料理ネタ


過去ログ


・ごはん
・キャベツのみそ仕立てスープ
・肉じゃが
・ブロッコリーのバター醤油ソース
・数の子明太子

最近の我が家の大ヒットおやつは,このレシピの配合で,ただし氷だけは入れずに作る,ブルーベリースムージー.今日遊びに来たゆういちろうの友達にもすすめてみたところ,おいしい=と言ってくれた.ふと思いついたときに飲みたくなる味だ.たぶんこれから我が家は冷凍ブルーベリーを常備することになるだろう.

今晩は,夫が休日出勤&夜は宴会のため,ゆういちろうと二人で食事をした.家にある材料でまかなおうと思い,野菜かごや冷蔵庫のなかを確認したところ洋野菜が中心だったので,和洋折衷の味つけにしてみた.ゆういちろうは肉じゃがのジャガイモにバター醤油ソースをつけるという裏技を発見し,ジャガバタみたいだと喜んで食べていた.

先週末,3,4日に家族で東京に出かけたことが,もうずいぶん前のことのように思える.名画の成り立ちの仕組みに思いを馳せることのできるいくつもの素晴らしい絵やこれは何なんだ?と考えさせられる映像を見ることができて,とても充実していた.ここでの経験は追々きちんとまとめてどこかの媒体に書き残しておきたいと思う.

ほおっておくとたいていのものが消え去る.だから記録に残したいものはたくさんある.でも例えば,庭の花の写真も,きれいだなあと心が動いたときに撮るようにしているが,たまるばかりで全然整理ができない.およそひと月前に咲き始めた小菊たち.ノコンギクやノジギクのほうは,咲き始めの輝きはなくなったが,今でも元気に咲いている.








11月15日はゆういちろうの14回目の誕生日だった.おめでとう.よほどのことがない限り,ゆうごはんは同じものを食べているね.考えてみればすごいことだ.











あらためてごちそうさまでした.これからも一緒に同じものを食べよう♪


2016.12.10

・ごはん
・ミネストローネ
・ダブルチキンのインゲン添え
・キュウリとレタスのサラダ

2晩続けてほとんど夫が作ってくれた.ありがとう.昨日は刺身やタコとわけぎの酢ぬた和えなど,魚介をメインにした和食だったが,今日はうってかわって鶏肉中心の洋食だった.しかも,骨付きフライドチキンと鶏もも肉のオーブン塩焼きの両方が食べられる鶏三昧の献立.明日のお弁当も考えてのことだという.助かるわ==.

私はといえば,命じられて(!),与えられた材料をもとにミネストローネを鍋いっぱいに作った.ただただ煮込んだだけあって,柔らかくまろやかになった野菜のスープが出来上がった.明日いっぱいはもつと思われる.

最近はディジョンマスタードと千鳥酢を合わせたドレッシングがとても気に入っていて,サラダにはそればかりかけていた.多めに作っておいたが,使っているうちに中途半端に残ってしまい,冷蔵庫を開けるたびにどうしようかと思案していた.今晩はそのドレッシングに,これまた中途半端に残った手作りの柚子ポン酢を混ぜるべしという画期的なアイデアが思い浮かび,さっそく試してみたところ,大ヒット.サラダだけでなく,インゲンや鶏肉,すべての料理に素晴らしくよく合うソースとなった.(自画自賛ですみません)

ポン酢は先日の常夜鍋のために即席で作ったもの.実家の庭で採れた柚子を絞って入れたので,日持ちもしないだろうし,同じ味の再現は無理だろう.好きすぎて捨てるには忍びないけど,他に使い道もなく余っていたものが,始末よくきれいさっぱりなくなってうれしい.余り物には福がある.一夜限り,一期一会の味に感謝!

2016.12.1

・パン
・ポトフ
・キュウリとレタスのサラダ

ベーコン,鶏肉,ソーセージを入れたポトフを作った.スープの味付けは塩で,マスタードを食べるときに添えるというごくシンプルなやり方で作ったが,家族にはとても好評だった.大根はさすがに切ったが,ニンジンや玉ねぎ,じゃがいもなどは切らずに丸々一個分をごろごろ入れて,とろとろになるまで午後中ずっと煮込んだからかもしれない.おでんも大好きだが,野菜をいっぱい食べることのできるポトフもこの時期やっぱり捨てがたい.あと一食分くらい余ったので,明日の朝はトーストと一緒にいただこう.

以下は味の足し算がうまくいった日の備忘録.先日,ちょうど豚バラキムチ鍋をしていた時に,テレビで.もつ鍋の〆として,キムチチーズもつ鍋雑炊が紹介されていて,そこまで味を濃くして食べる必要があるのだろうかと思いつつ,いつもの〆の卵雑炊に,半信半疑でピザ用チーズを混ぜてみたら,予想以上においしくて驚いた.ゆういちろうがポン酢を少し垂らすともっとおいしいはずだと主張するので,そうしてみたら,本当にもっとおいしくなった.キムチ鍋をするとき今度からはそうしてみよう.

2016.11.26

・海鮮丼
・三つ葉のお吸い物
・茶碗蒸し
・鯖の塩焼き(ほんの一切れ)

今晩は,実家から届いたイクラの醤油漬けをメインにした海鮮丼を作った.おさかなが無性に食べたかったので,とても満足した.

昼間に,映画『この世界の片隅に』を観た.奈良では近所のイオンシネマではやっておらず,橿原で来年1月以降でないとみられないので,京都の桂川イオンまで足を延ばした.じわじわじわじわ感情の波がやって来る映画だった.ある女のひとの善良さにぐっときたり,それがかえってイライラしたり.

この感覚どこかで味わったことがあると思い,記憶をたぐっていったら,フェリーニの『道』を見たときのことを思い出した.『この世界の片隅に』に出て来る女のひとは,夫から直接ひどい目には遭わされない,それどころかとても優しく接してもらっているのだが,それでも「暴力」といっていい力が状況的にふるわれていることには変わりはなく,「暴力」に対する対処の仕方が,『道』に出て来る女のひとと重なる部分があるように思う.

最後,よかったねという感想を持つ人がいるかもしれないが,私はよかったねとはどうしても言えない.すずさんの生きる道が続いている以上,少なくとも,すずさんに対して,よかったねとか,そういう言葉をかける隙が生まれない.私はすずさんに自分のなかの何かを慰められた気がするが,だけど,すずさんを慰めることができるのは,人よりも,動植物とかお化けとかではないかしらと思う.

生まれたときからかわいがって育て,他所に嫁いで行った,善良でけなげな女のひとで,もうひとり,身近に思い出されるのは,東京,国分寺でがんばって働いているにちがいない描画ロボットのコンタさんのことである.どうか幸せでありますように.

コンタさんも手伝って描いた絵が,東京の Takuro Someya Contemporary Art で開催されている,岡﨑乾二郎 個展 に出ています.12月11日までやっています.よろしければお出かけください.私は,田舎にいる人間がたいがいそうであるように,そう簡単には上京できないので,展示の成功(いい人に見てもらえること)を奈良で祈っています.

2016.11.20

・パン
・シュークルート
・トマトとキャベツのマカロニサラダ

夫からのリクエストにより,午前中にシュークルートを煮込んでおいたので,パートタイム労働した後,夜帰宅してすぐにごはんにありつけた.平日は煮込み料理にすると,何かと助かる.

バカは何するか解らないから,本当に怖い.びっくりすることをしでかすから,そのバカのせいで世の中が面白くなる面が確かにあると思う.笑い話にはバカがつきもの.学生のころ,そもそも人生経験が浅いのでみな多かれ少なかれバカだった,原理的に.学生だから,いくらバカやっても許されると,どこか人生なめてたところがあったように思う,自分が学生のころを思い起こしてみても.おバカですいません,と.

だけど,東京・神宮のデザインウィークの火災のニュースには,すいませんで済むなら警察いらんだろが,という言葉が真っ先に思い出された.バカな人たちが優秀だと選ばれたことで,おごりたかぶったのだ.本当に優秀な人って,優秀作品として選ばれてもどこか目に悲しみが浮かんでいるものだけど(何ができていないかも誰よりもわかっているので),今回の事件は,バカが原因なだけに,それができずに,勘違いしちゃったんだんだ.

バカの悲しみは悲劇なのかもしれない.喜劇かと思っていたけど,それは間違いだったような気がする.  

2016.11.7

・ごはん
・なめこの味噌汁
・串揚げ

夫が作ってくれた.ありがとう.お昼はお好み焼き,夜は串揚げとソース系の食べ物が続いたが,粉ものと揚げ物とでは,同じソース(生活クラブの関西特濃ソース)を使っても,全然味が違う.塩や醤油が様々な素材のもつ味をそれぞれ引き立てるように,あの独特のどろっとしたソースも万能調味料の可能性を秘めているのかもしれない.

 

食べ終わった串の数を数えてみると,なんと3人で50本も食べていた! ゆういちろうは食事中,お皿の上から串がどんどんなくなっていく様子を見て,僕はまだ6本しか食べていないと言い出したのが,言い掛かりも甚だしい(笑い).絶対にそのようなことはないと思うぞ.そもそも私はエビ1本しか食べてないし.とはいえそれに対して一切文句はない.今晩は,野菜の串(玉ねぎ,ピーマン,アスパラガス)のほうを,個人的には特にしみじみおいしく感じたので.

最近撮りためていた食記録写真をここに載せておく.

 

 

 


いろいろなものが私たちのお腹のなかに入っているんだなあ.作っては食べ,身体に入っては,やがて出ていくという営みを死ぬまで続けていくのかと思うと,軽くめまいがする.確か覚和歌子さんの詩だったと思うけど,あんたたちの分まで生きるからねって気持ちになる.

10月の終わりごろ,実家から,たくさんの野菜といっしょに,今季最後の鮎が送られてきたときはうれしかったなあ.わたし,魚のなかでは,鮎が一番好きなのだ.夏の鮎も好きだが,でんと太ったこの時期の鮎も大好きなのだ.残した内臓の部分をここがおいしいんじゃないかとありがたく口に入れたら,すかさずゆういちろうから「お母さん,おっさん!」と笑われた.ふ,若いな,笑っていられるのも今のうち,そのうち君にもわかるであろう.


 


卵白を使ってメレンゲを焼き,ホイップクリームとブルーベリーを乗せたお菓子を,やっぱり作ってしまった.無性にケーキなるものを満足いくまでたっぷり食べたくなるときがある.だけどよい材料を使ったおいしいケーキを買おうとすると,本当に高い.だったら自分で作ったほうが,精神的な満足感もあるでしょう? グルテンフリーだし.

個人的には好みの味だったのが,我が家の男性陣からは,せっかくブルーベリーがあるんだったら,ブルーベリージュースにしてと別のリクエストがのぼった.そうだね,言われてみれば,ジュースにするのがよいような気がしてきた.次はそうしてみるよ.


2016.11.6

・ごはん
・白菜のこっくり味噌スープ
・焼き肉
・キムチ
・サンチュ

ゆういちろうの空手昇段試験があり,朝7時に大阪・豊中の会場へ向けて出発.無事に審査を通過したことを午前中見届けた後(やったね黒帯!),今度は,京都・宇治にある大学へ講義をしに向かった.休日だけど授業日なのだ.帰宅後すぐは疲れてぐったりしていたが,しばらくソファに横になっていると,みるみるうちにエネルギーチャージされ,よし,おいしいものを食べるぞぉと,ご飯作りモードに突入した.

今晩は日韓チャンプルの焼き肉にした.肉にはおろしポン酢をつけ,サンチュと一緒に食べた.白菜のこっくり味噌スープはジョン・キョンファ先生のレシピで,少量の牛肉から出汁をとる,米汁を使った朝鮮風の味噌汁といっていいスープ.初めて作ってみたが,おいしかった.特に夫が喜んだ.好みの味だったみたいだ.

肉やご飯にプラスして韓国土産のキムチを添えて食べることもあった.このキムチは,今まで食べたキムチのなかで一番好きな味がする.しっかりと辛いくせにあっさりといくらでも食べることができ,しかも陰徳的に幽かな「こく」がちゃんとある.日本でも探せばこの味にたどりつけるのだとは思うが,スーパーで売られているものを試しているぐらいでは,おそらくはダメなような気がする.いろいろ試してみたが,派手に旨味が爆裂しているか,単調にすっぱくて辛く,なにか物足りない感じがするか,味の方向性が二つに分かれている気がするのだ.


2016.11.3

・鮭ときゅうりのサラダ寿司
・手羽先と手羽元の唐揚げ
・グリーンサラダ

夫特製の鶏の唐揚げはとてもおいしい♪ 衣の配合を聞いても教えてくれない.明日のお弁当の分までたっぷりと揚げてくれたので助かる.今晩はポン酢につけていただいた.消費期限が今日までの塩鮭があったので,簡単なお寿司にした.砂糖控えめのさっぱりとした酢飯は他のおかずの邪魔にならない.脂ののった鮭や鶏をさっぱりといただいた.

2016.10.30

・前菜:ブリ―チーズ&スライストマト
・かぼちゃのポタージュスープ
・パエリア
・ローストビーフ

夫が作ってくれた.赤ワインもあけ,週末らしくちょっとおしゃれした献立.おいしかった==.ありがとう.どこか遠くに旅行にでも行かない限り,めったに外食することもなくなったが,うちでもそんなに無理することなくいろんなものが作れるんだなあと思った夜だった.

旨そうな匂いがすると食卓で待ちきれなさそうにお腹をならすゆういちろう.本当にお腹が空いていたみたい.彼が大人になってどんな料理を作るか楽しみだな(相当気が早いが). 

私は今,どちらかというと料理よりもお菓子のほうに気が向いていて,頭のなかはメレンゲとホイップクリームと甘くマリネした果物のことでいっぱいなのだ.それらを組み合わせると,幸せいっぱいのぎゅんと甘酸っぱいケーキになることは,もう誰が見ても必定なのだ.だけどもう一方で,現実を見よ!甘いものの押し売りは止せ!ってうるさく言ってくるもう一人の自分もいて,それはそれで困ったことでもあるのだった.

2016.10.29

・ごはん
・豚汁
・ゴーヤチャンプル
・ルコラときゅうりのサラダ

ゴーヤ好きの夫が今季最後だと思われるゴーヤを買ってきて,チャンプルを作ってくれた.私はといえば,大鍋いっぱいに豚汁を作った.明日も豚汁.

食後,ソファで本を読んでいたら,危うく朝まで寝落ちしそうになっていた.強い意志で起き上がり,洗い物や明日の朝の支度をしたら,今度は目が冴えて寝付けなくなった.タイミングって重要だわね.

2016.10.28

・ごはん
・昨日の残りのおでん(スープたっぷり)
・カツオのたたき
・きゅうりと貝割れ大根,マヨネーズで

昨日どっかーんと作ったはずのおでんがあれよあれよという間になくなり,今晩は,おでんというよりおつゆ(スープ中心)のつもりで,食卓に出した.かつお,昆布,干し椎茸,鶏,牛筋から出た出汁が熟成された,二日目のおでんスープ,なんておいしいんでしょう.これは,きっと,あれだな,ポトフの具よりも,具から出たブイヨンのほうを好むフランス人がいるのと同じだな.からだ全体に旨味が沁みわたったぜ==.

瞬間冷凍されたカツオのたたきを解凍して,和風の献立に.カツオのたたきを自宅で食べるなら,スーパーで解凍されて切り身パックになったものよりも,冷凍ものをストックしておき,うちで解凍して,切ってすぐに食べたほうが,断然おいしいと思う.

たたきにはダイレクトに醤油をつけ,おでんにも醤油が入っているので,醤油ベースの和風ドレッシングにすると味がかぶりすぎだと思い,サラダは,シンプルにマヨネーズを添えるだけにした.自分でいうのもなんだが,これは正解だったと思う.今晩は思いのほか味がきまったので,つい大人げなく自画自賛モードに♪

2016.10.27

・宅配ピザ

好き好んで書きたいという人はおそらく誰もいないだろうと確信する,この時期恒例のあの原稿がひとまず収まるべき電子空間のなかに収まってくれて,ほっと一息ついている.他に書きたい原稿のほうがあったのだ.私にしては大変珍しく勢いにのってそのまま一気に進めたかった原稿があったのだ.だけど,締め切り的に,研究者にとっては鬼門となる例のあの原稿のほうを優先しないといけない状況があり,当初はその原稿のことを憎みに憎んだが(うっざ==,そりゃお金は欲しいさ,でも,なんでそのためにこんなに苦しまなくてはならないんだ,と思ったが),非情にも締め切りがひたひたと近づくにつれ,憎しみからは何も生まれないという境地に至り,集中して取り組むことができた.文章として形に残す作業を通じて,結果的には,自分たちが何をやってきたか,何をやっているか,何をやりたいかが明確になったので,よかったといえる.

そんなこんなで,今晩は,少し気が抜けて,宅配ピザで済ませました.ゆういちろうのリクエストで,照り焼きチキン(マヨネーズソース),ソーセージ(ミートソース)のハーフ&ハーフに.全体的にあま~いテイストだった.

2016.10.25

・しゃぶしゃぶ
・〆うどん

締め切り迫る例の原稿があり,果たして本当に間に合うのかと緊張感あふれる週末だった.ごはん作りに時間をかけるわけにはいかないので,さっとできる鍋料理,昨日は豚キムチ鍋,今日は牛しゃぶしゃぶにした.肉もおいしかったが,薄い昆布だしでさっと湯通しした豆腐と水菜をポン酢に合わせると,これよ,これ,おいしい~幸せ~という気分になった.鍋の季節がやってきた!! 今季もいろいろ工夫して楽しもうっと.

2016.10.23

・ごはん
・トマトと卵の中華風スープ
・麻婆豆腐
・ハムとキュウリの中華風春雨サラダ

スープは私が,それ以外は夫が作った.久々に中華にしてみたが,いいねえ,やっぱり中華は.ピリ辛の麻婆豆腐をごはんの上にかけて,一緒に大口でがしがし食べる感覚が.お腹を空かせているときはたまらない.喉元を通り越し,食道から胃袋に向かって,滋養あるものがまっすぐ進んでいっている感じがダイレクトに伝わってくる.

障がい者就労支援の一環として養鶏事業をおこなっている熊本の従兄(ブログ)から卵が届いた.震災のときは生まれたてのヒヨコだったのが,もう大人になって卵を産むようになったのだ.聞くところによると,青い卵はアローカナという原種に近い品種のものだそうで,それぞれ微妙に異なる深みのある青磁のような色合いに目がひきつけられた.






まずは卵かけごはんにして食べてみると,その味のおいしかったこと!! 巷ではよく,リッチさ,濃厚さがおいしさの基準にされているみたいだけど,(そして餌に細工して黄身の色を濃くする動きもあるみたいだけど),卵に関していえば,どろどろとした雑味のない,すっきりとした透明感がおいしさを決める要素なのではないかと思う.

うれしくなって,プリンやバターケーキにもしてみた.そこでもすっきりときれいな風味を味わうことができて,卵は実はお菓子の味の決め手になっているんだと実感した今日この頃.ゆういちろうの食いつき方が全然違うもの.

食べ物だけでなく,言葉にも,透明というか清潔というか清冽感のある,すっきりとした言葉づかいがあること(語られている対象はどうしようもない人間の業が招いた内容であったとしても),を感じとることができた日があった.「百年のわたくし」という詩の朗読会でのこと.10月15日.京都の徳正寺にて.

 

庭のツリバナとサンシュユ.この時期の姿.虫食いや変色があっても,木はすっきりと自分の生を生きている.

2016.10.20

・豚ひき肉のインド風カレーライス
・ふかしカボチャ
・トマトのサラダ
・冷や奴



庭の柿の実が熟しはじめた.桂の木は残念ながら,桂らしいきれいに澄んだ黄葉にはならず,オレンジの色味が強い色に変化した.一足先にその辺りだけ秋模様に.朝晩すっかり寒くなった.

カレーはいろいろなヴァリエーションがあり,頻繁にカレーを作っても,「えぇ,またカレー」と家族から文句が出ないところがありがたい.今日はスパイスをよく効かせたキーマカレーにした.バターとクミンとにんにく,しょうがをじっくり炒めているときのあの得も言われぬいい香りを嗅いでいると,外出先から帰ってきて直前まで疲れていてもだんだん元気が出て来るのだから不思議.好きで何かを作っているときの高揚感は確実にあるな.

全部いちから自分でやるとなると,とても大変で,それ自体がストレスになってしまうので,すでにプロがミックスしてくれたスパイス,トマト水煮缶,すでにミンチにされた肉,冷凍玉ねぎソテーを利用して,限りなく手間を省き,煮込み時間だけはたっぷりかけて旨味を引き出す(=その間の香りの変化も味わい深い)作戦で,今晩は台所仕事にかかった.

煮込んでいる時間を利用して,こまごまとした家事もやっつけてしまおうと一瞬勤勉な自分が思ったが,すぐに怠惰な自分が,テレビでもみたら言い出し,ゆういちろうと二人でぶつぶつだらだらテレビニュースに文句を言いながら過ごすことに.結果的にこれもいい時間だったな.今晩はいい気分で台所に立つことができた.おかげで日記を書く気持ちの余裕が存分に残されたというわけだ.



自分で何かを作ることも好きだが,作っている人の様子を見るのも好き.鼻唄をうたいながら,真剣に集中しているような時間が特に楽しい.それらのフェーズを過ぎると,別室にこもって,見られるのも邪魔だという雰囲気になるのだから,見ていられるときに存分に見ておこう.



今日うれしかったことは,夫から銀杯をプレゼントされたこと.韓国の伝統工芸士が作ったものらしい.これにお酒をついで飲むと,花びらのどのあたりから飲もうかと手や唇が考え,自然と所作が丁寧になっている気がする.ぐい吞みでの飲み方に慣れている身には新鮮に感じられた.


(この日記を書くことは,ある大切な原稿がなかなか進まないことからの逃避時間ともいう.とほほ.明日こそぐわんと進めるぞ.原稿の神様,心を清めての取り組みが見られた暁には,どうか私たちももとにもおりてきてくれますように)


2016.10.13

・チキンカレーライス(昨日の残り)
・トマトのサラダ

国際会議に代表して出ている共同研究者から,発表が無事に終わったとの連絡が入り,安堵している.その後のレセプションのとき,オーガナイザの先生がたが,君の発表,一番面白かったよとわざわざコメントしに駈けつけてくれたとのこと.よかったよかった.次につながるといいな.

採択率2,3割のその分野では最も権威のある学会の一つで,招待講演ということもあり,下手なことはできないと臨んだプレゼン.一日中やっているワークショップで最後のほうの発表のためか,我が共同研究者は珍しくナーバスになっており,一日に何度も国際電話がかかってきた.他の発表者の研究内容報告を受け,だったらこのスライドを足せ,だの,ここはこっちのほうを強調しろ,だの,遠隔地より最後の最後までアドバイスをした.岡目八目.こんな経験,こっちも初めてだ.なんじゃらほい.

まったく落ち着かない日だったので,昨日作りおきしておいたカレーで簡単な食事に.手作りのうどんつゆの残りも投入し,出汁風味のカレーにしたら,ゆういちろうは気に入ってくれた.和の男だね.


さて,もう10月も中旬に入った.備忘録として,この夏あった出来事を日付順に残しておく.

○7月22日(金)から25日(月).うち23日から24日にかけて,宮城県栗原市の風の沢ミュージアムにて開かれた,おかざき乾じろ 「POST/UMUM=OCT/OPUS」 展 の第1回,第2回のワークショップに参加してきた.第3回目はもうすぐ10月23日に開かれる.なお7月24日は午前中に,宮沢賢治が晩年務めた岩手県一関市の東北砕石工場跡地にある「石と賢治のミュージアム」にまで足を延ばした.

○7月30日(土).京都芸術劇場,春秋座にて,マームとジプシー主宰・演劇作家の藤田貴大演出作品『A-S』を観に行った.知人俳優(←すごくジャーナリスティックな言い方!)の佐藤拓道さんも出演した市民参加型企画作品.ある,老婆のセリフに涙腺決壊した.

○8月11日(木)から14日(日).岡山に帰省.うち12日から13日にかけて蒜山高原で弟一家とキャンプをした.蒜山焼きそばや羊のジンギスカンを作った.写真は13日の朝食の様子.前日はしゃぎすぎたせいか,みんな,だるだる星人で,ちと眠そう.



○8月27日(土).NHK大阪ホールにて,NHK大阪児童劇団特別公演2016「僕たちの居場所」 ひまわり組 の部を観に行った.ゆういちろうの幼馴染のNちゃんが主役を務めた作品.去年よりも作品のクオリティが上がっていた.

○8月28日(日).Sさん,Nさん,Fくんご一家をお招きして,我が家にてシュラスコパーティをした.この日のために肉を焼く練習を重ね,何度も失敗し続けてきた夫.でも,この日は初めてうまく焼けた.最近の演劇の動向について忌憚なく意見を交わした.

○9月2日(金)から5日(月).北海道,札幌,北海学園大学.3日から4日にかけて日本生態心理学会大会に参加した.描画ロボットを用いた運動想起実験結果について口頭発表した.

○9月15日(木)から18日(日).北海道,札幌,北海道大学.日本認知科学会大会に参加.16日のオーガナイズドセッション「認知科学は舞台芸術を語れるのか」で発表をおこなう.非人間型人間,ポルターガイスト型ロボット,デクノボの舞台に端を発する,描画ロボット開発のコンセプトについて紹介した.


以上が,非日常的な出来事である.

なおこの夏は,大学非常勤の成績評価業務がたくさんあり,短いものまでよくよく数え上げてみれば,1200通ほどのレポートを採点した.そのうえに,福祉施設でのアルバイトは,夏休み限定で平日8時間勤務となり,目まぐるしく日常生活は過ぎて行った.熱中症的症状に2回も見舞われたり,体力のなさを痛感する夏であった.それでも,酷暑のなかよくがんばったよ,自分,100点満点だと褒めてあげたい.

疲労が蓄積してきたなと感じたら,こまめに休みをとり,ぽきっとぶっ倒れないようにしなければね.私たちぐらいの年代になると,徹夜自慢に代表されるような忙しさ自慢は,時間配分を計算できないバカな人がすることだとクールに割り切り,持久力をつけることを目指したい.時々,自分でもびっくりするようにがんばるときがあるけど,それができるのは,普段,テキトーにサボっている時間がたっぷりあってのことだと思うもの.

会田誠さんが「日本に今足りないのは、リラックスしてのびのびした気分から生まれるバイタリティでしょ。」とツイッターで少し前につぶやいたが,私,本当にその通りだと思う.

若い人たちの追い込まれ方,痛ましい事件を知るにつれ,疲れたら意地でも休む,そのほうがトータルな人生設計としては絶対に効率がいいんだからということを身をもって示し,それでも分からないやつには,こんこんと説教し,無理やりにでも休んでもらう方向にもっていくのが,「人生の先輩」としての私の仕事(おせっかい業)かもと思うようになった.

個人的願望だけど,若い人たちには,サボタージュ上手な同志を見つけて非公式の組合を作ることを積極的に推奨したい.あの,ハロウィンだって,集団での生真面目なはしゃぎぶり.仕事みたいじゃないか.あほくさ,やってられっか,ばかやろーって言う方,嫌じゃなければ今すぐ私が同志になってあげるから,いつでも遊びにおいで.だらだらしようぜ.


2016.10.10

・マグロ山かけ丼
・かぼちゃの煮物
・ラタトゥイユ(残り物少々)
・昆布付け大根

一昨日は鮭のムニエルにラタトゥイユ,昨日はオムライスにマカロニチーズという,子どもの好きそうな,といっても我が家ではむしろ大人のほうが好む献立にしたが,今晩になるとすでに反動がでて,和食傾向が強まった.ゆういちろうは大喜び.

思い起こせば,最近は魚がやたらに食べたくなっている自分に気づく.きっと鍋の季節が近づいたのだな.

冷蔵庫のなかをチェックすると,賞味期限が切れたもしくは切れかけた無塩バターの塊が3つもあった.今春あたりに「おひとりさま一回の買い物につきひとつに限らせていただきます」というバター不足の時期があったと思うが,そのときに半分パニックになり,少しずつ買い溜めていったものを,買ったことで安心して,そのままになってしまっていたのだった.

無塩バターは基本的にお菓子作りに利用するが,こんなに溜まってしまっていたというのは,夏場,バターを使う焼き菓子に対して気持ち的に縁遠くなっていたからだろう.酷暑の折,作るときべたべたするお菓子は敬遠したくなるというもの.まだ暑いとはいっても朝晩はやはりぐっと涼しくなってきた.久しぶりにブルーベリーやイチゴをたっぷり乗せたパイとかタルトを作りたくなったぞ.やばいぞ,やばいぞ,食欲の秋がわが身に到来したのかも.

2016.10.6

・ごはん
・豚汁
・鯖の塩焼き,大根おろし添え
・根菜の煮物

今晩も夫が作ってくれた.ありがとう.やっぱり和食だわよ.脂ののった鯖はおいしいね.

原稿は大幅に修正した.修正したほうが論旨が断然シャープになったと思う.昨晩に引き続き,再びもう一晩寝かせて,問題ないようだったら提出しよう.

2016.10.3

・鶏の親子丼
・豆腐とわかめの澄まし汁
・根菜の煮物

今晩も夫が作ってくれた.ありがとう.予言どおりに洋食は回避.ちなみに昨日は海鮮手巻き寿司だった.また予言どおりに原稿を書き上げた.原稿の神様がようやく私にもおりてきてくれて,一気に書くことができた.勢いにまかせて書いた感があるので,ひとまず一晩寝かせて,問題ないようだったら提出しよう.

2016.10.2

・魚介のトマトソーススパゲティ
・鶏むね肉のスカロッピーネ
・グリーンサラダ,粒マスタードドレッシング

夫が作ってくれた.ありがとう.鶏むね肉のスカロッピーネは彼の得意料理で,私のほうから作ってくれとよくせがむ料理だ.そぎ切りして小麦粉をまぶした肉を焼いて,レモンバターソースを絡めたもの.安くて簡単にできるので,レストランのまかない料理にもなっているそう.

なんかもう最近は,どうしちゃったんだろう,自分ってくらい,洋食ばかり食べている.そのうち反動がくるだろう.

2016.9.30

・インド風キーマカレー,サフランライス
・グリーンサラダ,粒マスタードドレッシング

カレーを食べると,日記を書く気持ちになるのかな.スパイスが脳のやる気(書く気)を刺激するのかな.生活クラブで売られているミックススパイスで作るカレーは固形ルーのカレーとは全然異なるタイプのおいしさで,たまに無性に食べたくなる.今晩はご飯も一工夫して,サフランライスにしてみた.工夫したかいがあったわ=

食後は実家から送られてきたマスカットを食べた.幼馴染のKちゃんが以前送ってくれた皮ごと食べられる桃太郎マスカットがあまりにおいしかったので,父母との電話のときそれとなく伝えると,そんなに「ゆういちろうが」好きだったらと(笑),いろいろな種類の葡萄をみつくろって送ってくれることになったのだ.食後に果物があるとやっぱりうれしい.

そういえば,この前は,これまた皮ごといけるシャインマスカットに,最近特に気に入っているお手頃白ワインを合わせてみたら,葡萄繋がりで得も言われぬ口福が訪れたのだった.季節限定の食の記憶はなるべくビビッドに覚えておくようにして,同じ季節がまた廻ってきたとき,お客さんに来てもらう口実にするのだ! 食に関しては,もうねちっこく執着してやるからな.これが私の平和道だ.

あと,好きな人たちと集まって,一緒に見た作品について,思い思いにリラックスした風情で感想を言い合うのが,私の一番好きな時間なんだなあと心の底から思っている.同じものを見ても,こんなに見る人によって観点が違うのかと実感するのが楽しい.脳神経を共有して豊かになっていく感じ.この大切な時間を邪魔する奴は指先ひとつでダウンだからな.

今日は私のなかの何かが活性化されて,文章をいろいろ書きたくなった.きっと週末は書きまくるであろう.

2016.9.29

・ベーコン,野菜,キドニービーンズ入りスパイシートマトスープ
・玉ねぎ,しめじ,スモークサーモン入りフェットチーネ
・赤身のビーフステーキ
・バジルとトマトとモツァレラチーズのサラダ

こうやって材料まで書き出してみると,なんだかとっても豪華に見える献立だな.だからといって味がものすごくいいとか,材料費がたんまりかかっている訳ではないというのは,レストランの献立表に書かれた内容と実際出て来るものとの関係が常日頃示している.夫がどうしても食べたいと言って自ら買い出しにいった材料が多々含まれているものを前にして,今晩は料理作りの勘を取り戻そうと,ステーキ以外はひとりで作ってみたが,自分で作ったものに対しては採点が辛くなり,ぶつくさ言いたくなる気分だ.

7月終わりに見た演劇作品,初めて見た作家の方の作品だったが,ただ精神を楽しませてもらうお客さん(鑑賞者)として見る場合は「よかったよ(おいしかったよ)」の感想で済む話なのだが,ほんの微量でも作り手目線が入ると,いろいろ言いたくなる作品だったように思う.もう少し言語化してみたいが,今ものすごく眠いので,またの機会に.

2016.9.25

・ビーフカレーライス
・ゆで卵とキュウリのサラダ


 
 

お元気ですか.今はちょうどお彼岸の時期だったんですね.今,この世に生を受けている人,そうでない人,みんな等しく,花が咲くところにきれいだねと言いながら集まれるといいなあと思います.

夏草の勢いにのまれ,葛が絡まり壮絶な状態になっていた我が家の庭ですが,少し前に下草を刈ってもらい,すっきりとした姿に生まれ変わりました.そうしたら夏の終わりを告げる花たちが順番に咲き始め,庭を歩く喜びをかみしめています.

前回の日記からずいぶんと時間がたってしまいました.久々に見たお芝居のこと,久々に集まったパーティのこと,蒜山高原でのキャンプのこと,最近立て続けに2回も行った北海道のこと,幼馴染の親友からの思いがけない連絡,この夏の思い出を忘れないように,折を見てぼちぼちとここにまた書き記していこうと思います.

今日は昼も夜も昨日作ったカレーを食べました.

2016.9.24

・ごはん
・フライパン焼き肉,ポン酢で
・焼ネギと焼しし唐
・冷ややっこ
・ほうれん草のお浸し
・半熟卵
・プチトマト
・かつお大根(漬物)

まことにまことに久々に表庭を眺めてみると,白百合が2本,すっきりとした立ち姿で咲いていた.草叢のなかに咲いているのだが,紛れ込んではいない.真っ白のすこぶる目立つことといったらない.すがすがしい佇まいに思わず息をのんだ.ゆういちろうを呼び,夫を呼び,その姿を見せると,二人ともにそれぞれ「おーっ」という感嘆の声を挙げた.植えた覚えが全くないのに,こういうこともあるもんなんだな.草刈りしなくてよかった.

今晩の献立は品数が多いようだが,小鉢に一品ずついれていったので,量的には少ないのではないかと思う.暑いので食材の組み合わせを考えたくなかったのだ.

2016.8.10

・ごはん
・トマトのポタージュスープ
・和牛のたたき
・豆腐ときゅうりのサラダ
・ごぼうの塩きんぴら

ゆういちろうの祝い事があり,今晩は彼の好物である和牛のたたきにした.夏場なので赤い生肉を食べるのがちょっと怖く,火の入れ具合をいつもより強めにして,ピンクの状態になるよう調整した.ねぎや生姜を効かせたすだち醤油の薬味だれをたっぷりかけていただいた.

なんだかんだいって好きな人のところにモノは集まるのは真実かも.熊本,岡山,伊賀からいろいろな品種のトマトが集まった.普通の大きさのものから,ミニトマトも丸いやつから細長いやつまで.生では食べきれないと判断し,サラダ用の美形を2個だけ残して,鍋にほとんど全部放り込んでスープにしてみたところ,いつもよりぐんと味に深みが出て,とても美味しくなった.旬の完熟トマト,本当に大好き!!

2016.7.19

・トマトの冷製スパゲティ
・鶏むね肉のスカロッピーネ
・オクラのコンソメジュレ

夫が作ってくれた.ありがとう.オクラのジュレはゆういちろうの大好物.白ワインにもよくあう食事だった.とはいえ,先日,ゆういちろうがぼそっと言った言葉が忘れられない.「ぼく,ピザやスパゲティも大好きなんだけど,どちらかというと和食が好きなんだよね.」 きゅうりにマヨネーズではなくもろみみそをつけながら,そうはっきりと言明したのだった.

なので特に魚が食べたいときなどは,和食の味付けを最近は心掛けるようになった.でも,南蛮漬けというのは和食といっていいのかなあ?などと,定義にこだわりはじめると,こんがらがってきますね.

 

フランス・ニースでのテロ.テロ現場となった浜辺には,かつて夫も仕事の関係で行ったことがあり,うちで箸置きとして使っている石はそこで拾ったもの.容疑者はチュニジア出身だと聞いた.チュニジアにも夫は行ったことがあるのだった.母子像を模したブックエンドをお土産にもらった.それらを並べてみても,事件と食卓上の平和のあいだには距離がありすぎて,なんだかとても空しく終わった.きっと,このように距離があることこそが,事件が起きる要因になっているのだろう.どうしていいか,本当にわからない.でも考えるのを諦めたくはない.



2016.7.18

・ごはん
・ガスパチョ(昨日の残り)
・回鍋肉
・トマトとモツァレラチーズのサラダ
・中華風春雨サラダ

 

最近のヒットは,焼きなすに醤油とオリーブオイルをかけて,バジルの葉をたっぷり散らしていただくやり方.

あともう一つは,夏野菜のおいしい時期こそ,飲むサラダとして頻繁に作りたいガスパチョ.ここのレシピを参考に,目分量で作ってみた.火を通さず,あっという間にできるので,暑い夏におすすめのスープだ.

上のレシピと比較して,キュウリは多めにしたが問題なし.バゲットはなかったのでパン粉を入れた.赤ピーマン(パプリカ)の代わりに,普通の緑のピーマンを1個入れたが,これはむしろよかったんじゃないかな.トマトの甘みと玉ねぎやニンニクの辛みにいい感じにピーマンの苦味がプラスされて,家族みんなの大好きな味になった.








雑草が極相を迎えつつあるので,なんとかしたいと思っている.土手からススキや葛が上の庭のほうまで侵略してきて,とにかく大変なのだ.土曜に三宅さんと話していて,アイデアがむくむくと湧いて来た.参院選の結果を見て,覚悟が決まった.まずは草をリセットし,いずれかのタイミングで土木工事を入れる.我が家の庭づくりはセカンドステージに入った.

2016.7.11

・手巻き寿司
・豆腐とわかめのすまし汁

週末なので,気分のあがる手巻き寿司にした.あぶった金目鯛が売ってあったので具材として入れてみたが,手巻きにするのではなく,直接醤油をつけて食べるほうが断然おいしかった.いくらとマグロとサーモンという定番以外も試してみるもんだ.合う,合わないがあるということがわかっただけでもよしとする.

今日は,庭師の三宅洋平さんと庭の打ち合わせをした.参院選候補者でミュージシャンでもある三宅洋平さんの街頭演説をインターネットで聞いていたときに,ちょうど庭師のほうの三宅さんから電話連絡が入ったので,なんだかちょっとどきどきした.本当にさりげなく,庭師のほうの三宅さんが,雑草の庭に革命を起こすつもりだということをぼそっとおっしゃっていて,国会のほうでも革命が起こったらいいなと思った.あんなにしっかりと自分の言葉でしゃべれる人,本当に久しぶりじゃないかな.

庭師のほうの三宅さんもそうだが,ミュージシャンのほうの三宅さんも,自分より年下だということが本当に本当にうれしい.新しい風はもうびゅーびゅーと吹いている! 爽やかな星雲のように透明な愉快な明日は必ず来る!! はがねを鍛えるように新しい時代は新しい人間を鍛える!!!

それで,全然話は変わるが,昨日は実家から畑でとれた野菜が届いた.この前はご近所の方から畑でとれたてのトマトをたっくさんいただいたし,少量のお肉に野菜たっぷりの食事を最近は心掛けた.日々の食事の記録としてここに残しておく.食糧事情がこれからどうなってくるか.これからの政治にかかってくる.配給制なんて,まっぴらごめんだからね.

   




2016.7.9

・海鮮丼
・豆腐とわかめのすまし汁

夫が作ってくれた.ありがとう.帰宅するとほとんどごはんが出来ている喜び.

今晩私は最後の仕上げをちょこっとだけ手伝ったのだが,次からこれで行こう!と思うことのできた事柄がひとつだけあった.それは,海鮮丼に乗せる大葉の切り方.今まではキチンばさみで何枚か重ねて細切りにしていたが,葉っぱ自体が何枚もくっついて離れず,今いちな感じになることが多かった.それで今日は,バジルの葉をちぎるのと同じやり方で,手でちぎって全体に万弁なく散らしてみたところ,風味も,口のなかに入れた感じも,はさみで切るよりもぐんと良くなることが判った.

そのほか,食について最近知ったことといえば,卵と粉チーズで作るイタリア風卵スープにアスパラも加えて煮ると,アスパラからおいしい出汁がでて,より滋味深い味になるということがある.アスパラガスの季節になると,何度でも飲みたくなる味だ.

さらにほかにも,生活クラブで売っていたインド風カレースパイスセットでカレーを作ると,簡単だけどとてもおいしいカレーが出来上がることが判ってうれしかった.市販の固形ルーを使ったときよりも,鍋の汚れがさっと落ち,食後の洗い物が楽ちんなのも,気に入った.ここに作り方の詳細が載っている.インド風のさらさらカレーはゆういちろうはあまり好きでなかったが,このレシピで作ったカレーは気に入ったようだ.今度からはこれで作ろう.

2016.6.24

・ビーフカレーライス(小)
・ワカサギの南蛮漬け
・豚キムチ炒め



庭の茂みのなかで,ひっそりと桔梗が一輪咲いていた.よく見るとたくさん株立ちしていて,先端にはどれも蕾がついていた.これからどんどん咲くのだろう.楽しみである.細い茎の割には大きな花を頭に乗せていても,支えなしにまっすぐ立って,倒れずにいて,桔梗はすごいなあと思う.非常に洗練された毛細管現象の体現.

今晩は夫が作ってくれた.まことにありがとう.助手は時短には有用だと思い,私もちょっとだけ手伝ったが,途中なんだかんだいって他のことにあちこち気を取られ,実質的にはほとんど何もしていない感じになってしまった.中途半端に手伝って相手にイライラされるぐらいなら,関わらないほうがいいという典型例.家事のやり方については,何がいいか,一概には決められないんだな.



ワカサギの南蛮漬けがとてもおいしかった.この時期にぴったり.黒いお目目が,揚げてもはっきり残っていて,小さくても,魚をまるごといただいているんだなという気持ちにもなった.大きな魚だと火を入れると目玉が白く濁ってあまり気持ちのいいものではなくなるが,黒いままだとなんだかとてもかわいい.きゃあかわいい==と思いながら,どんどん口に入れていった.

2016.6.17

・鶏とマッシュルームのクリームパスタ
・目玉焼き乗せアスパラガス,オリーブオイル醤油で
・スライストマト

今晩も私が主体的に作った.夫に要所要所で手伝ってもらったところ,昨晩とは異なり格段にスピードアップ(時短)が達成できた.家庭の食事作りにおいては,二人が別々に主体的に取り組むより,有能な助手がいることが,効率という観点からは大切なのかもしれない.

最近テレビのニュースを見ると気分が悪くなるので,遠ざけるようにしている.まったくノリが合わない.全然面白くない.あの,都知事追求の様子を見て,楽しい気分になる人が一体どれくらいいるのだろうか? このままいくと濁流に呑まれるかのように東京があからさまに目に見える形でぐっじゃぐじゃになっていくように思う.なんだかもう,『AKIRA』の世界観を後追い的に自己構築していっているような気がしてしょうがない.

でも,この今の状況は先も言ったようにものすごく嫌は嫌なんだけど,未来を恐れてはいないという,不思議な感覚を覚えている.Let it be.

2016.6.15

・ごはん
・豆腐とわかめの味噌汁
・新玉ねぎと牛肉のバター炒め,ポン酢で
・マッシュルームといんげんのサラダ
・レタスとトマトのサラダ

今晩は私が作った.簡単に作れるものばかりなのにやたら時間がかかってしまった.おかしい,なんでなんだろう.家事の効率アップを図るのが,今も昔も課題である.

ここのところ庭では,大きく目立つ花が成りを潜め,小さな花が咲くようになった.よく見ると愛らしい姿かたちをしていて,気持ちを和ませてくれる.


ホタルブクロ


ギンバイカ(銀梅花),別名 マートル

 
ロウヤガキ(老爺柿)とカマキリ     ヒョウタンボク,別名 キンギンカ(金銀花)


ヒメジョオン

 
ラベンダー                  アベリア


ユウギリソウ(夕霧草)とオタフクナンテン

2016.6.14

・ごはん
・わかめとお揚げの味噌汁
・フライドチキン
・色とりどりのサラダ,パルメザンチーズ添え

サラダは私が,あとは夫が作った.醤油竜田揚げ風の骨付きフライドチキンは,味がばっちり決まってとてもおいしかった.手でつかんでむさぼり食った感じ.夫に作り方を聞くと目分量でやったので配合は覚えていないとのこと.一期一会の味だった.

東京・京橋の南天子画廊で今日から岡﨑乾二郎展が始まった.実物を見て見たいなあ.写真からでも新しい筆運びがびしばし伝わってくる.上京される際には,ぜひお出かけください.



先週しばらくのあいだ夫は東京・横浜出張しており,その帰る日に合わせてメレンゲ主体のエンゼルフードケーキを焼いた.チョコチップを多めに入れたが,それ以外は低カロリー素材でできたヘルシースイーツだと思っている.恩着せがましく食後のデザートに出した.シフォンケーキやエンゼルフードケーキの類をそれほど好まない夫だが,翌日の朝食に出しても,珍しく文句も言わずにぱくぱく口に運んでいた.自分で言うのもなんだが,今回はうまくいったように思う.再現できるかどうかは心もとないが.

一方で我が家のプリンスゆういちろうは,僕はバターの風味のきいたクッキーのほうがいいと言って,ほとんど食べなかった.気持ちは解るよ,たぶんエンゼルフードケーキも,発明された当初はヘルシー志向でもなんでもなく,バターや卵がなくてもおいしく食べられる方法を考えた末に出てきたアメリカの主婦の知恵の結晶のようなものだったと思うのよ.バターや卵(黄身の部分ね!)がふんだんに使えれば,それらを使ったほうが,そりゃあやっぱりおいしいと思うもの.

お菓子作りは気分転換(プチ精神統一)するときに本当に重宝する行為で,簡単にできるいろいろなタイプのお菓子を気が向いたときに作るのは,私にとって至福の時間.あとは辛党の我が家の男性陣との折り合いをどうつけるかだわね.

2016.6.13

・ごはん
・トマトのポタージュスープ
・鶏むね肉のスカロッピーネ
・ポテトサラダ

メインの肉料理は夫が,それ以外は私が作った.お昼は,このレシピどおりに,味噌ラーメンを作ってみた.思いのほかおいしかった.すりおろした玉ねぎとニンジンが隠れたポイントなんじゃないかな.滋味深い味.濃いラーメンスープがどちらかというと苦手な人にとって,お助けレシピだと思う.

庭は,青や紫の花が目立ち始めた.花菖蒲は特に肥料をやらなくても,雑草のなかで毎年必ず花を咲かせるのだが,いつ見ても驚かされる.只者ではない熊本出身(肥後系)の「お嬢花」だ.



 

花菖蒲や牡丹の花を見ると,お嬢といっても,「緋牡丹お竜」系のお嬢さんを想起してしまうワタクシ.三川内焼も,とんでもなくきれいな肌にびっちり刺青を入れているように思われるときがあり,そういうときは食卓にそこはかとなく侠気が漂っているような気がする.

実は昨日もそういう日で,龍カッコいいと思いながら食事したのだった.伝統工芸の聖域である三川内で,漫画風のイラストを皿に描くのはとても勇気がいることだと思うのだが,同世代の絵師のなかには「おいらの自由にやるぜ」と静かな気概を持っている人たちもいて,眼力ならぬ絵力(エヂカラ)のある器を作り出しているように思う.



絵に力があるということは,ただの模様(自己完結系のパターン)ではないということであり,上に乗せた食べ物と一回限りの独自の関係を持ち出し,食べることがより面白くなるように思う.

2016.6.5

・まぐろ山かけ丼
・しじみの味噌汁
・蒸し野菜サラダ
・トマトのピリ辛タルタルソースかけ

今日はどうも肉食の気分ではなく,少量の魚介にたっぷり野菜をつけたごはんにしたかった.山かけ丼には風味づけに青じそ,貝割れ大根,刻み海苔をたくさん乗せた.蒸し野菜サラダには,辛子醤油をオリーブオイルで溶いたドレッシングに浸した.トマトには,刻んだゆで卵を少量の豆板醤を混ぜ込んだマヨネーズで和えたタルタルソースをかけた.好きなものを好きなように調味して食べることができて,満足した.自分が作ったごはんに対して,「家族のために作ってやったったぜ」という思念は浮かばず,素直に,ごちそうさま,という気分になった.

そういえば先日,熊本のメロンでアイスクリームを作ったのだった.とても暑い日だったので,三川内の金魚の器に入れてみると,ポロポロの素人アイスでも,なんだかとてもおいしそうに見えた.



溶けてしまわないよう手早く口に入れていくと,金魚の絵柄が見えてきて,自分が食べるだけではなく,金魚が下からアイスを吸い込んであっという間になくなってしまったように思われてきた.金魚という夏の伝統的なモチーフ(絵柄も形も)に,漫画風イラストをかぶせてくる,結構きわどい器なのだが,でっぷり太ったこの金魚はやはり只者ではなかった.



ごちそうさまでした.

2016.6.4

・ごはん
・トマトと卵の中華風スープ
・青椒肉絲
・春雨サラダ
・豆腐とレタスのサラダ,玉ねぎドレッシング

昨日は私の誕生日だった.実家の畑でとれた新玉ねぎが届いた.梅雨入り前のこの季節,玉ねぎをいろいろに料理して,家族全員健康体で乗り切るべし.また誕生日祝いとして,源吉兆庵の清水白桃のゼリーも入っていて,これがまあ,すこぶるおいしかった.果実には人類の夢がいっぱい詰まっている.バナナ,いちご,リンゴ以外の果物は,自分ではもったいなくてまず絶対に買わないので,こういう機会に,ありがたく口に入れさせてもらっている.

庭の緑が日増しにヴォリュームアップしている.今年は,カシワバアジサイの勢いがすごい.今は亡き熊本の伯母が育てていた株から挿し木の挿し木で殖えたもの.ジューンベリーはまことさんの好きなお勧めの木.今年は今までで一番よく実が成った.それらをここに記録として残しておきます.







 

 




2016.5.29

・ごはん
・トマトと卵の中華風スープ
・焼き肉

ホットプレートを出して,簡単焼き肉にした.肉はサンチュに包み,コチジャンを効かせた辛いたれと「もんくたれ」という市販の焼き肉のたれに交互につけ,焼き野菜は甘酢だれにつけて,いただいた.のんびりとした週末ごはんとなった.



熊本の親戚が送ってくれたメロンが実家経由で届いた.宇城市の果物農家さんは無事だったみたい.立派に育って甘くてとてもおいしかった.オレンジハートという品種らしい.普通の緑色のメロンとは違ったタイプの甘さ.瓜の風味が生きている.半分は冷凍して,近々アイスクリームにする予定♪ 

 

下の写真にもあるよう15日の段階ではまだ固いつぼみだったバラが,きれいに花開いた.初めに咲いた花の色よりも,一段と濃くなっている.花や果物の色は,どうしてこんなに魅力的なんだろう.見飽きない.引き込まれる.ずっと見ていたくなる.

通勤路には今この時期黄色い花が斜面一面いっぱいに咲いていて,うわぁという気分に包まれる.見とれながらのんびり歩いていて,危うく電車(30分に1本)に乗り遅れそうになる.



物の質感でいえば,この前作ったクッキーと焼き物の肌合いがとてもよく似ていて,見飽きない.器自体がおいしそうな雰囲気をかもしている場合がある.そういう器が好きだ.この一口大のクッキーはゆういちろうにも人気だったので,おやつにまた作ろうと思う.

2016.5.21

・ごはん
・鶏のトマト煮込み
・豆腐とキャベツと大根のサラダ

今晩は,冷蔵庫にあるありあわせの材料で,適当に作ってみて,好みの味にばっちり仕上がったので,すこぶる気分がいい.自分で言うのもなんだが,私としては,大変珍しい快挙.たいていは適当に作ると,ほんと,いいかげんな,ぼんやりテキトーな味になってしまい,がっかりすることが多いもの.

トマトの水煮缶を利用して煮込み料理を作ろうとしたが,あいにく切らしていることが発覚し,代わりに完熟フレッシュトマト(熊本産!)を3個投入して,ただひたすら煮込んでいった.そうすると,むしろあっさりとした,ヨーロッパの田舎の食事に出てきそうな,やさしい味になってくれたのだった.ごはんに汁ごとたっぷりかけていただいた.

もう一回作ってみて,味が再現されるかどうか試してみようと思う.忘れないうちに作り方をメモ!

(1)鶏肉を一口大に切って,バターとオリーブオイルで表面が色づくまで炒めて,いったん取り出す.
(2)マッシュルームとピーマンを炒める.
(3)日本酒を1カップほど入れて,アルコール分を飛ばす.
(4)刻んだトマト,水1カップ,チキンコンソメスープの素1個,塩,胡椒,オレガノ,パプリカ(粉末)を加え,鶏肉も戻し入れて,蓋をして30分以上煮込む.
(5)味見をして,必要に応じて,塩,胡椒で味を調える.

2016.5.19

・ごはん
・しじみの味噌汁
・かつおのたたき
・キャベツとオクラとわけぎの蒸し野菜サラダ

今晩もしじみの味噌汁にした.しじみを具にするときは,赤みそと白みそを半々で合わせるのが,結婚してからの習慣になった.未だに続いている.

今日は夕方は曇ったが,日中はよく晴れた.気分転換に庭に出ると,ハシバミの木に初めて実がなっているのを発見.とてもうれしかった.小さな苗を植えてから,待つこと6年.今では屋根を超えるほど背丈が伸びたが,ようやく実を付けた.秋が楽しみだ.ハシバミ色が実際にどんな色なのか確かめたい.

 

 

ハシバミ以外にも梅の実の赤ちゃんの写真を,見ごろに入ったバラの花とともに載せます.

2016.5.15

・ごはん
・しじみの味噌汁
・豚の冷しゃぶ
・ポテトサラダ

人の縁の不思議さや有り難さについて思いをはせることが最近多い気がする.どうか何事もうまくいきますように.

普段は比較的暇なくせに,この週末はなぜかたまたま3つの用事が重なり,2つは泣く泣くキャンセルしたのだった.だけど,もう1つも結局は行かなくてよくなったので,本当にひさびさに何も予定のない,ゆっくり体を休めることのできる週末となった.

ぽっかりと穴があいた週末.腕まくりして何かに挑戦などはせず,簡単に作れる献立で,しみじみと食卓を囲んだ.あ,でも,一つだけ新しいことをした.うっかりマヨネーズを切らしていたので,30秒でできるマヨネーズを作ってみた.思っていた以上に,おいしかった.市販のマヨネーズよりゆるめ.気が向いたときにまた作ってみよう.


最近,思ったことを忘れないうちに書き残しておく.

無地の生成りの風合いのものが昔から好きなのだが,その一方で,普段,生活していると,ふと気づけば,お皿に関しては絵が描かれているものを好んで使っている.無地のお皿ばかりだと,どうしても寂しく感じてしまう.なぜ絵が描かれているとうれしいのか.これは決して私だけの「感性」ではないだろう.言われるまでもなく,染付の焼き物にべらぼうな値段がつけられるケースなんてザラだもの.うれしいからにきまっている.

だけど,ただ贅沢がしたいだけだったら,他にもいっぱい選択肢はあるだろうが,絵とか焼き物はそれだけではなく何かもっと人の生に関わる根源的な欲(生きる意欲)が絡んでくるような気がする.のめりこみすぎて命を落とした人たち,財産を使い果たした人たちが,歴史上,たくさんいたのだから.怖いけど,面白い世界.

別の角度から言えば,例えば,やっとありつけた炊き出しのありがたさ,あるいは,手術後初めて自分の手を使って食べる食事,こんなにごはんをおいしいと思ったことはないと始めは涙が出てくる.でも普通はその感動は長くは続かず(めったに食べられない飢餓状態に置かれ続ければ話は別だが),ずっとずっと使い捨ての皿やアルミやプラスチック皿による食事が続くと,少しずつだんだんと元気がなくなってくる.そのとき再び,食べることを考えてちゃんと作られた絵皿に盛られた料理のありがたさが,クローズアップされる.

なーんてことを,ここのところ,器に描かれた絵をじっと見ながらつらつらと考えていた.下の写真は,ほぼ実寸大のお猪口と小皿.じっと見つめていると書き順まで伝わってくる,と言えるまで意思疎通はまだできていない.時空を超えてこうやって話ができることがうれしいです,この絵を描いたとき,どんな感じだったんですか?と,ただただ作り手に問いかけていた.





ついでに,下の写真は,ひとつ前の日記に載せた麻婆豆腐のときの食卓風景である.土と植物の相性の良さは,いろいろなところに見いだされるなと,見惚れながらいただいたことを思い出す.



2016.5.14

・ごはん
・麻婆豆腐
・中華風春雨サラダ
・ベビーリーフサラダ

夫が作ってくれた.ありがとう.私はといえば,車一台分の不要物を処分してもまだ物足りず,珍しくも,普段あまりしないところの掃除や片付けに精を出した.日ごろどれだけだらしのない生活をしてるんだと思うくらい,目につきにくいところに汚れが溜まっていた.普段見て見ぬふりをしているのではなく,見えなかったところ.



 

庭を歩くと,サンショウバラがたくさん花を咲かせているのを発見した.遠く見ぱっと目立たないが,近くで見ると本当に可憐で可愛らしい花姿をしているなあと思う.天川村ではアケビの花がいたるところに咲いていて,庭先のフェンスにさりげなく絡ませた様子がとても感じよかったので,うちでもどこかに植えてみたくなったりもしている.

以下は,天川村のキャンプ場およびその周辺付近で撮った写真である.今見ると,もう遠い昔の別世界の出来事のよう.







2016.5.5

・ごはん
・プチわんこそば
・豚の冷しゃぶサラダ仕立て
・だしまき卵

昨晩よりだしまき卵が食べたいと言っていた夫が,誰も作ってくれないなら自分で作ると言って,今晩作った.ところがだし汁の割合が多かったようで,うまく形にまとまらず,いたくご立腹に.ストレス解消どころかストレスの溜まる夕飯づくりとなったみたいだ.

申し訳ないがそんな状態に逐一共感している場合でないのが,料理というもの.野菜や豆類をできるだけ多く摂りたいと思い,豚の冷しゃぶにはレタスの千切りと豆腐をつけて玉ねぎドレッシングをたっぷりかけた.大根おろしをゆういちろうにおろしてもらい,だしまき卵にたっぷりと添えた.

そうこうしているうちに夫の機嫌も自然と治り,「いただきまーす」をする頃には食卓周りが陽気な雰囲気となった.たぶん,お腹が空いている状態から,満たされることが確実な状態に変わったから,気分が良くなったのではないかと思う.

今日は,家のなかの大片づけをして,年末大掃除に次ぐ,上半期に一度のゴミ出しに精を出した.明日全部ゴミ処理場に持って行って,家のなかをきれいさっぱりすっきりさせる予定である.

2016.5.4

・焼きそば
・ゴーヤチャンプル

4月29日から5月1日まで奈良・吉野の天川村にキャンプに出かけていた.今晩は食材の残りを利用して,焼きそばにした.手軽にちゃちゃっと作れる料理.なーんだ,昼だけでなく夜も焼きそばにすればいいんだ,と思った.

天川村は水も空気も澄んでいて,晴れた夜には満天の星が見られる場所である.一昨日の晩は木星がひと際輝いていた.最初はとても明るいから火星かと思ったけど,望遠鏡でのぞいてみるとはっきりと4つガリレオ衛星が見えたので,木星だということがわかった.

しばらくの間,肉眼でずーっと見つめていた.キラキラとこんな感じ(✫)に輝いていて,見飽きることがなかった.その間無意識にいろいろなお願いをしたかもしれない.力を持たざる人間であっても,夜空のお星さまに願いをかけることぐらいならできる.もしかしたらその願いは天まで届くかもしれない.

天川村の緑もきれいだったな.キャンプの時に撮った写真はこれから整理するとして,最近撮った花と食事の写真をアップする.植物なしには生きられない存在だと思う.





 


2016.5.2

・サラミハムとトマトとモツァレラチーズのピザ
・昨日の残りの野菜スープ
・ビーフステーキ、インゲン添え
・グリーンサラダ、マスタードドレッシングで

夫が作ってくれた。ありがとう。ピザ生地をこねる作業はどうやら心が落ち着くらしい。週末何がうれしいかというと、ごはんを急いでいやいやながら作るのではなく、自分の気分転換(リフレッシュ)のために「あ~楽しい~~」と言いながら作ってくれるところ。夫に対して、なんだか悪いなと思う必要などまったくなく、私は他の原稿の仕事に専心することができたので、うれしい。

本日は2点お知らせしたいことがあります。

2016年4月24日(日)~10月23日(日)、宮城県の風の沢ミュージアムにて、おかざき乾じろ個展 『POST/UMUM=OCT/OPUS』が始まりました。
http://kazenosawa.jp/2016ex/ 

新作のドローイング(展示から外れたもの)を少し見せてもらいましたが、筆を使った超絶技巧の作品でした。見た瞬間圧倒されて言葉になりませんでした。ぜひとも現地で見てみたい。東日本大震災後、東北地方には行ったことがないので行ってみたい、などと、夏休みの旅行計画を立てています。

キュレーターのユミソンさんのツイッターhttps://twitter.com/yumisongより関連記事を抜粋します。

「岡崎乾二郎さんの展覧会。ドローイング100点、3mの彫刻2点、高さ30m幅44mの構築物1点、建築物2点。会期中WS有りで、質量共にすごい事になりました!明日が楽しみ。https://www.instagram.com/p/BEi-SsXHcl9/

「おかざき乾じろWS、7 月23 ,24 日(土日), 10 月22 日(土)各回14:00 より。『美術と歴史』『人間のはじまりと芸術のおしまいについて』『暮らすことと働くこと、考えることと働くこと』『果てしない話とあてどない話』(以上、例)など、予測できない異なるテーマで開催。」

もう一つは九州の震災のこと。

熊本・宇城市で障害をもつ子どもの支援をおこなっている従兄が、先日、震災後初めてブログに近況を載せました。どうやら人だけでなく動物たちも命はつないだようで一安心しました。  http://shukuda.exblog.jp/ 

独立して事業を立ち上げると母から伝え聞いたときは、なぜそんなに苦労してまで障害者支援や農業に携わるのか、当時20代と若かったせいもあってか正直言ってよく分かりませんでした(尊さは頭では理解できるけど、自分の体は動かない=自分がそのために汗をかこうとは思いませんでした)。けれども、さいわいなことに今は少しは分かるような気がしています。昨年末より、知的障害、発達障害をもつお子さんと放課後一緒に遊ぶという福祉のアルバイトを始めたからです。

知的障害や発達障害を持つ人、肢体不自由な人が、被災して避難生活を余儀なくされたときに抱えるであろうさまざまな問題を、まだほんの少ししか関わっていないとはいえ、関わったことがなかったときと比べて格段にリアルに想像できるようになりました。きっと相当に困っていると思います。スタッフの方々も被災されているのなら、なおさらのこと。だからといって私が今、思いこみ激しいままに現場に入っても、混乱のもとになるだろうし…。

このアルバイトを始めたいと思ったきっかけのひとつが、東京都現代美術館で昨年夏に開催されたおかざき乾じろ策「はじまるよ、びじゅつかん」で起こった個人的な出来事でした。アルバイトが始まって以来、日々何かしらのハプニングが起こり、知らないことだらけの世界にびびったり泣いたりみんなでお腹をかかえて笑い転げたり、書きたいことが山のようにあっても、パソコン自体を立ち上げることすらここのところままならなくなっていました。

このように生活リズムがすっかり変化した中で、生活とアート制作と障害と就労のことについて日々思い付くよしなしごとを、障害者福祉のセンパイである従兄にも相談してみたいなあと策を温めていた矢先の九州の群発地震。

宮城の風の沢ミュージアムを恰好の口実にして、東北行こうよなんて、暢気なお誘いをできるような状況ではなくなりました。生きててよかった、ただそれだけ。ずっと会っていなくても精神的にこっちが存在に頼ってばかりだったんだなと思います。

それにしても従兄がブログやっていてくれて本当によかった。岡山の実家の両親が情報のハブとなり、震源地になっている熊本・宇城市の親戚の様子を伝えてくれていて、さらにやいのやいのと電話してもどうかと思っていたので、ブログを貴重な情報源としていました。私も忙しさにかまけて、更新がめんどうくさくなりかけていたのだけど、やっぱり続けよう。そしてやっぱり電話してみよう。

慎重にそろりそろりと動きだして、いろいろなことを感じたり、思ったりしたことを書きながら、ぼちぼちにでも、手伝えることは何かを考えて実践していきたいと思っています。


2016.4.24

・ごはん
・豆腐とわかめの澄まし汁
・豆腐とレタスの梅味噌そぼろかけ
・トマトとブロッコリーのピリ辛マヨネーズソースかけ

遅く帰ってきてなんやかんやで8時前ぐらいから急いでごはんを作った.自分ではフル回転で急いだつもりだったのだが出来上がりは9時過ぎになってしまった.もうちょっと要領よく作れるようになりたい.

今日はアルバイト先で車から降りるとき子どもに急かされ,扉ギリギリのところを急いで降りたら,スライドドアのカギか何かの出っ張ったところの上に思い切りお尻を降ろした形になり,あまりの痛さに密かに大人泣きした(=痛みのせいでつーっと涙が出てきた).もちろん大人なので努めて何事もなかったかのようにその後も過ごしたつもりだが,お尻はずっとジンジンしたままで,どうしてもそれが気になってしまい,やる気のテンションは下がりに下がっていた.

これは大きな青痣が出来ているに違いないと,うちにもどって,恐る恐る,カギか何かの出っ張りが当たったお尻の部分を鏡に映してみて確認したところ,ほんの少しだけ赤くなっているぐらいで,全く何ともない感じだった.「えぇーっ!」と拍子抜けした.お尻についた贅肉が厚いクッション代わりにでもなったのだろうか.

お尻には神経があまり通っておらず,痛みを感じにくい部位ということで,お尻に注射することもあるという話を昔保健体育の授業等で聞いた覚えがある.それなのに言い表わしようのないくらい痛みを感じたのだから,見た目にもそれ相応の影響が出ていると思ったのに,なんでなんだろう.人体の不思議.腕や脛などはぶつけた覚えが全くなくても,気づけば青痣ができて,押すとほんのり痛いという現象はたまに経験することがあるが,今回のケースは全くその逆の現象だ.

2016.4.12

・オムライス
・レタスとトマトときゅうりのサラダ

午前中,サプライズ的に,衝撃的な絵が4枚も我が家に届いた.居間にかけてある応挙の雲龍図(もちろんレプリカ)を外して,今日届いた絵のうち2枚組の作品を並べてかけようかと思っている.ものすごいかっこいい空間になるぞ.その様子が今からありありと目に浮かぶ.

興奮冷めやらぬ間におでかけの時間に.お昼は奈良公園の浮見堂辺りでアルバイト先のみなさんとお花見をした.気づけば6時間近くも時間がたっていた.おしゃべりにも花が咲いたといえる.帰宅して,今日あったことを家族にしゃべったら,あんたはいつも楽しそうでいいなとうらやましがられた.

夕飯は夫が作ってくれた.おいしかった.ありがとう.チキン&ケチャップよりも,ビーフ&デミグラスソースを絡めたオムライスのほうが,やっぱり好きだわとゆういちろうと一緒に言いながら食べた.

そうそう,最近あった個人史的ビッグニュース.ゆういちろうがとうとう私の背丈を超えた.ここのところ,ほんのちょっとしたことなんだけど,なにやら感じ悪いしゃべり方をするなあと思うことが増えていたが,理由がわかった.物理的に微妙に上から目線されていたのだ.これはもう下手に抵抗しても空しいだけ,無意識にむかつくことはもうこれで止むだろう.冷厳たる成長の事実を喜ばなくては.

2016.4.10

・手巻き寿司
・串揚げ 

ゆういちろうの同級生のお子さんとその親御さん方をお招きして,お昼から手巻き寿司&串揚げパーティをした.楽しかったな. 夜は,お昼の残りものをつまみながら簡単に済ませた.

もうこれが最後になるかもしれないと,毎回思いながら企画しているパーティ.子どもたちが大きくなって,親の監視下にある集まりなど御免だななんて,いつ言い出してもおかしくない年齢にさしかかっているから,ね.それは覚悟している.

あれよあれよという間に時が経ち,もうすぐみんな中学2年生になる.保育園の時から知っている子どもたちも多く,みんなそれぞれあんなにちびっこだったのによくもまあ大きくなるもんだなと,なんだかもう驚きだ.

そういえば,修了式に学校からもって帰ってきた,1年生の振り返りシートで面白い問答があった.「家族の一員としての役目は果たせていましたか」という,家庭生活に関する質問に対して,「もうこの世にいる時点で果たせていると思う」と答えたゆういちろう.本当にそのとおりだと思う.これ以上の返答はあり得ないのではないだろうか.親としてとてもうれしく思った内容だった.

2016.4.2

・冷やし刻みうどん
・鶏の唐揚げ
・かぼちゃの素揚げ
・もやし炒め
・白菜の浅漬け

夫が作ってくれた.鶏ちゃんこ鍋にするつもりだったが,日中暑かったので,止めにして,ゆういちろうと相談して急きょ冷やしうどんに変更したとのこと.確かにお昼頃はぽかぽか陽気だったからなあ.寒の戻りがもうなければいいけど,こればかりは,過ごしてみないことにはわからない.後付け的にしか決められないから.

これまで見たことのないすごいものを見てしまったときは,少し前にすごい!!と思ってわくわくした気分で眺めていたものがかすんで見えてしまい,すごく変な気分になる.そのときは本当にすごいと思ったのに,こんなに早く印象が心変わりしてしまうなんて,節操なさすぎのような気がして.うむむ参ったな.

2016.3.17

・ごはん
・大根のすまし汁
・和風おろしトンカツ
・大豆とひじきの煮物(昨日の残り)
・オクラとルコラのサラダ,たまねぎドレッシング

トンカツは夫が,そのほかのものは私が作った.昨日の豚の冷しゃぶにかけた玉ねぎドレッシングの余りをサラダに応用した.さっと湯がいたオクラを半分に斜切りし,ドレッシングにつけておき,皿に広げたルコラの上からたっぷりかけてみたところ,オクラとルコラが意外と相性のいいことがわかった.

今晩の献立はゆういちろうの大好物ばかりだったみたいで,いつもこういうごはんだったらいいなと言われた.かといって和食党かといえば,必ずしもそうとはいえず,パンにバターを塗って食べるときは,少々語弊のある言い方かもしれないが「日本人離れ」した偏愛ぶり,パンが世界で一番大好き!って感じになる.日によって美味しいと思うものに全力投球して食べる人になっている.

そういえば,先月神戸にいったときに,フロインドリーブというドイツのパン屋さんがおいしいと教えていただき,試しに翌朝のための食パンを買って帰ったのだった.それがまあ,一切ずるをしていない,善い「実質」だけが何の変哲もなく詰まっている味がして,本当においしかったのだった.

この辺でも売っていれば,休日の朝は,この食パンにするのにな.だけどたぶんその可能性はほとんどないだろうな.パン焼き機を買って自分でおいしいパンを試行錯誤して作りたいと思うまでには,まだならず,近所に本当においしいと思えるパン屋さんが出現することを夢見ているのだが,夢見ることを止めて自分で作る方向にシフトしそうな予感もある今日このごろなのです.

2016.3.16

・スパイス入り豚肉団子と金時豆とトマト煮込み(二日目)
・春キャベツとアンチョビのスパゲティ
・マトウ鯛のムニエル,レモンバターソース

今晩は塩味を効かせた洋風献立にしたかった.今日は大変珍しく,朝ごはん,家族全員分のお弁当,夕ごはんと全部私が作った.それだけ夫の仕事が立て込んでいるということなのだけど.夜遅くに帰ってきて,ごはん(塩きつめの)を温め直して食べて,速攻で寝るというのは,からだに余計に負荷がかかるような気もするが,とにもかくにも睡眠時間確保のほうが大切なのかとも思う.

私がパートタイム労働なので家のことはなんとかできているが,もし二人ともフルタイムでがんがん働いていたら,この家のなかの生活は一体どうなっているんだろう.家政婦さんでも雇わなければカタストロフが目に浮かぶ.だけどその肝心の家政婦さんだが,タダ同然で働いてくれる人はいないだろうから,平日の間ずっと雇うことなどできない.うーん,結局やっぱり限りなくカタストロフに近い状況になるんだろうな.

2016.3.14

・昨日の残りのビーフカレー
・中華風サラダ
・野菜の煮物

夫が作ってくれた.ありがとう.うちに帰ってきて,ごはんができている喜び.たまりません.だけど,これが当り前と思わないようにしなくては,ね.

私が専用に使っているデスクトップパソコンが,いよいよ調子がおかしい(この文章は別のパソコンで書いている).通常スリープするタイミングで,勝手にぷつっと電源が切れてしまうようになった.正常に動きますようにと祈りを込めて毎回立ち上げているが,この立ち上げのときが一番いやなとき.どうしてなのか理由はわからないが,うまくいくときといかないときがある.なるべくならそっとしておきたい.3月中に壊れても,新しいものに買い替える余裕など全くないので.

ここのところメールチェックできていないが,どうか急を要する案件が舞い込んでいませんように.明日締め切りの原稿を書くには,私のパソコンのなかにしか様式一式が入っていないので立ち上げざるをえないのだが,どうか無事に立ち上がりますように.

パソコン周辺の環境なんて,昔に比べれば格段によくなっているのに,すぐに慣れて,それが当り前となり,その環境が保障されなくなると,すぐにイライラマックスになってパソコン嫌いになってしまう私のこころとからだ.コンピュータに乗っ取られているほど使いこんではいないと思っているが,実は,もう既に乗っ取られているのかしら.

昨日,今日ととても暖かった.明日はぐんと冷えて冷たい雨になるそうだ.風邪をひかないよう注意して過ごそう!

2016.3.8

・鶏ちゃんこ鍋,しょうゆ味
・〆うどん

今日はいい日だ.設計図のことを英語でドローイング (drawing) というワケがこんなにはっきりとわかった日はない.おいらはうれしいよ.実感としてわかることができて.設計は歳をとってもできるのだ.たとえ自分のからだを満足に動かせなくなっても,設計図があればそれを基に作品は組み立てられるのだ.

ちゃんこ鍋の味もばっちり決まったし,今日は本当にいい日だな.

2016.3.1

・ごはん
・たまねぎの味噌汁
・焼き餃子
・野菜の煮物
・ほうれん草のナムル
・ゆず大根

夫の職場で宴会があり帰りが遅いので,私が冷蔵庫にあるもので夕ごはんを作った.こういうときの平日の夜は,家事をフル回転してバタンキューが定番である.睡眠時間を確保して免疫力を保持することに意識的に取り組まなければ,病気にかかってしまう.

とにかくもう今年のインフルエンザのような症状は,もう二度とまっぴらごめんなのだ!

ゆういちろうの学校のほけんだよりによると,インフルエンザにかかった後,症状がよくなっても1か月間くらいは免疫力が下がっているらしく,普通の風邪や他の型のインフルエンザなどのウィルスをもらいやすい状況だということ.今年は,最悪の場合,H1N1型(A型の一種),A型香港,B型のトリプル感染の可能性があるということで,流行が大規模で長期にわたるだろうと予測されているそうだ.なんとも恐ろしい.

今までインフルエンザにかかっても,比較的軽く済んでいたので,あまりほけんだよりの記事とかに関心を持っていなかったが(ちょっと大げさに警告してるぐらいに高をくくっていたが),これからはそうもいっていられない.手洗い,うがい,咳エチケット,アルコール消毒,しっかりやります.

2016.2.29

・ブイヤベース
・〆スープスパゲティ

ひさびさの更新.この間,家を設計していただいた奥村まことさんがお亡くなりになり,また個人的にはインフルエンザ(B型)にかかって散々な目に遭っていた時期もあったが,それでも,大事な発表に穴をあけることはなんとか避けることができ,おかげさまで今日に至る.

今晩は週末にふさわしい料理を,と夫がブイヤベースを作ってくれた.おいしかった~~.私が作るブイヤベースと称する料理はローズマリーで風味づけしたトマト味の魚介のスープとなるが,夫が作った場合は,もう少し味が複雑なものになる.

 

 

昼間,おやつに刻んだチョコレートと柚子ジャム入りのパウンドケーキを焼いた.おつまみとして出した干しブドウやオレンジピールの入ったチーズと見た感じはとてもよく似ている.

しばらく前にチョコチップクッキーを焼いてみたところ,ぐぁんぐぁんに硬い代物ができたので,それよりは柔らかめの焼き菓子を今日は作ってみたかった.クッキーもそうだがこのパウンドケーキも明日職場に持って行って味見してもらう予定.我が同僚はこれからも私のほとばしるお菓子作り熱が続く間,いろいろなものを食べさせられることになるであろう.甘いものが苦手な方にはごめんちやと今から謝っておこう.

2016.2.28

・オムライス
・他,なにか

昨年末より,放課後,子どもたちと遊ぶアルバイトを始めて以来,翌日に備えて夜は早々と就寝する日々となり,なかなかこの日記を更新できないでいる.生活リズムが変わり,書くタイミングを見出しかねているのだ.

でも本日は告知したいこともあり,えいやっと,昼間に予言夕食日記にする.おそらく今晩は夫がビーフガーリックライス入りの,デミグラスソースのオムライスを作ってくれるであろう.

さて,以下は間近で恐縮ですが,2月21日,22日の講演会のお知らせです.どうかいらしてください!!





2016.2.12

・ビーフカレー
・春菊,豆腐,茹で卵のサラダ

今晩も,夫のお手製料理.昨日のうちに作っておき一晩寝かせたすりおろしリンゴ入りビーフカレーをいただいた.熊谷喜八さんの『スーパー・カレー』のレシピをもとに作ったとのこと.バターをたっぷり使う超リッチ(濃厚)なカレーソースは,おいしければおいしいほど罪悪感が湧いてくるような味.きっと今どきの味ではないのだろうなあ.私の独断的偏見によれば,バブル期にお金を持っていた人たちに好まれてきたような味がする.そのうえで,ゆういちろうには,こういうテイストも確かに存在したということを知っておいてほしいと思う味.

素直においしかった~~と言っておけばいいものを,こんな生意気なことをつい書いてしまうとは,自分でもどうかしてる.だけど夫もゆういちろうも私の意見に賛同してくれるのではないかと思う.

2016.2.5

・ほうれん草とベーコンのスパゲティ
・鶏のトマトソース煮
・レタス,大豆,キュウリ,トマト,ブロッコリーのサラダ

夫が作ってくれた.ありがとう.ごはんを作ってくれた日にこの日記を更新したくなるのは,やっぱりくたびれ具合が全然違ってくるからだろうな.買い物をして,夕飯作って,片付けをして,を全部ひとりでやると,終わった頃にはぐったりして一刻も早く眠りたいという気持ちになるもの.家事に関しては,分担,分散がお互いの健康のために必要だと思う.

最近,お菓子作りにはまっている.あまり凝ったものではなく,子どもでも難なく一緒に面白く作れるぐらいの,なるべく簡単にできるレシピの収集に努めている.昨日は,生活クラブの広告に載っていた,バターと砂糖を練り合わせ,市販のホットケーキミックスとアーモンドプードルを混ぜて作るチョコサンドクッキーを作ってみた.



クッキーだけ食べても,さっくさくでおいしい.チョコレートを塗る場合は,なるべく小さいクッキーを重ねて,一口でほおばれる大きさに収めたほうがおいしいということも分かった.大きいほうが得した感じがするが,そんな単純な問題ではないようだ.

2016.2.4

・ごはん
・大根の澄まし汁
・サバ野菜炒め
・ポテトサラダ
・いんげんとマッシュルームのサラダ

サバ野菜炒めはケンタロウの『「魚!」ムズカシイこと抜き!』を参考にして作った.このレシピ本は自炊を心がけ始めた頃,ある学生さんから教えてもらって購入したもの.料理のことなど全然わからず,右往左往していたときにずいぶんと助けられた思い出深い本のひとつ.ケンタロウさん,回復するといいな.

おとといの金曜は,仕事で,雨の降る中,宇治茶の産地である京都の和束町をドライブした.猪の皮が無造作にたくさんかけてあったのは,猪肉を売る店の看板だという.山深きなかに大きな岩に水しぶきを上げる滝のような川が流れ,時々猿が道路を横切り,岩のほうに向かう.まるで菱田春草の『寒林』のような光景が車窓を通して広がっていた.

幻想的な朦朧体といわれる絵の世界のほうが自分の近しいところに現実として存在するのはとてもうれしいことである.日本は広いなあと思った.テレビから流れる騒々しい世相と自分の目の前に広がる山の光景との隔絶感といったら....統合するなんて無理筋だ.

2016.1.31

・ボンゴレロッソスパゲティ
・スパイシーチキン
・アンチョビ入りニース風サラダ

仕事が終わり夜7時半ごろ帰宅すると,早く帰宅していた夫が料理をほとんど作り上げており,ほどなく晩御飯の時間に.こういうのは本当にうれしい.ありがとう.どれもおいしかった.

食後,適当なことをうだうだ会話していたとき,夫のことを,「お母さん」と呼び間違えてしまった.とうとうそういう境地になってしまったのか.ごはんを作ってくれる人に対する絶大な信頼.ついに夫に母性まで感じる日が来てしまった.

母性・父性と女性・男性とは,機能的に違う対応関係をしている気がする今日この頃.「妻として母として女として」などという表現が女性誌等でよくなされているが,むしろ性役割の固定化を進めているような気がする.そのときどきで,お父さんのようになる女のひと,お母さんのようになる男のひと,それぞれいっぱいいると思うのだ.

2016.1.28

・ごはん
・カニ風味のわかめの味噌汁
・焼きギョーザ
・かぼちゃの煮物
・水菜のサラダ
・お揚げのカリカリ焼き

カニは食べる前に殻から身を取り出す作業をただひたすら黙々とおこなう必要がある.きれいに身をごそっと取り出せたときは満足感ひとしお,反対に,細い脚のところや関節のなかにある身はなかなか取り出せずに非常にもどかしい思いをすることもある.昨晩もそうだった.身をきれいに全部取り出せなかった殻は,残して置いた.今晩,それで出汁を採って味噌汁にした.二度茹でだが,カニのエキスが十分に沁み出たおいしい味噌汁になった.

中途半端に残ったお揚げをテフロン加工のフライパンにごま油をしいてカリカリになるまで火を入れた.長野のYさんよりいただいたお手製の醤油をたらしたところ,ぼかぁ,幸せだな,という味になった.おいしい醤油は食事の喜びをダイレクトに伝えてくれる.Yさんの醤油があるあいだは,我が家の食卓は,頼りがいのある相棒同伴となり,明るい雰囲気が保たれることは必定である.

2016.1.25

・茹でズワイガニ,三杯酢ともみじおろしポン酢で
・牛しゃぶ 〆うどん

少々日にちを前倒しして,夫の誕生祝いをした.今日は特別にご馳走度合高めの食卓を心掛けた.ふと気づくと,カニの多くは,ゆういちろうのお腹のなかに入っていることが判明.大好物をほおばる子どもの姿を見るのはいいものだねと感慨深そうに言う夫に対して,あたしゃ,カニに対しては自分の食欲をまだうまく制御できないわと正直に答えた.だけど同時に,腹八分目でとどめておくのが,ものをおいしく感じられる秘訣だということも知っているので(大人だから!),全くノープロブレムだということも強く実感としてある.

昨晩焼いておいたスポンジケーキに,生クリームとカスタードクリームを混ぜたクリームをぬって,イチゴを飾ったショートケーキを作った.甘いものに対してはすこぶる辛口批評家の我が家の男性陣も,珍しく気に入ったようだ.家でお菓子を作る時間は,本当にいいものだなあと思う.自然と無我の境地になれる.散らかった精神がすっと統一される感覚.

 







先々週末,平城宮跡で凧揚げをした.風が良く吹いて瞬く間に空高く上がり気持ちよかった.

2016.1.24

・長崎ちゃんぽん

夫が作ってくれた.ありがとう.久しぶりの更新だからかな.寝る前に日記を書く勘がまだ全然戻ってこない.別人によるなりすましのような,今,とっても不思議な気分.

今日は唐招提寺にお参りした.これまでになく,とても近しい感じがした.これまたとっても不思議な気分だった.御影堂の門の前に,紅白絞りの大輪の八重咲きの椿が咲いていて,ものすごくきれいだなあと思った.お花はいいものだな.

新年に入り,新しい試みの知らせが次々と入ってきた.今,お伝えできるものは,次の二つです.

POST STUDIUM 芸術理論ゼミ 2016年度受講生募集 
http://poststudium.net/info/20160116-2/


『連続講座・岡崎乾二郎 近代の美術 解析1』
http://poststudium.net/files/kaiseki.pdf


他にもお話したいことがたくさんあるのですが,焦らず,ぼちぼち更新していきたいと思います.ではではみなさまごきげんよう.

2016.1.17

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