の記録」は後々何かの役にたつかもしれないと思い、なるべく評価バイアスがかからないよう気をつけながら、こつこつ正直につけていこうと思っています。
今晩の献立
・ごはん
・たまねぎ、人参、ごぼうのコンソメスープ
・豆腐サラダ風の豚しゃぶ
・昨日の残りの牡蠣のグラタン(少々)
・いかなごのくぎ煮(美味。Nさん、ありがとうございます♪)
2013.3.13
お花を見ると心が和み、自然と優しい気分になってくる。目には見えないけど、きっと花の精はいて、魂の澄み渡ったとても優しい存在なんだろうなあと思う。温かいと思えば、急に寒くなる、気温の変動の多い季節ですね。今晩の外気温は2度でした。あのとき、とても寒く怖い思いをされたかと思うのです。せめて今日ぐらいは静かに震災の犠牲者の方々を思ってお花を手向けたいと思いました。
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論文のほうは、わかった!!というサイコーの気分と、それを実際にアウトプットしてみたときのズレ(自分の実力を思い知る)とのあいだで、いったりきたりして随分と忙しい。生きている証拠だと思ってそのような自分と付き合うしかないのだろうなあ。
晩ごはんは分担して作った。スープとステーキは夫が作り、サラダは私が作った。家内制手工業しているみたいにてきぱきと短時間で作った。
今晩の献立
・ごはん
・かぼちゃのポタージュスープ
・牛ヒレステーキ
・トマトとアボガドサラダ
・ポテトサラダ
2013.3.11
鼻血の話題続きで恐縮だが、今日は午後に夫が、寝る前にゆういちろうが鼻血を出した。これで今週、一日置きに家族の誰かが鼻血を出す記録を更新してしまった。まさかの出来事である。夫は花粉症じゃないのに、なぜ彼まで? これって、思いっきりシャレにならない状況なんじゃないかと思いつつ、頭のなかにモンティ・パイソンやらデレク・ジャーマンやらが登場し、フキンシンな妄想が噴き出してきて仕方がない。
真面目な話をすると、ここのところの体調の変化をもたらした原因が正確に特定できない以上は、対応策として重度花粉症患者並の生活を心がけようかと思っている。つまり、外からなるべく取り込まないようにする、内側から免疫力を高める努力をする。一般的なことしかできないが、できることからこつこつ続けるしかないのでは。
誰も今のところ「真実」を把握している人間はいないし、誰にも強要するつもりは全くないが、私個人としては、昨今の体調の変化は、大阪舞洲の震災瓦礫焼却の影響ではないかと推測していて、まずはいったん焼却を止めてみて様子を見るよう大阪市に何らかの形で要望を出したいと思っている。
震災瓦礫には、たくさんの方々のご遺体や、動物や魚の亡骸、下水が、何も処置されないまま腐敗してしまい、ハエなどの大量発生を招き、それを無きものにしようと農薬、殺虫剤の類が大量に撒かれたと聞く。私個人としては、このとき瓦礫に沁み込んだ殺虫成分が焼却によってガス化しているのではないかという仮説が、なかなか頭から離れてくれない。あくまで推測であるが、ここのところの家族の鼻血続き、大阪に行くと頭痛がする人間からの、一つの参考意見として述べておきたい。
泣いてどうなるほととぎすと思いつつ、いろんな意味で心が痛い。私たちはたくさんの死とともにここにある。
今晩の献立
・豚キムチ鍋
2013.3.10
■追記
誤解なきように補足します。落ち込んだり、パニックになったりはしていません。これでもう、おどおど、びくびくしながら生活する必要もなくなりました。かといって開き直って、無茶や狼藉を働こうという気分でもないのです。
「鼻血を出す自分」を大人になってすっかり忘れていましたが、確かにそれも自分だということを今になって思い出したというか、静かに受け入れています。急に鼻血が出たって、むやみに怖がったり恥ずかしがる必要なんてないのです。妊娠中に「尿漏れをする自分」を再発見し(思い出し)たときの感動を思い出しました。赤ん坊(他者)を受け入れる準備がそのときできたように思うのですよ。
いたわり合って生きていくためには、まずは、Let it be to meですね。そのうえでやるべきことをやる。言うべきことは言う。こんなにすごい時代を共有できるなんて何かの巡り合わせなのでしょう。嫌なこともたくさんありますが、実はラッキーかも。がんばりましょう♪
昨日は派手な鼻血の影にかくれて言い忘れたが、そして今日も感じたことなので書くが、今年の花粉症の症状は、いつもと勝手が違って、鼻や喉などの呼吸器系に違和感を強く覚えるのが特徴である(私個人の身体史として)。これまでだと、目と鼻と喉に比較的平等に同じ重さで症状が出ていたが、今年は他と比べて目の痒みをそれほど感じないのだ。少なくとも今年はゴーグルなしで出かけている。
(関東にいたときは、背に腹は代えられぬと、この時期かっこわるくてもゴーグルをつけていた。思い出すだにおぞましい、素眼では耐えられない痒みだった。)
代わりに、今年は、マスクが絶対に手放せない。うっかり忘れて、ほんの少しの時間、玄関先でご近所の奥さんと立ち話しただけでも、立ち話に夢中のときは感じなくても(頭が興奮しているからかな?)、ふと気づけば咳き込んでしまい、うちに入ってしばらくしてから治まる。「咳き込む」というのが全く初めてのパタン。
放射能は直接感じることができないからこそ、知的な対応策が求められて頭が疲れるのだが、それ以前の問題として、今年の花粉はただの花粉ではなく、花粉と一緒にくっついてきた別の物質が相当悪さを引き起こしているに違いない。花粉症の症状としてこんなに「感じられる」のだから。
その物質はいずれ特定できるはずだと思うが、それまで待っているわけにもいかないので、とにかくなるべく取り込まないよう自衛を講ずるしかない。今は花粉症じゃない人もこの時期は念のためマスクをしておいたほうがいいと思う。「年寄りの言うことは聞くもんだよ」をもじって「花粉症者の言うことは聞くもんだよ」と言いたい。動物の勘といいますか、今年は何か今までにない変な症状が出ているんだもん。健康な人だって吸い込まないほうがいいと思うから。
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奈良の空気は私とよほど相性がいいのか、それとももともと清浄な空気だったのか、これまでほとんど花粉症の症状が出なかった。それなのに、それなのに、再発してしまってがっかり.....。でも落ち込んでいると余計にからだによくないので、気を取り直して、奈良のいいところを紹介します。
奈良のいいところは、さりげなくおしゃれなところだと私は思っています。
例えば、おやつに牛乳と片栗粉と砂糖を混ぜて作った「牛乳もち」に蜂蜜をかけてゆういちろうに出したところ(下の中央の写真)、「ブラマンジェ?」と言うではないか。なにゆえ彼がそんなフランス菓子の名前を知っているのかというと、学校の食育の授業で奈良の伝統食材「吉野本葛」を使った調理実習があり、コーンスターチの代わりに吉野本葛を使ったブラマンジェの作り方も紹介されたらしく、覚えていたとのこと。どうです、奈良は意外とおしゃれでしょう?(笑い)
免疫力アップのためにも、子どものおやつは、果物か簡単に手作りできるお菓子にしていこうかなと考える今日このごろ。動物や植物の出す色は見ていてきれいだなあと思うから、目(脳?)にもいい気がするし。ちなみに今晩はゆういちろうのリクエストに応えて、食後にいちごを食べた。なんでこんなに何かにつけ「ゆういちろう命」になるのかしらと思うが、今のうちに思いっきり甘やかしてあげたいと思うのだった。いいことか悪いことかは分からないけど。
今晩の献立
・鮭ときゅうりのサラダ寿司
・豆腐とわかめの赤出汁
・かぼちゃの煮物
2013.3.9
我が家で花粉症にかかっているのはゆういちろうと私で、ゆういちろうのほうが、目が充血したりして、つらそう。今日は今年一番のつらさ。学校でも花粉症の子たちがたくさんいるそうだ。かわいそうに。私たちの子どもの頃とは大違い。文明病だわね。
今朝、鼻水かと思って鼻をかんだら鼻血だったのでびっくりした。すぐ止まったからよかったものの、鼻の粘膜には自信があっただけに(関東では鼻血経験なし)、今年の花粉はひと味もふた味も違う感じがする。月、水、金と、一日置きにどちらかが鼻血を流すなんて、母子の間柄とはいえ、仲が良すぎるのもほどがある。
夫の帰りが遅いので、ゆういちろうと二人で食事した。一汁一菜系のおとなしい献立にした。食後にはキウイとハーブティを出した。免疫機能を整えて、これ以上ひどくならないようにしたい。「いざとなったら、二人並んで鼻血を出しながら、血走った目でデモに行くこともあるかもしれないからねえ」と言ったら、「なんだよそれ、ど根性過ぎだろう!」と即座につっこみがかえってきた。
今晩の献立
・ごはん
・野菜たっぷり中華風春雨スープ(2日目)
・ぶりの照り焼き
・温やっこ
2013.3.8
庭もすっかり春めいてきた。たとえ花粉症であっても、花が咲いたらそれはとてもうれしい。喜びは存分に感じられる。春はやはりうれしいものである。
関東でひどい花粉症に苦しめられていたが、関西に越してきて、劇的に症状が軽くなった。ここ数年はほとんど症状が出ず、治ったのかと、淡い期待を寄せていたが、認識が甘かった。おとといから急にひどくなった今年の症状は、摩訶不思議。目の痒みや鼻のむずむず、鼻水はそんなにひどくないのに、少しでもマスクをしないで外にいると、喉に、痒みとも乾きともとれるような独特の刺すような、比較的強めの痛みを感じたのだった。
(喉の痛みは、関東にいた頃も確かに感じたことがあったが、そのときは痛みというより喉の奥の痒みやイガイガ感が強く、それ以外にも、目が開けられないほど痒かったし、鼻水は常に流れ落ちていたし、相当ひどい症状に悩まされていた。)
本日は、用事があって大阪に出かけ、マスクをとる機会もあったのだが、ほとんど何も感じなかった。奈良の自宅に戻ってきて、夕方ごろから感じ始めたのが、目の痒みと鼻のむずむずと鼻水少々。そして、くしゃみ。喉の違和感は、特になし。
いったいぜんたい何が起こっているのか。なんでもかんでも大阪舞洲の瓦礫焼却と結びつけて考えるのは、バイアスがかかっていかがなものかと思うので、「もしかしたら今日は瓦礫燃やさなかったんじゃないのか」という憶測はこの際いったん括弧に入れておき、とりあえず症状の現れ方を経過観察してみよう。
花粉症人の粘膜センサーの敏感さをなめてもらっては困る!と思いながら、記録をつけてみるのも、科学的な主婦っぽくていいんじゃないか。気合いの入った玄人臭ただようエクセルシートでも作ろうかしら。苦に思いはじめるとそれこそ病気になっちゃうので、生活のいろいろな場面で、免疫力を高める工夫をこらそう♪ 絶対に負けないぞ。
とくに免疫力アップに欠かせないのは食事だから、大切にしたい。中華風スープに入れた野菜は、ごぼう、れんこん、白菜、長ねぎと、旬の野菜にした。小籠包(しょうろんぽう)は生活クラブの冷凍もの。こちらは楽することをとった。
今晩の献立
・ごはん
・野菜たっぷり中華風春雨スープ
・小籠包(しょうろんぽう)
・れんこんのグラタン、キムチ添え
■追記
あと、そうそう、忘れてはいけない。お風呂もとっても大事だわ(最近、自分のなかに、おかまキャラが生れたことを自覚。おやじギャルとは一線を画した新しいキャラクターよ)。汚れを洗い落とし、身も心も温まって、いい夢を見ましょう?
2013.3.7
昨日の朝の話だが、ふと窓辺のほうから何やら気配を感じて見やってみると、ぬいぐるみと目があった(笑い)。白くまのぬいぐるみはゆういちろうので、ルルちゃんと命名(ゆういちろうが名付け親)。小さい頃はリュックに背負って旅行したことも。うさぎのぬいぐるみは私ので、通称うさちゃん。幼稚園に入る前に、親戚のお姉さんからもらって、それ以来ずっと一緒にいる。思えば長いつきあいだ。
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大気汚染がひどくなっている。私はそれを中国だけのせいにするのは、非常にアンフェアで恥ずべき態度だと思う。
昨年11月の大阪瓦礫試験焼却時のPM2.5の時間的推移を見て、危機感を覚えた我が家は、本焼却が始まる2月1日までに自衛策を取ろうと思い、PM2.5対応のマスク(3M社製)を大人用子ども用ともに買い込んでおいた。ごっついマスクである。
ゆういちろうは着けるのを嫌がるかもしれないと思っていたが、本焼却が始まってからは、自分から積極的に着けて学校に行くようになった。戦隊もののヒーロー気分なのかなあ、「いじめられるから目立ちたくない」という発想は、きっと彼の中にはないんだろうなあと、微笑ましく思っていた。
ところが週明け、ゆういちろうは教えてくれた。学校で、「カネモー」(「金持ち」の侮蔑語)とからかわれていたとのこと。聞くところによると、専用マスクは5000円もするとか、相当誤った情報も流れていて、そんなものをこれ見よがしに着けてくる、いけすかないヤツ扱いになっていたみたい。
そのときはまだ私もここまで大気汚染が深刻化しているとは知らなかったので、「からかわれるのがつらかったらそのマスクじゃなくて、もっと普通のにする?」と聞いてみた。そうしたら即答、「僕の命にもしかしたらかかわるかもしれないから、そんなのやだよ」と。そしてさらに、「あんまり言いたくないけど、この話は、僕らのせいじゃなくて、大人のせいだと思うんだよ」とも。
今晩、彼はうちで鼻血を出した。大丈夫?と言ったら、お母さんが心配するかと思って言わなかったけど、週明け月曜も鼻血が出たとのこと。もともと粘膜が弱いアレルギー体質の持ち主だから花粉が飛ぶこの時期は特に出やすくなるのかもしれない。鼻血を放射能や瓦礫焼却の影響だとただちに結論づけることは私としても避けたい(正直に言えば、心のどこかで、奈良は大丈夫だとずっと思い込んでいたい)。
だけど一つだけ確実に言えるのは、彼の心のなかでは、3M製のマスクは自分の健康を守るための必需品だと認識して、人から何を言われようとも着けると決意しての行動だったようだ。親の私たちのほうが、彼の真意を誤解していた。ただの目立ちたがり屋かと勘違いしていた。本当に恥ずかしい。ごめん、ゆういちろう。
ところがさらに恥ずかしいことに、なんと私たちが買ったときの2倍もの値段で、大阪のコンビニではPM2.5対応マスクが売られていることを知った。危機感を煽ったぼったくりである。ゆういちろうのことをカネモーとからかっていたお子さんの親御さんたちも、昨日、今日の、中国のせいだとする大気汚染報道(騒ぎ)の影響で、もしかしたら今度は慌てて、不当に高い値段のマスクを買い占めているかもしれない。何重にも悲しい出来事である。
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今晩食べたほうれん草は、茎の部分を噛んだらじわっと甘みが出て、とてもおいしかった。旬の野菜の底力を感じた。
今晩の献立
・豚ひき肉カレー(2日目)
・ほうれん草のガーリックオイル炒め
・春菊とトマトのサラダ
2013.3.6
明日も食べられるようカレーを鍋いっぱい作った。家事をしないでいると要領をすぐ忘れるが、ちょっとずつ感覚を取り戻してきた。
今晩の献立
・豚ひき肉カレー
・白菜とベーコンのスープ、コンソメ風味(2日目)
・春菊のサラダ
2013.3.5
シンガポール、秋田、東京出張より無事帰還し、ほっと一息。
10年ぶりに訪れたシンガポールはなんだかすごいことになっていた。マーライオンの先に見える超高層ビルはカジノつきのホテルだった。船の形をした屋上にのぼってみるとプールがありたくさんの人が泳いでいた。よくそんなところで泳ぐ気になるなあ。全面ガラス張りの柵がしてあって(↓)、心臓に悪い光景が広がっていた。
私たちの泊まったホテルは学会会場にもなっていて、公園内の静かな場所にあった。絶対こっちのホテルのほうが落ち着くよ(↓)。上のホテルを物見遊山で見学したけど、「森に帰ろう」という気分になったもの。宿泊料金は高いほどいいって訳ではなく、私たちの泊まったホテルは価格は他より抑え目みたいだけど、十分に贅沢で満足のいくホテルだったわよ。
公園内で最も気に入った場所は、様々なスパイスの原料になる植物たちが生きた木や草のまま植えられているスパイスガーデンである(↓)。スパイシーなカレーを口から摂取するのではなく、鼻や皮膚を通して十分に堪能できる場所だった。スパイスの香りの沐浴。まさにカレーのなかにいる感じ。寿命が延びた気がする。スパイスガーデンの先にあるのは15世紀に栄えた先住王朝の王様の眠るお墓で、ここもとてもいい香りがした。
シンガポールから次に移動したのは、研究会の開かれる秋田だった(ここからは単身移動)。
数メートルもの積雪のある秋田空港に降り立ったとき、体が、というより、精神がついていかなかった。シンガポールかぶれ(スパイス沐浴)が戻らなかったらどうしようかと思ったが、研究会で十分に議論を重ね、地元のおいしいものをいただいたとき、日本に戻ってきてよかったと思った(切り替え早い!)。
昨日は、秋田新幹線脱線事故前の列車(東京行きのこまち)に乗っていて、一歩間違えたら大変なことになっていた。他の皆さんは大丈夫だったのだろうか。飛行機は飛んでいたみたいなので大丈夫だとは思うけど.....。
本日東京では、山崎広太さんと安藤朋子さんによる『ネエアンタ』(ARICA 第24回公演)を観た。こんなに怖い思いをした舞台はいままでになかった。鳥肌が立ったとかそういうレベルはゆうに超え、あまりに怖かったので、見ず知らずのたまたま隣に座った女の人の腕につかまっていようかと何度も何度も思った。すごいものをみてしまったと心は昂揚したが、夕飯を食べる気は皆無、食欲ゼロ。不思議な状態。
短期間にあっちこっちに移動して、頭が混乱しているので、今晩はぐっすり眠って奈良時間に戻そう。まずは落ち着け自分。おやすみなさい。
今晩の献立
・なし
(強いて言えば新幹線内での珈琲&バナナチョコレートタルトby千疋屋)
2013.3.3
昨日、一昨日と東京出張。道筋が見えたのでとても気分よし。
今日は小学校の参観日でゆういちろうたちの二分の一成人式が開かれた。ゆういちろうからは「ぼくは今、幸せです。勉強ができて、友だちができて、食べ物を食べられて、いっぱい遊んでいられます。」という出だしから始まる手紙をもらった。私もとってもうれしいよ。
今晩は二分の一成人式のお祝いをしようと急に夫が言いだして、買い物に出かけ、ご馳走を作ってくれた。とっても助かるよ、ありがとう。
今晩の献立
・かぼちゃのスープ
・海老とブロッコリーのスパゲティ
・ヒレステーキ、マッシュポテト添え
2013.2.22
先週のこともあるのでぶり返さないよう用心はしつつも、たぶん「復活した」と言っていいよね、という感じまで恢復。普段とっても元気な分、病気をしたら「このまま死んでしまうのだろうか」と何かと気弱になりがちだが、昔の日記を確認してみるとどうやら毎年2月のこの時期はたいてい一度は寝込んでいるようで、季節性のものだと思うことにした。花粉の飛び始める、春本番前に、からだの中の何かがチェンジするのよ、きっと。
昨日は夫の研究室の修論打ち上げ宴会があり、外で食べて帰るということで、夕飯はゆういちろうと二人で、じみ〜にしみじみと、ごはんとみそ汁にかぼちゃの煮物やらぶりの焼き物やらを作って食べた。
ところが今日は昼間から「ポトフとタンドリーチキンが食べたい」と夫より指令が飛んできて、またもう難しそうなものをと困惑したが、インターネットで検索してみるとどうやらポトフはそんなに難しく考える必要がないようで、このレシピを参考にただただ時間をかけて煮込んだらおいしくできた。
紆余曲折あり結局タンドリーチキンは夫が作った。鶏肉をヨーグルトに漬け込んだりする作業は、昔は「凝った」レシピかと思っていたが、なんだこれは「塩麹」に漬け込むのと似たようた効能があるのだなと言っていた。
そして、あと、じゃーん、お知らせです。
雑誌『住宅建築』の4月号で奥村昭雄先生の特集が組まれています。本日発売。我が家も載っていて、ちょこっとだけ私も寄稿しました。奥村先生のお仕事を間近で経験できたことは、本当に幸せだなあと思いながら書いた文章です。他の方々の書いた記事も夢中になって読みました。本全体がぎゅっと密度の濃いものになっていて、それでいて、お腹いっぱいになるどころか、もっともっと奥村先生のことを知りたくなる。もしよろしければ本屋でお手にとってみてください。
今晩の献立
・バケット
・ポトフ
・タンドリーチキン
2013.2.19
やはりからだが本調子じゃなかったのか、東京から帰ってきてからまた再び寝込んでしまった。今度は、歯ぐきの痛みと頭痛、肩こりと全身のひどい倦怠感。お腹の調子もいまひとつ。14日が一番最悪だった。そんななか、昨日は歯を食いしばってもう一つのレポート採点。140人分。で、今日は寝たり、起きたり。うーむ。よっぽど免疫力が落ちているとみた。でもこんなところでくたばっている場合ではないので、絶対に復活してみせると、風邪かなにか知らないが邪気に対しては超強硬姿勢で臨むことにする。からだのなかの免疫力を再び呼び覚まし、全員殺菌してやる!!
と、私の意識はこんな物騒なことを考えているのに、今朝見た夢はとっても色鮮やかで幸せなものだった。なぜか実家にいて、なぜかうちの母が季節外れの花を咲かせることに成功し(温室もなにもないのに)、実際には見たことのないあでやかな色の朝顔が数種類咲き、それらの鉢の隣に、蘭か(何か熱帯産の)つややかな葉っぱの根元に、名前は思い出せないのだが、黒に近い濃い紫の花の寄せ植えの鉢が置かれ、「お母さん、何これ、きれい〜〜」と驚嘆の声をあげたところで目が覚めた。
今晩の献立
・しゃぶしゃぶ
・〆うどん
2013.2.16
先週レポート採点していたら吐き気がしてきた。どうしようもない出来のレポートばかりだったらわかるけど、なかなかやるじゃん♪と思いながらの採点だったので、おかしいなあと思いつつ、ほうほうの体で締め切りに間に合わせて、そのまま寝付いた。お腹を下すは、頭痛、悪寒はするわ、全身の痛み(関節痛と筋肉痛を合わせたような)で起き上がることができない時もあった。ひさびさに病気らしい病気にかかったが、2日寝たら治った。
一時期、非常に危ぶまれた東京出張も、おかげさまで敢行できた。この年度末のビミョーな時期に、出張の予定が変更になったりしたら、あとあと予算的にめんどくさいことが起こるのは必定だったので、よかったよかった。でもいったい、その前の体調不良はなんだったんだろうか。ノロ?ロタ?風邪? わかんないや。治ったからいいけど。
でも、みなさん、何かとせわしないこの時期、怪我や病気をしないようくれぐれも気をつけましょう。気を引き締めて生活をしてまいりましょう。
出張先で衝撃の事実をおしえてもらった。最近、ご自宅の階段から落ちて血だまりの中気を失っているところを発見された先生いわく、いまどきの救急外科では、切り口を縫うのではなく、建築に使われるホチキスのようなものでバシン、バシンと留めていくケアがおこなわれているようなのだ。麻酔なしでやるものだから、とても痛いそうだ(そりゃそうだ)。それだけで「ひえ〜〜」と思ったのだが、「頭を洗う時ごしごしやらなければ、普段どおりの生活をして構いませんから」とその日のうちに帰されたのだとか。外科の道はハードボイルドなんだ....。
(ご本人の許可をとって撮影、掲載しています)
あと、話は変わるが、最近あったことで驚いたのは、卵の黄身の色がとっても濃くて、黄色というよりオレンジ色に見えた卵があったことだ。特に濃さを売りにしていない業者の卵で、普段はうすい黄色のものが多かったので、割った瞬間びっくりした。
非日常続きだったので、ここいらで普段の生活ペースに戻していきたいなあと思う今日このごろ。今晩は定番の鶏鍋にした。
今晩の献立
・鶏鍋
・〆卵雑炊
2013.2.12
今晩は夫の帰りが遅かったので、ゆういちろうと食事のあと、夫の食事の準備(晩酌込み)、お風呂の準備、寝かせつけなど、なんだか夕方からずっとフル回転した。危うく子どもと一緒に眠りそうになったが、心を鬼にして復活。皿洗いやお米研ぎなど、炊事をあともうひと仕事こなし、論文書きを目標地点まで進め、ひと風呂浴びて眠りにつこうと思う。なんで夜になってもこんなに元気かといえば、ちょいと昼寝をしたからさ。
今、博士論文書きに夢中。第2稿を鋭意執筆中。初稿の80ページを気合いを入れて書き直してたら120ページ近くにもなってしまった。怒りと悲しみが頭のなかをめぐりすぎた後、急に猛烈に書く気力がわいてきたの。今のペースで仕事すると、年間20本ぐらい論文書けそうな勢いよ。でも、明日こそレポート採点しよう。世の中には締め切りってものがある。やっぱり社会性も大事だからね。
今晩の献立
・豚バラと牡蠣のちゃんこ鍋
・柿漬け大根
・〆極太ちゃんこ麺
2013.2.6
この個人ホームページおよびメールのサーバの引っ越し完了。こんなところにも不況の影響がおよび、これまで使っていたところが5月に閉じてしまうので、ドメイン名はそのままに今のうちに引っ越しておこうと。この移行中、日中8時間あまり、私宛てのメールが一切届かず、どこかに宙ぶらりんになっている可能性もあることが判ったので、一部皆さま宛てにお断りのメールを出した。
夫からはメールサーバが落ちることなんてしょっちゅうあるんだから、それくらいで連絡するのは迷惑・非常識だよ、と怒られてしまったが、「サーバが存在しません」と突っぱねられてくれたらまだしも、大事なお知らせメールが行方不明になっていたら嫌だから、念のため出しました。小心者なのです。
怪我の功名(?)で判った事実としては、大学で毎日深夜まで働いている「新婚女子」がいること。からだ大丈夫かな。ちゃんとしたものを食べているのかな。近くだったらごはん作って届けるのにと、完全世話焼きばーばモードにスイッチが入ってしまった。将来姑になったとき、ごちゃごちゃ息子夫婦の生活に干渉しそうな予感大。
めんどくさいときは牛乳をそのままどぼどぼ入れて作ることもあるのだが、今晩はひと手間かけてホワイトソースを作り、スープで伸ばし入れてシチューを作った。そういうときはゆういちろうはちゃんと喜んで食べるのよ。やっぱり丁寧か雑かは、味の違いに如実に出るから(ばれちゃうから)、いやになっちゃう。食事ってごまかしが効かない.....。
今晩の献立
・ごはん
・鶏のクリームシチュー
・柿漬け大根
2013.2.5
自分の暢気さを粉々に打ち砕く知らせに、ますます頭が発火してしまってしょうがない。少し冷静にならねば。まずは落ち着け、自分。落ち着くためには日常を写した写真だ。
算数の問題を解くゆういちろう。もう赤ちゃんじゃないね(当たり前か)。
母がくれたクリスマスローズの苗。今年はじめて花が咲いた。細葉のけっこう珍しいタイプのものだと思うけど、すっかり庭になじんで「普通」に野草な感じ。よく見ないと分からない。「通」っぽくて、これまたいいじゃない。
今晩は夫とふたりで台所に立った(私が半分、家事機能不全だったため)。メインの味噌煮込みうどんを作ってくれた。とっても助かる、ありがとう。
今晩の献立
・味噌煮込みうどん
・トマトとレタスときゅうりのサラダ
・カレー&ナン(夫とゆういちろうのみ。スナック程度。少量)
2013.2.4
あれから一週間たったんだなあ。先週の日曜、なぜかいてもたってもいられなくなり、滋賀県の高月にある十一面観音像にお参りにいった。途中、吹雪にあうなど、大変な思いをしたが、関係者からひとりも犠牲者を出さないことをとにかく祈願せねばと、チェーン規制されてない下道をゆっくりと通って、なんとか辿りついた。
すばらしい仏像だった。仏像に何かが宿っているというより、場所自体に神仏がおわしますような雰囲気に満ちていた。こころゆくまでお祈りしてきました。きっと願いは届くと思っています。
高月という場所は観音の里と呼ばれているそうで、すぐお隣が敦賀という位置関係にある。原発のひざもとでひっそりと私たちをお守りしていらっしゃるのかと思うと、今も昔もご苦労されていることに涙がこぼれた。
真後ろにある「暴悪大笑面」のお顔が今でも忘れられない。ここに写真付で紹介されているが、私が見たときはもっともっと怖い顔をしていた。
今晩の献立
・手巻き寿司
・ごぼうと春菊の澄まし汁
2013.2.3
大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」で、PM2.5(微小粒子状物質)の飛散状況を調べてみた。SPMとの違いや環境基準値の設定のされ方など、PM2.5に関する情報については、ここやここなどが参考になった。日本では、年平均で1立方メートル当たり15マイクログラム、日平均で同35マイクログラムという基準値が設けられているようだ。そらまめ君は、値が36を超えると真っ赤で表示してくるのだが、それは日平均の基準値を超えていることを意味しているのね。ふむふむ。
で、もっとも気になる自分のうちの近くのモニタリングポストをまずは調べてみることに。奈良にはPM2.5のモニタリングポストはないので(そんなもの必要じゃないくらい奈良はもともと空気はきれいだったのでしょう)、お隣京都の木津のデータを時系列グラフで見てみると、1月29日あたりから少しずつ増え、いったん下がって、31日から安定的に20近辺を推移していることが判明。この値で安定してもらってははなはだ困る....。 ↓
その次に気になる私の所属先の大阪市立大学近辺の住吉区我孫子のデータを見てみると、さらに非常に残念な値を示していた。2月1日にはなんと60を超えていた時間帯もあった。 ↓
泉佐野市の末広公園のデータはなんと2月1日夜に100を超えていたときもあるようだ。そのときの風向きを調べると、ちょうど瓦礫焼却場のある此花地区からダイレクトに泉佐野市方面に風が吹いていた時であった。 ↓
一方、焼却場直下の此花区役所のモニタリングポストは、29日を境にじょじょに値が増えていき、31日ごろからは30付近をうろうろとしている模様。直下はむしろ台風の目みたいに落ち着いているのだろうか? ↓
29日を境に値が上昇するのはすべてのデータに共通しているので、おそらくこれは中国からの黄砂や汚染物質やらの影響でしょう。
関西よりも中国に近い九州地方の様子が気になり調べてみた。PM2.5の測定器を置いている自治体の数がそもそも少なく、そのなかで最も高い値を示していた地区が、母方の親戚がたくさん住んでいるところに近い、熊本県八代市だった(ショック....)。そしてそれは震災後、アーチストたちの避難先となっている場所の近くでもあった。 ↓
熊本の時系列グラフは大阪のとは違ったカーブの描き方をしているし、2月1日以降のPM2.5とSMPの平均値を熊本八代と大阪住吉で比較してみると、熊本のほうがPM2.5、SMPともに低い。やはり大阪は中国からの影響にプラスして瓦礫焼却の影響も相当大きいのではないだろうか。微粒子の成分分析をぜひともきちんおこなって、結果を正確に公表してもらいたいと強く思った。
時系列データの推移をしばらく追いかけるとともに、普段の生活態度に気を配り、大阪に行くときは特に厳重にマスクやめがね(ゴーグル)などをして自衛策を講じないといけなくなった。まったくなんで大阪市はこんなことをするのか。長期的にみたら、市民の健康を害したほうが金銭的にみてもよっぽど損害が大きいのに。大バカ者のすることだ。本当に悔しいし腹立たしい。
今晩の献立
・ビーフカレー
・春菊とトマトのサラダ
・大根の辛子漬け
2013.2.2
あまりに攻撃的に人が通るところにチョキで飛び出してきたトサミズキの徒長枝を切り落とし、でも捨て置くのは気が引けたので水に挿して台所においていたら、しばらくたって蕾が膨らみ花が咲いた。一足先に春が来たみたいで、見ていると気持ちが和む。
夫はパルメザンチーズを散らしバルサミコ酢をかけたサラダが好物で、気が向いたときによく作る。しゃれたものを好む傾向が高い。普通こういうの女のほうが好きで、だんなさんはそれに付き合わされて無理矢理食べてる夫婦が多いように思うんだけどと、相当偏見に満ちた弁を本人に言ってみたら、「しょうがないよ、俺はもともとおしゃれなんだから」とのこと。
本日、大阪で震災ガレキの本焼却がとうとう始まった。11月29日の試験焼却のときのPM2.5(微小粒子状物質)の飛散状況はここで紹介されているが、本日は夕方になっても相当な量の有害物質が飛散している模様である。
中国の大気汚染の影響のこともあるので、ここしばらく大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」でPM2.5の値を定期的にチェックしていたが、真っ赤に表示されたことはなかった。だから本日の大阪を中心とした真っ赤な状況は中国からの影響ではないはず。中国のせいにしたら、日本が周辺諸国に恥をさらすことになるから、絶対に慎まねばならない<大手マスコミ。
国内では前例のないほど桁違いに大量のガレキを、それも、ただでさえ心配な放射性物質だけでなく、アスベストまでをも含んでいるとされるガレキ焼却を敢行した大阪市長は、かつて、不安を表明し焼却停止を求める市民に対して、たとえこの焼却が原因で実際に病気になった人が出たとしても証拠を示すことはできないでしょう、と開き直ったことがある。たとえこれで妊娠したとしても俺の子かどうかは証明できないだろうと言われながらレイプされるようなもので、非常に屈辱的である。人の上に立つべき人の言う言葉ではない。
「疑わしきは罰せず」は、もともとは権力の暴走をくいとめるために作られた法の概念だと習った。それなのに今は、本当に守るべき弱い立場の人たちのためには使われず、権力者の責任逃れや自己防衛の論理に実際には使われてしまっている。最も厳しく自己を律しなければならない人たちがこんなにも堕落してしまっていることに、私はとうてい我慢できない。
自分たちの健康はもちろんだが、もうすぐ赤ちゃんが生まれる大阪のSちゃん一家や、大事な友人知人たちに健康被害を与えるようなことがあったら、私はそれなりの対応をとるつもりである。これ以上、人を馬鹿にしないでほしい。
今晩の献立
・ごはん
・中華風卵とじスープ
・豚肉と白菜の紹興酒煮込み
・春菊のサラダ
・大根の辛子漬け
2013.2.1
たくさんいいことがあった。
大学のときの親友Sちゃんが転勤により筑波から大阪に引っ越してきた。とてもうれしかったので週末に一緒にお芝居を観に行った。もちろんその前後にたっぷりのおしゃべり。すっかり学生気分を取り戻した。
昨日は「女子会」。楽しかったなあ。ほら、女子会って響きは「体育館裏に集合」的な怖いイメージが先行してあまりこれまで縁がなかったのだけど、生まれてはじめて自分が呼びかけ人となって企画してみると、気合いが入る入る。よくよく考えたら5時間もずーっとひたすらおしゃべりしていた。時間ってあっという間にたつもんなんですね。もともと元気だけどますます元気になっちゃった。
そして、女子会のときにも、もっと宣伝しておけばよかったのですが、来年度は、東京の四谷アート・ステュディウムという芸術の学校で、絵画と彫刻の基礎ゼミの助手を務めます。詳細はここをご覧ください。いったいどんな方たちと出会えるのか、今からとても楽しみ。そしてちゃっかり自分も勉強させてもらおうと思っています。
今晩の献立
・鶏と牡蠣の寄せ鍋
・〆うどん
2013.1.31
花はほんの少しあるだけでもあたりの雰囲気を変えてしまうんだなあと、夕方、台所で感じ入ってしまった。どうしても魚と肉の両方が食べたいという夫のリクエストに応え、鶏と鯖でそれぞれ一品出したが、鶏のほうはおもにゆういちろうがたいらげた。育ち盛りに突入か。
今晩の献立
・ごはん
・白菜とマッシュルームのスープ
・鶏の酢照り焼き
・さばの塩焼き
・卵焼き
・プチトマト
2013.1.25
昨晩はお世話になっている知人と私ども家族でおサカナのおいしい居酒屋で食事した。クエと白子の鍋が絶品だった。しかも、お誕生日会として集まったというお隣のテーブルの妙齢の女性にゆういちろうがたいそう気に入られ、お誕生日ケーキを切り分けて私たちにも振る舞ってくださった。それがまあ、ただ者ではないおいしさ。さらに面白いことにお連れの男性が、この子とはどこかで会ったことがあると、ほとんどお告げのようなお話をたくさんしてくれた。ゆういちろう、君は、何かを持っているかも。
嫌なもの、怖いことから逃げているばかりじゃだめだと、今晩は揚げ物に自分ひとりで初挑戦してみた。衣をつけるのは上級テクニックがいるだろうとふんで、まずは素揚げにし、塩を振っていただいた。おいしかった。やるじゃん、自分。揚げ物するの怖いんですぅ、と、かまととぶっていたこれまでの自分よ、永遠にさようなら。なんだかこれでやっと本物の主婦になれたような気がする。
今晩の献立
・ごはん
・白菜の味噌汁
・豚のしょうが焼き
・蓮根と椎茸の素揚げ
・納豆
・柿漬け大根
2013.1.24
用済みとなったホチキスの芯を見ても、しみじみとした感慨を覚えてしまう今日このごろ。だからといって「もののあはれ」に安易に吸収されたくないと、肥後もっこす。ていねいに言葉をつむぎたい。
今晩の献立
・ミネストローネごはん(洋風リゾット風)
・牡蠣のバター焼き
・男爵コロッケ
・柿漬け大根
2013.1.22
ミツマタの蕾。動物の毛みたい。このまま蕾の状態で止まることは普通ありえないので、無理な相談なのは分かっているけど、洋服の袖や襟ぐりに縫いつけることができたらかわいいのに、と思ってしまう。夜から雨が降って来た。明日の朝、地面が凍りませんように。
今晩の献立
・ごはん
・ミネストローネ
・牛ステーキ、しょうゆ風味のトマトソース
2013.1.21
昨年末に奥村昭雄先生が亡くなり、大事な何かにぽっかり穴があいてしまった。庭の植物や家の経年変化の様子を実際に見ていただきたかった。最近夜は、奥村先生の設計した照明の灯りのもと、奥村先生の一人娘のまきさんの縫ったアップリケのバラを見ながら、お酒を呑むことが多い。亡くなる、ということはどういう感じがするんだろう。若輩者なのでまだ全然想像がつかない。ということはまだまだお迎えは先だな、とちょっぴり安心している。いろいろな思いが沁み入る。
夫はセンター試験フル監督のため、昨日、今日と、2日間連続、朝5時起きで出勤していった。明日も1限の授業のため早起き。本当にお疲れ様。養ってくれてありがとう。こういう様子を見てたら、素直に言えるよ。
今晩の献立
・味噌煮込みうどん
2013.1.20
赤いバラの実、大好き!! さむ〜い真冬のこの時期の庭を彩る貴重な色。春は来るよ。今年の春も楽しみだが、来年の春はもっと楽しそう。がんばりましょう。
実家からカニが届いた。ゆういちろうがカニが好きだと伝えてから、カニと出会う機会が俄然多くなった。ありがたいなあ。これ好き、これいいんじゃない、ということはどんどん周りに言っておこう。いいことあるかも。今晩の新発見は、カニの出汁のでたスープでラーメンにするとおいしいということ。
今晩の献立
・たらばがにの鍋
・〆ラーメン
2013.1.19
鍋スープのパックを思わずジャケ買いしてしまった。予想以上においしい鍋ができた。 〆はいつもの卵雑炊ではなく、朝食の残りの鮭の切り身をほぐして入れ、たたいた梅も加えて味付けしてみたところ、鮭茶漬けと梅茶漬けのおいしさをそのまま素直に足したような味になった。大満足♪
今晩の献立
・鶏ごぼう、その他野菜いっぱい鍋
・〆鮭と梅干入り雑炊
2013.1.12
駅からうちまでの帰り道コースは大きく分けて3パターンほどあり、今日は久々に古代の瓦窯跡のある音浄ケ谷公園を通って帰ったところ、ショックなことが判明した。サンタマリア老人ホームのロッジ棟が取り壊され、すっかり更地になっていた。保育園や学童保育の保護者会のお泊まり会で利用させていただいたことのある思い出の施設なのに......。諸行無常。
今晩の献立
・ごはん
・しじみの味噌汁
・赤かれいの煮付け
・ポテトサラダ
・水菜のサラダ
・キムチ
2013.1.11
玄関先の寒咲き日本水仙の花が咲いた。少し失敬して食卓に飾った。いい匂い〜〜。気分が明るくなるんだったら多少香りの強い花でもどんどん食卓に飾ったらいいのではないかと思う。お味噌の香りが漂うなかに、ふとお花の香りもするのは、感覚を刺激されてむしろうれしいと思うのだけど。他の家族から苦情が出るわけでもないし。自分のうちなんだから自由である。
今晩の献立
・ごはん
・豚汁
・ぶりの照り焼き
・ふかしかぼちゃ
・水菜と春菊のサラダ
・柿漬け大根
2013.1.9
お正月休みは、どこにも遠出しなかった代わりに、朝風呂(昼風呂)にのんびり浸かってなんちゃって温泉気分を楽しんでいた。どっちにしろ風呂にはいるんだったら寒い夜ではなく午前中にはいっちゃえと思ってそうしたところ、ものすごく気分が変って、あれは自分でも大ヒットだったな。頭にちゃんと血がめぐったのか、風呂上がりに仕事がぐんとはかどったし。
けど不思議なことに、休みが明けると、朝風呂に入る気がゼロ。家族が通学、通勤のため朝早いうちから家を出たあと、自分の仕事をはかどらせるためにも、たまには贅沢してもいいよねと、入っていいように思うのだが、まったくそんな気にならなかった。1人で家にいるとき風呂に入るのはあまりに無防備すぎだと、無意識のうちに防衛反応が働くのかな。やっぱりなんだかんだいって、「つもり」だけかもしれないけど、家を守っているのでしょう。
魚の骨を分けるのが嫌だと、難癖をつけがちなゆういちろうが、唐揚げにしてあんかけまで作って出すと、自分で箸を駆使して一生懸命に身の部分を取り出して食べようとするのだった。煮付けや焼き物以外にも、たまには調理法を変えて出してみるか。凍ったまま揚げるだけの下ごしらえ済みの冷凍カレイ(北海道産)を利用したおかげで、揚げ物に対する敷居が低くなった。便利な品もあるもんだ。
今晩の献立
・ごはん
・たまねぎと人参のコンソメスープ
・カレイの唐揚げ、しょうゆあんかけ
・ポテトサラダ
・茹でいんげん
2013.1.7
気分を引き締めに、唐招提寺と西大寺にお参りした。写真は唐招提寺で撮ったもの。どうです、この端正なお姿。自ずからびしっとした気分になるでしょう? 今年はばりばり仕事をしよう。昨日はさっそく論文投稿をおこなった。この調子をキープすると年間20本の論文を書くのも夢ではない! 先人の遺した偉業を誠の心で受け止め、後世にそれを伝えるのが、現在地点の仕事である。先人にも未来人にも恥ずかしくないよう、仕事をする。これまで十分に私は休んだ。もう休んでいる暇はない。
そうそう、昨晩は極寒のなか庭に出て、望遠鏡で木星(ジュピター)を見た。この冬、オリオン座の近くに一際大きく輝いてみえる星が木星である。望遠鏡をのぞくと、木星の筋や、4つのガリレオ衛星もくっきりと見えた。肉眼では見えないものが、レンズ一枚隔てただけで自分の目で見ることができて、うれしかった。
今晩の献立
・ビーフカレーライス
・ブロッコリーの温サラダ
2013.1.5
大掃除していたときに出てきたゆういちろう0歳児のときの連続プリント写真。昨年豪雨による水害に遭った、京都の宇治市木幡に住んでいた頃のものである。隣で私が昼寝をしている間に、ゆういちろうは自らのよだれかけを使って何か世界の深遠なる法則を学んでいる模様。その調子だ、がんばれ、子どもたち!! 世界は君たちのものだ。私も持てるものすべてつぎこんで精一杯のことをするぞ。お〜!!! バトンを受け取ってくれ。
あんなにがんばって作っておせち料理ももうわずか。とにかく食べるぞ、お〜!!!
2013.1.2
Kちゃん、手作りのしめ縄をどうもありがとう。とってもうれしかったよ。
お父さん、お母さん、みかんとバウムクーヘンをありがとう。いつも心配かけてごめんなさい。
長崎のお義母さん、絶えたとはいえ焼き物屋の家に嫁いだ以上はできるだけのことはします。
そして早々と賀状を送ってくださったみなさん、私は大晦日の夜に出しました。どうか悪しからずお受け取りください。
今年はこれまでよりずっと善い年にしていきましょう。 2013年 LOVE ?
2013.1.1