2012年
・年越し蕎麦
じっとテレビの前に座って、ひとつの番組を見続けるのが非常に苦痛な性分なので、おせち料理を手作りするのは、それを準備するという逃げ口上が出来て、実は主婦にとってありがたいことのような気がする年の瀬であった。年々、伊達巻卵が上手になっている自分って素敵だわ(笑い)。
世代間か階級間かよく分からないが、お互いのあいだに深遠なる溝があって、お互いに「うわ、ださ」と本音では思っているくせに、表面上、仲良くにこにこしていないといけない空間に、自分がいるのはもちろんまっぴらごめんだし、そういう空間を傍目にも眺めなければいけない雰囲気(無言の圧力)すらも、とても苦手。
もう少し肩ひじ張らずに、鼻歌を歌いながら料理するみたいに、歌を楽しみたいなあ。紅白で歌っている人の顔、こわばりすぎ。プロなのにどうしてそうなっちゃうの(そうしちゃうの)。怖いよ〜。やめて。じゃないと、日本人やめたいとか、イケナイことをつい思ってしまうではないか!
2012.12.31
・牡蠣と鱈の鍋
・〆うどん
古くから知り合いの先生(心理学者)の法学部生を対象とした集中講義を聴講しに、大阪市立大学へ出かけた。日本における狭山事件や袴田事件、アメリカでおこった現代の魔女裁判とも言えるマクマーティン事件などを題材にした講義を聴きながら、冤罪とは国家が犯した罪であることをひしひしと思った。自らの罪を認め、それを償う責任を、国民と同様に国家も負っていること。国民には行為に対する贖罪を求めておきながら、国家が自らの行為/罪には無自覚かつ無責任だというのは、あまりに一方的に過ぎること、等々、当たり前の心情が沸き起こった。そして、ぷんぷんしながら家に帰って、鍋をつついて、お腹を満たした。
(ええ、私は今、国家のあり方に相当怒っているのです。何度もしつこいですが、何度でもしつこく言います。)
前日に東京国立近代美術館でみた亀井文夫らによる砂川闘争の映像『流血の記録 砂川』の記憶も鮮明に頭に残っている。一部の市民から「あれはちょっと問題あるんじゃない」という文句が出たらすぐに展示をひっこめたり、はたまた予め文句を見越して表現を自粛したりする風潮がある一方で、「公共の利益」という、何でもそこに放り込める曖昧な概念でもって、多くの人が絶対に嫌だということを、そこにいる多くの住民たちのさらに孫子の末まで深いトラウマを植え付ける形で、断行する、続行する国家のやり方にどうしても我慢ならない。
私は、何が何でも「国家権力」嫌いというような立場でもなく、どちらかというと各々の国家に対して平等な気持ちで敬意を持ちたいほうだと自分でも思うが、今のような感じじゃ、どんなに持ちたくても国家というものに対して敬意を持つことができない。どう考えても、国家システムの側が、自分勝手すぎる。それでもなお私にはまだ日本に対してぬぐいきれない愛国心があるのが最大の悲しみである。国家が私を愛してくれているとはとうてい思えないのに、私は日本人として恥ずかしくない行動をしたいと、まだそんな幻想を抱いている。
そんなことばかり考えていると頭がおかしくなるのだが、ちょうどよいご褒美もあって助けられている。クリスマスの日は、卑俗感のないシェルターのような空間にお呼ばれして、たくさんのご馳走に囲まれ、美しい器や布も出していただき、とても幸せな気分に浸っていた。初めてお目にかかった美術関係者の方々ともお話でき、16年ぶりにお会いした懐かしい方もおいでになって、ああ、うれしいなあと思って過ごしていて、よくよく思い起こせば、ほとんど何もまともなお手伝いをすることなく帰る時間になった。
これからいろいろなことが起こるべくして起こるだろうが、悲しみや恥ずかしさで押しつぶされないよう、なるべく冷静に日々の記録を残しておこうと思う今日この頃である。喜びの種はたくさんある。
2012.12.28
・ごはん
・白菜の味噌汁
・ネギ入り梅みそそぼろ
・大根とプチトマトのサラダ
・日の菜漬け
・納豆
こうやってちゃんと生きているので憤死してはいないが、「憤病」という言葉もあっていいのではないかと思う今日この頃。12月16日の衆議院選挙については、報道の仕方も含め、何かにつけ本当に腹が立つことばかり。直後は強がってはみたものの、やっぱりね、全然納得がいっていない。終わったことをごちゃごちゃいつまでも言うのは性分として嫌いなのだが、根に持っているぞ、今回の選挙結果に対しては。
とはいえ、得たいのしれない黒くどろどろしたものなんかに呑まれないよう秘密のおまじない(?!)を要所要所にほどこし、うちの中は、今はもうすっかりクリスマスムードに。ひさびさにお花も買った。生協のレジの隣の生花コーナーの一束298円の束売りの中から、「僕が選ぶ!!」と言って、一際美しいバラをゆういちろうがチョイス。2本しかないので思い切って短く切って活けたら、思いの外ゴージャスに。バラはどうしてこんなに魅力的なんだろう。あたりが華やぐ華やぐ。
今晩は和食にした。だけど、ごはんとおかず類を口中調味、もしくは脳内で混ぜ合わせた結果、餃子のような味になるような気がした。
2012.12.23
・鶏の水炊き
・〆鍋焼きうどん
うどんが食べたいというゆういちろうのリクエストに応えたというのに、「また鶏ぃ〜」と憎たらしいことを言ったため、少々気分を害してしまった夕飯だった。とはいえ、一緒にお風呂に入り、布団にもぐりこんで、彼が眠るまで添い寝してやろうと気分を入れ替え、ああ優しさが止まらない、誰も私を止められない(笑い)と悦に入っていた。で、結局、朝まで眠りこんでしまったのだった。
2012.12.17
・ごはん
・大根の味噌汁
・ポークソテー、ほうれん草添え
・辛子明太子
お弁当持って、どこか行楽に行きたいなあ。できたらお花見したいのだけど、クリスマスにバラを期待するようなものだから、がまんがまん。命さえあれば、あたたかい春は誰にも平等に必ず来るから、とにかく生命力を信じて命を大事にしなければ。むちゃは禁物。
今回の選挙は私にとって非常に残念な結果に終わった。でもおかげで、自分がどういう人を応援したいかがよく分かった。(理想とする男性像、女性像があぶり出された。)それがわかったのであれば、たとえ多くの人が彼、彼女を支持しなくても、私にとっては知ったこっちゃない。健康とおいしさを考えたお弁当をせっせと作ってお渡しし、その人たちがお疲れの様だったら電車でそっと席を譲り(そういう人に限って遠慮するだろうが、先生には座ってもらわなければ困りますといって、少々嫌がっても無理矢理座っていただき)、そう、世話焼きおばさんとしてこれからは生きていきます。
隙あらば人の分までかすめとったれ、という世知辛い雰囲気がここまで浸透してしまうと、そこから脱落してしまった人たちが反動でヤケを起こしてくると思うが、その反動の選択肢のひとつに、男も女も関係なく「世話焼きおばさん化」計画が入ってくれれば、うれしいなあ。「誰かのためにうきうきしながらお弁当を作る自分って好き♪」という、自分を大事にする気持ち。反動的気分の最悪の形が戦争なわけだが、それは絶対にいかん(お弁当を作る楽しみが奪われるから)と自制心を取り戻す気持ち。
おいらはね、人(自分も含む)がしゅんとなっているのを見るのが、本当にいやなんだよ。福々しい雰囲気が好きなわけ。天井にいるお多福の神様にいろいろお願いしよう。
2012.12.16
・焼きビーフン
・白菜他いろいろ野菜入り中華風スープ
・チンジャオロース
夫が中華鍋をがんがん駆使して作ってくれた。週末に中華はうれしい。ありがとう。
ギスギス、トゲトゲ、ねちねち、おろおろした雰囲気は誰にとっても嫌なもの。ゆういちろうから「おかあさん、これ読んでみて」と、今週末の学校の宿題である日記を読まされたとき、真に悟りました。以後気をつけます。本人の許可をとって、日記の文面をここに載せます。
「世の中選挙選挙とうるさくてぼくはどうしたらいいかわからない。
だけど、ぼくはだんだん大人になっていきたい。戦争のない世界。
原発のない世界。みんなが笑ってくらせる世界になったら、
みんなが自由だ。」
思いっきり最近の私(たち)の態度を批評されたと思っている。まさしく少年の主張。大人のとばっちりで振り回されて、自由を奪われているのは、子どもだものね。昨日も本当は、周りの子どもたちいわく一番いけてるテレビ番組「ビットワールド」(NHK教育テレビ。いとうせいこうさん監修)を見たくてしょうがなかったところを無理矢理連れ出しちゃったからね。本当にごめん。そして、大人がわぁわぁなっている訳も、ちゃんと分かってくれて、ありがとう。みんなが福々しく笑ってくらせる世の中に、身の回りからちょっとずつでもしていこうね。これからもよろしくね。
2012.12.15
・喫茶店のカレーライス
白を黒と言ったり、黒を白と言ったり、これほどまでにマスコミの報道姿勢が歪んでいるんだったら、選挙で不正もおこなわれるかもしれないと疑心暗鬼にとりつかれ、陰謀説まで自分の頭の中でねちねちと拵え始めたので、こんなんではいかんいかん、今晩は金曜夜のデモにでも行ってお腹の底から声を出し、からりといい気分を取り戻そう♪と、大阪・中之島の関電前まで出かけたら、なんと今日は呼びかけのない日だったみたいで、閑散としていた。きっとどこかで主催者の方たちは作戦会議を開いているのでしょう。下調べせずに行動に移してしまった自分の浅はかさに呆れてしまったです。
腹ごしらえのためにかけこんだ喫茶店で注文したカレーがやたら重たくてお腹にひびいている。ちょっぴりとほほな日だったが、嫌なことがあれば次に起こるのはいいことに違いないと、気分を入れ替え、日曜の選挙結果が、吉と出るようお祈りして眠りにつこうと思う。どうか日本が破滅の道を選びませんように。
めずらしくゆういちろうがお風呂に一緒に入ろうと言ってきたので、たまにはいいかと一緒に入ることにした。寒い中、奈良から電車を乗り継いで大阪の街を連れまわしてごめんねと、謝ろう。
2012.12.14
・マッシュルームと蓮根のミルクスープ
・明太子スパゲティ
・鶏の塩焼き
・プチトマト
従姉のKちゃんから明太子が届いた。スパゲティにして食べた。毎年変らぬおいしさ。毎年どうもありがとう♪
ゆういちろうは元気に学校へ。いったん休んだ後は、反動のように行きたくなるみたい。元気が一番。よかった、よかった。放課後のサッカー教室をのぞきに行ってみると(←まるで追っかけみたいな行動ですね)、スーパーシュートを決めて、チームのみんなでハイタッチのシーンが見られた。やるじゃん。
2012.12.13
・カニちり鍋
・〆卵雑炊
今日は夫もゆういちろうも仕事や学校を休んで二人きりで過ごそうという、親子にとって大事な日だったのに、肝心の私がいつものように朝をついのんびりと過ごしてしまい、気づけば遅刻厳禁の1限の必修演習授業に教員である私が危うく遅刻してしまいそうな時間になってしまった。そこで、まだ寝ている父子を起こして、お願いだから車で送っていって〜と懇願。たたきおこされた二人は止むなく服を着替えて、あわててエンジンをふかして、いざ非常勤先へ出発。車のなかでは、「や〜めなはれ、パンパン、や〜めなはれ」と働く女子のあいだで今期話題沸騰のあの唄を口づさみ、テンションを上げて、いざ授業へ。
2コマの授業を気持ちよく終え、荷物が重いので迎えに来てもらったところ、二人の様子がなんとなくいつもと違う。買い物袋がたくさん。聞いてみると、なんと、朝、大慌てだったせいで家の鍵を持たずに出発してしまい、家のなかに入ることができず、父子ふたりで午前中、ロードムービーのような時間を一緒に過ごしたそうだ。朝ごはんは、生協で買ったおにぎりを、寒い中、運動公園内の体育館前の階段に二人で並んで座って食べたとのこと。きっとお掃除のおじさんから、思いっきり訳ありの二人に思われただろうね。そのつもりは全くなくとも、『クレーマー、クレーマー』の世界だね。ごめん。
男同士いろいろと話したそうで、夫いわく、ゆういちろうのなかでは思い出に残る体験になったのでは、と、結構前向きにハプニングを受け止めてくれた。で、今晩は、カニちりに。時間つぶしに入ったスーパーの食料品売り場で、エイリアン様の立派なカニの姿に思わず見とれて買ってしまったそう。男同士の買い物は危険な香りが常に漂う、ダンディな行為。思い切り方が違うよ。
2012.12.12
・梅味噌風味の肉そぼろごはん
・肉そぼろ入り中華風野菜スープ
・納豆
・昆布漬け大根
・わさび菜とプチトマトのサラダ
困ったときにはひき肉に頼る。『ひき肉のストックレシピ』を参照に、たたいた梅肉と味噌で味付けした豚ひき肉をベースにして二品作った。ゆういちろうも満足。簡単でおいしくて言うことなし。今日は違うけど、最近は、茹でた菜っ葉を細かく刻んで、醤油とごま油と白ごまで味付けした簡単ナムルをよく作る。それとひき肉料理を一緒にご飯にかけて食べると本当においしいよ。こんなにおいしいものを長い歴史をかけて作り出した人たちは、きっと賢くて善良な人たちに違いない。
北朝鮮や中国に対して、戦争するぞと自分のほうからオドシをかけるなんて、ゴロツキじゃああるまいし、全くのナンセンス。この記事を読んで、維新には絶対に投票しないことした。どう考えても、この人たち頭おかしいよ。戦争を先にふっかけたほうが悪くなるんだよ。日本の立場を悪くしてどうする。日本の国益のことを考えてよ。周りの国と仲良くしていかないと食べていけないんだよ私たち。毎日の食卓、食文化においては本当に仲良くやってるんだから、変なことに巻き込まないでほしい。餃子やキムチやナムルが食べられなくなるような暗黒社会はまっぴらごめん。頭に来たよ、本当に。
2012.12.11
・皿うどん(細麺)
・ほんの少々の白ご飯
・数の子明太子
・昆布漬け大根
・わさび菜とプチトマトのサラダ
やぶこうじ(十両)も赤い実をつけ、クリスマス&お正月を迎える心の準備がじょじょにできあがってきた。そしてその前に何といっても選挙。選挙に対してこんなに本気(=主体的)になったのは、恥ずかしながら生れて初めて。今までは、どうせ組織票で決まっちゃうんでしょと、白けた気分で投票所に行っていたし、選挙結果もこれだから日本人ってダメなのよねと、じゃあ一体お前は何人なのかいって言うような「上から目線」で評論していたように思う。そういう態度が、今の、官民一体となった無責任な政治システムを支えていたのかと思うと、本当に恥ずかしい。これからは、自分の理想とする社会を夢見ながら、現実の1票を祈りをこめて入れる。
今晩は、皿うどんの付け合わせとして、小鉢のごはんにお歳暮でもらった数の子明太子やら漬物やらを添えて、皿うどん定食のような献立となった。
2012.12.10
・ひれ酒
・ふぐちり鍋
きゃっほー、こんばんわ〜。治ったよ〜。病気の人には優しくしてあげるとすぐに治るよ。弱っている人がいたら、お互いに労わり合おう。結局みんなの幸せになるよ。「楽しい、おいしい、元気」を合言葉に、健康で文化的に生きていこう。ちょっとしたことでかまわないからね。誰かが攻めてくるなんて被害妄想を抱かずに(そういうときはたいてい自分が誰かを攻めて・責めてしまってるよ)、心地よい気分を思い出そう、取り戻そう。
風邪引きさんには朝から味噌煮込みうどんが最高だよ。身も心もあったまるよ。この時期、かぼちゃもいいね。電子レンジでふかせば、横着さんだって簡単にほくほくのかぼちゃが食べられるよ。からだが資本だからね。寒さを内からぶっ飛ばそう。
この前、大阪の関電前の反原発デモで知らないおじさんから「乞食」って言われてびっくりしたけど、私のどこが乞食なのかなあ。でもちょっぴり悔しいから、ちょっと奮発して素敵なスカートを買っちゃった。今度デモに行く時は、このスカートをはいて、かっこよくファッションを決めよう。もう二度と乞食って言わせないぞ、というか、人のことを乞食って言うほうがおかしいぞ。
そんなこんな、いろんなことを考えながら、今晩は快気祝いにふぐちりにした。ひれ酒もつけたよ。しみるねえ。
2012.12.9
・昨日の残りのカレーライス
・ポテトサラダ
・ふかしかぼちゃ
・もやしのナムル
風邪をひいてしまい、ハウスキーパー職においてもすっかり機能不全に陥っていた今日このごろだったが、今晩あたりから「あれ、治ってきたかな」と復活の兆しが見え、明るい気分を取り戻した。昨日から今日の日中にかけてたっぷり睡眠をとったかいがあったというもの。食欲も出てきた。とはいえ、メインのカレーよりも、どちらかというとつけあわせの野菜を楽しんだかな。
気のせいだと笑う人もいるかもしれないが、この写真を見てしまったことで、びっくり仰天、すっかり先行きが怖くなり、がくっと瞬間風速的に生きる希望を亡くしてしまって、邪気にあたって風邪をひいたんじゃないかと自分では思っている。反原発デモの雰囲気よりも物騒なものを感じて、怖いのでおまわりさん、こっちの集会のほうこそぜひ取り締まってくださいと、ついお願いしたくなってしまったくらい。
中国や北朝鮮ではなく、もしかして本当は旧政権の人たち、心の底ではアメリカと戦争したいんじゃないのか?とまで思ってしまったです。私たちの知らされていないところで、ずっと煮え湯を飲まされきたのだろうと。私の中で、妄想は広がった、広がった。
テレビとかで見せるとってもソフトでやさしげな政治家の顔と、決起集会とかで見せる顔とが違いすぎるところ、使い分けに、とてもいやな感じがして、要は、戦争がまた起こるんじゃないかと、急に、心配で心配でたまらくなってしまったわけです。で、のみの心臓の持ち主だから、心配しすぎて病気になっちゃった。でも、からだは丈夫にできているので、布団の中でうんうんしばらくうなってたら、病気のほうはいつの間にか治っちゃった(笑い)。
選挙まで、あと1週間あるので、とにかくどういう人たちがどういう主張をかかげて立候補しているのか勉強しよう。危険の察知能力は自分でも高いほうだと思っていて、なんだか今度の選挙は適当に投票してたら、なんか「やばい」感じがしてしょうがない。自分の妄想だけで動いちゃダメだ。大人なんだからしっかりしようと思う。
2012.12.8
・ごはん
・大根と長ねぎの味噌汁
・肉じゃが
・プチトマトときゅうりのサラダ
・納豆
ひさびさに肉じゃがを作った。夕方から教授会で、きっと遅くに疲れて帰ってくるだろうと思い、少し甘めの味付けにしてみたところ、いい感じに響いたみたいで、夫からは「涙が出そう」と褒められた。褒めすぎだよ〜と言いつつ、やっぱり褒められると気分がいい(ウルトラ単純なマイ精神)。「砂糖」は使いようですね。目の敵にしすぎるのもよくないかもと思いました。
明日の非常勤の講義の準備がまだ終わらない。講義ノートを開いたまま、こう着状態に。むむ、ただいま頭の働きが非常に悪い段階みたい。寒さのせいかもしれない。こうなったらひと風呂あびてから、また考えてやる!
2012.12.4
・ごはん
・いろいろなお惣菜(コロッケ、焼き鳥、サラダ等々)
夫帰宅したその足で、可及的速やかに済ませなければいけない用事のため家族で車で出かけ、みんなあまりにお腹が空いたので、スーパーマーケットに寄って惣菜をいろいろ買って、間違って多目に炊いてしまった朝の残りごはんと合わせていただきました。たまにだから楽ちんでうれしいのだけど、これ続けると、家計も体調も壊れるな。
12月に入って、手帳の12月の予定一覧ページを見てみて、びっくり。いろいろと予定が入っていた! 今ごろ気付くな、バカ、アホ、まぬけ、自分と言いながら、各方面に事務的なご連絡を差し上げ、一日中、PC見つめ過ぎて肩がばりばりに。そういえば、11月に入ったときも、10月の予定一覧ページの最後に書き入れた11月1日の予定と、ずっと前から決まっていて11月のページに書き入れておいた11月1日の予定とがダブルブッキングされているのに気付いて、大慌てだったなあ。普段暇なはずなのに、月から月への変わり目のときに限って何かが起こるような。
2012.12.3
・野菜たっぷり、牛肉のしゃぶしゃぶ
・〆うどん
牛肉よりも野菜がメインかと思われるくらいたっぷり野菜をとった。ごまだれとポン酢の両方を用意して、最初はお肉にごまだれ、野菜にポン酢と分けていただき、次第に両者が混じり合って好みのバランスのつけだれが出来上がるのが、うちでするしゃぶしゃぶの醍醐味。この時期、鍋料理はとにかくありがたい。
テレビゲームのしすぎに昨日父親に叱られ、取り上げられていたゲーム機(Wii)の隠し場所を野性の勘で発見したゆういちろう。お父さんはこの辺に隠すはずだと、ありとあらゆる手段を使って内緒で物色していたという。よくまあ本棚の高いところまで怖がらずに登れたなあ。すっかり知恵がついた。とはいえ、自分で見つけたことがうれしくて親に報告するところがまだまだかわいい。見つけたことを内緒にして、親のいないときにこっそり使おうという悪知恵はまだ働かないようだ。
2012.12.2
・トマト風味のブイヤベース
・〆スープスパゲティ
12月に入った最初の週末ということで、夫が食材を仕入れて、ブイヤベースを作ってくれた。おいしかった〜。ありがとう。いつもは和風の鍋だが、たまには洋風の鍋もいいね!!
鉢植えの植物のうち、露地での冬越しができないものは取り込めるだけうちに取り込み、鉢ごと取り入れが難しいものは、枝を一部切って水挿しにしておいた。先日来より冬仕度は万全。コリウスの葉っぱはさすがにおしゃれさんで、食卓に置いてもよく映える。しかもやたら丈夫で、もうすでに根がもじゃもじゃ生え、新しく花穂まで上がってきた。花のない季節には大変重宝な存在である。
2012.12.1
・ごはん
・鶏肉入りの具だくさん味噌汁(前日の残り物)
・水かれいのオーブン焼き
・春菊とマッシュルームのサラダ
・キムチ
昨日は寒かったのでからだの温まる豚汁にしようと思ったが、あいにく豚肉を切らしていた。代わりに鶏肉を入れて同じ要領で作ってみたらおいしかった。にんじん、大根、れんこん、ごぼう、しいたけ、お揚げにねぎをたっぷりと加え、とにかく具だくさんで作るのがポイント。鶏汁(鳥汁、とりじる)という献立名はあるのかなあ。名前としての市民権は得ていないみたいようだが、味のうえでは全然問題なし。これからは特に豚にこだわらず作ってみようと思う。
今日は島根産の水かれいが一番おいしそうだったので、生協で購入。煮付けも大好きだが、今晩は何となくそういう気分ではなく、結局塩焼きのアレンジ版にした。薄く切ったじゃがいもを並べ、軽く塩こしょうし、さらにあらかじめ塩こしょうしておいた魚を乗せ、皮が乾かないようオリーブオイルを少量たらし、180度のオーブンで20分ほど焼く。風味付けにローズマリーやプチトマト等を乗せてもよい。私はどちらかというと魚の身より魚のエキスを吸い込んだ下に敷いたじゃがいものほうを好むぐらいである。つけあわせもいっぺんに作ることができるのが主婦としてはうれしいところ。
2012.11.30
・ごはん
・おでん
・温奴(湯豆腐)
昨日はあんなに晴れたのに今日は土砂降りの大雨が降った。そういえば昨日、防災訓練からの帰り道、ゆういちろうが真っ青な空に恐竜がいるとおしえてくれたのだった。
次郎という名前の柿の木の苗を庭に植えて4年、今年初めて実が成った。思いの外、甘く、おいしくできてびっくりした。うちの庭土で野菜を作ると水っぽくてまずいものしかできないのに、果実は訳が違うのかなあ。熟しすぎた分は昨日ジャムにしてみた。ジャムというより、味噌のようなものができた。今日のお昼に、マフィンに乗せてみたら、中華まんに甘味噌を塗ったみたいに見えた。だけどお味のほうは上々で、十二分に自己満足感を味わえた(こういうのを手前味噌というのだろうか?)。ジャムというより、干し柿をペーストしたような素朴な味だった。
今晩はおでんを作った。昆布とかつおと鶏ガラでしっかり出汁をとり、自分でいうのもなんだが、生意気を承知で思い切って言うが、うちで食べるおでんのスープが一番のような気がする。熱燗に合わせて幸せだった。鍋ものは自分のうちで自分の好みの味に仕上げたほうが、お外でどなたかが作ったものをああだこうだと品評するより、絶対に「効率」がいいぞ!
2012.11.26
・キムチ風味の寄せ鍋
・〆卵雑炊
午前中は地域の防災訓練に出て、午後はゆっくり昼寝をし、夜はひさびさにキムチ鍋を作った。海の幸、山の幸、両方を入れて大満足の鍋になった。
「諦めずに挑戦すればラジコン飛行機を飛ばせるようになるよね」とほとんど自分に言い聞かせるように言うゆういちろうに対して、「そうだとも!」と、何かを操縦する感覚はいったんコツをつかんだら、出来なかったときのことを忘れてしまうくらい身についてしまうものだと、5年前に、一生懸命練習し、補助輪なしの自転車に初めてひとりで乗れた直後の写真を見せてやった。
どうです、この、天下取ったった〜と言わんばかりの得意顔。あまりはやり言葉を使いたくはないが、こういうのをまさに「どや顔」と言うのではなかろうか。ゆういちろう自身も昔の自分の写真を見て大いに照れてしまい、「恥ずかしい〜。さすがに今の僕はもうこんな顔できないよ」と大人ぶったコメントを残した。いやいや、10歳にふさわしいどや顔を今度もまた見せておくんなまし。
2012.11.25
・ミラノ風カツレツ
・蕪の菜っ葉とあさりの酒蒸し風スープスパゲティ
・蓮根と白ネギと里芋のポタージュスープ
玄関脇でものすごい勢いで増殖するワイヤープランツに地表を覆われて絶えてしまったかに思われたミニバラが、緑の絨毯を突き破って息を吹き返し、この寒い中、花まで咲かせた。こういうのを見ると、うれしい気分になる。
午前中。曇り空。発砲スチロールで出来たおもちゃのラジコン飛行機(ゆういちろうの誕生日プレゼント)を飛ばしに、今週も再び平城宮跡へ。先週は風が強くて飛ばせなかったが、今日は飛んだ。そして頭から墜落し鼻先がもげた。どうやらそれも男同士の間では想定内の出来事だったみたいで、帰宅して一緒にいそいそと修理をしていた。洗面所まで漏れ聞こえてきた風呂場での父子間の会話も、ラジコン飛行機の話題のようで.....。
今晩の食事は、カツレツは夫が作り、あとは私が作った。メインがこってり系のうえに、スパゲティも食べたいという意見が持ち上がったため、どうやったら油分(余分なカロリー)を極力減らせるか考えた。私の出した答えは、あさりを少し多目の酒で蒸して出来たスープでスパゲティを味付けするということと、水煮した野菜をペーストし、牛乳で伸ばしてスープにするという、「汁もの作戦」であった。
『野菜のポタージュ』というレシピ本に大いに影響されて、最近ポタージュスープを頻繁に作っている。春、夏、秋、冬とそれぞれの季節ごとに旬の野菜を使ったレシピが紹介されていてとてもためになる。今晩のスープもしみじみとおいしくいただいた。優しい味がする。でも面白いことに、大人には好評なのに、ゆういちろうはこのレシピで作ったスープはどちらかというと苦手なようなのだ。確かにバターや生クリーム、固形スープの素を使ったスープを出せば、喜んで口にするので、子どもの舌には物足りなく感じるのだろう。大人になって、そこそこくたびれたら、きっとこの良さがわかるはず。
2012.11.24
・昨日の残りのカレーライス
・茹で卵のサラダ
・ゆず大根(漬物)
お昼は自治会の懇親会(会食)で、たくさんのごちそうをいただき、私は夜になっても全然お腹が空かなかった。夫とゆういちろうはしっかりとお腹が空いたようで、カレーがまだ残っていて今晩も助かった。葉っぱのうえにマヨネーズで和えた茹で卵を乗せて食べたいという、とても具体的な副菜の要望が夫からあり、言われるままに作りましたです。
女子フィギュアスケートのNHK杯をテレビで見た。ゆういちろうと私は、見ているとつい一緒にからだを動かしたくなるほうで、見よう見まねでいろいろやってみるのだが(傍から見ると、きっとお笑いコンビに見えると思う)、当たり前だが絶対まねできない動きもいっぱいあって、すごいなあと思う。
2012.11.23
・昨日の残りのカレーライス、半熟目玉焼き乗せ
・ゆず大根(漬物)
他にやることがいっぱいあったので、今晩は、2日目カレーに漬物をつけただけの、とっても簡単なお昼ごはんみたいな夕飯にした。ゆういちろうには特別にピザ用チーズをたっぷりトッピングするのが我が家のカレーの習わしである。最近、彼の食欲(チーズ欲)はますます増してきて、おやつに6Pチーズやキリ(クリームチーズ)を食べたかと思えば、スープに粉チーズをかけ、カレーにはピザ用チーズをと、とどまるところを知らない。不思議と牛乳はうちで全然飲まない。その分、チーズにいっているのだろうか。これだけ欲しがるのだから、きっと体が必要としているのだと思う。
夕飯の時間までお腹がもたないようで、「お腹空いた」「早くご飯を作って」と最近は文句の多いこと多いこと。おやつがチーズだけで足りないときは、納豆やバナナやりんごを追加して食べ、その後、普通に晩ご飯を、時には父親よりたくさん食べるのであった。幼児期は大食漢でお腹が破裂するんじゃないかと心配するまで食べたが、その後一時期いったん食が細り、それはそれで心配していた。そして、またびっくりするぐらい食べるようになった。うむむ。彼は彼のペースがあるようなので、もう、いちいち心配するのはよそう。
2012.11.22
・ひき肉入りカレーライス、半熟目玉焼き乗せ
・昨日の残りのポタージュスープ
昨日からのゆういちろうのリクエストに応え、いつものカレーライスにした。そんなに好きなのかね、カレーが。カレー料理自体のヴァリエーションも増やしたいなあと思いつつ、結局はこちらもあまり何も考えなくて済むので、普通に固形ルーを使ったお母さん風カレーに落ち着く日々を重ねている。というか、カレーに関しては、私がいろいろと気を効かせて「こだわり」を見せると、ほとんど全部彼には不評なのだった。
お腹をすかせてイライラしているところへ、日々の勉強をめぐって大喧嘩をしたのちに、仲直りの印としてゆういちろうが提案したのが、一緒に井上陽水のCDを聴こうというもの。おかあさんの今の気持ちにぴったりな曲だとして、「とまどうペリカン」を最初に聴かせてくれた。母親にとって息子は恋人(ライオン)ということらしい。
2012.11.21
・ごはん
・かぶと長芋のポタージュスープ
・鶏むね肉と牡蠣のトマト風味の煮込み、人参葉を添えて
・椎茸とえのき茸とかぶ菜のバター炒め
生活クラブの宅配便で、奈良の吉野でとれたカリンが届いた。本当にきれいな黄色をしている。そして、とてもいい匂い〜。うちの土手にもカリンの苗を植えているが、4年たってもまだ花すら咲かない。実が成るのはいつのことやら。気長に待つことにしましょう。
コーヒーを買いに近所の生協に行ったら、地元でとれた葉っぱつきのかぶや人参がたくさん売られていた。旬ですね。迷わず買い物カゴに。新鮮なうちに葉っぱもおいしくいただきました。硬い茎の部分はスープ鍋に投入、きれいさっぱりなくなりました。
2012.11.20
・ごはん
・長ねぎとわかめの味噌汁
・ぶりの照り焼き
・ほうれん草の白和え
・蓮根の塩きんぴら
・納豆
今日の料理は、食材を単体で切って、焼く、茹でる、和える程度のシンプルな組み立てにした。週明けの月曜はそれくらいが体にも胃にも優しい気がする。
千両の実が黄色く色づき始めた。赤い実もいいが、黄色い実もかわいくて好きである。隣に植えたクロバナロウバイの黄葉との相性も実にいい(←自画自賛ですみません。庭の植物たちのことになると、つい我慢できなくなり....)。昨日はチューリップや水仙の球根もすべて植えたし、来年の春を楽しみに、ひたすらにじっと待とう。
2012.11.19
・ごはん
・根深ねぎとじゃがいものポタージュスープ
・スペアリブのレモンオレンジジュース煮込み
・ベビーリーフサラダ
・柿漬け大根
100グラムあたり100円程度の安い肉を使って、おうちでも「ディナー風のごちそう」になるよう工夫を凝らしました。ゆういちろうが一番よく食べてくれた。がっつりとかぶりつき、すっかり男の子である。作りがいがあるってもんです。
日中は気分転換に近くの平城宮跡に行って、ラジコンのバギーを走らせた。今日は天平祭(なる、あまりに地味なお祭り)の最終日ということもあり、比較的人は多かったほうだと思うが、それでもこの人口密度の低さ。気分がいい。
おそらくは書き間違いであろう、あまりにヤバイ賃貸物件広告があるらしいが(「築5分、駅から5年」という!)、奈良に暮らしていると意外と信ぴょう性を帯びてくるから不思議である。
2012.11.18
・鯛といわしのつみれ鍋
・〆うどん
夫が作ってきれた。淡白な鯛をメインにするので、スープは昆布、かつお、しいたけでしっかり出汁をとり、塩気をいつもより少しきつめにしたとのこと。ポン酢につけるのはもったいないので止めたほど、スープ自体がおいしかった。ありがとう。
午前中はゆういちろうの小学校の音楽会があり、唄と演奏を楽しんだ。今年音楽の先生が代わったせいかなあ、例年とは雰囲気が異なり、さらりと終わった感があった。
2012.11.17
・ごはん
・たまねぎのスープ
・ビーフステーキ、醤油風味の半生トマトソース
・マッシュポテト
・春菊とモツァレラチーズのサラダ
・赤カブの酢漬け
夫がゆういちろうの誕生10周年は2日目もお祝いせねばならないと言って、ひれステーキ肉を買ってきた。それくらい目出度いってこったよ、バカやロー。
今朝起きると窓ガラスが曇っていた。外が冷え込んだのだろう。この季節の楽しみのひとつ、裏庭の紅葉の様を寝室の窓から見るのが好きである。
2012.11.16
・カニすき鍋
・〆卵雑炊
今日はゆういちろうの誕生日だった。10歳になった。「晩ご飯は何を食べたい?」と聞いたら、「カニ!!」と元気にリクエスト。ひさびさに奮発しました。お酒も、ワインと日本酒をはしごしました。特別感大の一日。明日からがんばろう♪
2012.11.15
・ビーフカレーライス
・昨日の残りのミネストローネ
・ベビーリーフサラダ、椿油ドレッシング
・赤カブの酢漬け
まだミネストローネが残っているというのに、とにかく煮込み料理が食べたくて、結局定番のお助けメニューであるカレーに頼った。食用の椿油をベースにして作ったドレッシング(椿油、レモン汁、しょうゆ、塩、胡椒で構成)が比較的上手にまとまり気分がよかった。
椿油は食べるだけでなく髪にも肌にも使っていて、特に冬場はしっとり感を出すのに大変助かっている。庭の椿も大事に思っていて、春に咲く四海波、絵日傘、桃太郎という華やか系の椿と、冬に咲く白侘助というおちょぼ口の形をした地味な椿が、それぞれのペースで少しずつ大きくなっていっているのを楽しみに見ている。
2012.11.14
・ごはん
・ミネストローネ
・鶏むね肉のソテー、ドライトマト入りバルサミコ酢ソース
・マッシュルームと春菊のサラダ
・赤カブの酢漬け
1泊2日の東京出張より帰宅。新幹線のおかげで東京はやたら近く感じる。車内でひたすらうとうとしていれば勝手に着いている感じ。むしろうちからだと、例えば、同じ関西とはいえ兵庫県の城崎温泉に行くほうが、時間的にも心理的にもはるかに遠いように思う。
今晩は、ほんの少しのお肉に、野菜たっぷりの献立にしたかった。酸味も効かせたかった。
宅配で毎回注文しているプチトマトを消費し忘れていて、とうとう今日で5パックになった。なので古いほうの2パック40個ほどのプチトマトを縦半分に切り、140度のオーブンで50分ほど水分を飛ばしたセミドライトマトを使って、メインを組み立ててみた。にんにくのみじん切りをオリーブオイルで熱し、8ミリ幅にスライスした鶏肉を両面色づくまで炒める。そこにドライトマト投入、酒をひたひたになるまで注ぎ、半分になるまで煮詰め、バルサミコ酢を入れ、さらに煮詰めて出来上がり。自分でいうのもなんだが、たんぱくな鶏むね肉のおいしい食べ方の一つになったような(自画自賛)。
ひさしぶりに独りでまともに台所に立ち、ぴりりと気分が引き締まった。与えられた材料を前にあれこれ考えながら料理を作るのはなんだかんだいって楽しい。
2012.11.13
・長崎ちゃんぽん
魚介と豚肉、野菜もたっぷり入った一皿で大満足のちゃんぽんにした。家族みなおしゃべり好きなのでべらべらしゃべりながら食べたように思うのに、10分ほどで食べ終わったような気がする。一番早くお皿を空にしたのがゆういちろう。おいしかったね♪ ちゃんぽんは栄養たっぷりのファストフードだということを実感した。
今日は東京、官邸前の他にも全国各地で反原発デモが開催されたそうだが、大阪の中之島公園のデモは荒天のため中止となった。せっかくの休日なのにあいにくの雨。午前中にチューリップや水仙の球根を植えようと思っていたがかなわず。のんびりと本を読んで過ごした。
2012.11.11
・ごはん
・昨日の残りのミルクスープ
・鶏の唐揚げ
・蓮根の炒め物
・ほうれん草の胡麻和え
・大根の辛子漬け
唐揚げは夫が、それ以外は私が作った。休日出勤した夫に作らせるとは何事かと、本人もひとしきり「申し立て」をしたが、結局は、揚げ物だけはお願いするという大昔からの約束どおり、彼が作ることになった。お互いに譲れるところは大いに譲っての共同生活であるが、揚げ物を揚げることだけは頑なに拒んでいる。自分でもなぜそうなるかは分からないが、不思議なところにどうしても譲れないポイントがあるのである。
2012.11.10
・ごはん
・白菜と人参の中華風ミルクスープ
・焼き餃子
・チーズオムレツ
・春菊ときゅうりのサラダ
オムレツを一人前ずつ作っていたら、結構時間がかかってしまった。さっさと作れるものにしたはずなのに、誤算だった。もうちょっと段取りよく家事をしたいのだが、全然ダメである。
地道に論文を書いている。英語で書いたものを日本語論文としても読めるように加筆修正している。中身をどうするかという最も大事なことについてはすでに決着がついていて、今日は引用文献を成形するだけで一日が過ぎていった。何でこんなことにこんなに時間をかけてしまうのだろう。徒労。媒体に合わせて逐一微妙に変えていかないといけないので、余計に神経を使ってしまう。要はこの手の作業が自分にとって一番苦手なのだ。機械的に何も考えずに段取りよくさくさくと進めればいいだけなのに、不器用なので、いちいち面倒がったり腹を立てたりと忙しい。
■追記
あんなにぶつくさ言っていた論文成形も、家族が寝静まった後にひとふんばりして仕上げたら、あら不思議、気分爽快に。やればできるんですよ。ぶつくさ言わずにね。あとは図表作成のみ。ここが難関といえば難関なんですが、がんばりま〜す♪
2012.11.9
・ごはん
・大根のすまし汁
・ミラノ風カツレツ
・ポテトサラダ
お日様の光を浴びて庭の花たちも気持ちよさそうだった。左上写真から時計回りに、サフランと(分かりにくいかもしれないが)枝垂れ猫柳の枝2本、浜菊、藤袴とレモングラス、ローズマリー。たまに真っ赤な首輪をした黒猫が我が家にお見えになり、まるで自分のうちのように庭でくつろいでいるときがある。それがまあ、まるで見てはいけないものを見た時のような、時が止まったかのような優雅な光景なのである。どちらが格上かっていうことは、瞬時に決まってしまうのである(笑い)。
今晩は、ゆういちろうのたっての希望で、メインはミラノ風カツレツなるものにした。私の辞書にはミラノ風なんたらという食べ物の名前はないのだが、父子の間で男の料理レシピなるものが存在し、カツレツもそのなかのひとつ。何のことはない、トマトソースを使った洋風のトンカツのことをミラノ風カツレツと呼ぶみたいなのだ。
外が暗いのでサッカー教室のある公園まで迎えに行ったが、ゆういちろういわく、サッカーしながら夕飯のことばかり思っていたそうだ。そんなに食べたいなら作ってあげるよ。でも、それ以外は、ご飯に合う感じの和風っぽいものにした。実をいうと、ポテトサラダもほんのちょっとだけ醤油につけて食べるのが子どもの頃から好きで、私の中では「和風」の範疇に入る。母から習ったコツは、熱々のこふきいも状態のときに酢をたっぷりかけて余熱で水分を飛ばし、マヨネーズは薄膜張っているかどうかわかないくらい、なるべく少なめにすること。一緒に人参も茹で、その他には、ハムときゅうりを入れる。(プチ・カミングアウト。私はマヨネーズ自体は比較的好きだけど、それがべちゃべちゃしているのがとにかく苦手で、コールスローサラダは実は大嫌い。)
サッカー教室からの帰りしな、ゆういちろうはずっと私を怖がらせようと、「ねえねえ、こんなうわさ、知ってる? 死神から買ったマフラー」とか、延々怪談話をしかけてきた。正直全然怖くなかったのだが、あまりにしつこかったので、「暗い中でこんな話ばっかりしてたら、本物が出てくるから止めて」と言ったら、ぴたりと言うのを止めた。怖がらせてごめん。
2012.11.8
・鶏ぶつ切りと鶏つくねのちゃんこ鍋
・〆鍋焼きうどん
夫が作ってくれた。ありがとう。私はといえば、鍋と一緒にひさびさにお酒でも飲もうとお燗にした。温めたとっくりを見たゆういちろうから「これって焼き燗?」と聞かれた。言われてみればそうだね、確かに鍋焼きうどんは焼かなくても焼くって言うものね、と妙に納得してしまった。
最近のゆういちろうのお気に入りの飲み物がキリンから新発売された「キリンの泡」というサイダーである。私も気に入った。ちょっとお酒みたいな味がする。
アメリカ大統領選後の敗北宣言を聞くのを勝利宣言よりもこよなく愛する知人がいて、彼に見習ってからというもの、敗北宣言と勝利宣言をセットで聞くようになった。負けたとき私の不徳の致すところと言って泣いたり、勝ったときに大人気なくはしゃがないところが、アメリカ大統領選で闘った人たちの態度で好きなところである。
2012.11.7
・ごはん
・昨日の残りのポタージュスープ
・牛肉のたたき
・細切りじゃがいもの炒め物
・ほうれん草の胡麻和え
毎週火曜は生活クラブ生協の宅配日で、今日はなんと牛もも肉のブロックが届いた。そうだった、1週間前の自分は、たまには牛肉が食べたい!というモードになって、普段注文するお肉の組み合わせ(=鶏むね肉とひき肉、もしくは豚肉)を止めて、節約の関係上、いじましくも牛肉単体のみを注文したのだった。そうだった、そうだった、すっかり忘れてたよ、1週間前の自分の状態。でもなんでこんなに忘れっぽいんだろう。執念深くいつまでも覚えていることはある癖に、たいていのことはほとんど忘れてしまう。宅配に関しても、毎回いつも思いがけないプレゼントのようなものが届くから、新鮮な気分で過ごせるという利点もある。
それにしても、牛肉のたたきは予想通りとってもおいしかった。フライパンでブロックの表面を焼いたのだが、そこに残った焦げと牛脂肪分を水に流すなんて、あまりにもったいなくてできなかった。細切りにしたじゃがいもをこそげるようにして炒め、シンプルに塩、胡椒で味付けしたところ、これまた予想以上においしかった。ぼかあ、しあわせだなあ、君がいてくれてうれしいよと、1週間前の自分にお礼を言いたい気分である。
2012.11.6
・カルボナーラ・スパゲティ
・蕪と葱と蓮根のポタージュスープ
・鮭のソテー、オリーブオイル醤油ソース
・オクラといんげんの塩茹で(たっぷり)
職場にいる夫から、どうしてもカルボナーラ・スパゲティが食べたいというリクエストが入り、急きょ予定を変更して組み立てた献立。食事の際、「自分で言うのもなんだが、こんな健気な女房は今どきいないね」と言ってみたとたん、思いっきり左足がつってしまい(結構長時間)、嘘がつけない自分のからだに自分で唖然とした。
2012.11.5
・鶏の水炊き
・〆鍋焼きうどん
すっかり冬仕様の献立が続いております。週末出勤の風邪気味の夫の邪気を温かくして払い除けねばなりません。最近は地元の生協でも、地産地消の動きの影響か、蕪や大根の菜っ葉も切らずにちゃんとつけて売ってくれるので、新鮮なうちにざくざく刻んで鍋に投入。葉もの野菜を余計に買う必要が無く、助かっている。とにかく節約、節約。
花屋で最も安い、1ポット78円のパンジーの苗を購入した。今年はこの6種の組み合わせで、チューリップとの寄せ植えを計画する。寄せ植えや庭植えにおいては植物の量(ヴォリューム)をどうするかが重要なポイントとなる。最近はフリルやうさぎの形をした珍しいパンジー、ビオラが売り出されているが、1ポットが298円、398円もして大変高価なので、私は買わない。でも、新品種の中でどうしても欲しい〜とうなってしまうような美しい色合いのものがあれば、一株だけ買って、お気に入りの小さな鉢に単体で植え、身近に置いて上から下までなでまわすように毎日愛でるようにしている。今年はまだ「これは!」というものに出会っていない。出会えなければ出会えないで、そういう年もこれまでたまにあったし、特に問題なし。
2012.11.4
・ごはん
・豚汁
・じゃがいものグラタン&キムチ
・納豆
よく晴れた土曜日。文化の日。普段の洗濯のほかに大物シーツ類もじゃぶじゃぶと洗い、日中干してすっかり全部が乾いたので気分よし。
庭の植物も陽光を浴びて気持ちよさそうだった。実家からもらってきた縮れ葉のツワブキがもっと殖えないかな。他の植物たちがあまりに伸び伸びと勢いにまかせた振る舞いをしているので、このちょっと不健康かな、というくらいの葉の縮れ具合が、意外とよい庭のアクセントになっていると思うのよ。色も濃い緑だし、大人の魅力ってやつでございやすね。
今晩は夫が用事で出かけたので、ゆういちろうと二人で食事をした。好物のチーズたっぷりのグラタンを作ってあげたら大喜びだった。冷めても比較的おいしいので、残りは明日のお楽しみということで。大人の道をいく私としては、バターやクリーム系の食事は昔ほど欲しくなくなってきたが(といいますか、太るのやだと、つい目の敵にしてしまいがちだが)、これから成長期を迎える男の子としては、これだけ欲しがるのだから、きっと必要な栄養素の一つではなかろうかとも思う。
2012.11.3
・鴨南蛮そば
・串焼き
ひさびさに金曜恒例の関電前デモにでかけた。この前に行ったときは確か半袖だったのに、今晩はすこぶるさぶかった〜。この前あたりからすでに逮捕者が出たりと、少々物騒な雰囲気に一部分なってきたのだが、それでもお年寄り、白杖、車いすの方や、赤ちゃん幼児連れの家族も何組も見かけたし、今晩はなんとかわいらしい雑種の犬を抱っこした方もいた。子どもが傍に寄って犬の前脚をさすったりする光景に心が和んだ。
デモに参加する直前に中之島の蕎麦屋でさっと腹ごしらえをしたが、関電社員さんとおぼしきグループと隣り合わせになった。たばこをふかしながら、「うるさいやつらだなあ」とデモする人たちのことを批判していた。十人十色。
2012.11.2
・ごはん
・野菜のコンソメスープ
・ハンバーグ&オムレツ
・春菊とベビーリーフのサラダ
ご近所の方からいただいた野菊が今年も咲いた。菊の花は歳を重ねるごとに好きになっている。いただいたり買い求めたりこぼれ種か何かで知らぬ間に生えてきたりして、うちの庭でも少しずつ種類が増えている。
今晩は家族のリクエストに応えて、洋食にした。サッカー教室帰りのゆういちろうの食欲はとどまるところを知らず、大人をさしおいて一番最初にぺろりとたいらげたときには驚いた。すっかりお兄ちゃんになった。
2012.11.1
・海鮮ちゃんこ鍋
・〆うどん
夫が作ってくれた。魚介を入れる前に、しいたけと昆布でもだしをしっかりとったとのこと。とてもおいしいスープができあがり、最後の一滴まで堪能できた。昨晩の研究会後の懇親会でも、それはそれはおいしい魚料理をいただくことができ、2日連続で、ぼかあ、幸せだなあと思った。
2012.10.31
・ごはん
・鶏のクリームシチュー
10月は学会、研究会シーズンで何かと慌ただしい。明日は初めての会にお誘いいただき、しゃべることになっている。懇親会があり帰りが遅くなるので、明日の分までたっぷりとシチューを作った。具だくさんにしたので、ごはんと汁ものだけで簡単に。鍋の季節がやってきて、主婦としては大変助かり、うれしい限りである。
2012.10.29
・ごはん
・春雨のスープ
・バンバンジー
・八宝菜
・カニ玉
ひと月ほど前、かぶと虫の幼虫の入ったケースをゆすってみたら、あまりに密集していたので、2つに分配した。古い土を調べてみると、あずき豆大のふんのほうが土の量よりも多いぐらいだった。またそろそろ新しい土に入れ替えてやらないといけなくなっている。もしかしたらケースもまた一つ増えるかもしれない。来年もまた、同じ晩に一気に、さなぎから孵化するのか。数が数だけにそのXデーはきっと思い出に残るだろう。
今晩は中華料理を夫と協力して作った。大皿にどっかーんとそれぞれ盛った。結局、全部を食べきれなかった。それもまた中華っぽくていい。明日の朝か、お昼かにまわそう。
2012.10.28
・ごはん
・つくねのすまし汁
・つくねの網焼き
・トマトのサラダ
・納豆
裏庭で秋明菊が咲いた。もうすっかり秋である。やっぱり植物はいいなあ。嘘がないもの。夫がポルトガル出張より帰宅。たくさんのお土産をもらった。明日は、神奈川県立音楽堂で池成子先生の演奏を聴くため、家族で横浜へ。県立音楽堂の木のホールは好きなホールのひとつ。ひさびさの横浜だし、芸術の秋を楽しもう♪ 最低だな自分と、落ち込みすぎるのも、周囲に対する甘えのような気もしてきたし。
今晩は出張帰りの夫のために薄味の和風料理にするよう心掛けた。
2012.10.13
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重要なお知らせ
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10月20日に予定しておりました法と心理学会第13回大会のワークショップ企画「芸術と裁判における事実認定」は、やむなく中止とさせていただきました。ご登壇をご快諾いただいていた先生方をはじめ、本企画を楽しみにしてくださっていた学会員および非学会員のみなさまには深くお詫び申し上げます。期日直前に中止となってしまいましたことも、合わせてお詫び申し上げます。
詳細につきましては、学会の大会ホームページ
http://jslp.jp/taikai/jslp13.html
をご確認くださいますようお願い申し上げます。
2012年10月12日
法と心理学会 会員
「芸術と裁判における事実認定」企画者 後安 美紀
・ごはん
・豆腐とわかめの味噌汁
・鮭のムニエル
・昨日の残りの肉味噌(少々)
・なすとトマトのたまねぎドレッシングのお浸し
・キムチ
ありあわせの材料でちゃかちゃかと作った割には、意外とまとまりのある食事となった。こういうときはちょびっと主婦としての自信がわくのであった(なんにも料理を作ってなかったときと比べると雲泥の差というだけなのですが.....)。
サッカー教室からの帰りしな、ゆういちろうから学校の話をぽつぽつと聞いて、驚いた。先生の言うことに対して「それで?」と反抗的に言い返したり、やりなさいと言ったことに対して「やだね」と言って先生を泣かせたりするクラスメイトが何人かいるらしい。義務教育で生徒からそういう態度をとられたら、先生もたまったもんじゃない。ゆういちろうはぽつりと「勉強はうちでやったほうがいいような気がするよ」とまで言う始末。うーん、どうしたらいいんだろう。
2012.9.27
・ごはん
・じゃがいもと長ネギのスープ
・肉味噌豆腐
・スライストマト、たまねぎドレッシングで
・ゆず大根(漬物)
ひき肉は、経済的だし、おいしい。今日もまた『ひき肉ストックレシピ』の助けを借りた。豚ひき肉を中国の甘味噌(甜麺醤)で味付けした簡単なひと品である。
今年は大型の雑草がいろいろな場所に生えてきて、いったいどんな花が咲くのか楽しみにしていたら、クリーム色のかわいらしい花が咲いた。茎や葉っぱのインパクトに比べると、たいそう控え目な花姿である。
運動会の練習後、さらに放課後テニス教室で汗を流して帰ってきたゆういちろうは、なかなか宿題をする気が起こらず、自分でも気持ちを持て余していた。私が夕飯の準備を始めると、急に、「おかあさん! いいこと思い付いた。えんぴつに羽をつけたらいいんじゃない」といそいそとプチ工作をして、やおら勉強を始めた。自分で自分のモチベーションを即興操作できるお年頃になったのね。
コールリッジを即興芸人と呼んだターシャ・テューダーに敬意を表し、ゆういちろうには彼の言葉を贈ろう。「他人の花」として。
人生のしあわせは、ささいなことの積み重ねでできている――
小さな、すぐに忘れてしまうような、あたたかいキス、
ほほえみ、優しいまなざし、心からのほめ言葉、
そして数えきれない、ちょっとした楽しい考えや
うれしい気持ちといったものだ
サミュエル・テイラー・コールリッジ
2012.9.26
・ごはん
・トマトのポタージュスープ
・茹で鶏、たまねぎドレッシングで
・スライスきゅうり、ぎょうざのたれで
・ゆず大根(漬物)
フレッシュトマトを使ったスープは、おそらく今季最後かなあ。だいぶ風味が落ちてきた。次回からはトマトの水煮缶を使うことになると思う。そういえばきゅうりも風味が急に落ちた。最盛期は、塩すらもいらないくらい、生のままポリポリかじってもおいしかったのに、最近は、塩だけだと「ん??」となってしまう。ぼやけた味が嫌なので、結局マヨネーズやラー油の入ったぎょうざのたれでいただくことに。夏野菜さんたち、今までありがとう。また来年ね。
急に朝晩肌寒くなってきましたね。どうか風邪など召しませんよう。
2012.9.25
・ちゃんぽん
・きゅうりの塩麹漬
特に植えた覚えがないのに、勝手に庭に飛び込んできて芽を出し、きれいな花や実をつける植物たち。向かって一番右のコムラサキシキブなんて、白妙菊の合間から生えてきて、いつのまにか美しい寄せ植えのような状態に自分たちでなってくれるのだから、ありがたいことこのうえない。
ずっと昔から覚悟を決めて仕事をしてきている人たちに励まされ、じょじょに私もやるべきことの道筋が立ってきた。仕事のこと以外で、今言えることとすれば、覚悟を決めてスカートをはき続けるぜ!宣言かな。
今晩は夫がちゃんぽんを作ってくれた。おいしかった。ありがとう。
2012.9.24
・蛸のスパゲティ、トマトソース
・ほうれん草のガーリックバター炒め
・マッシュポテト
・きゅうりの塩麹漬
ごはんとみそ汁の夕飯にするつもりが、夕方、夫より、「絶対スパゲティにして」という電話が入り、急きょ予定変更した。自分でもよく思うが、最近なんて従順なんでしょう。
食堂から見える今の表庭の様子である。浜菊という花を植えた(写真向かって右下)。単にきれいだなあと思って先日買ったのだが、帰宅して調べてみると、なんとまあ、東北地方の浜辺を中心に咲いている花だそうで、震災からの復興のシンボルでもあるらしい。別名は、ニッポンデージー。
薄黄緑色の葉っぱを茂らせたレモングラスもあれば、写真では見えにくいかと思うが、その右隣で藤袴も旺盛に繁茂。向かって左端には、3.11直後に植えたしだれ猫柳の姿がある。
海辺のもの河原のもの、熱帯から来たもの、昔から日本にあるもの。自然界では絶対に見ることのできない組合せだが、庭ならばぎゅっとまとめて見ることができる。本来ならあまりにわざとらしい組合せでも、雑草園のなかでのびのび茂らせれば、そんなにあざとい感じはしないんじゃないかなあと思っている。植物をぼんやり眺めながら庭のことをあれこれ考える時間は本当にいい時間である。
2012.9.21
・昨日の残りのチキンカレー
・トマトと茹で卵のサラダ
サラダからマッシュルームが消えたくらいで、昨日とほぼ同じ献立。カレー自体は2日目である今晩のほうがおいしくなっていた。
木曜はゆういちろうのサッカー教室のある日で、日の入りが早くなってきたこともあり、散歩がてらひさびさに迎えに行った。帰りしな駅前のロータリーで、「今日は宿題が少なくてラッキーな日だよ、三日月を見るのが宿題。見て、今、ちょうど出てるよ〜」と空を指しておしえてくれた。しばし二人でうっとりと眺めた。
ふと気付いたが、今日は空を眺める日だったのかも。夕方いったん帰宅したとき、空に浮かんだうろこ雲とお隣さんの酔芙蓉の花とが見事な対比をなしていて、うわあきれいだなあと思ったのだった。携帯カメラに残そうとさっそく写真を撮ったが、空を写せば花は消え、花を写せば雲が消えるというジレンマに陥った。以下の2枚の写真を頭の中で合成してみて、どんなにきれいだったか想像してみてください(笑い)。
2012.9.20
・チキンカレー
・トマトと茹で卵とマッシュルームのサラダ
どう考えても周りにいる人たちに恵まれすぎていると思う今日このごろ。そんなこんなで明日は出かけるので、主婦のお助けメニューである、市販固形ルーを使ったお母さん風カレーを明日の分までたっぷり作った。
2ヵ月前にはポット苗のなかに小さく収まっていたコリウスの苗(写真上↑)が、2ヵ月たった現在では、大鉢の縁をすっかり隠すくらいにこんもり茂っている(写真下↓)。門扉まわりのいいアクセントとなり、花の少ないこの時期に重宝している。
コリウスは個人的な好みでいうと、花壇の縁に同じ種類のものを行列させるより、違うタイプの派手な色味の苗を一つずつ寄せ植えにしたほうが好きである。花壇に行列させたら、やたらくどいというか、けばけばしく感じてしまうのは、きっと私だけではないはず。
上のコリウスたちを買ったホームセンターに、最近行ってみると、ポットのまま売れ残った大量のコリウスが二束三文の値段で放出されていた。どんなに安くても買う気はしない、恨めしそうなひょろひょろな風情。きっと最後は捨てられるんだろうな。そうなる前に、何とかなっただろうに、もっと元気な頃に安売りするか、寄せ植えセットとして売り出すかすればよかったのにと、主婦の感覚としてはこういう状況を非常にもったいなく思ってしまった。
2012.9.19
・ごはん
・つくねすまし汁
・つくねの網焼き、柚子胡椒添え
・れんこんとにんじんのきんぴら
・スライストマト
・納豆
・しば漬け
「ひき肉ストックレシピ」に夢中。今晩は、鶏ひく肉でつくねを作り、網焼きとすまし汁に展開して食べた。一石二鳥。つくねの汁ものをおいしくいただいたせいで、日中は暑い暑いといいながら、実はもうすぐ鍋の季節なんじゃないかと錯覚した。
2012.9.18
・ごはん
・じゃがいもとたまねぎの味噌汁
・さわらの照り焼き
・四角豆ときゅうりと三つ葉のサラダ
・キムチ
最近、近所の生協の野菜売り場が地産地消を目指してなのか、奈良県産の野菜をフロアの真ん中でどーんと大大的に売り出している。四角豆なる不思議な形の野菜を見つけ、さっそく試してみた。いんげん豆の要領で調理したらいいと説明されていたが、いんげん豆よりも皮がやわらかくて甘みがあっておいしいかも! てっきり「大和特産品」かと思ったら、ここによるともともとは沖縄で生産されていたものらしい。別名うりずん。そういえば那覇のおいしい居酒屋さんの名前も「うりずん」だった。急に沖縄に行きたくなった。
ここのところ玄関には、白のみずひきをどっさりと(でもどこまでも軽く)活けている。紅白それぞれのみずひきを家の西側の角に植えているが、特に世話をしなくても毎年元気よく芽吹く、安定感のある植物である。こぼれ種でどんどん殖えるタイプ。これからもよろしくね。
2012.9.17
・スパゲティ・カルボナーラ
・蓮根のスープ、しょうが風味
・鶏とトマトとベビーリーフのサラダ、たまねぎドレッシングで
・いんげんの塩ゆで
・卵焼き(お弁当用の残り)
去年の晩秋、10株ほど植えたシオンの苗が雑草の中でなんとか生き抜き、無事に花を咲かせた。野の花の爽やかでけなげな風情に心が和んだ。今年の夏は、裸族とかまでいかないが、家の中では裸の大将並の格好をして過ごすことが多かった。まだまだ暑さが続いているし、ホントこうなったらもうお外でも、るるる〜と「野に咲く花のように」を歌いながらお散歩しようかな。「お花さんたち、ありがとね。身近にいてくれて本当にうれしいよ。」って気分でね。
今晩はご飯を炊くつもりが、夫がカルボナーラ作って〜と材料を買って帰ってきた。いつものように、健康を考えて「ダメ!」みたいなことを言ってはいけない気迫のこもったお願いのされ方につい圧倒され、予定変更して急きょスパゲティを茹でた。風邪気味なのでしょうがの風味を効かせたスープも作った。今、倒れられたらえらいことになるので、どうか悪化せず早く治ってね。
2012.9.13
・ごはん
・人参と塩そぼろのスープ
・塩そぼろ納豆
・ラザニア風じゃがいものグラタン(昨日の残り、少々)
・昆布だいこん(漬物)
『ひき肉ストックレシピ』のなかの鶏ひき肉を使った塩そぼろなるものを作ってみた。青梗菜の代わりに人参を入れたスープは家族に大好評。一方、納豆に混ぜるというレシピは不評だった。ゆういちろうは「失礼やけど、僕は納豆に混ぜたくない」と最初から拒否。(←なぜか彼は何かを拒否するとき親に対しても不思議な敬語を使う。)そして確かに、納豆なしで普通にそぼろごはんにしたほうが断然おいしく感じられた。
今晩はもう寝よう。そして明日の朝すっきりした頭で仕事の続きをしよう。「24時間働けますか?」なんて罪作りなコピーが昔あったが、当時それを本当に真に受けていた人はどれくらいいたんだろう。
2012.9.12
・ごはん
・トマトのポタージュスープ
・ラザニア風じゃがいものグラタン
・豆腐と刻みきゅうりだれ
・昆布だいこん(漬物)
完熟トマトがたっぷり届いたので、いつものスープにした。日曜に作ったミートソースの余りを冷凍しようか冷蔵保存して早いうちに使いきろうかしばし悩んだが、早目に使い切りにすることにし、こってり系だなあと思いつつ、本日のメインは、じゃがいもをラザニアに見立てたグラタンにしてみた。昨日の豆腐のサラダがおいしかったので、今日は試しにトマトを除いて作ってみたところ十分においしかった。豆腐ときゅうりのたれの組み合わせが「みそ」だということだ。
白い彼岸花、好きだなあ。毎年少しずつ球根を植えていって、いつかは群生するようにさせたいなあ。今季初のりんご、津軽を分けてもらった。玄関から部屋に入ってすぐ目にする棚の上に置いた。防災用のランタンとりんごとの絶妙なコラボ。部屋に入って、最初に果物の色を目にしたら、なんとなくいい気分になるでしょう?
2012.9.11
・ごはん
・じゃがいもとたまねぎの味噌汁
・たことれんこんの炒め物
・豆腐とトマトのサラダ、刻みきゅうりだれ
今晩は口の中がさっぱりするような献立にした。乳歯から大人の歯の生え換わりの最終フェーズにあるゆういちろうには、たことれんこんが堪えるようで、歯が痛いようと言いながら食べていた。夫も顎が痛いようと肩を持つので、柔らかいものばかり食べていてはダメ、何事もめんどくさがらず、がしがししっかり噛んで食感を楽しみなさい、そうすれば自然と歯は抜ける、と、スパルタの女と化した「強い母親ぶり」を見せつけた。
玄関先では萩の花(江戸絞り)が見頃を迎えている。食堂前は、白彼岸花が咲き始めた。そっかもうすぐお彼岸なんだなあ。すっかり初秋。
2012.9.10
・昨日の残りのミネストローネ
・ミートソース・フェットチーネ
・ぶりのソテー、レモンソース
・ルコラとトマトときゅうりのサラダ
ちょっと贅沢すぎだと思ったが、週末だから特別ということで、夫のリクエストのままに作った献立。テレビのイタリア特集で、ボローニャ地方の本格ミートソースはスパゲティではなくソースの絡まりやすいフェットチーネなる(きしめんのような)麺でいただくものだということを知ったばかりの我々は、早くも試してみたくなったのであった。結果、ミートソースは断然フェットチーネね、と、大変大真面目な顔して、バブル期の(ば)カップルのような会話を食卓で交わすことになった。
あと今日は、カブトムシの成虫がすべて寿命を迎えたため、中の土を点検して新しく生まれた幼虫を大きさ別に二つのケースに仕分けをして、冬越しの準備を整えた。>実働部隊は父と子。私には素敵な証拠写真とともに詳細な口頭報告があがってきた(笑い)。
自慢になるから詳しいことは書かないが、先週は、健康的なおいしいごはんを夜も昼もごちそうになる機会があって、「ぼかあ、幸せだなあ」という気分になった。おいしくて、なおかつ体によいものを、毎日続けてちゃんと作れるようになりたいなあ。そのためには、自分がやっぱりしっかりしなくてはね。テレビにすぐ影響される(流される)癖をまずは何とかしようっと。
2012.9.9
・ごはん
・中華風コーンクリームスープ
・茹で鶏のたまねぎごま油ソース
・卵焼き
鶏むね肉の茹で汁をベースにしたスープには人参と大根を刻んで入れ、鶏肉の下にはトマトをしいて、野菜を多目にとれるよう工夫した。以上!
2012.9.5
・ごはん
・しじみの味噌汁
・たこときゅうりのコチジャン炒め
・ほうれん草の胡麻和え
・マッシュルームと春菊のサラダ
・長芋の梅酢漬け
生活クラブのカタログに載っていた、たことオクラのコチジャン炒めをオクラがなかったので代わりにきゅうりで作ってみたところ、そこはかとなく失敗。まずい、とかそんなんじゃないのだけど、ん?という感じ。ゆういちろうからは普通に酢にしてくれとお達しが出た。酢にしてくれというのは、いつもの、たこときゅうりとわかめの酢の物のこと。はーい、了解しやした。
明日から給食が始まる。長い間お昼ご飯もそれなりに作ってきたが、今日がひとまず最後。インスタントラーメンが食べたいというゆういちろうのリクエストをあっさり蹴って、残りご飯で簡単おじやを作った。インスタントラーメン率はひとりでいるときは結構高いのだが、子どもが食べたいというときは、まるで意地悪をしているかのように、意地でも食べさせたくなくなるのは、なんでなんでしょうね(笑い)。
インスタント熱がさめやらぬゆういちろうから、さらに夜については、ピザーラのピザにしてくれと懇願されたが、これまた作り手権限で拒否して、ごはんとみそ汁で構成した。テンション下がるとか何とか、憎まれ口をきいていたが、昨日、あんなに高カロリーなものを食べて、その翌日にインスタントラーメンと宅配ピザを食べたら、やっぱりダメでしょう。
2012.9.4
・白ワイン
・スパゲティ・ペスカトーレ
・キムチ、じゃがいものグラタン添え
・いんげんとマッシュルームと春菊のサラダ
ペスカトーレが食べたいという夫と、キムチと一緒にじゃがいものグラタンが食べたいという私との間でしばし意見のやりとりがあったが、結局どちらも折れずに、それぞれが自分の食べたいものを作り、全部合わせて食べた。(我を通せば太るぞ〜ということ)
夏休みのあいだ中、ずーっと一緒にいたゆういちろうが本日元気に登校していった。この日を指折り数えて待ち望んでいたはずが、いざ来てみると、ぽっかり空の巣っぽくなっていて、自分でも驚いた。私がゆういちろうに執着して、子離れできていないってことかなあ。赤ちゃんの頃からの写真をしばし眺めて、大きくなったなあとしみじみとした感慨にしばし浸った。
3歳の頃の写真2枚と、一番下は、今年の初詣の時の写真。なにやら並んでぽつぽつと話し込んでいる模様である。いつかそのうち親と一緒に歩くのを嫌がるようになるのかなあ.....。
2012.9.3
・白ワイン
・皿うどん(細麺)
・えびちり
夫が作ってくれた。ありがとう! 皿うどん(細麺)には食べる時にウスターソースをほんの少しかけるとぐんとおいしくなるということは、結婚するまで全く知らなかった。生活の知恵。
明日から2学期が始まる。上履きと体育館シューズを新調し、袋も洗濯してアイロンをかけた。就学前準備にパニックに陥っていたとき、従妹のRちゃんに泣きついて作ってもらった刺しゅう入りの袋は、ほのぼのかわいくて、親子ともどもとても気に入っている。
庭は、バラやホトトギスも咲きはじめ、秋めいてきた。実りの秋にしたいなあ。
2012.9.2
・サラダ寿司
・大根のお吸い物
・〆つばき茶
母からおしえてもらった鮭ときゅうりさえあれば即席でできる通称「サラダ寿司」を作った。みんなの大好物。さっぱりと。食後は、コーヒーをきらしていたので、長崎・五島で買い求めた椿のお茶(ティーパック)をいれてみた。紅茶のような風味があっておいしかった。そっか、茶の木自体、ツバキ科ツバキ属なのだから、椿の葉も十分お茶になるのね。
汗だくになりながら夕方土手の草刈りをした。長袖長ズボンの上に虫よけスプレーをしっかり施し、完全防備でのぞんだはずが、気づけば何か所も耳だけ蚊にかまれていた。掻きにくいだけに、かゆい〜。耳なし芳一みたい。
2012.9.1
・ごはん
・豆腐とわかめの赤だし
・豚のしょうが焼き
・茶碗蒸し
・トマトときゅうりのサラダ
恒例の金曜の関電前のデモに参加すべく、いつものように待ち合わせも兼ねて大阪・中之島のグラフでお茶をして時間が来るまで待機してしたが、急な雨、どしゃぶり。警報も出るわ、雷も来るわで、おんも怖いね〜とゆういちろうと言い合い、あえなく撤退した。これでいいのである。とにかく、無理しない、無理しない。
で、7時過ぎには帰宅したので、普通にごはんを作りました。茶碗蒸しは卵液だけで作るシンプルなもの。だしの味を楽しむための食事用和風プリン。冷やしてもきっとおいしいと思う。
それにしても今、私は、世の中の動きに対して言いたいこと山盛りで、頭の中は盛り上がりすぎなのだが、かといってどこで誰に向かってどういうふうに言うべきかなど、全然わからない。頭がぷ=、というかぱ〜な状態。せっせと料理を作っていると、不思議と気持ちが落ち着くということを発見してから、家事に対する意欲がわいた。
ちなみに食欲のあまり出ない朝は、きれいな色の食卓となるよう意識して、気分を上げるようにしている。朝のこの段階でつまづくと、一日暗い気分で過ごすことになりかねず、心して気分を上げる。気持ちよく過ごすための、不断の努力をこつこつと。
そして、みなさん、不断の努力の積み重ねが夏休みの自由研究にも活かされましたです〜。炎天下のもとで何度も親子喧嘩をしながら測ったデータがついに陽の目を見た。昨日ゆういちろうは、父親に作ってもらったエクセルシートを前にして、記録ノートとにらめっこしながら、大変根気よく一つ一つ値を手入力していった。きれいなカーブを描くグラフが得られて、感激した。これで光電池を積んだソーラーカーが夜は動かず、朝からフルスピードで動くのはなぜかという、本人の抱いた疑問に一つの答えが出たね!
ポスターにまとめるときも何度も悶着があったが(=ここで適当にいい加減なことを書いたら、データ自体もいい加減だと疑われても仕方ないんだぞ。あんなに汗と涙のたっぷり入ったデータを無駄にしていいの!と、職業柄なのか、学生さんを叱るときのようないわゆるマジギレモードに、つい私も入ってしまい、たかが子どもの自由研究ではないかと済ますことのできない、自分の興奮ぶりに自分で呆れた)、なんだかんだといって出来上がったときの達成感といったらなかった。ゆういちろうとハイタッチして完成を祝福した。
2012.8.31
・ごはん
・たまねぎのコンソメスープ
・そぼろとねぎのチヂミ風お焼き
・ピーマンのマリネ
・焼きなす
・塩茹でいんげん
チヂミ風お焼きは、大庭英子さんの『ひき肉ストックレシピ』の中の、韓国そぼろをアレンジした一品である。一昨日は、韓国そぼろを使ってじゃがいもの煮物を作り、今晩は雰囲気を変えてレシピ通りにお焼きにしてみた。どちらもおいしかった! 大庭英子さんの料理は気取ったところが全然なくて好き。
そして、今晩もたまねぎを料理にたっぷり使った。何を隠そう(全然隠してなんてないが)、実家の畑で採れたたまねぎを段ボール箱二つ分送ってもらっているのだった。日持ちするとはいえ、暑気払いにもなるんじゃないかと思い、せっせと食べている。そのおかげか今年は夏バテなし。
2012.8.30
・ごはん
・長ねぎとわかめの味噌汁
・鶏の塩焼き、たまねぎドレッシング
・納豆
・きゅうりの塩麹和え
・じゃがいものそぼろ煮(昨日の残り、少々)
普段の朝食がご飯に味噌汁の組み合わせのため、夜は違うタイプの汁ものにすることが多いが、今晩は久々に夜も味噌汁を作った。たまねぎドレッシングは万能タイプで今晩で3日目。初日は焼いた魚にかけ、2日目は豆腐とトマトのサラダドレッシングにし、3日目の今日は、網焼きした鶏にかけた。
昼間、少しの間だけど、珍しくしとしととした雨が降り、秋を感じた。やっぱりどしゃぶりゲリラ豪雨(スコール?)に対して、今のところ私はまだ風情を感じることができないのだなと思った。あとは蚊がいなくなってくれれば.....。いろいろと庭いじりしたくなってきた今日この頃である。
2012.8.29
昨晩夫が作ってくれたハンバーグがことのほかおいしかったので、記録に残しておく。ポイントは、牛ひき肉ではなく、そこにちょっと合びき肉も混ぜて、牛と豚の比率が9:1くらいになる肉を使用したことだろうか。牛肉100%、もしくは合びき肉(牛70%豚30%)100%のものよりもずっとおいしかった。
あとは、ハンバーグソースの配合だろうか。フライパンに残った肉汁に、ケチャップ、酒、しょうゆ、ウスターソース、バター、塩、胡椒を加えて煮詰めたもの。この組合せを最初に思い付いた人は本当にえらい! ハンバーグソースに関しては、赤ワインとか混ぜずに、「日本のお母さん風」にしたほうが個人的には断然好み。
さらに最近発見したことといえば、トマトの冷製ポタージュスープの配合。いつもはたまねぎ1個とトマト1キロを使って作っていたが、ついうっかりして生のトマト皆無、トマトの水煮缶(400グラム)しかない、でもどうしてもトマトスープが飲みたい!というとき、かさを増やすのと色味を損ねない条件を考えて、人参1本と山芋1/2本を加えてみたところ、これが予想外に大ヒットだった。しっかりとトマトの味がするばかりか、人参による甘みと、山芋によるとろみが加わって、むしろこっちのほうがいいということになった。
暑くて食欲がないときでも、このスープさえ飲めばひとまず栄養はとれそうだし、熱々でもおいしいので、水煮缶を使えば季節を問わず、食卓に出せそう。まるでいうことなし。我が家の永遠系のレシピの一つに加わった。
さて、今晩は何にしようかなあ。なんだかちょっぴり呆けている。昨日、ツキデ工務店さん(新しい設計士さんも!)とその未来のお施主さんによる「超本気」の「おうち見学会」があった。 我が家は今、久々に瞬間風速的にぴかぴかなので、台所をあまり汚したく(使いたく)ないのよねと、本末転倒なことを考えている。
2012.8.27
仕事で必要な資料を懸命に探した日だった。探し物にあてられた時間が実質的な研究(=分析)時間より長いとはいかがなものかと自分にイライラしっぱなし。とはいえ今日中に見つかってほっとした。明日は朝いちから取り掛かることができるぜよ。待ってろよ、データたち。
思い返せば、「ちゃんと日頃から整理整頓しなさい。なんでいつも要るときに物がないの! 全くの時間の無駄だと思わない? キィーー!!」と、ゆういちろうにがみがみ怒るポイントもだいたい同じようなところで、似なくていいところが似てしまうのだなあというか、親の背中は見せたくないことまでちゃんと見られているというか。
そういえばこんなことも。しばらく前、ゆういちろうがあまりに朝の準備に時間がかかったとき、同じように朝ぐずり気味の私ですら呆れるほどのぐずぐず度合いだったので、ここは親としてびしっと叱るべしと思って、なにぐずぐずしているの!!と雷を落とすつもりで「なにのびのびしているの!!」と大声で(結果的には)褒めてしまったこともあったなあ。やたらポジティブな怒鳴り声だと、家族のあいだでは伝説になった出来事だった。
自分に「超」都合よく解釈して、ときどき変な言い回しをしてしまうのも、ゆういちろうに伝染してしまっていると思う。すまぬ。ゆるせ。
深夜に失せ物見つかり、妙なテンションの日記だけど、夕食とは何の関係もないですが、もう寝ます。おやすみなさーい。
2012.8.23
今日も暑かったですね。日差しが「刺し込む」という字を宛てたくなるほどでした。先日、暑いなあと思って、自宅@奈良の外気温をみてみたら39度もあって、それ以来気温を見るのを止めております(笑い)。みなさん、お変わりありませんか。
最近、ひとつものを知りました。「ドヤ顔」という言葉の意味です。これまでずっと、どやしつけるような憤怒の表情のことを指すのかと思っていて、例えば夫の前では「人様の前ではお願いだからドヤ顔しないでね」とか、冗談で「私、ついうっかりお店の人にドヤ顔で質問しそうだから、冷静なあなたが代わりに聞いてみてよ」などというような意味で使っておりました。
でもな〜んか微妙に噛み合わない感じがしていて、ふと思い立ち、インターネットで調べてみたら、ドヤ顔とはどやしつける時の顔ではなく、ど〜や、おれすごいだろ、というような「したり顔」に近い意味で使われる言葉だそうですね。ほんと、人前でしたり顔でその言葉を誤って使わなくてよかったわ〜と思いました。あぶないあぶない。
他にも流行語でいえば、以前流行った「森ガール」という言葉も全然違う意味(=森の中で草食系男子を襲って食らいつく肉食系女子という意)で受け取っていて、恥ずかしい思いをしたことがあるんですよね。やはり、大人としては、「受け」を狙うのではなく、流行語は基本的には使わないにこしたことはないと、毅然とした態度で世間と対峙すべきと考えています!!
今晩は豆腐とわかめの味噌汁とごはんに水餃子をポン酢でいただきました。これにおいしい漬物でも添えればしみじみ度がぐっと上がるのでしょうが、残念ながら自分で漬物をつける習慣がなく、パックものを切らしてしまえば食卓にのぼることはないのでした。祖母の作ったきゅうりのぬか漬けがまた食べたいなあと無いものねだりをしてしまう今日この頃。でも、だめなんですよね。自分が作らなければ!という気にならない限り、結局のところ、食文化に関しては先がないというか、話にならないというか。
2012.8.21
子どもの夏休みの宿題の追い込みが始まった。JAの書道展覧会への応募作品を始業式に持参するというのも、その一つに入っていて、今朝は、4年生の課題である「水車」を書いた。というか無理矢理書かせたのが正しい表現かも。お手本どおりに書くよう「指導」すべきかどうか、親として悩むところだが、葛藤の話し合いの末(その間、何度かお互いの怒声響き渡る)、味のある作品を提出することに決まった。
(お母さんだって、締め切りに遅れたり、人に手伝ってもらったりしているくせに、なんでボクにはそんなに怒るの? 怒る資格なんてないよ、というのがゆういちろうの言い分。あなたの自由研究の9時12時15時18時と毎日4回ある地味なデータ計測2種類分は、結局誰が忘れずにやっていると思ってんの?というのが私の言い分。はい、疲れましたね。)
夕方になって暑さがやわらぐと、いつの間にか地味に仲直りして、一緒にカレーを作ったりした。今晩は肉の気分ではなく、蛸のたっぷり入ったシーフードカレーにした。
2012.8.20
昨晩未明に、考えるだにおそろしく締め切りを破ってしまっていた原稿に一区切りをつけた。今日のお昼は、ちょっとしたお祝いとして、養殖ものの鱧を湯引きして出した。チューブに入った練り梅とバジルソースで簡単に味を付けた。いただいた葡萄と一緒に食卓に並べると、あんなに暑さを憎んでいた夏が名残り惜しく感じられるから、あら不思議。もう二度と味わえなくなるかもしれないと、おセンチなことを思ってしまう。これで今日夕焼けなどが拝めると、もう完璧だ。
ひさしぶりにホームセンターに買物に行くと、水草がひとつ百円で売られていた。店でディスプレイされているように、水槽を頭上に置いて光を入れて、下から眺めるときれいだなあと思うのだが、実際にそれを自宅でやりたいかというと、全くそんなことはない。水が自分の上にあるのはものすごく落ち着かないように思う。
関西では水の被害が相次いでいる。奈良に引っ越してくる前は、京都の宇治に住んでいた。私たちがまだ宇治に住んでいると思い違いをした知人が心配になって夫に連絡してくださったようだが、テレビで日常見慣れていたところが水浸しになっている様子を見て、私もぽかんと茫然としてしまった。今も地盤が緩んでいるだろうから、豪雨があるたびごとに、被害が大きくなりませんようにと祈っている。
2012.8.19
8月5日〜8日は長崎・五島列島に、9日〜14日は岡山・高梁の実家に行ってきた。意識してそうした訳ではなかったが、石の写真を多く撮っていた。
今回の五島旅行では、遣唐使と空海について考える旅でもあった。五島・福江島の明星院では天竺仏と伝えられる仏像(虚空蔵菩薩)が代々大事に保存されていることを初めて知った。ちょうど来年6月が、100年に一度の御開帳の時にあたるそうだ。代によっては一度も直接的に目で拝むことができない仏像を1000年以上も絶えずお守りくださったことに敬意を覚えた。
上から時計回りに、ナツメ、オクラ、百日草。祖父は庭の植物に関しては中国趣味を持っており、奈良のうちにも、ナツメやエンジュを植えるべしと言われた。律儀に言いつけを守って、裏庭に40センチほどのエンジュの苗を植えたところ、今は1メートル近くに育っている。
今年の夏は、母曰く、ご近所で百日草ブームだったみたい。種をいただいたりしたらしい。至るところで見かけたぞ。私にとってはなんだか懐かしい光景でうれしかった。あとは、タチアオイ、グラジオラス、おしろい花、鳳仙花など、子どもの頃に見た夏の花風景が復活してくれたらなあ。
田舎にはいわゆる「公園」とよばれるような場所はなく、その代わり、公立の校庭、園庭が開放されていて、休みの日はそこで遊べる。私の通った幼稚園も健在。ゆういちろうと姪っ子甥っ子たちを連れて、しばし遊んだ。普通は大人になって子どもの頃に遊んだ場所に行くと、こんなに小さかったっけ?となりそうなところだが、都会の保育園を見慣れたせいで、こんな広いところで遊んでいたのかと別の意味で感慨深く思った。
個人的な一大イベントとして挙げられるのは、この夏、初めて高校の同窓会に出席したことであった。20年ぶりに再会した同級生も多く、うれし恥ずかしのひとときだった。先生方のほうがむしろお変わりなく、私たち生徒のほうが18歳から40歳近くになるまでのあいだに何か劇的に変わるみたいで、一瞬誰か分からない人もいた。一方で昔のまんま全然変わらない友人も。いろいろと不思議。
見た目はともあれ、気分は娘時代にすぐさまワープ。すっかり「女子」に戻った。そうでした、昔は宿題を忘れたら、男子はげんこつを入れられ、女子は大目に見られて、そっと頭に手を置かれていた(叩くふり)のだった。今のご時世、そんなことしたら、つかまってしまうと先生もおっしゃっていた(笑い)。でも、やんちゃをしてすみませんでしたと、みんながそれぞれ怒られた先生のもとに集まってくるのだから、それくらいのほうが思い出深くていいのではとも思う。結局は、やっぱり、信頼関係なのかなあ。あっと言う間におひらきに。次に開かれたときも、ぜひまた行きたいと思った、楽しくて懐かしい時間だった。
今晩は、ごはんと焼き魚の他は、夏野菜を焼いたり、ゆでたり、生のままだったり、たっぷりとろうと思う。
2012.8.15
今朝、目覚めたところ、夫から開口一番、「あんた、どんな悪いことしたの?」と聞かれ、一瞬、どきっ、もとい、きょとんとしてしまった。聞くところによると、私は朝がた、「これは私の責任です。本当に申し訳ありませんでした」と大きな声(寝言)で、すまなさそうに誰かに向かって弁明していたそうなのだ。嫌だなあ、夢の中まで、謝りっぱなしの人生だなんて。夢のことは全く記憶にないだけに、これは相当抑圧されているな(笑い)。
あ、あとついで言えば、「あんたみたいな人が、他にもいたんだね」と知らせてくれたのが、yahoo の悩み相談のある投書(ここ)だった。ああ、これは私も自分で自分に思い当たる節が大あり。本当に聞きたいことの前に、長々延々と、というのはね、よくやってしまうのだった。反省。
今晩は、金曜だというのに、デモには行かなかった。だって原稿の締め切りが本当にたてこんでいて、気持ち的にそれどころではないのだもん。無理しないペースで参加することにしたのだから、これでいいのである。その代わり、これは長期戦だから、行けるときにはしつこく細く長く切れずに行きまっせ。
デモに行かなかったことで、余った力は、原稿以外には食事作りに活かされた。つい、あれやこれやとたくさんの野菜メインの料理を作ってしまった。どーんと食卓にのっけて、あまったら明日の休日の朝にまわすから、無理せずに好きなだけ食べてねというスタイルの夕飯にした。
暑いけど、エアコンの風にひどくあたっていないせいか、ここ数年は、夏でも元気といえば元気なのだった。普通に食欲があるもの。昔は冷え症で悩まされたもの。きんきんに冷えた冷房対策のため、夏でも長袖のシャツを着て、薄手のカーディガンかジャケット必携で、外出していたからなあ。今にしても思えば、本当にそちらのほうが異常だったような気がする。
2012.8.3
私の原稿がはかどらないのは、私の頭が悪いんじゃなくて、暑いのがダメなんだよね、そうだ、吉野の天川村に行きましょうと、相成り、関西の軽井沢とも言われる彼の地に2泊3日で「避暑」目的のキャンプに行って参りました。川の水がとてもきれいで冷たい。星もたくさん見えた。そして何よりも涼しかった〜〜。というより、朝晩は寒かった。長袖パーカを忘れたのが悔やまれるくらい、息が白くなるほど冷え込み、寝袋にくるまって暖をとった。昼間は半袖で全然平気だが、洞川温泉付近にある面不動鍾乳洞に入ると、冷蔵庫の中にいるかのような感覚に見舞われた(聞くところによると気温8度)。奈良は広いんだなあ。下界の暑さは何なんでしょう。
あろうことかついうっかりして準備した野菜を家に置き忘れてしまい(すべてこの暑さが悪いのである)、今晩は、冷蔵庫に残されたたくさんの野菜を採ってビタミン補給した。なんだかからだが野菜を求めている〜〜という状態で、それはそれで面白かった。
明日から仕事がんばります♪
2012.8.1
子どもはなんで朝からテンション高いんでしょうか。夏休みが始まり、学校のプールがない今日は、エネルギーのすべてがこちらに向けられてきます。小学校の先生の日頃のご苦労たるや、いかにかと。
私のほうも火曜の非常勤講師の仕事が夏休みを迎え、久々にのんびりした火曜日で、気づけばしなしなに葉っぱを垂れ下げていたサンシュユの大鉢に慌てて水遣りをしたりしました。午前中なのにもう汗だくに。洗濯はまとめてすべく、シャワーを浴びている間に、脱いだ服もろとも入れて洗濯機をまわしました。で、案の定、イレギュラーなことをした代償として、すっかりそのことを忘れてしまい、午後1時過ぎに外に干すという体たらく。夕方までに乾くといいですが.....。
今日は生活クラブから牛肉の薄切りが届いたので、ごぼうと人参に巻いて、こてこてではなく、ほんのりと甘辛く焼こうかと思います。あとは、暑気払いになるのかどうか分からないけど、自宅にいる強みを生かして、玉ねぎを長時間煮込んだスープを作ろうかと。オニオングラタンスープのチーズとかパンとかのグラタン部分を外した、たまねぎだけの味が楽しめるようなスープを作りたいなあ。ほんのりスイートな食卓で夏場を乗り切りたい。あ、もちろん、おつまみはよく冷やしたきゅうりとトマトをスライスで。今朝、水遣りをしていると、ご近所さんから庭で採れたもぎたてトマトをたくさんいただいたのだった。ラッキー。
理想的かつ希望的観測を述べれば、これから夕飯の仕込みを済ませ、玉ねぎを煮込んでいる間に、仕事のほうも素晴らしくぐんとはかどる、というのが今日の私の段どりなのね。強く念じれば、かなうと信じて、がんばります。
2012.7.24
昨日400人と書いたのは間違いで、ちゃんとチェックしてみたら334人分の小レポートの採点を終わらせました。偉いぜ、自分!! 暑さで頭がいかれていたのか、途中意味飽和して意識が朦朧としてきたのか、本当の理由はわからないのですが、なんで大量のレポートを読んでいると脳が酔っぱらっちゃった感じに見舞われるのでしょうねえ?
夏ばて防止に精をつけようとうなぎのかば焼きを食べたかったのは山々だったが、価格が高騰しているので諦め、冷凍庫のなかにある「これいつの?」という秋刀魚のフィレを解凍して、かば焼きにした。かば焼きにすれば、どれも似たようなものだ。これでいいのだ。
いつもの野菜炒めの味付けの、塩と胡椒の代わりに、酒で伸ばした塩麹を入れてみたところ、初めてゆういちろうから「あ、これおいしい♪」と褒めてもらえた。野菜炒めそのものが嫌いかと思っていたが、なんだ、味付けの問題だったのね。発酵系のこくのある味が彼の好みみたい。
2012.7.23
木曜晩には原稿を一通り書き上げ、金曜はたまりにたまった家事を片づけデモに行き、昨日は完全オフにしてからだを休めたら、すっかり体力気力ともに充電された。単純で素晴らしい♪
今日は400人分の小レポートの採点を一気に済ませたい気分山盛り。そして、梅雨入りでタイミングを逸してしまった暑苦しさ満点のウールのソファカバーを今こそ洗濯し、木綿のキルトへ交換して、窓辺のソファ周りの雰囲気を一新する予定。庭を歩くと、わさわさと茂ったミントの葉っぱと擦れていい匂いがするし、窓を通じて家の中からはかすかなお香の匂いがするし、私、本当に幸せだわ。最近のお気に入りは、新薬師寺の「瑠璃光」というお線香の香り。心が和みます。
今晩は夫が天ぷらを揚げてくれるらしい。青紫蘇の天ぷらをたっぷりお願いします。いくら食べてもお腹に溜まらない、スナック菓子みたいなあの天ぷら。ゆういちろうと私の大好物なので、いつも取り合いになりそうになり、大人の余裕のある振りを見せつけ、ほとんど彼にあげていたが、今日は私も思う存分食べたいのです。
2012.7.22
実家の畑から届いたきゅうり(スライスして塩)となす(焼いて胡麻醤油)を、おいしい〜♪とひたすら食べている今日この頃です。
肌が焦げるんじゃないかと思われる熱線が届いたかと思えば、急にどしゃぶりの雨が降ったりと、ここのところややこしい天気ですね。お元気でお過ごしでしょうか。私は40年近く生きてきて、「たぶんあれは熱中症?」なるものに初めてかかりました。
それは先の火曜のこと(また病気自慢です)。
かんかん照り。用事を済ませ、駅前から徒歩20分かけて自宅まで歩いて帰ってから後がタイヘンでした。あまりに暑かったのでチェックしてみたところ、奈良の自宅周りの外気温は37度。午後3時ごろ。ちなみに家の中は32度でした。エアコンなしで、外気温よりマイナス5度をキープするのはOMソーラの力? それとも、屋根、庇、壁とかで守られて、家の中は必然的に陰になるから、家とはそういうもの? その辺は現段階では比較対照できないのでよくわかりません。
外よりはずいぶんましで涼しいけど、それでも家の中が火照っている感じがしたので、いつもは使わないエアコン2台をフル稼働させました。洋服もべちゃべちゃになるほど滝のような汗をかいたので、水シャワーを浴び.....、それでも何か様子が変。
水浴びしても一向に冷えた感じはせず、午後3時をとうに過ぎても全然食欲がわかず、でも、お腹がすいて気分悪いのか、吐き気で食べる気がしないのか分からない嫌な感じ。軽い頭痛と尋常ではないからだのだるさ。ふくろはぎの違和感(足がつりそうな感じ)。意識もうろうとするなか、ベッドに横になりました。ゆういちろうが学校から帰宅し、その後、何人かお友達が遊びにきて、請われるままに冷たいお茶を出し(確かおかわりも入れて2回)、でも何と言うか意識はふらふらなまま。私このまま意識をなくしたら死ぬんじゃないかと思いながら、懸命に起きようとしても、ベッドから起き上がれず、電話のベルでびっくりして起きたら何と6時半を過ぎていました。お友達のお母さんからでした。息子がまだ帰らないけど、そちらにいますかと。ああ、すいません、ああ、いました。○○くん、もう遅いからおかえりなさい、と言って、うちに帰るよう促しました。少しずつ意識が戻っていくなかで、ぼちぼちと夕飯を作っていったら、9時前頃までかかってしまったという散々な日だったのでした。備忘録まで。
13、20日は恒例の金曜デモ(大阪、関電本社前での反原発デモ)に出かけました。ゆういちろうを連れて、奈良から近鉄電車等を乗り継いで大阪の中心部まで、ちょっとした旅です。行き帰りのときよく歌う私たちのテーマ曲は、NHKの幼児向け番組で覚えたうなりやベベンの『平家物語』。かんぺきに空で唱えまっせ。
祗園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず
唯春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ
偏に風の前の塵に同じ
ゆういちろうと私でかもしだす女座頭市風情の雰囲気も好きなんだけどね。大勢のちびっこ引き連れてこの歌でデモしたら、それはそれで結構インパクトあると思う。(天下のNHKで素敵な映像とともに流れた名曲なので、子どもたちは喜んできゃっきゃ歌いながら一緒に踊ってくれると思う)
2012.7.21
東京出張より帰宅。よし、書ける。私には見える、書き上がった姿が。ということで、原稿がんばります。
思いっきりゴージャスで華やかなお花の季節は過ぎて、地味だけど味わい深い花がぽつぽつと庭の片隅に咲く季節になった。季節の変わり目。そしてもうすぐすれば、ほとんど花はなくなり、緑が乾いた感じで濃くなる。
上の写真は、それぞれ左がヒョウタンボクで、右がブルーアイという低木である。この時期、赤い瓢箪型の味のなるヒョウタンボクは祖父お気に入りの木で、祖父生前に、たくさん挿し木苗があるうちの小さい苗をもらってきてうちの庭に植えたら、あれよあれよという間に大きくなった。
グロブラリア・ブルーアイという地中海原産の木は、寒さに弱いと言われているが、ローズマリー、月桂樹、タイム、ラベンダー、マートルなど同じく地中海由来の植物の傍に植えており、地植えでもなんとか生き延びている。ひょうきんな感じのする花がこの時期に咲く。
今晩は夏野菜をたっぷり使ったチキンカレーにする予定。そして、とにかく原稿を書く。
2012.7.12
函館の学会から戻って来た。この時期の北海道はやっぱり涼しくていいなあ。今日の奈良は真夏なみに暑かった〜。
さて、学会ではいろいろないいことがあったが、研究、学問とは直接関係ないところで一番収穫だったのは、ミキハウスに就職した後輩とひさびさに再会して、初めてゆっくりと話ができたことである。彼がずっと前にミキハウスに就職したこと自体、すっかり忘れていたのだが、こういうのは何かの縁なんだろうな。原発に対する態度はお互いに全然違うが、それぞれ自己の心情をごまかさずに述べた。私は一つ前の6日の日記に書いた内容を伝えた。相手はそれを受け止めてくれた。今のところはそれで十分。
学生じゃあるまいし、センパイの特権を利用して、相手を泣かすまでに追い込んだって、いいことは何もないと思う。ふとしたときに、そういえばゴアンさん、以前こんなこと言ってたなあと想い出してくれたら、御の字。とにかく今大事なことは、誰かをあるいは何かを怖れることなく、みんなが自分の意見を率直に言い合える環境を整備することである。自分の気に食わないことを言うやつはどんなにバッシングしたっていいというマスコミの風潮は、本当に嫌だ。そのことに関しては、お互いに強く同意できた。
(さらに自分に都合のいい妄想をふくらませれば、彼が心根の優しい素敵な人(反原発派の美女)と出会って、今よりももっと幸せになって、社内では大出世し、原発に対する社内方針の風向きを変える人になってくれればなあ。と、暑苦しく世話焼きババアモードフル稼働させて、大きなお世話なことまでつい考えてしまう。)
あと函館空港の本屋で、『糀屋本店の塩麹レシピ』という料理の本を見つけて、思わず買ってしまった。どれもおいしそう♪ 外食の機会が激減した分、うちで作る料理のレパートリーをせっせと広げたいと思う今日この頃。
実家から野菜が届いたので、今晩は、とうもろこしをバター炒めにする他は、カットした生野菜を塩でばりばり食べる日にしたい。
2012.7.9
4年前の今頃の、ゆういちろうの写真。おばあちゃんに買ってもらったお気に入りのミキハウスのシャツを着て、とってもご機嫌な様子で写っている。ミキハウス.....洋服にはなんの罪もないけど、交通事故と原発事故の被害者を比較するミキハウス社長の言葉にはどん引きしてしまった。みんなで不買運動しましょう、とかヒステリックな反応をする気はさらさらないが、たぶんおそらくこれから同社関連製品は買い控えると思う。湖面にたつ小さなさざ波のように、静かに、ブランドに対する信頼の気持ちが、すっかり萎えてしまった。かわいい洋服が多かった分、よけいに悲しい。けど決意は固い。申し訳ないが、ここのところは譲れないの。私のいつものさよならの仕方。
今日はこれから学会参加のために北海道、函館に出かけます。晩ごはんのことは何も考えていません。食材の宝庫、北海道なんで、なるようになると思います。毎週金曜は恒例のデモの日。今回私は行けないけど、今晩のデモにも、たくさんの人が集いますように。再稼働した原発が再停止する日が一刻も早く来るよう祈っています。原発事故でばらばらになってしまった家族の傷が癒える日がどうか早く来ますように。
2012.7.6
3週間ばかし前、右足の薬指を椅子の脚に思い切りぶつけてしまい、グロテスクに赤黒く腫れあがっていたことも、今ではよい思い出になった。病院に行こうかっていうくらい、痛かった。意外と痛みは長引き、足をひきずっていることをばれないように密かに用心深く歩いていたのに、今日、ふと、あれ痛くない、ということに気づいた。(ぎゅっと触れば痛いですが)
写真はぶつけた一日後の様子。その後、もう少し変形変色する。その写真もお見せしたいのは山々だが、夕食日記にそんなものを載せて読者が減ってしまっては元も子もないので、控えます。それにしても怪我とか傷口とか、どうして人はそんなものを見せたくなるんでしょうか(笑い)。それに「足」自体、よ〜く見たら何か変ですよね。なんで人はこんな形に進化したんだろう、とか、しみじみ思います。ハシタナイから纏足にしてしまえって発想も、すごいですよね。文化って何だろうって考えてしまいます。世界って本当に不思議だらけです。
先日の塩麹に漬け込んだ鶏、ものすごくやわらかくおいしくなっていました。癖になりそう。次回も鶏には断然塩麹を使おうと思います♪ Nさん、どうもありがとう。
そして最近、もう一つ気になる調味料が「お酢」で、久々に、『万能「お酢」レシピ』なる料理本を買ってしまいました。今晩はこれからその中の「豚バラ肉の黒酢煮」を作ってみる予定です。といっても黒酢がうちにはないので、「米酢+バルサミコ酢」で代用してみようと思います。こういうのをあれこれ考えるのが、気分転換になって、結構楽しい時間なんですよね。
ゆういちろうには最近魚を食べさせていないけど、夏休み、太平洋の潮の流れから外れたところに行ったら(長崎に行くってはっきり言えって感じですよね)、思う存分食べさせてやりたいなあと思う今日この頃&親心。
食に関するママ友情報網は、誰が何と言おうと、私にとって切実な命綱だから、手放すわけにはいかない。いつも思うんだけど、どうして「自分はこうします」ということは言わずに、人のやっていることをきょろきょろ見て、ああしたらこうしたらと大上段にかまえて主婦の行動に口出ししたがる人が多いのだろうかと。よっぽど暇なんだと思う。ある意味うらやましいけど、迷惑でもある。聞く耳持たずというわけでもないので、傾聴はしますが、たいていは人より優位に立ちたいってだけの動機でしゃべっている人が多いので、ちょっとげんなりしちゃうのよね。
2012.7.4
■追記
ここ数日、いったい私はデモのことで何を言いたかったんだろうと自問自答して、暫定的な答えが出ました。とってもシンプルなことだった。女・子どもでも安心して世間に対して意思表示できる社会にしていきたいということである。そのためには暴力を誘発するような殺気立ったデモというものを拒否したい。デモから殺気を消すのがこれからのデモを考えるときの最大のポイントになるだろうということ、である。 (私が為政者側の人間だったら、アメリカがかつてやったように、真珠湾を敢えて攻撃させる作戦をとるもの。そのあと、大手をふるって暴力をふるえるように。) 今すぐできる、殺気を消すための対処方法としては、例えば、ラベンダーの香水をつけたり、ふんわりいい匂いをさせてデモにいくのも、一つの手かも。グッドアイデア♪ グッドラック♪
ラベンダーの花が盛りを過ぎたため、先日、せっせと刈り取った。そうすることで、あともう2ヵ月ほどすると2番花が咲く。どっさりとれたので、三等分したうちの2分けを二人のママ友にそれぞれプレゼントした。花の運び屋は、放課後遊びに来た息子たち。いい匂い〜と言いながら、ママのもとに帰っていった。彼らはとてもいい働きをしてくれる。
ラベンダーの脇に植えたマートル(銀梅花)も満開を迎えた。マートルは、愛と美の女神アフロディーテに捧げられる花とも、戦いと勝利の女神(後に、技芸や学問の女神にもなった)ミネルヴァに由来する花とも言われるそう。
反原発運動に少しでも水を差すような言動は控えようと思っているので、あまり言いたくはなかったが、植物関連のことなのでやっぱり言わせてもらうが、運動の長期化を視野に入れると、あじさいよりもマートルのほうが象徴花としては縁起がいい気がするのよね。日本人の女の子の髪に挿しても、おまわりさんの胸ポケットに挿しても、おさまりがいいと思うし。純正マートルはこの季節だけだろうけど、お花屋さんにいけば、マートルに似た花は一年中見つけられるだろうし(白い小花がいっぱいの植物は万人受けするでしょう?)。
今晩は、ママ友のNさんよりいただいた手作りの塩麹を使って、鶏肉料理を作ってみようと思う。鶏肉をぶつ切りにして塩麹に漬け込んだものを、フライパンで焼く予定。果たして、お味は、どうなってるんだろう。Nさんのおかげで塩麹という存在自体を初めて知ったし、それを使って新しいことを試してみるのは、本当に楽しみ!
私の夢をここで語らせてもらえば、ママ友たちでお笑いユニット(モンティ・パイソン風、日本の主婦版)を組んで、主婦を勇気づける歌とかを作りたいんだなあ。草場の影で、あの太田省吾さんだって笑ってるよ〜というようなぐらい、センスのある歌をね、本当に作りたいの。私が笑わせたいのは、生きている人だけではなくて、当然死んだ人も入っている。だって本当に会いたいんだもん。
モンティ・パイソンで外せないのはやはりこの曲。この曲を主題歌とした映画は、キリスト教団体からけしからんと怒られて発禁処分になったり、左翼陣営の党派争いをユダヤの人民戦線として皮肉っていたり、とにかく問題だらけ(!)であったみたい。一方、実際に兵隊さんが好んで歌う歌だったりもする、本当に面白い歌。
そこからマッチョ臭や犠牲者礼賛臭を消した上で、だけど、もしかしてデモするよりデモされるほうになるかもしれないような、際どい主婦のための歌をね、作りたいなあ。でね、この歌を聞くと、女の子も男の子も、やばいママたちのことを想い出して楽しい幸せな気分になればいいなあ。「うちのおかん、普段ぽや〜っとしておもろい人だったけど、怒るとめっちゃ怖かったもんなあ」と想い出してくれればね、本望ってものよ。
2012.7.2
1泊2日の東京出張より帰宅。初日は、直前まで資料づくりに難航し超寝不足気味で頭がうまく働いていなかったような気がしたが、ぐっすり眠った2日目はすっかり元気回復。眠りは本当に大事だわ。永遠の眠りにつく日が私にもいつかは必ず来るのだけど、でも、その前に、予行演習として、こまごまとできるだけ健やかに快適な状態で眠っておきたいわね。
IWJ (Independent Web Journal) が発信する最前線の不眠不休のデモをUstreamを通じて見ていたが、大飯原発、とうとう再稼働してしまった。私にはどうしても、今回の原発の再稼働が国益にかなっているとは思えないので、再ストップするまで自分にできることの誓いを立てた。
(1)精神状態をよい状態に保つ
こんな国にいるのが恥ずかしいとか、どうせ自分たちの声は届かないんでしょとか、恨みつらみや卑下するような態度を採らないよう、不断の努力でもって朗らかな精神状態を持ち続ける。
(2)ことあるごとに面白いことを言って人を笑わす
朗らかな精神状態を保つのに欠かせないのが、ユーモアを解する心。こいつ、この期に及んで、そんなところでもジョークを飛ばすのか、と周りから呆れられるほど、朗らかな喜びに包まれるような面白い冗談を考える。目指せ、日本の女モンティ・パイソン!! 私は泣きません。(←実は大きな野望を持っていることをここでこっそり宣言する。)
(3)スカートをはく
生活に支障をきたさない無理のない範囲で、時間が許す限り、これからも再稼働反対デモに出かけるようにしようと思う。そしてその際はスカートをはくことを心がける。遠目からは年齢とかよく分からないだろうから、「女の子」もデモにきているんだと、てっとりばやく世間にアピールするためである。擬態にあたるかもしれないけど、許してね(笑い)。そして、ムズカシイ流行の服を着るのではなく、お巡りさんにだってすぐに分かるよう、なるべくワカリヤスイ好感のもてる、こんな人をこん棒で殴るなんて想像もつかないような、かわいらしい格好をするのがポイント。これは自分を守るためでもある。
デモを口実に、久しぶりに会いたいお友達で女子会を企画してもいいかも♪ 自慢じゃないけど、私の女友達は、みんなつい惚れ惚れしちゃうような美女ばっかりよ! だいたい、互いの美しさが判らない人とは友達じゃないもん!!
2012.7.1
決めた。先週と同じく、本日6時からの関電本社前のデモに出かけようと思う。明日、大飯原発に実際に火が入ることだけはどうしても止めたい。
だって大飯原発は活断層の上に立てられた原発でしょう。「なんだよ、それ、あぶねえじゃねえか」と、いくらなんでも女の私だって男言葉を使って抗議したくなるもの。今回大ショックだったのは、黙っていればばれないと思って、姑息に、堂々と法律違反してまで、活断層上に原発が立てられていた事実を知ってしまったこと。本当にショック大。立法機関が遵法精神を忘れたら、国としてがたがたですよ。人の上に立つべき人がすることではない。かっこいいスーツを着こなしてどんなにエリート風ふかしても、だめなものはだめ。かえって相当にみっともない。
むしろ金髪、ボディコンワンピ姿の、先週のデモの主催者の方々のほうが、よっぽど紳士淑女のマナーを守っていた。車に轢かれないよう公道にはみ出さないよう注意を促し、関電に出入りする方々に「人殺し」などの罵詈雑言を浴びせることは全くの筋違いなので禁止、デモの参加者の様子を写真に撮ることはかまわないが個人が特定できるような鮮明な状態で公表するのは控えるよう促し、時間が来たらぴたっとシュプレヒコールを止め、デモ後、余裕がある人たちは道をふさいじゃった分、関電前のお店で食べていってと。
今晩は、デモ後、さくっと帰宅してうちでご飯を食べる。昨日実家からたくさんの野菜が届き、昨晩は大根1本丸々使って、ひき肉と一緒にピリ辛煮込みをたくさん作った。今晩の分もたっぷり余っているから、それをいただく。
そして、ゆういちろうが学校から帰宅するまで、1分1秒無駄にすることなく、とにかく集中して仕事をして、気持ちよくうちを出れるようにしておこう。
2012.6.29
木曜の晩、ゆういちろうの寝顔を見て、よし、私もゆういちろうを連れて、翌日は関電本社前・大飯原発再稼働反対デモに出かけようと決意した。22日の金曜はちょうど参観日でもあり、帰宅後、その足でゆういちろうと二人で大阪、中之島へ。grafで、プラントハンター清順さんの集めた「植物のある暮らし5」という催しものをやっているという情報をゲットしたので、珍しい植物を見たくなって、ついでに目の保養のためにそちらに出かけた。大阪で働く夫とgrafのカフェで待ち合わせてから、デモに。なんだかおしゃれ系のワカモノ家族みたいですね(笑い)。それにしても自家製レモンタルトが感動的においしかった。
grafのスタッフの方の日記によると、どうやらこれまでの関電本社ビル近くのデモはそんなに盛り上がってはいなかったみたいで、私もそれは覚悟して出かけた。ところがそれは全くの杞憂だった。かっこいいお兄さんやお姉さんたちが先導していて、ゆういちろうはいたくかっこいいと思ったのか主催者側のエリアに自ら進み出て、お兄さんの掛け声に呼応してこぶしを挙げるポーズやら腰をふるダンスやらを披露。拳を挙げるといっても、エイエイオー!みたいな感じだったので、我が子かわいさのひいき目をさっぴいても、その姿がまあとてもかわいらしかった。多くの参加者の心を和ませていたんじゃないかな。主催者のお兄さんからはほっぺをきゅっとされたり、たった一人で参加している感のある、清楚なワンピースを着た女子大生風のお姉さんから、奈良美智の反核ポスターを分けてもらって、「同志」って感じになったり。そのたびに、みんなにこにこしてゆういちろうの方を見ていた。
子どもをデモに連れていくのはどうよっていうご意見もあるかと思うし、私自身も、子どもに見せたくない環境だったり(罵声怒声が飛び交うような)、そうじゃなくても、ゆういちろうが怖がったり、退屈そうにしていたり、疲れたりした素振りを見せたら、無理をせず即撤退するつもりで臨んだのだけど、当の本人が最後までノリノリだったので大人である私も気持ちよくデモに参加することができた。ありがとう♪
今年10歳になるゆういちろうには、理科のお勉強として、4つの力のうち核力なるものが、今回の原発事故による放射能汚染で様々な問題を引き起こしているのだということは、なるべく平易なことばでみっちり教えてあった。本人がどこまで正確に理解できているかは分からないが、原発、原爆が生物の根本部分を壊すすさまじい威力を持っているということ、両親がどうやら本気で再稼働はまずいと思っているということは、子どもであるゆういちろうにも十分に伝わっているように思える。なので22日のデモにおいても、たんに浮かれ気分で意味も分からず大騒ぎしたのではなく、本人の意思で、かなりの部分自発的に意思表示をしたと思う。
デモ後、お腹がすいたゆういちろうが、おいしいピザが食べたいというので、「今日はがんばったから特別にいいよ。お外で食べよう!!」と相成り、野性の勘で選んだお店が大ヒット。とてもおいしかったのはもちろん、料理が出てくる間、カウンター席であまりに真剣に調理の進んでいく様を見ていたゆういちろうに、料理人になる?とにこにこ顔のお店の方。ご厚意で、石焼釜で作る全過程を見させてもらったり、よい社会科見学にもなった。
トータルでいえば、ここのところ財布のひもをきっちり締めて節約していたというのに、中之島で散在してしまったんじゃないかという話もあるが(笑)、つらいだけのデモだと続かないので、たまにはこういうのもいいねと前向きに考えている。毎週金曜の夜に関電本社前のデモはやっているそうなので、時間に余裕のあるときにまた出かけてみよう。(次回は節約モードにするぞ!!)。22日は、ベビーカーをおしたお母さん方も結構見かけたので、私のなかでデモのイメージがすっかり変った記念すべき日だった。
翌日、23日は、叔母、叔父、大学生の従姉弟2人が我が家に遊びに来てくれた。軽めにうちでお昼を食べた後、浄瑠璃寺と唐招提寺へみんなで出かけた。食卓ではいろいろなことを話したが、原発の話題がやっぱり多かったな。(というか私が今、再稼働のことで頭が発火しているからかも。)
イタリア留学から帰ってきた従姉弟(姉のほう)は、イタリアでは原発の是非を問う国民投票があったとき、大事な試験期間中でもみんな試験を放り出して学生は故郷に帰って投票を済ませてきたという話を聞かせてくれた。シチリア島出身の友達も、どんなに遠方であっても帰郷。大学キャンパスはがらがら。いるのは留学生ぐらいだったみたいである。一方、京都の大学に通う従姉弟(弟のほう)は、文系はみんな原発に反対なのに、理系の奴らの反応がないのがどうしてなのか不思議だという。それはね、と夫が、大学入試に、核物理に関する設問がどうして出てこないのとかから始まる自説を力説しておりました。
写真は、今日の庭のバラの様子。昨年、種を撒いたなでしこ(向かって左)がバラと一緒に花を咲かせて、うれしい限り。なでしこって根は相当強健なくせに、ひとりだと倒れてしまいがち。誰かに寄りかかって初めて活き活きする花のように思える。そしてハナムグリ(中央からちょっと右斜め上)が、きらきらした体で一生懸命蜜を漁っているのが見えますでしょうか。ファーブルの世界が繰り広げられています。
今晩は、夫がひさびさに中華を作ってくれた。炎のえびちり。原発再稼働が再ストップするまで、炎のシリーズが続きそうである。
2012.6.24
今日は一年に一度お世話になっている同志社大の『身体論』のゲスト講義の日で、普段木曜はそのままサッカー教室に出かけるがあいにくの雨、ゆういちろうには留守番をお願いすることになり、その旨、伝言メモを残して家を出た。写真の花は台風を含む大雨によるある意味犠牲者たち。そのまま泥に埋もれさせるより、短く切って、活け、愛でることで、復活を果たせるんじゃないかと密かに待ち望んでいる。
夫がいろいろと思うところあるらしく、いつもより早く帰宅して、怒りのスペアリブ、炎のアラビアータを作るといって、台所で作業にいそしんでいる。肥えそうな予感が多々するが、思う存分作ってください。何と言っても私は楽をさせてもらえて、ありがたいのであった。
2012.6.21
使っていない空っぽの植木鉢を上下にかぽっと重ねて、きのこみたいなオブジェにして庭の隅に置いておいたら、鉢底の穴からカタバミが葉っぱをのぞかせていた。たくましい生命力だなあ。
今晩は牛ひき肉を使ってスパゲティ・ミートソースにする予定である。ミートソースが超こってり系であるので、残りの付け合わせは、トマトを生で食べ、いんげんを塩ゆでしたり、きゅうりと長芋を切って塩をふりかけたりと、超さっぱり系でいこうと思う。
ちなみに昨日の鶏ごぼうがちょっと辛かった理由が判った。水200ccを入れ忘れたからだった(バカ)。得られた教訓としては、レシピの工夫以前にレシピをちゃんと読め、でした。
2012.6.20
17日の日曜日は、Fくん一家のサンドイッチパーティに家族でお呼ばれした。梅雨の合間の貴重な晴れ間に恵まれ、お宅にお邪魔する前に、棚田のなかにある段々畑を見せていただけることに。そこで野菜を育てていると聞いて、前からどんなところなんだろうと興味深々だった。ずーっと前から楽しみにしていた。そして現実は、うわ〜っとなってしまうくらいに清々しい場所だった。畑の近くには木も生えていて、その下には小川のせせらぎが流れていて......。これまでわざわざ明日香村まで出かけて田園風景にうっとりしたりしてきたが、比較的近い場所にこんな光景が広がっていたとは、灯台元暗し。奈良の懐の深さにあらためて感じ入った。畑で摘みたての若菜(ベビーリーフ)は、その後さっそくサラダになって、パンにはさんでいただきました。
サンドイッチもおいしかったなあ〜。手作りのパンが私の好みの直球ど真ん中をつく味で(黒糖でほんのり甘みをつけてドライイーストではないタイプの菌を使っているらしい)、Fくんと競争してパンだけでもずっと食べていたかったくらい(笑)。鶏の胸肉がハムみたいになるんだ!とか、新しいことをいろいろと知ることができて、やっぱりごはんを一緒にいただくのは楽しいなあと思った。
あ、あと、Fくんの小さな手があまりにかわいらしかったので、つい私の両手でサンドイッチのようにはさんで「かわいいお手てね」とFくんに言ったら、「Fのお手て」とそっと応えてくれました。他の誰にも聞こえない小さな声で。これには本当にぐっと来ました。「そうね、Fくんのお手て、かわいいね」と私も応えました。食事の合間の幸せな時間。どうやら私はFくんに対しては「ばあば」みたいな感覚になっているみたいです。Sさん、Nさん、Fくんを生んでくれたことも含め、日曜はいろいろありがとうございました。
そして、すっかりエネルギーチャージできたおかげで、週明けから急ピッチで原稿書きが進み、なんと本日、懸案の原稿の目処が立ちました!! 個人的には非常にめでたい出来事で、ちょっと先が開けた感じ。山の精霊さんはいますね、きっと。
台風通過中、警報が発令されて早く帰宅したゆういちろうは、彼自身がありあまるパワーを持て余した台風みたいになって、やたらにハイテンションだった。夕飯の準備をしながら私が、宿題は済んだのかと、子ども部屋にいるゆういちろうに向かってがみがみ言ったら、「おかあさん、おしり、プリぃ」とか言って、わざわざお尻を見せるために台所までやって来たり。なぜか、ラジオのDJ風の片言英語で岡山の祖父母に電話したり。いつもの、私の、ゆういちろうちゃまとは別人格でございました。
今晩は、ごぼうがたくさんあったので、鶏ごぼうにした。このレシピの分量だと、私にはちょっと辛目だった。もう少し薄味にするにはどうしたらいいのかな。
■追記
鶏ごぼうのレシピを読み返してみて、自分自身の犯した大ミスを発見した。水200ccを加えるのをすっかり忘れていたのだった。そりゃ、辛くなるわ。さらに小ミスとしては、砂糖を加えるのも忘れていた。三温糖って何だろう? 砂糖でも代用できるよねと、一瞬確かに脳裡に思い浮かんだくせに、すぐに、よく分からないものはなかったことにする悪い癖が出てしまったようだ。
2012.6.19
昨日は、旧所属先のランチともだちが私の送別会なるものを企画してくれたのだった。実質的に引っ越しやら事務手続き(ついうっかりしていて物品異動に伴う書類のやりとりがまだ残っていることが最近になって判明!)やらが今ごろまでずれにずれこんだので、結構4月以降も旧所属先には最近まで出入りしていて、いつものようにちゃっかりランチも一緒にいただいたりしたのだが、本当にこれでもう、何か公式イベントでもない限り足を踏み入れることはないだろうということになったので、一つのけじめとして大変うれしかった。みなさん、ありがとうございました!! とはいえ、まだ我が家にお招きしていない方々もいたので、大好物の押熊のアジャンタのスープカレーをテイクアウトしてきてもらって、自分のうちで自分の送別会をするという不思議な会になった(笑い)。
旧所属先の建物の前にかつて存在した関西学研都市展示館の表玄関の扉が、我が家の玄関扉としてリフォームされて収まっているので、あの美しい建物のこともついでに想い出してもらった。しみじみ。ああ、しみじみ。建物の魂である扉だけでもせめて生き残ってよかったわ。
去年はどちらかというと学会活動よりOMソーラーの家の説明会の活動のほうを優先させた感もあるほど、家や庭のことについてことあるごとに喜んでしゃべってきたが、ここなどを見ると、時間配分的にも関西学研都市展示館のことについて一番熱心に説明しているんじゃないか説が、自分の中で浮上している。私の場合は、愛惜の念が人一倍強いのかもしれないが、誰だって、自分の好きなものが壊されるのは嫌なものでしょう?
ちなみに扉を譲り受けるためにご尽力くださったのは、奥村先生サイド(OMソーラー協会、工務店の方々含む)と行政側にいらっしゃった心あるお役人さんがたで、私は直接的には動いておりません。一度お役人さんにご挨拶したくらいで、そのときも私はただただ愛惜の念を吐露していただけでした。奥村先生とまことさんが、フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル解体反対運動を思い出すねえと言いながら、楽しそうに我が家を設計してくださったのを今でも鮮明に思い出す。こっちまでとってもわくわくしたもの。
好きな建物は無残にも壊されて、どう考えても美しくない、一刻も早くなくなって欲しいものはなぜか存続してしまうのだから、げんなりしてしまいがちな今日このごろ。でも、こんなことぐらいで気持ち的に負けるわけにはいかないと、今晩は、夫発案で、ステーキで精をつけた。
2012.6.16
この春、母からもらったなでしこの苗を、母の好きな青色の紫陽花の下に植えたところ、梅雨のこの時期にふさわしい色の組合せで咲いてくれた。予想がうまく当るとやっぱりうれしいなあ。紫陽花に関しては小ぶりの花のほうが個人的には好きである。
もう時効だから言うけど、最近やたらに雑草生(ざっそうふ)の庭についてコメントしているのには少し訳があって、なんと土手の草をめぐって先日トラブルが起こったのだった。
うちの前に車を停めて、土手の植栽をずかずか踏んで車を降りて来た人たちがいて、たまたま目撃した夫が「大事にしている植物もいっぱいあるから踏まないでくれ」と抗議したら、「そんなんお宅らの事情で、こっちは知らんがな。草を生やすほうが悪い。そんなに草が大事だったらここに「立ち入り禁止」のでっかい看板を出しておけや」と逆切れされて、大喧嘩になってしまったのである。誤解を恐れずに言えば、レイプ犯に開き直られたみたいで、さすがに私も腹が立った。ただの草むら、空き地にしか見えなかったって、よくもまあそんないい加減なことをいけしゃあしゃあと言えるもんだと。
けれども一方で、雑草というのは見る人の見方によって如何様にでも捉えられ、それを庭作りに活かすのは並大抵のことではなく、並大抵のことではないことに挑戦するのが大好きな性分としては、草の美しさが露わになった庭を作りたいと、そのためにはどう工夫を凝らしたらいいかと、益々庭に関する勉強意欲が湧いて来たのであった。時間をかけてゆっくりといい庭を作っていきたい。
閑話休題。
今晩は、完熟トマトを使ったスープに、じゃがいものそぼろ煮と焼きアスパラガスの目玉焼きソース、そしてきゅうりの塩ずりを作ろうと思う。おいしくなるよう、心をこめて作ろうと思う。
■追記
目玉焼きソースが思いの外、好評だったので、うれしくてここに作り方を書いておきます。アスパラガスでもたけのこでも旬の野菜で網焼きできるものは網焼きし、葉物野菜(私は春菊やクレソンが好き)もあれば適当に添えて、その上に半熟の目玉焼きを乗せ、オリーブオイルとしょうゆをかけて、黄身と絡めながらいただくというもの。山本麗子さんのレシピより。簡単でおいしく見目麗しく、まさに主婦の味方。お試しあれ♪
2012.6.12
アイロンをかける必要のある洗濯物がたまりにたまり、明日着る服がないという限界になって、ようやくアイロンかけをする心掛けの悪い主婦なので、今晩などアイロンかけに1時間以上もかかってしまい、寝る時間がその分少なくなるのだった。で、ますますアイロンがけ嫌いになるという悪循環。掃除と同じでこまめにやっておけばそんなに毛嫌いすることもなかろうに。わかっちゃいるけど、ついぎりぎりまで溜めこんでしまう。切ないのお。
今晩は夫の指定どおり、我が家の男性陣の大好物の回鍋肉を作った。献立を指定されたほうが私としては結構助かる。豆板醤を結構多目に入れて辛めにしても、ゆういちろうは全然平気でぱくぱくと食べる。最近カレーは甘口を好むようになったのに、なんでだ? 辛さの許容度って人それぞれあって不思議だ。辛さの味覚って、単純に甘いから辛いへ一直線の評価軸上に並んでいるのではなく、分化の進化過程によって決まってくるんだろうな。
あ、そうだ、ほうれん草の白和えも作ったよ。ここのところ、この楕円の皿が活躍中。
2012.6.11
生駒の特養にお世話になっている長崎の母のお見舞に、久々に家族3人で出かけた。しばらく見ないうちに顔色が前よりもとてもよくなっていて、ほっと一安心した。気候がよくなると、肌に艶がでるのかな。血色のいいバラ色の肌艶ってあると思う。元気そうでよかったよかった。
あれこれ悩んだけど、去る者は追わず来る者は拒まずの精神で生きている人間として、ここはすぱっと関係を断とうという決心がようやくついた案件があり、うまく心の中の整理整頓ができて、これまた本日は善き日だった。違う世界があるということをいろいろと勉強させてもらって、本当に感謝している。でもやっぱりどこか無理があったのだと思う。ちょうどいい潮時かなと。
今晩は夫が鶏のから揚げを作ってくれた。おいしかった〜。
2012.6.10
枝伏せ状態で殖えた実家の紫陽花の苗が、移植後2年目にしてたくさんの花を咲かせた。小ぶりの純白レース模様のような花が気にいっている。下草にドクダミや黄色い小花の咲く雑草が勝手に生えてきて、それもまた助かっている。自分ではこの組み合わせは思い付かないもの。自然のセンスの良さにはかないません。
夫の大好物のポテトサラダ(我が家では通称いもサラ)を今晩も作った。困ったときの定番メニュー。いもをふかした時に少し多目に酢をふり入れるのが、引き締まった味にするポイント。
締め切りに遅れに遅れているので、大きな声では言えないが、今晩ようやく原稿の第1部が完成した。一気に2万字ほど書きましたよ〜。肩がばりばりになったけど、気分は爽快。フロー体験の気持ちよさって格別よね。あくる朝、読み返してみてがーんとなる予感も微妙にしつつ、今晩は思い煩うことなくとにかく眠ります。おやすみなさ〜い。
2012.6.9
うちは雑草いっぱいの庭だけど、無法地帯では決してないことをそれとなくお伝えできればと、お隣さんとの際には季節ごとに雑草の合間をぬって花が咲くよう工夫を凝らしている。今の季節は白のクレマチスと薄紫色のバーベナと濃いピンクのセキチクが見ごろで、ちょっとしたお花畑のよう。雑草というだけで忌み嫌う人たちもいるかもしれないが、それでも何とかおかげさまでご近所さんとの間ではうまくやっていけているんじゃないかなあ。そこは信じたいなあ。
明日は夫の健康診断があり、今晩は肉類など脂っこいものとお酒を控えるようとの指示が出されていた。よって夕飯は、ごぼうの澄まし汁に魚を焼いて出し、目玉焼き+納豆と2種類のサラダもつけた。豪華な朝ごはんみたいな食卓になった。夫は物足りないみたいだったが、毎日こういう食事を心がけたらメタボは治るんじゃなかろうか。
ありがたいなあと思うことが最近やたら多い。大事なものはとかく壊れやすいので、とにかく、これからはますます気を引き締めて行動しよう。
2012.6.5
庭のことを考えるのは本当に楽しい。土台はしっかりとした理念に基づいて設計されてあるので、その上で、あとは私が、好きに気ままに自由にいろいろと試すことができる。とてもありがたいことだと思っている。
庭については、設計者のおひとりのまことさんから、「これぞ本物の雑草生(ざっそうふ)、にしたい」というアイデアをいただいた。芝生の代わりに、背の低い雑草で地面を覆うという趣旨に、私はすっかり賛同した。雑草と共存できる植栽を大前提にして、「好きに気ままに自由に」植えていった。遠慮というものを知らない雑草の扱いは結構大変なんだけど、4年たった今でも律儀に教えを守っているほうだと思う。
あと庭について私が実行しているのは、「お金をかけない」ということである。お金をかけられない、というのが本当のところだが、意図的に「お金をかけない」と言ってしまうところがポイント。心意気って大事だからね。
「お金をかけない」にはいろいろなレベルがあって、趣味を共有する者同士の連帯の証、挿し木なり水差しなりで殖やした植物を中心にした贈り物で成り立つ庭とか、あとは単純にホームセンターで安い苗木を買ってきて、時間をかけて大きくするとか。
玄関脇に萩ともみじを植えてある。どれもホームセンターで1000円以下で買ってきたものたちである。実家の父が初めてうちにやってきたとき、植えたばかりのもみじの姿を見て「ぷっ」となったのを私は見逃さなかったが、(というか私もその気持ちはよくわかって、玄関先なんだからもう少し見栄えをよくしたらいかがかと自分でも思ったものである)、醜いあひるの子に白鳥の王子様の将来像を感じとって愛情たっぷりに毎日見ているうちに数年たてば、そこそこ見られるように育ってきた!! うれしいなあ。この土地に合わせて伸びやかに枝を伸ばした美しい姿をそのうち見せてくれると思う。
今晩も夫が中心になってごはんを作っている。週末は楽ができてありがたい。それにしてもご機嫌な様子で前菜にジュレまで作ってる。どうかいつまでもこの調子でいてください。
2012.6.3
伯母ちゃん、お元気ですか? 伯母ちゃんちの紫陽花は今頃どうなっているのかなあ。女主人を亡くしてしゅんとしていなければいいのだけど。挿し木により分家してもらったうちの紫陽花はとっても元気ですよ。カシワバアジサイは今年はたくさんの花穂がついて、ぐんぐんと伸びています。白く色づく(という表現は変かしら?)のももう間近でしょう。ジューンべりーの実が赤く色づくタイミングとばっちり合えばよいのだけど、今年はジューンべりーが先でした。山あじさい・紅(くれない)のほうは、小さくかわいらしい花を咲かせました。こちらはじょじょに紅くなるんでしたよね。そうなったらまた報告します。
今晩は、夫がひき肉と春雨のピリ辛炒めを作ってくれました。チャプチェとも言うそうです。伯父ちゃんは料理を全然作らなかったんでしょう? うちはどちらかというと彼のほうが得意だったので、結婚後は逃げられないよう私もなんとかがんばって人並みに作れるようにした、という感じです。時代は変わりましたね。私のような女でも主婦ですって周りにえばってられる(?)んですからね。
2012.6.2
なんだか最近、本当にびっくりするぐらい思いがけない連絡が入ってくる。この夏は、20年ぶりに高校の同窓会に出席することになりそう。みんなそれぞれどうなっているんだろう。最近の私はこうなってます。東京、上野の山、東博のボストン美術館展がとてもよくて、とってもご機嫌。なんだかゆういちろうのほうが地に足をつけてしっかり歩んでいるような気が.....。
倉敷、大原美術館の美術品を実質的に選んだのは、洋画家・児島虎次郎(故郷の隣町出身)であり、庶民であっても美術品を日常的に見ることができるようにしてくれた功績は大変大きいと思っている。大きくなってからありがたみに気づいた。子どもの教育は地道に、享受している最中はそれとは気づかないように、なされていなければならないと思う。
締め切り間近の原稿に今、四苦八苦しているが、いいものにしたいなあと気持ちだけはでっかいのであった。夕飯を何にしようかまだ全然決めていない。締め切り前ってなんでいつもこんなに苦しいんだろう。日記を書く暇があったら原稿を書かないと、と自分つっこみを入れつつ。
2012.5.30
2週間ほど前に偶然いただいた、エンドウマメの若菜である「豆苗(トウミョウ)」は、根元で切って葉っぱを食べたのち、根の部分を水につけておけば2週間後にはもう一度収穫できるということを知り、ここしばらくずーっと観察していた。最初ほんまかいなと思ったが、本当だった! ジャックと豆の木みたい。ものすごい生命力。本日、伸びすぎて茎が倒れてきたので、御浸しにしていただこうと思う。
お隣さんとの境に植えたラベンダーの花が見頃を迎えている。上の写真、向かって右の斑入り野葡萄の葉っぱもきれいでしょう? 雑草も園芸種もみんな仲良くのびのびと自分の生を謳歌してくれれば、私としてはうれしいです。その中を歩くと気分上々になりますもんね、植物の繊細だけど強烈なパワーをもらえて。
過剰防衛気味に攻撃的な気分になったら、まずはいったん深呼吸して、植物の傍にいけば、相当落ち着く。少なくとも私はそう。嫌なことがあればあるほど、その反動でかえって、いつの間にか穏やかで優しい気分になっている。
2012.5.29
春のバラの季節が終盤を迎えたが、全然さびしくない。庭は今、次のお花でいっぱいで、まるで天国のよう。ほとんど虫になった気分で、うっとり酔っぱらないながら歩いている。マロウもクレマチスもこれからが盛りとばかりに咲き誇っている。
今晩は夫がビーフシチューを作ってくれている。安い塊肉に安ワインを1本使い、ただひたすら時間だけをかけた一品が果たしてどうなっているのか。楽しみである。今我が家は完全に洋食モードである。
2012.5.26
昨日、仕事上の大きな懸案事項が一つ片付き、よーし、これからやるぞぉと意欲を燃やしていたら、本日遠方より、さっそく2つ新しい仕事をいただいた。やる気の念を飛ばしているのかしら。とてもありがたいことである。
今晩は、テレビコマーシャルに感化されたゆういちろうのリクエストにより、グリコの2段熟カレーの固形ルーを使って鶏肉のカレーを作った。私の場合、カレーほど味の安定しない料理はなく、同じルーを使っても材料やら炒め&煮込み時間やらの違いで毎回全然味が違うので、グリコのカレーも「普通においしかった」という感想しか食卓にのぼらなかった。
ゆういちろうは最近、偉人の伝記を読むのが好きになってきたようだ。しかも、その人たちがどういう死に方をしたのかに特に興味があるみたい。アンネ・フランクのような最後は絶対に嫌だと口をとがらせて言っていた。本人いわく、90歳以上101歳未満まで生きるのが目標らしい。ファーブルのように生きれば長生きできるのかなあと、長生きした偉人とそうでない偉人とのあいだに何か違いがあるのか考えているようだった。
先週東京出張した折に、ゆういちろうに、ということで、まどみちおさんの『どんな小さなものでも見つめていると宇宙につながっている』という本をいただいた。教育ママゴンぶりを発動させてしまい、本人が読む前に私が読んでしまった。そして、理科の問題として、原子力発電の仕組みをおしえたいと思っていたが、どこから手をつけていいやら分からなかったが、そっか、まどみちおさんの詩から始めたらいいじゃないかということに気づいたのだった! これまたありがたいことである。例えば、以下の「ぼくが ここに」という詩は物質の力をめぐる自然法則について端的に表現されているので、引用しますね。
ぼくが ここに
ぼくが ここに いるとき
ほかの どんなものも
ぼくに かさなって
ここに いることは できない
もしも ゾウが ここに いるならば
そのゾウだけ
マメが いるならば
その一つぶの マメだけ
しか ここに いることは できない
ああ このちきゅうの うえでは
こんなに だいじに
まもられているのだ
どんなものが どんなところに
いるときにも
その「いること」こそが
なににも まして
すばらしいこと として
■追記
そうだそうだ、あと、アンネ・フランクのどこが偉いのか、ゆういちろうには疑問だったみたい。他の偉人たちは何かを成し遂げて伝記になったけど、アンネはまだ子どもだし、収容所に入れられて腸チフスで亡くなったと言われているけど.....とカレーを食べながら。私が一瞬絶句している間に、「理不尽な理由で存在(命)が脅かされている中で、人を恨んだり呪ったりせずに、民族の違いによる差別がなくなって、平和な世界が来ることを一生懸命祈ったからだと思う。日記にその思いがびっしり書かれてあったのが、亡くなった後に発見されたんだよ」と父親。「偉い」にはいろいろな意味があるということが少しでも伝わればいいなあ。
2012.5.25
今週末は東京出張だった。宿泊ホテルの前の遊歩道には、全国各地の焼き物産地が陶板とともに紹介されていた。ゴールデンウィークに陶器祭りに行ったばかりの、三川内(みかわち)焼きも紹介されていてうれしくなった。足元には、たくさんの善い兆しがある。大丈夫。
子ども理科教室のボランティアの方々を中心に、みんなで金環日蝕を見ましょうというイベントに参加するために、今朝は、6時45分にお友達一家と待ち合わせをして、学校の校庭に家族で向かった。完全に環っかになる7時28分になって、急に疾風に乗った暗雲が低く立ち込め、数10秒後間全く見えなくなり一時はどうなるかと思いきや、すぐにまた見え始めるという、何重にも凝った自然の天体ショーが見られ(まさに「絶望のあとの歓喜」)、みんなで大盛り上がりに盛り上がった。
今晩はぶりの照り焼きにする。おサカナが食べたい気分なのだった。
2012.5.21
風で運ばれた種から自然に生えてきた雑草の花が自然に殖えて群生すると、そこだけ野原のお花畑の風情が出て、気分上々となる。名前の分からない小さな花だけど、かわいらしく整った花姿をしていて、たくさんあればなおのことかわいい。写真上部のツルニチソウは、お隣さんの塀から枝垂れてた先がうちの庭のコンクリートの隙間のわずかな地面に着いてそこから繁茂。毎年この時期、紫色のかわいらしい花を咲かせてくれる。
昨日は夫の発案で作ったスペアリブの煮込み(オレンジジュースとレモン汁とバルサミコ酢でただひたすら煮た)のソースが殊のほかおいしくできたので、余った分をとっておいて、今晩は豚肉を軽く塩胡椒で炒めたところにタレとして加えて味をからめてみた。生のトマトと根菜類を水煮したスープを出して、こってり感を中和したつもりなのだが、きっとこの復活版豚肉料理も相当高カロリーなんだろうな。でもでもやっぱり予想通りおいしかった〜。
2012.5.18
夕方、雨上がりに庭に出てみた。玄関先のバラの蕾があまりにきれいだったので、いつもの携帯のカメラでぱちりと撮影。これからこぶし大の蕾がじょじょに開いていって、大輪の花になる。それを見るのが毎年本当に楽しみである。
もやし炒めにブロッコリーの新芽を添え、芽出し大豆をたっぷり入れた刻みハム入りお豆スープも作った。どれもご近所さんからのいただきものである。芽出し関連の豆、野菜類がイベント中止かなんかの関係で大量に余って、捨てるのは忍びないからもらって欲しい、段ボール何箱もあるから、いくらでも取っていってと先日この辺の主婦に声がかかった。もやし炒めが大好物のゆういちろうも大喜び。健康的だし、節約できるし、助かるわ〜。うちではあと他に、カイワレやら豆苗(とうみょう=えんどうの若菜)やらが冷蔵庫に残っている。明日のうちに何とか全部料理してしまおう。
2012.5.15
ひさびさに元JSTさきがけメンバーを中心に、原島博先生の池袋の勉強室に集まった。部屋からは東京の様子が一望できる。夕陽を浴びたビル群は、独特の都市の美しさがあって、なんだかぐっと来てしまった。SFの見過ぎなのか、3.11ショックをずっと引きずっているのか、この文明がいつまで持つのか、やっぱりそういうことをつい思ってしまうもの。
Kさんからひさびさに会いましょうとの連絡を受け、先日は、俳優のKさんとNさん、そして小さなお客様、Fくんをお招きして、我が家でちょっとしたお茶会をした。喫茶店より何かと融通がきくので誰かの自宅に集まるほうが気が楽になってきたお年頃である。支払いとかお金のやりとりをできるだけ介したくない気持ちも最近強くなってきた。KさんとNさんとは広義でいえばママ友関係にもあり、話題は多岐にわたって、いつまでも話していたい気持ちになった。
帰り際も「淋しくつて不可ないから、又来て頂戴」モード密かに全開で、いったいどうしたものかと。異性に対してなら分からないでもないが、同性の友人に対しても人懐っこくなってしまうのは、もしかして加齢による心情の変化なのかなあ。小さい頃、熊本の親戚のおばさんが夏休みが終わって私と弟が母と一緒に帰る時、いつも涙ぐんでばいばいしてくれたのだけど、(当時、なんで泣くのかさっぱり分からなかったけれど)、自分自身が今は「親戚のおばさん」化しているかもしれない。
あともう一つ忘れてはならないイベントがあった。旧ATRネット研メンバーをはじめ、下原勝憲先生にお世話になった人たちを中心に、下原先生の還暦記念パーティが京都のホテル・グランヴィアで開かれたのだった。個人的には関東の大学を離れ、初めて就職した関西の研究所ということもあり、ネット研メンバーとはいつ会っても、ついこないだまで一緒にいたかのような感覚でお話できる。年単位でぎゅうっと濃密な時期を一緒に過ごすと、そうなるのね。
ここのところ比較的外食が多かった。今晩は、ステーキとスパークリングワインで、一日遅れの「母の日」をお祝いしてくれるらしい。ゆういちろう発案とのこと。ありがとう(涙)。いつまでも健康で長生きしたいと思います。明日からは質素倹約粗食に努めます。
2012.5.14
夕方ピンポンとなって玄関に出たところ、ご近所の方が芍薬の切り花を下さった。お友達の庭に咲いた花のお裾分けとのこと。こういうちょっとした花の贈り物は本当にうれしい。立てば芍薬とは、よく言ったもんだと思う。活けながらうっとりとした気分になった。夜撮ったので少々ピンボケだけど、姿の美しさは伝わるのではないかなあ。
今晩は夫がペスカトーレ・スパゲティを作ってくれた。おいしかった。ありがとう。
これからゆういちろうを寝かせつけた後、もう一仕事しようと思う。
2012.5.6
5月1日〜4日と長崎に行ってきた。
向かって左の写真は、長崎市の西坂の丘にある日本二十六聖人殉教記念館(設計:今井兼次)を写したものである。大浦にも猫がたくさんいたが、西坂にも猫がたくさんいた。
右の写真は、佐世保市の繁華街にある親和銀行本店・懐霄館(設計:白井晟一)である。街中に突如現れる不思議の国の修道院のようなデザイン。これとうってかわってアーケード側からの銀行の入り口の様子は、奥まった石舞台の上にクールでメタリックな金属パネルで覆われた梁がかぶさっていて、こちらも非常にかっこよかった。
三川内焼きのはまぜん祭りではよい出会いがあり、うれしかった。
今日は子どもの日ということでゆういちろうの好物の手巻きずしをした。スーパームーンが見られる晩だったそうだが、私にはそれほど特別に大きくは見えなかった。月に関してはいつも錯視を起こしているのかな。
2012.5.5
今晩は、豆腐とわかめの味噌汁と豚のしょうが焼き、たけのこの佃煮、かぼちゃの煮物に、あとは蒸しキャベツとねぎのごまみそだれをつけた。肉はほとんど夫とゆういちろうにあげて、私はとにかくいろいろな種類の野菜料理を食べたかった。
先週はいろいろなことがあった。
ママ友・木全晶子さんの出演するピッコロ劇団オフシアター『エレノア』を観に行った。木全さん、当り役だったと思う。ビートルズの曲「エレノア・リグビー」に着想を得た作品だったため、しばらくはうちでもその曲ばかり聴いていた。男エレノア・リグビーじゃないかと思われる長崎の父のことも考えた。家族なのに一度も会えないのはとても寂しいことである。
同じくママ友のRさんから、びっくりする提案を聞かされたのも先週だった。海外に移住することを決意したという話は前から聞いていたのだが、できたら夫(勝吉)と一緒に向こうで起業したいので、私ども家族も一緒に行きませんかというお誘いがあったのだった。人生の節目を私たちとともに過ごしたいと考えてくれたことはとてもうれしかった。だけどまだ日本でやりたいことがあり、それを成功させてからでないと、移住する気にはなれない。いよいよにっちもさっちもいかなくなったらいつでも転がりこめるようにしておいてくださいと、ちゃっかりとお願いだけはして、その日は別れた。
エレノア・リグビーは本当は街中に溢れかえっているはずなのに、現代日本版「エレノア・リグビー」の唄は表だってはなかなか聴こえてこない。だけど、耳を澄ませば必ずどこかで小さな声で詠まれている。私はそう信じていて、そう信じている間は日本を離れることはできないと思っている。
2012.4.26
今週と来週は家庭訪問週間でゆういちろうの帰宅時間がいつもよりぐんと早い。そして本日、担任の先生が我が家にお見えになる日だった。こういうときこそ女子力を発揮せねばと、てきぱきと片づけと掃除を済ませ、コーヒーテーブルにお気に入りの布をかけるなど、普段しないことをしてみました。先輩研究者の結婚式の引き出物にいただいた貝殻の形をしたお皿もとっても気に入っていて、長年大事に使わせてもらっているのだけど、今日はそれに、庭に咲いたたんぽぽやパンジーやローズマリーを摘んできてお花を飾りました。こういうのって絶対、道端の草を摘んでおままごとごっこしていた子どもの頃の記憶を呼び覚ます効果があると思う。つかの間のうっとりとした多幸感。これで隣に犬でもいれば完璧。久しぶりに天国のアロウちゃんやボルに会いたくなったぞ。
今晩は夫が仕事で遅くなるので、ゆういちろうと二人で食事をする予定である。昨日の残りのチキンカレーで簡単に済ませるつもりである。半熟の目玉焼きを乗せたらきっと喜ぶだろうから、それくらいは手をかけようか。子どものリクエストに応えてカレーばかり作っているような気がするが、まあよしとしよう。
■追記
ゆういちろうとお風呂に入っているとき、なぞなどを出してくれとリクエストがあり、しばし考えた後、先日の日記に書いたフレーズを思い出し、「みんなのものであって、誰のものでもないもの、なーに?」と聞いてみた。すると即座に、「学校!」と答えたので「おー!!」と言ったら、それに気を良くしたのか次々と、「地球」「未来」「天国」「うーん、あと原発かな?」とのこと。親ばかかもしれませんが、もしかして公共性については、大人より子どものほうがよく分かってるんじゃないかと思ったりもしました。大人の責任重大だな〜。
2012.4.25
あれよあれよという間に牡丹の咲く季節となった。うちにあるのは「太陽」という名前の赤花品種のみ。牡丹の花はとってもインパクトがあるので、一株だけで個人的には十分満足している。
ただいまの季節は、門扉から土手にかけて白花の常盤万作(ときわまんさく)と白山吹が咲きほころび、ついついうっとりと眺めてしまう。ご近所の知人宅の庭には、利休梅(りきゅうばい)がとても美しく咲いていて、うちにもあったらなあと思うが、同じ時期に白花ばかり咲かせても芸がない。散歩して目の保養にさせてもらえばよいだけのこと。お花はみんなのものであり、誰のものでもない。
昨日の残りのザワークラウト(キャベツの酢漬け)の煮込みに、たこのガーリック炒めと豆腐を添えて、簡単な夕食にした。
2012.4.23
よくよく考えてみれば明日から非常勤の授業が始まるのだった。初日なので、そんなに準備は物理的には必要ないとはいえ、それなりに頭の中でシミュレーションする必要があり、授業内容をあれこれ組み立てている。どんな新一年生と出会えるだろうか。楽しみである。今週はそのほかに授業参観や観劇、来週は家庭訪問等がある。木の芽どきでポカミスをしないよう、ひとつひとつ気を引き締めてとりかかろうと思う。異動先への荷物の引っ越しもまだだし。うっかりして風邪でもひいてしまったら大変だ。
今晩のメインは夫の指定どおりに八宝菜にする予定である。サイドメニューはばっちり準備が終わり、夫の帰宅後、メインにとりかかり、出来たてをすぐに食べる段取りまで完了している。てきぱき、てきぱき。
2012.4.16
雨の日から一転、本日はよく晴れた。庭の植物たちもすっかり春を謳歌し始めている。裏庭では草むらに紛れて花が咲き、しでざくら(英名ジューンべりー)も満開を迎えた。清々しいなあ。
週末東京出張でいただいたキーワードはずばり「清々しい」であった。とにかく大なり小なりいろいろなことが起こるけど、その人/作品の周りにはどこふく風って感じで、そよそよ風が吹いている、というのが、ここでいう「清々しい」様である。私なんて油断するとついべったりとコールタールみたいに黒いものをまとわりつかせてしまい、世間様に迷惑をかけるようなことがこれまであったかもしれないが、ホント気をつけないとね。
震災、原発事故は決して起こってほしくなかった出来事であるが、起こってしまったことにより、何かいいことがあったかと問われて声を大にして真っ先に答えたいことは、Fくん一家に出会えたこと、である。冬場メンタル面でつらい時でも、なぜか会うことのできる、快活におしゃべりできない状態でも受け入れてもらえるだろうという安心感が湧いてくる、Fくん一家は私にとって希有な存在なのであった。(本当はここに本名をフルネームで書きたいのだけど、かつてちょっとめんどうなことが起こってしまい、用心に用心を重ねることにしている。理不尽なことで壊されてたまるものか、と。大事にしたいのである。) そしてじゃーん、そのFくん一家の様子が、『3人、』という映画になるみたい。絶対、見に行こうと思う。清々しいなあ。
今晩は、夫が牛丼となめこ汁を作ってくれるそうだ。私はこまごまとたまった事務仕事と締め切りに遅れたスライド作りのどちらを優先させるべきか千々に悩んだ末、やっぱりスライド作りだよな、という結論に達し(当たり前)、今晩中に片を付けるつもりで作業をおこなう予定である。
2012.4.15
昨日どしゃぶりの雨だったのに今日は快晴。目まぐるしく忙しく変わるお天気だこと。最近振れ幅がとみに大きいなあ。庭のチューリップや水仙が見ごろを迎えている。植えっぱなしにしているもの、昨秋、彩りを考えながら買い足したもの、いろいろな思惑が今頃ぱーっと花咲いている。
今日は異動先に初出勤した。出勤というのかどうか疑問だなあ、初めてのご挨拶に伺ったというべきか。とても新鮮な気分になった。大恩。
帰宅してからは、夫のたっての願いで牛肉の煮込み料理を作った。夜は、とにかく仕事の続きである。スライド作りが待っている。美しい1枚にしたいという気持ちだけだったら誰にも負けないのだけど、実力というかセンスがね、伴わないのよね。
2012.4.12
あまりに晴れ渡った8日の日曜日、花見がてら近くの運動公園にお弁当をもっていって、家族3人で食べた。上の写真は、広場で草野球をする父と子の様子。ゆういちろうはサウスポーなのだった。
庭でも次から次へと花が咲き始めた。一年のうち最も華やかな季節が到来した。薄いピンクのミニチューリップ(レディ ジェーン)は地中海原産の原種系で、雑草に混じって風に吹かれている姿がとても好ましい。植えっぱなしにして3年目の赤いチューリップだが、特に肥料をやった覚えもないのに、今年も立派な花を咲かせてくれた。乾いて痩せた土地に向いているのだろうか。お花さんたち、毎年どうもありがとう。
職場の異動があり、今日は、そのご挨拶に明け暮れた。あと3つのメーリングリストへお知らせし終わった後、個人的にご挨拶したい方々(ともだちも含む)にメールを送る段取りである。丁寧に、かつてきぱきと進めないと、今日中には終わらないかも......
まだ夕飯の献立が頭の中で組み立てられていない。最近、この手のぼやきが多いが、今晩は何にしようかな。ゆういちろうからは、おかあさん、なんか最近ずっと手抜きっぽくない?、とつっこみを入れられた。だったらお前が作れともまだ言えないお年頃だから、甘んじて受けとめようと思う。
2012.4.10
本日、自治会の今年度の総会が無事に終わり、2年間におよぶ地域への奉仕活動からようやくお役御免となった。ゆういちろうが小1のときPTAのクラス役員をしていたころから数えると、3年間、学校や地域の活動に携わっていたことになる。実力とか実行力とかはないくせに責任感なるものが中途半端にあるものだから、何かと大変だった。昨日も書類のコピーやらチェックに走り回ったが、そういう作業も、ひとまずもう終わり。うれしいなあ。万歳!!
次に役が回ってくるのが16年後の予定である。こういうのは一回やって様子をつかんでおけば、後は気が楽になるもの。結構結構。
霧が少しずつ晴れてきたみたい。おかげさまで今年から本当の意味で仕事にも集中できそうで、私は本当にうれしい。甘えとか許されない厳しい世界だから、しっかり地に足をつけてがんばろうと思う。自分の寿命がいつまであるのか全然わかないが、きっちりとよい仕事をしてから、おさらばしたいのである。今のままで中途半端に終わってしまったら死んでも死にきれないもの。 ←ということは、まだまだ長生きできるということかしらね(笑い)。
とにかく今晩はお祝いである。少しいいワインを買ってきてと夫におねだりをしたところである。最近レストランには全然行ってないし、たまにはね、許されるでしょう。
2012.4.7
春休みのあいだ実家にあずけていたゆういちろうを迎えにいった帰りしなに、あの嵐のような低気圧とバッティングしてしまい5時間ほどローカル線の駅に缶詰となり、結局、Uターンしてもう一泊することになった。とんぼ帰りのつもりだったのでPC関連何も持たず出かけたせいで、帰宅してみると時期的に山のような要返信メールが溜まっていた。ひょ〜どうしましょう。まだお返事差し上げていない方々へ、すみませぬが今しばらくお待ちください。ここを読んでくださっている方がどれくらいいらっしゃるのかは分かりませんが、書かずにはおれない「言い訳」です。
実家の庭には、母が思い立って作った洋物を中心としたコーナーがある。ただいまの季節は下草としてクリスマスローズやビオラ、アネモネが満開を迎えていた。ぽってりとした薄いピンクの蔓バラが塀際に満開のときに見に行きたいのだが、学校が休みでないのでなかなか機会がない。夏になると砂地にこぼれ種で殖えた色とりどりのたくさんの松葉ボタンがお目見えする。祖父母の代からの、とても好きな光景である。雑草が一本も生えていない庭を見て育つと、その反動で雑草だらけの庭にしたくなるのかなあと、自分の趣味嗜好がどのように形成されてきたのか精神分析したくなる。
1日ぽっかりと時間があいたついでに、母と園芸談義し、切れ込みの深い赤紫色のクリスマスローズの苗をもらうことになった。その他適当にみつくろってうちの庭に合いそうな植物を掘り上げて近々送ってくれることにも。買わずに済むのでありがたい。クリスマスローズは帰宅してすぐに花茎を切って地植えにした。切った花は、強風で倒れたラッパ水仙とともに食卓上になんちゃってアレンジメントにした。
今晩のご飯はまだな〜んにも決まっていません。雨が降ってきたので傘を持ってこれからサッカー教室に迎えに行かねば.....
2012.4.5
写真上から、国際ワークショップ(IWNC6)の懇親会場となった東大医学部棟のレストランからの眺め。本郷から後楽園方面を臨む。中左は玄関脇の色とりどりの鉢植えたち。急成長中。中右は私の大好きな絵日傘という名前の椿。バラよりも華やかなんじゃないかな。今年初めて花が咲いてうれしい。写真下は、母が気まぐれでしたたった一枝の挿し木苗から思いっきり繁茂したローズマリー。紫の花が見ごろ。
いろいろなことが一気に起こって、何から書いていこうか迷ってしまう今日このごろ。うれしいことから順番に書いていこうと思うと本当に悩んでしまうので、ちょっと頭を整理して落ち着かせてから備忘録にまとめようと思う。
今晩は、冷凍しておいた鶏のモモ肉を使って何か作る予定である。何にしようかな。
2012.3.31
助けられて生きている感じのする今日この頃。ほっと一安心して気が抜けたのか、風邪をひいてしまったようだ(笑い)。昨晩から喉が痛い。喉の奥から耳の奥にかけてなにやらむず痒い、風邪の初期症状特有のあの感じがしている。とはいえ今晩は絶対に出席したい研究所の送別会があり、子連れで参加する予定である。夫は夫で大学の卒業式、謝恩会があって深夜帰宅となるので、ゆういちろうと行動を共にする。粗相をしないよう言い含めるだけでなく、もうすぐ4年生なんだから、私をスマートにエスコートしてくださいなともお願いしてある。
新しい研究成果を初めて(しかも苦手な英語で)発表するので、スライド作りに四苦八苦している。お前は本当にプロなのかっていうくらい、いつになっても初々しく大騒ぎしてしまう。で、昨日ようやくやっと頭からお尻まで構想がまとまり、今日から本格的にスライド作成に取りかかれるようになった。どうも私は作りながら考えることはできないようで、すーっと1本線が通ってからでないと、文字や絵に直せないみたいである。こういうのって、人それぞれにやり方はあるんだろうなと思う。私みたいな性分の人が、もし「損」をしていることがあるとするならば、この、考えをまとめている間の様子が、傍から見ればぷらぷらとお気楽に遊んでいるように、さぼっているようにしか見えないところにあると思う。このご時世だったらそれも仕方ないのかもしれない......
ここでの発表はほとんどそのまま博士論文に活かす予定だから、どうしても力(りき)が入ってしまう。4連休中は、気合いが入りすぎて、Z会のお兄さんみたくなっていた。「俺は、研究なんて嫌いだ。でも絶対獲ってみせる、待ってろよ、ぴぃ、えっち、でぃ〜。うわ〜〜〜」とか、「おれはやるぜ、絶対受かって見せるぜ〜」とかね、仕事部屋から居間に出るたびにやってたら、ゆういちろうにはその都度大受けに受けたが、夫からはマジキチ扱いされて、ちょっと休んだほうがいいと連休最終日は生駒山麓公園に連れていかれた。生駒は奈良市内よりぐっと寒く、少々かじかむ手でサンドイッチをつまむアウトドアピクニックだったりもしたが、おかげでリフレッシュできた。夫もなぜか左耳が聞こえるようになり、生駒の山の精たちに感謝した。
昨日、奥村昭雄・まことご夫妻から、この時期恒例の自家製生ハムが届いた。昨晩は前菜にバラの部分のを出したら、あっという間になくなった。本当においしい。ありがとうございます。週末はモモにしましょう♪
2012.3.23
早春を告げる黄色の花が咲き始めました。写真向かって左から、とさみずき、みつまた、さんしゅゆの今の姿です。裏庭は落葉樹を中心に、比較的密に植えているので、葉っぱが落ちている今は目の錯覚で実際は狭くとも林の中の明るい遊歩道を歩いている気分に浸れます。春独特の土の匂いも立ち込めてきて、気分が浮きたちます。友人知人のおめでたい話もキャッチしたし。よかったよかった。
学校給食が一昨日終了し、昨日は12時10分、今日は9時40分過ぎに、ゆういちろうは帰宅しました。そして月曜は卒業式のため自宅学習日となり、明日からは実質的に四連休(泣き)。毎日ほとんどごはんづくりに追われることでしょう。
とはいえうまいこと時間を捻出して、月末に開かれる IWNC6 というワークショップの発表準備をしなければなりません。20日締め切りの英語のアブストラクト原稿は今晩ネイティブチェックに回せそうです。(仮題としてwebに載った発表タイトル、もうすでに冠詞をつけ間違えていた。慌てるとダメだ〜) あとは30〜40分用のスライドと発表原稿を用意するのみ。初めての内容をしゃべるので、使い回しが一切効かず。全部新しく作り出す必要があります。しかもアウェイ。だけどきっと研究上の面白い出会いにつながりそうな予感がして、大変だけど頭が活性化して自分で自分が面白いです。
今晩のごはんは何にしようかな。まだ全然決めておりません。
2012.3.16
メディアを通じてあまりに痛ましいニュースがこちらにも飛び込んできます。シリアの情勢は一体どうなっているんだろうとか。
抵抗力をつけようと思いました。亡くなった人々への供養のためにお庭でお花を育てたり、好きな人たちへお料理を作ったり、お手紙を書いたり。美術館や劇場に行って素敵な芸術に触れるのもいいでしょうね。そうそう一日の終わりにはゆっくりとお風呂に入って美容にも気を使いましょう。野蛮な人たちが女子どものやることといって馬鹿にすることを率先してやればいいのです。抑圧されればされるほど、それが自分に跳ね返って大きな抵抗力が得られるのですからね。
死ぬまで最後まで徹底的に抵抗しますよ、私は。花を咲かせ、料理を作り、絵や演劇を見、家族友人と仲良くする。誰も傷つけない抵抗ですから、許されるでしょう?
20日締め切りの英語の原稿をかかえていて、英語苦手だとかそんなことをごちゃごちゃ言わずにさっさと書こうと思いました。まずは自分の目の前の仕事から順に丁寧に手をつけていきます。
今晩は奈良の新大宮で会合があって、もつ鍋が出るそうです。ひさびさだなあ、もつ鍋。
2012.3.13
紅梅が咲く頃、猫柳のふわふわの穂も一緒に見られたらいいなあと思って、昨年の2月に、苗を購入していたのだった。苗が届いたらすぐに土に植えてやるのが植物に対する愛情だと思うのだが、寒いのでしばらくほうっておいた。ところがまさかの大震災が起こり、それをこれからずっと忘れないために、急いで梅の木の傍に植えた。哀悼の枝垂れ姿。だけどその先にはとびきりかわいらしい数珠玉のような穂をつけて、気持ちを和ませてくれる。まだまだちびっちゃい苗木だけど、今年もまあるい穂先がお目見えした。そのうち梅の木の迫力に負けないほど成長してくれると思う。大事に育てようと思う。
そして桂の木の根元にはクロッカスが咲いた。そういえば昨秋球根をまとめ買いしてその辺りに植えたのだった。自分でそのことをすっかり忘れていた。クロッカスは急に花が咲くので、毎年驚かされる。
夫もシビアな論文締め切りを抱えているので、なんだかんだいって夕飯は私が作ることになりそうだ。約束違うじゃないかと怒るような立場に私はおらず、臨機応変に対応していくのが肝要だと思う。火が使えて、温かい料理が出せるのは、とても幸せなことだと思うし。来年のこの時期も、どうかごはんがおいしく食べられる日々でありますように。
2012.3.11
雨が降ったり止んだりと忙しいお天気が続きますね。ついでにいえば、今朝、ガスも止まったので本当に何事かと思いましたが、工務店さんと大阪ガスさんの連携プレーにより、すぐに復旧し、原因も理解できました。アフターサービスばっちり。すっきり気分よし。トラブルが起こることが問題なのではなく、トラブルが起こったときの対応の仕方に、誠実さや技術力やらが露わになるのだなあと思いました。
今晩は、夫が中華料理を作ってくれるそうです。明日はゆういちろうとの約束で、ピザだとか(男はだまってピザだそうです)。申し訳ないけど、私は今頭が論文書きモードになっていて、何気ない日常会話がかえって難しく、少々どもり気味。書くのとしゃべるのとでは脳の全然違う部分を使っているんじゃないかな。堪忍なあ、という感じです。
2012.3.10
紫の花と一口にいっても、いろいろな色合いがあって、どれもまた好ましい。前言半分撤回して、庭植えの赤紫のクリスマスローズも好きである。といいますか、花なら何でも好きです。好き嫌いは特にありません。ここのところ急に花が咲きほころび始めたと思ったら、杉の花粉も本格的に飛翔し始めたようだ。花とともにある春がやってきた。そしてかたじけなさに号泣する春でもある。本当に私は果報者だと思う。
今晩は、鰤のスパイス焼きに半熟目玉焼きをつけて、黄身をソース代わりにしていただいた。予想通り良く合った。
明日は、奈良の新公会堂・能楽ホールに行く。看護学科立ち上げのときから非常勤をさせていただいた専門学校で初の卒業生をそこで送り出すのである。こんなにめでたいことはない。私の担当科目は必修の「人間関係論」であって、私が人間関係について何を教えられるのかと自分でもつっこみどころ満載なのだが、できる限りのことはしたつもりだから人間関係の荒波をくいくぐって立派な看護士さんになってね。
2012.3.8
クリスマスローズの原種ニゲルの純白の花が満開になった。クリスマスローズは本当にびっくりするほど微妙に異なる様々な色合いのもの(全体的に渋い)が作出されているが、私は純白一重のニゲル系が好きである。この時期庭を歩くとき、寂しい足元(根元)を明るく照らしてくれるから。くすんだ色合いのものは、庭植えの場合、相当おしゃれに気を使って配置しないと、見事に環境に埋没してしまう。どちらかというと鉢植えにして目の高さに置き、うっとり愛でたいと思ってしまう。
昨晩、熊本の伯母が亡くなったという連絡が入った。母曰く、心配するといけないからと思って連絡しなかったけど、もう葬儀も終わったとのこと。自分だけ大変みたいな顔して私は仕事してたのかな。相当ダメ娘ですね(自分でもよく分かってますが)。ともあれ仕事に集中させてくれて、ありがとうございました。
伯母と母は仲良し姉妹で(=当然私もかわいがられて育ち)、うちにある柏葉あじさいと山あじさいは、伯母から母へ、母から私へ、挿し木で伝わったものである。今年はあじさいを特別に愛でようと思う。あと気が早いが、来年のお節には栗きんとんを手作りしよう。昨年末、電話で作り方のポイント聞いたのだ。おかしいな、そのときはすごく元気だったのにな。
今晩は、豚バラと白菜を使った鍋にしよう。甘酢づけ大根もいただこう。もりもり食べるぞ。
2012.3.6
ゆういちろうのクラスの担任の先生によれば、小3のこの時期は、発達的にはギャングエイジといって、大勢の友達と一緒になって親の知らないところで何やらいろいろとしでかす時期だという。さもありなんと思うことが三学期になってとみに見られるようになった。
例えば、放課後帰宅してすぐに、いそいそと自転車に乗って出かけようとするから、行き先を聞いたら、少し遠くの通称グーチョキパー公園に、クラスの男子の大半が集まるとのこと。瞬間変形する球(爆丸BAKUGAN)を持ってる人は持ってこいという話らしく、ゆういちろうもわずかばりの爆丸2つを持って行った。(彼の夢は、今のところ、今年の11月の誕生日かクリスマスに爆丸のセットを手に入れること)
公園より戻ってきたとき、いつもより興奮した面持ちだったので、どしたの?と聞いたら、「ハプニングが起こったんだよ〜」というので、詳しく聞いてみると、リーダー格の男の子が持ってきたお菓子をカラスが襲ってきて食べてしまい、その男の子がいわゆる「マジギレ」した、という話だった。ゆういちろうは、「そりゃあ誰だって怒るよ、カラスにおやつ食べられたら」と口をとんがらがせて友達の気持ちに共感してました。「そりゃそうだね」と私も同意した。
小3の子どもの世界は一見とってものどかに見えるけど、きっとたぶん、身体生命や名誉をかけた闘争が、ある意味大人の世界より生生しく毎日繰り広げられていると思うのよ。毎日楽しくダンスしているように見えて、修行そのものだわね。
今晩は、トマトとあさりのスパゲティの予定。早目に帰宅した夫が作ってくれる。「なんでそんなにスパゲティ好きなの?」と聞いてみたい気分。
2012.3.2
庭の花たちがちらほらほころび始めた。梅もクロッカスもミツマタも。沈丁花、サンシュユ、クリスマスローズはあともう少しかな。うれしいなあ。早春に咲く花はたいてい控え目な姿をしていて、目を凝らしていないと見た目では忘れ去られがちだが、いい匂いのするものが多く、どれも存在感がある。春を待ちわびているから余計にそう思うのかもしれない。
今晩は野菜がたっぷり食べたくなって、洋風の野菜づくし献立にした。ブロッコリーとトマトのスパゲティ、いろいろ根菜のポタージュスープ、蓮根のグラタン。この季節は火の通った根菜類を体が欲しているみたいで、おいしかった〜。肉や魚がなくても十分に満足した。というか肉や魚はあまり欲しくなかった。
2012.2.28
こことのところの週末は2回連続で研究会が入って大忙しだった。備忘録を兼ねて、写真を載せておこうと思う。2月19日は、京都御所近くにある龍谷大学のセミナーハウスで足利事件の供述分析関連の研究会が開かれた。御所の近くには和風建築だけでなく趣深い洋風建築も散在しているのだった(上の写真)。
2月25〜26日は、芸術表現の様式や伝達について調査する研究会が開かれた。下の2枚の写真は、徳島県にある国際大塚美術館で撮ったものである。陶板に名画をプリントして絵の置かれた環境もひっくるめて展示するというユニークなコンセプトのもとで作られた巨大美術館であった。 たっくさん勉強になった〜。
さて、今晩は夫が東京出張で帰りがとても遅くなるため、ゆういちろうと二人で食事する。シンプルに鶏の水炊きにしようかなと。〆はいつもの卵雑炊の予定である。自治会の配布物(市民だより、県民だより等)がどっさり届けられたから、仕分け作業もしないとなあ。あと1カ月でそれも解放だと思えば、気持ちは楽ってもんよ。
2012.2.27
私が小学校に行くと家族の調子が悪くなるのか、先週の木曜夜、ゆういちろうが発熱してダウンするわ、夫が突発性難聴にかかるわ、修羅な感じだった。看病している途中に、他にも可及的速やかに対処しないといけない突発事案が持ち上がりましたが、ええ、なんとか乗り切りましたよ。武将かと思いましたね、自分を。
「バラと少年」。上の写真は、北海道大学で日本心理学会があったときに学会託児所を利用して子連れ参加したときのもの。北大植物園に寄ってぱちりと。このときはたしか保育園の年長さんだったと思う。かわいい乳歯が生えそろっている時期だもの。その頃のゆういちろうは、私の云う事を何でも素直に聞いてくれたよね。。。
子どもが病気のときは、贅沢は何もいいませんので、どうかこの子を早く治してあげてくださいと、お空に向かって頭を垂れてお願いしていたというのに、いざすっかり治ると、つい「水曜日はお勉強の日でしょ!」と勉強、勉強といつもの鬼ばばに戻ってしまった。
そうしたらゆういちろうが、「本当のことを言うとね、僕は勉強なんて嫌いなんだよ、おかあさん。どちらかというと僕はZ会のお兄さんのキャラが合ってると思うよ」といって、「ぼくはべんきょうはきらいだ、でも絶対に合格する、待ってろよ、キャンパスライフ。うわぁぁ〜」と、Z会のテレビコマーシャルの真似をして絶叫を始めた。ショックでしたね。キャンパスとかライフとかの意味を知らないくせに、よくもまあと思いましたね。人の気も知らないで、勝手にしろと思いましたね。(そろそろ私のほうも精神的に子離れしないといけないのかなあとも。)
明日は、科研のメンバーで大阪でワークショップをやってそのまま泊まり、明後日早朝四国に発つという、強攻スケジュールが待っている。Z会のお兄さんみたいに気合いでぶつかろうかしら。迷惑だろうな(笑)。とりあえず必要最低限の資料は作りました。
今晩は残り物を利用したごはんになりました。適当な大きさにちぎった春菊に、朝の残りの鮭の塩焼きの身をほぐし、時間がたって酸っぱさが増した日の奈漬けも入れ、少量のオリーブオイルでさっと和えたサラダが思いの他おいしくできました。気分よし。
2012.2.24
小学校の参観日だった。子どもたちの作った様々な作品が体育館や教室に展示されていて、造形に関することでとても参考になった。
出来上がったゆういちろうの土鈴。タイトルは、「お魚を食べようとするシャチ」で、感想欄に、「シャチがお魚さんを食べようとする様子、そして、ちゃんとすずのようになったのが、うれしかったです。」とコメントが書かれていた。ゆういちろうに創作過程のことを聞いてみると、最初はただたんに粘土でシャチを再現しようと思っていただけだったが、いざ焼き上がってみると、体が自然とゆがんでいて、まるで海の中を泳いで餌を食べている姿のように思え、上にあるタイトルを付けたそうだ。シャチのぬいぐるみを三面図に起こしてきっちりと形を把握したうえで、そこからのズレを「運動」と見立てるところが、とても良いと思う。背びれを取っ手にして鈴を鳴らせるところも良い。大切に家に持ち帰って陳列した。
体育館に展示されていたのは、パチンコ台のほうだった。たいていが的と釘をどうしたかというパチンコの機能に関するコメントがほとんどだった中で、ゆういちろうのコメントは、「ひこうきが空をとんでいる。自由にとんでいた。」と、とてもユニークで、親ばかだけど気に入っている。海の中を自由に泳いだり、空を自由に飛んだりしたいんだね!
短冊に書かれてあった彼の俳句は、次のとおり。
かみなりが ピカッと光って にじが出た
いろいろ大変なことが起こるけど、最後の最後でハッピーエンドを迎えられそうだね。
今、天体のことにも興味が出てきているので、去年の父親からのクリスマスプレゼントは天球儀だった。地球儀を見るような視点と天球儀を見るような視点の両方を自由自在に思う存分行き来してほしいという切なる願いを込めたプレゼントである。
ゆういちろう、よくやったということで、今晩は彼のリクエストに応えて夫が鶏の唐揚げを作った。そうか、そんなに唐揚げが好きなのかと、女の私は男性陣の食べっぷりを見て感心した。
さて私はといえば、必要に迫られて久々に研究業績リストを最新のものにした。サイト新規立ち上げという似たような境遇の方たちも身近にいて、どこも同じなんだなあとほっとしている場合ではなく(!)、まとまった学術論文をここのところ全然書いていないので、いよいよやばいことになってきたという自覚を新たにしている。とはいえ、やりたいこと知りたいことがまだまだいっぱいあり、どうしても研究職を諦めたくない。しぶとく生き残りたい。
2012.2.16
研究所で予想以上に緊張感あふれる一日を過ごした。あと他に今日は2つの締め切りをかかえていたが何とか乗り切り(まだ少し後始末が残っているが)、一先ずふ〜っと深呼吸。明日は、ゆういちろう小3最後の参観日で、クラスのお楽しみ会があるそうな。楽しみに出かけることにする。今週末と来週末には研究会があり、それぞれ幾種類か資料を準備しないといけないので、ペース配分に気をつけないと大変なことになりそう。うーん他に大事な何かを忘れていないか心配で、そわそわしますね。これぞ年度末って感じ。
今日は、とても大事に思っている二人の女の人から、偶然同じタイミングで郵便ポストにお便りが届いていた。うれしい♪ ふと気付いたのだけど、お二人とも天平貴族の装束がとてもお似合いになるのではと。やっぱり奈良つながりだな、とか、独りで納得しました。いつかみんなで集まって詩を詠めたらいいなあ。夢を現実にしないと気が済まない性格なので、実現化に向けてゆっくりとではありますが密かに動きますです!
今晩はおもに夫がちゃんこ鍋を作ってくれた。私は助手として言われるままに材料刻み係だった。
2012.2.15
とうとう我が家ではバレンタインチョコは無駄な出費に位置づけられてしまいました(笑)。夫いわく、家族に対してはチョコレートはいらないよ、とのこと。でも、ゆういちろうにそれを言ったら大ブーイングだった。
私が子どもの頃と世相が変わったようで、最近NHKの朝の教育番組でもバレンタインデーのことが大きく取り上げられていて(昔はNHKそういうの無視していた気がするのだけど)、毎朝番組を見ているゆういちろうにとって、小3にしてすでに気になる年中行事の一つのようなのだ。チョコレートがだめなら、スイートポテトを作ってよ〜と駄々をこねて、登校していった。
朝のことは忘れているかなと思ったが、帰宅するなり、「スイートポテトは?」と質問。本気だったみたい。念のため学校に行っている間に材料だけは揃えたので、「後で一緒に作ろう」と答えたら、「鶏の唐揚げでもいいよ」といきなり全然違うリクエストが入り、さすがにこけた。すっかり振りまわされているなあ。
そんなこんながありながら、結局夕飯は鶏の塩焼きにしました。唐揚げより塩焼きじゃ。
2012.2.14
庭の梅のつぼみが、あともうほんの少しで開きそう。まだかまだかと心待ちにしていましたが、とうとう「その日」がやってきた。
それとは反対に、ミニバラは秋からずーっと咲き続けて、今もなお健在。今年はバラ類がいつもと違う感じ。この時期の庭に花があるのは本当にうれしいが、こんなに休み知らずでは木がくたびれてしまい、春を迎えるための準備が整わないんじゃないかとちょっと心配になっている。これからは積極的に切り花にしていこうかな。
梅のピンクとバラのピンク、どちらもなんでこんなに魅力的なんだろう。花の精は存在すると思うなあ。
午後からあいにくの雨で、夕飯の買い物に出かける気が失せてしまった。冷凍もののしじみをつかって味噌汁にする以外に、何を作ろうか。いいアイデアがおりてくるまでしばらく待ってから、準備にとりかかろう。
■追記
大事なことを言い忘れていた。今日初めて貼るカイロをお腹(胃のあたり)に当てて一日を過ごしてみたら、一日中ものすごく快適な気分で過ごせた。きっと、これは昔の人が温石を懐中に入れたときの気分ですよ。ぽかぽかといい気分で、ネガティブな想念とか湧いてくる余地なし。
もともと胃腸は強健なほうだと思っていたので、胃を温めることなど思いもよらなかったが、こんなに快適だということは、知らない間に体が冷えていたのかな。病みつきになりそう。
足の霜焼けに悩まされているゆういちろう用にストックしてある靴下に貼るカイロを、今朝彼に渡そうとして、うっかり誤って非常用カイロ(「貼るカイロ」のほう)の袋をやぶってしまったことから、たまたま発見したことでした。めでたし。
ちなみに霜焼けに関しては、聞くところによると素足で過ごすのがいいという説もあるそうなのですが(靴下が蒸れて、そのあと温度が下がるというのがよくないとのこと)、素足で学校に行かせる気にはどうしてもならず、過保護かなあと思いつつカイロを利用しているのでした。
2012.2.13
今日は、Fくん一家とおでんランチをした。おでんはいいなあ。ほんのひと手間をかけたあとは、ただひたすら「時間」が解決するというところが、好きだなあ。Fくんはまだ小さい子どもだから、当日急に熱が出てキャンセルということも十分ありえるので、どうか会えますようにと願いをこめて前日仕込んだのだった。気持ちが通じたのかな、今日のFくんの食べっぷりも本当に気持ちがよかった。見ていてうれしくなる。作りがいがあるわ〜。おばちゃん、また何か作るね。Fくんやゆういちろうがどんな大人になるのか、楽しみでしょうがないのよね。
お開きのあと、お土産にいただいた優しい味のするさつまいものパウンドケーキを思わず全部食べてしまった。夕飯後のデザートにとっておこうと思っていたのに、なんてこと! ゆえに今晩は、残りごはんに2日目カレーをかけて簡単に済ませた。サイドメニューなし。鍋料理は主婦の味方だと思う。
2012.2.12
東シナ海で獲れた天然ぶりの切り身に食欲をそそられ、本日はシンプルに塩焼きにした。久しぶりにぶりの味を堪能した〜。ところが例によって例のごとくゆういちろうは私の作る魚料理は口にあわないらしく、一口だけ食べて、もうお腹いっぱいだとのこと。かつてなら、体にいいから食べなさい!と無理矢理食べさせていたが、今となっては心おきなく、「あらそう、じゃあ、大人がもらうね。ありがとう♪」という気持ちに。原発事故後、妙な形ではあるが、食卓での言い争いが減った。
今日は止むにやまれぬ食欲に押されてそれはそれはおいしく魚をいただいたけど、今、海の物は実際、どんな感じになっているのかなあ。天然の山の物は、特に菌類や野禽野獣類などは、いったいどこまで放射能の影響が広がっているのかなあ。
今晩は、ゆういちろうと二人で食事した。夫は大学の業務で遅くなる。
2012.2.10
そんなに人数いないしうふふ余裕だわ♪と思っていたレポートの採点だが、始めてみると結構時間がかかっている。読みが甘かった。最初につけていた点の厳しさ(というか甘さ)が、いくつか読み進めるうちに自分のなかで知らない間に変容しているような気がしつつも、どう変容しているのか正確には把握できず(セルフモニタリング機能に問題あり?)、もやもやしたまま点をつけている感じ。そういう場合は、疑わしきは高得点にをモットーにつけるようにしています。なのでまあ、基本的には不利益を被る人は出てこないはず、と自分に言い聞かせております。
先々週末の東京出張のとき、空っ風がびゅうびゅう吹いて思いっきり乾燥していたせいか、右手親指の先がぱかっとひび割れてしまった(痛い)。それ以来、ひび割れのくせがついて、治っては割れ、を繰り返している。最近料理にごぼうや人参など土付きの根菜類を多用しているせいで、指先が荒れがちだしね。まったくやなこった。せめてものすくいが、風呂上がり後、夜寝る前に、長崎・五島特産ローズエキス配合の椿油を指先に塗って、うっとりした気分で布団に入るようにしていることである。あなたローズとカメリアですよ。本当は指先になじませて頭皮マッサージするものらしいのだけど、指先に沁み込ませることでもうじゅうぶんに満足している。
今晩は、その例のごぼうと人参をたっぷり入れた鶏鍋にした。定番というかマンネリ。とはいえおいしかったです。
2012.2.9
ほとんどのお友達が学習塾に通っている中で、ゆういちろうは塾に行きたくないといい、自宅学習の道を選んだ。水曜日は「勉強の日」と決めて、学校の宿題とは別の教材に取り組むことにしている。とはいえ最初からおとなしく机に向かうことはなく、大なり小なりの集中するための儀式を必要とする。本日は、本人の希望で、ギャラクティック・ナイト(「星のカーヴィー」に出てくるキャラクター)の羽をつけてがんばることになった。
羽や剣と楯は本人自ら手作り(勉強に取りかかる前に、ものすごい努力をしていると思う)。努力しただけあり、銀河の騎士そのものに。様々なポーズを決めて、意欲を高めていた。「クール?」と聞かれたので、「クールだ」と答えた。
段ボールとガムテープを利用して剣と楯を作った。楯の持ち手のところに剣を収めることもできる、なかなかの設計力。ぐさぐさしないでしっかり収まっている。
今晩は、ごはんとたまねぎとわかめの味噌汁に、牡蠣と白菜のみぞれ煮、チーズオムレツ(牡蠣を食べられないゆういちろうのために。大人はほんの少々)、納豆、キムチにした。チーズとキムチの相性もいいけど、納豆と一緒に混ぜて食べてもおいしいということに昨年気づき、たまに実行している。キムチ偉大。風の噂によると、今スーパーでは日本の漬物よりキムチのほうが売れているそうで、さもありなんと思っている。
2012.2.8
せんとくんのことを想う時、なぜか同時に、下呂警察イメージキャラクターのゲロッピィのことも想い出してしまう。とくに今日は、自治会の交通安全のための仕事をひとつこなしたからね。よけいに。ゲロッピィ、今も元気かなあ。
みんなね、ゲロッピィのことを笑うかもしれないけど、私に言わせれば、自分でパワポか何かで図を書いてみろっていうのよ。ゲロッピィは結構上手に描けていると思うよ。こんなこと自慢にならないかもしれないけど、私が描いたらもっと全然へたっぴであろうことは、自信を持って言えます。
せんとくんは、なんだかんだいって官によって手厚く保護されているから、どんなに隠そうとしても、そこはかとなく「一流」の感じが醸し出されているでしょう。新作衣装の布だって上等なものが使われているなあってすぐ分かるじゃないですか。
でも、ゲロッピィは違うのよ。自分たちの手で作り出したっていう感じがして、そこがたまらなくいいのよ。せんとくんもとっても元気だけど、別の意味で、ゲロッピィもとっても元気な感じがする。適当な仕事しかしない中途半端なデザイナに任せるくらいだったら、自分たちの手で作ったほうが、万事よっぽど健康的だと思うなあ。
今晩の夕飯は、ごはんと昨日のおでんの残りのだし汁を利用したおいしいスープに、じゃがいものそぼろ煮、ほうれん草の胡麻和え、キムチをつけた。食事をおいしくいただけてありがたく思う。
2012.2.7
久々に何も予定の入っていない休日だった。うれしい〜。そういうときはいつもより早起きしてしまうので、日頃の朝寝坊の言い訳が立ちにくくなるのだった。
家計に響かないよう自分の買い物は極力控えている昨今だが、たまにはいいよねと、近所の生協の生花店でパンジー、ビオラ、スノーポールの苗を3つ買った。一株どれも52円。〆て156円の買い物なり〜。満足度大。当たり前のことだけど、花の美しさは、つけられた値段とは全然関係ない。ガーデニングってお金をかければいいってものじゃないところが単なる美辞麗句ではなく誰にでも一目瞭然で、公明正大な感じがして好き♪
あ、あとついでにいじましい主婦の努力を見て! ぼさぼさの白妙菊を剪定した際に出てきた枝の先があまりに美しくて捨てられず、一部水差しにしていたところ、にょきにょきと太い根が出てきました。そのコップに、霜のせいかなにかで茎が折れて倒れてしまった水仙の花を挿して、なんちゃってアレンジにしてみました。
この時期の黄色は目に優しく沁みて、とても華やかな食卓の風景が出来上がって、気に入っている。いじましさからでも華やかなものはいくらでも出てくるというのが、植物のおしえ。植物にとってはそれが当たり前。
今日は一日趣味にいそしんで気分がいいせいか、自画自賛モード(植物を愛する自分を愛する!)がいつもより強いですね(笑い)。お許しください。
夕飯はあつあつ味噌煮込みうどんにして、体の芯から温まろうと思う。
2012.2.5
今日は月に一回のペースで開かれる自治会の班長・役員会のある日で、引き継ぎやら提案事項やらで朝から資料作りをした。あと3月の定例会と4月の総会のお仕事が終われば、晴れて2年間のお役目御免となる。来年度の会計監査にあたっているが、それは作業量的には大した仕事ではないので、今は考慮外。次に回ってくるとすれば、16年後の予定なので、しばらくは予定を立てやすくなる。16年後、果たしてどうなっているのかなあ。自分が年を取ることよりも、ゆういちろうの25歳の姿がなかなか予想がつかない。
夜6時半からの会合のため、今晩は早目にごはんをいただくつもりである。夫が天ぷらを揚げてくれるというので、楽しみである。
2012.2.4
しばらく間が空いた。
口だけがんばるって言ってもだめじゃないかという、先日のゆういちろうからの厳しい意見に一番びびってしまったのが、ほかならぬ私だった。「お仕事」と称して、この日記を書いていることもそのうちバレてしまうだろうと。そしてそのことをズバリ指摘されたら、キーっコドモのくせに生意気と、逆切れしてしまいそうな自分... ということもあり、いずれにせよ仕事もたんまりたまっていたので、これを機に日記を書く時間を惜しんで、やるべきことを順番に粛々と取りかかっていた。
で、なんとまあ、28日(土)、毎年最も楽しみにしている奈良の催し物、若草山の山焼きを台所の窓から眺めるのをこともあろうかすっかり忘れてしまった。風流を忘れるようでは、がんばる意味がまったくないじゃないか。がんばりのバランスをとるのは難しいなあと思った。
29日(日)は東京・青山である10時からの研究会に参加するため、早朝5時に起きて出かけたのだった。夜遅くに帰宅。新幹線のおかげで日帰りできてしまうから、余計に忙しくフル回転してる人がきっと世の中では多いような気がする。
ここ1週間のメイン行事は何と言っても、2月1日と2日に夫の大学の学生さん6人をアルバイト雇用して、昨年末の美術館ワークショップの分析作業を一気に進めたことであった。ソフト、ハード両面の準備に忙殺された〜。ありあまる予算のもとお揃いの機材をずらっと購入できるような身分ではないため、手持ちの機材を吟味し、なければ方々にお願いしてかき集めてくることから始めないといけなかったのだ(でもこういうのって大変だけど楽しい側面もある)。みなさん、ご協力いただきありがとうございました。
科研費予算執行の規定上、アルバイト雇用の場合、交通費と日当は出したくても出せない。遠方の大都会・大阪から人里はなれた研究所までやってきてもらうので、往復する時間やお金がとってももったいない! なので初日の夜は、我が家に泊まりたい人は泊まってもいいよと言ったら、結局全員が泊まることに。もちろん夕飯もつけましたよ。鶏と牡蠣の水炊きと鴨鍋の2種類を用意した。若い人ほどたっぷり野菜を採るべしと寮母さんみたいにな気分になり、準備のほとんどはただひたすら野菜を刻むという行為に費やされた。白菜、春菊、椎茸、人参、れんこんは水炊き用に、鴨鍋にはシンプルにねぎとごぼうだけ。
昨晩、2日目の夜もうちでご飯が食べたい〜っとご所望されたので、今度は夫がスパゲティや肉料理など得意のイタリアンを作ってはサーブするという、ぎっちり9人も並べばさすがにテーブルも狭く、自然とコース料理の構成となった。ゆういちろうと学生さん6人がテレビゲームに興じている間、もくもくとごはんの準備をする先生(笑)。いや、もくもくとではなかった、どう考えても、俺ら、お父さん、お母さんだよな、ぶつぶつ言いながら作業をしていた。
実際に、夫は、学生さんの親御さんと同世代にあたるみたいで、その事実が判明したとき軽くショックを受けていた。私もある学生さん(男子)に「あなた面白いこと言うわねえ」と言ったら、別の学生さん(女子)から「○○君は、熟女受けするからなあ」とつっこまれたりもし、そっか、私って熟女なんだと、そこはかとなくショックを受けた(笑)。いつまでも若手気分なんだけど、どうやら世間は許してくれないらしい
でもなんだかんだいって、ごはんを用意する喜びをこんなに味わったということは、かわいいなあと思っているからだと、妙に納得している自分がいた。こういう気分ってごまかしようがない。やっぱり学生はかわいい。別の大学で非常勤をしているときも、強く思ったもの。それにしてもいろいろとお話できて楽しかった!
さて、今晩は、夕食の準備を始める前にまず節分行事の恵方巻きをみんなで食べようと思う。今朝学校へ行く前のゆういちろうから、太巻きを手作りするようにと言われたが、生協の総菜コーナーで買ってきた。いろんな種類の太巻きがずらーっと並んでいてどれにしようかかなり迷ってしまった。関西特有の行事なのかなあ、関東に住んでいたときはこんな様子見たことがなかったよ。
2012.2.3
残りわずかとなった自治会副会長のお仕事で、奈良市民だより、県民だより、議会だよりを仕分けしていて、重大情報を仕入れました。それは今年から始まる「記紀・万葉プロジェクト」に合わせて、なんと先日、せんとくんの新コスチュームと新しいテーマソング「元気いっぱいせんとくん」が発表されたということである。全然知らなかった。
ここに写真が載っているが、ブルーの官服以外に、春は桜色、秋は紅葉色の天平衣装も用意されているみたいである。歌と踊りに関しては、すでにここに載っていた。不思議なテンション、でもなぜか気になるせんとくん(笑)。生みの親である薮内佐斗司さんが新しいテーマソングも作詞している。せんとくん、愛されているね!!
「元気いっぱいせんとくん」
自慢のおおきな鹿のつの
神と仏のゆたかな智慧と
深い意味を秘めている
秘めている
せんとくん せんとくん
元気いっぱい せんとくん
いつも明るく踊ってる
ときどき失敗やらかして (シュン)
だけど絶対へこたれないよ
へこたれないよ
せんとくん せんとくん
元気いっぱい せんとくん
いきものがすき ひとがすき
空行く雲や雨風だって
みんなともだち だいすきさ
だいすきさ
せんとくん せんとくん
元気いっぱい せんとくん
永い歴史の奈良の子だから
かなしいかおは にあわない
いつもえがお
せんとくん せんとくん
奈良が大好き せんとくん
昨日は、夫の誕生日を記念し、特別にしゃぶしゃぶをした。今日はシンプルに皿うどんで済ませる予定である。
■追記
ゆういちろうがテレビのニュースを見ていて、「がんばろう日本!」と言う人が出てきたとき、「何をがんばってるんだろう。何をがんばっているかが大事なのに、何がんばってるんだかわかんないよね。あの人何もしてないんじゃないかなあ。本当にがんばっている人は忙しいから、がんばっているときには何にもいわないと思うんだけどなあ。」と、大人顔負けの鋭い批評をいきなりテレビに向かって投げかけた。びっくりしたあ。。。
夫と私は一瞬絶句。「う、うん、お父さんもお母さんも本当にその通りだと思う。だけど、がんばろう日本って言っている人に面と向かって言ったら、めちゃくちゃ怒るから、本人に向かって直接は言わない方がいいよ。」と、悲しい処世術を教えるはめになってしまった。
2012.1.27
今年度から受け持った非常勤の授業(半期)が今日で終わった。あとはレポート採点を残すのみ。あっという間だったなあ。ひとつのクラスに2人の教員と2人のTAがつくという充実のプログラムで、ほのぼのと過ぎていった。余裕があるのはいいことだ〜。
2日目カレーに目先を変えてナンを添えた。冷凍物だけど、先日自分たちで粉から手作りしたピザ生地よりおいしかった。これはピザ生地に改善の余地ありってことよね。
2012.1.25
22日(日)は、最近知り合ったRさんのお宅にお呼ばれして、友人Mさんのお誕生日会をした。LさんもMさんも日本では、日本人の夫を持つ「外国人妻」の位置付けとのことで、お二人を通して「日本人の外国人妻の会」 (AFWJ)という全国組織があるということを知ることができた。
とにかく話をしていて面白いので、毎回時間を忘れておしゃべりをしてしまうのだった。各国の子ども教育事情や放射能のことやアメリカのSOPA(ネット規制)法案のことなど、耳寄り情報が満載。こういうママ友のつながりというのはまさに命綱だわ〜。
若い母親たちのことを、特に外国人であればなおのこと、なめている人が結構多いように見受けられるけど(集団ヒステリーとか、騒ぎすぎとかね)、そういう耳を閉ざす態度は、油断しすぎじゃないかと思うわよ。みんな怒るべきことは怒っているけど、基本は冷静に、こっそりというわけではないけど、毎日の積み重ねが大事だからこつこつと備えていますよ。とにかくオープンマインドでハートウォーミングな情報交換を重ねることが重要だと思う。それしかないでしょ。
今晩は元気の出るチキンカレーにした。ハウスの「こくまろ」と「バーモンドカレー」をミックスしたらおいしいということに年始に気づいたから、最近はこの組み合わせで作ってばかりである。カレーのときはなぜか日記を書きたくなる。やっぱり本当に元気が出るのかな?
ハートウォーミングなものに触れたくて、最近ほんの少しだけ部屋の模様替えをした。ソファにウールの布をかぶせ、幼稚園の頃親戚のお姉さんにもらったうさぎのぬいぐるみや母や祖母の縫った布小物を身近に置いて安心感倍増計画実施中。シュガーな雰囲気のインテリアに包まれたいの!
2012.1.24
しめ縄などの正月飾りを焚いてもらうために春日大社に持って行った。しめ縄以外にも、うちにこれ以上置いておくのは無理だけど、ゴミとして処分するのは憚られるものを毎年このときに持っていくことにしている。いつも快く受け取ってもらえるので精神衛生上とても助かっている。
その足で、ゆういちろうの七五三参り以来お世話になっている手向山八幡宮に遅ればせながら初詣をした。大仏様の周りはさすがに人で賑わっているようだったが、二月堂から八幡宮あたりは、この時期大きな行事の狭間にあって、とても閑散としていた。ゆったりとした気分で散策できてよかった。
それにしても四月堂の塀の渋さに惚れ惚れした。かっこいいわ〜。
手向山八幡宮にお参りした後は、なぜかいつも小腹がすいて、すぐそばにある絵馬堂茶屋というところできつねうどんをいただくのが散策の「流れ」である。本日もそうした。下の写真は、お店の窓に貼られた、おそらくは最新の、新作宣伝用ポスターである。和むなあ。
ちなみに春日大社のふる〜いお茶屋さんには、1300年祭のせんとくんポスターが今もなお多少色あせてもなお貼られていて、奈良の懐の深さに和んだのだった。もしかして神道でも仏教でも中心にいけばいくほど何事にも寛容なのかもしれません。
美味し糧。ひさびさに夕飯でパンが食べたくなり、小麦の香ばしい匂いのするおいしいパンとかぼちゃのポタージュスープをいただきました。
2012.1.21
備忘録のため、9×□=45 誤答問題の続きを書きます。夫が学校の先生に話を伺いにいったところ、次のような回答をいただいたそうです。
4年生になって、積の順番はどちらを書いてもいいよと習う、とのこと。そのときに3年生では×(バツ)にしたけど、9×□ と書いても本当はOKだったと教えればよく、今は、まず□×9=45と書くのが正しいということを理解するのが大事、とのことでした。何でもステップを踏んで理解させることが重要で、今の段階でどちらも正しいと教えると子どもたちは混乱するので、3年生では、9×□=45 と書いたら間違いにします、ということでした。
私の思いからしてみれば、こういうふうに考えてはダメです、となぜかいったん全否定されて、後からやっぱりあれは本当は正しかったんだよね、あのときはダメだと言うしかなかったの、なんて言われたら、大人を信用する気が失せてしまうような気がするんだけどなあ(まさにダブルバインド状態だから)。とくに算数なんて論理の積み上げだから、いわゆる「大人の都合」なんて全然関係ないと思うのよ。
気になって文科省の新学習指導要領を見てみました。3年生でも積の可換性は教えることになっていました。さらに別の業者の3年生のテスト問題では、同じ問題に対して、□×9=45 と立式したときと、9×□=45 と立式したときの考え方の違いを答えさせるような問題が出されていることも判明しました。ここで、はは〜ん、と膝を打ちました。もしかしてこれはゆとり教育から揺り戻された「移行期」の弊害なのかしら、と。子どもたちが混乱するというより、学校現場が混乱しているのだな、きっと。
なので、ゆういちろうのポテンシャルを信じて(なぜなら彼はいつもクリティカルなところで美しく躓いてくれるから!)、学校と家庭と密に連携しながら、不当な劣等感を抱くことに結びつくような重大な取りこぼしが生じないようフォローしていくしかないなあと思った次第です。ゆういちろうって間違い方にセンスあるよね、っていうのが、当面の我が家の褒め言葉にします。間違った分、いっぱいものを考えることができて、勉強になるからね!!
教育ママぶり爆裂の日記でした。いい加減しつこいのでこの辺で止めておきます。
2012.1.20
【問い】
クッキーが同じ数ずつ入っているかんが9つあります。クッキーの数は、全部で45まいです。1つのかんに入っている数を□として、かけ算の式に表しましょう。
【答え】 □×9=45
ちなみに公立小学校3年生の授業では、9×□=45 だと誤答扱いになるようです。ゆういちろうがこのようにテスト用紙に回答すると先生から思いっきりバッテンマークがつけられ、部分点すらもらえませんでした。
□個入のクッキー缶、同じものが9つあります、と考えなさい(つまり □×9)。それ以外の考えは認めませんよ、ということらしいのです。
だけどですね、テスト用紙には、赤い蓋付のクッキー缶が9つ並べられているのですよ。そうしたら、その状態に置かれた9個の缶の蓋を取って□つずつになるようクッキーを配っていったと考えても(つまり 9×□)、何ら問題はないでしょう。トランプだと、こういう考え方のほうがむしろ普通ですよね。カード7枚を一組にして、ひとりひとりの前にぼんぼんと置いて行くより、ひとり1枚ずつ7周かけて配っていくという。
公理系がそうなっているんだし、小学校においても、どちらの回答も認めるべきだと思いませんか?
□×9 以外認めませんという、こういう変なルールを教えておいた上で、中学校でX(エックス)を使った文字式を書かせたときに、X9=45 なんて書いたら、今度はバッテンがつけられるわけでしょう。Xは数字の後に、9X=45 と書かなきゃだめでしょうと。子どもたちは混乱すると思うんですよ。頭ごなしに訳のわからないことを言われて強要されたら、そりゃあ本来ならならなくてもいいはずの人までつい誤って数学嫌いになってしまうかもしれません。あ〜、なんてもったいない。
ちなみにクラスで他に、9×□=45 と書いた人いるの? と聞いてみたら、あともう1人いたぐらいで、ほとんどの子どもたちが □×9=45 と回答していたそうです。今年度の通知表では、親の私からすれば、あれれ?というくらい算数の評価が低いのですが、またもや、も、もしかして、とよからぬ疑惑が浮上してきました。
教員によって評価が違うということや、教員の裁量権については重々承知しているのだけど、なんていうのでしょうか公理系に関する問題でも、日本独自のローカルルールがあまりに幅をきかせていることに、げんなりしてしまう。これ変じゃないですか?と異議申し立てをしても、今までの経験上、変人扱いされておしまい、となることが眼に見えているもんなあ。つべこべ言わずに言われた通りやれ、という雰囲気がすみずみまで行き渡っているもの。
話はぐ〜んと飛んで、原発問題だって、公の場で勇気をもって、いろいろと真っ当な推論内容を発言している人たちが、「正しさを振りまわすな」とか言われてしまうんですからね。いい年をしてそういう要求を平気で人に言える人って、大人のくせに、おまえはゆとり世代かと、思いたくなりますよ。(これ以上書くとどんどんと愚痴っぽくなっていくのでもう止めます)
夕食日記とは全然関係ないけど、書かずにはおれなかったので、書いておきます。これからゆっくりとお風呂に浸かって温まってから寝ます。
2012.1.18
ゆういちろうが、丸いシールを剥がした後の台紙を持ってきて顔に貼ってくれというので、私もふざけて同意。視野や呼吸に甚大な影響を与えないため、しばらくシール姿のまま家のなかで普通に過ごした。私が何を言っても、ゆういちろうには大受けするので、まるで自分が人を喜ばせる天才かと思った。けれども「仮面」を剥がしたとたんに効力を失った。それにしてもゆういちろうの撮った写真には、水玉格子の向こう側からでも漂ってくる、子を想う母親の視線が写り込んでいると思われるのは、私だけだろうか。なんかイラストとかでよくあるカバのお母さんの顔のように見える(笑)。
今晩はどうしても和食の魚が食べたくなり、メインは冷凍のまま揚げればよい状態まで下拵えされた北海道産真カレイを唐揚げにして、ポン酢しょうゆでいただいた。ねぎと豆腐の味噌汁やほうれん草の胡麻和えなどもつけて、和食の気分を盛り上げた。これまで魚は健康のためを思って、肉と魚バランスよく食べなければと、そんなに食べたくないときも食卓に上らせるよう努力してきたが、原発事故以後はそういう思いは全くなくなり、もう本当にどうしても食べたいんだ!!と我慢ができなくなったときに食べるようにしている。なので、おいしいのなんのって。
ついでにいえば牛肉も惰性で食べることは決してなくなった。食べる機会はウルトラに激減したが、その分食べるときは値段の上でも覚悟を決めて、思い切っておいしいお店の肉を選ぶようにし、もう二度と食べられないかもしれないと思いながら食べるようになった。
今のところ食材を選べる立場にあり、食の選択肢にまだ余裕があると思っているからこそできる行動である。もう数年たてば、それすらも幻想であったということが判明しているかもしれないし、今のままのような状況が維持されているのかもしれない。予測不能だからこそ、他のお母さん方からも耳寄り情報をいただいたりしながら、懸命にできることを探して備えている感じである。
「うちはこうしています」と、食の記録をもう少し細かく真面目につけてみようかなと思うようになってきた今日この頃である。具体的にどうするかはまだ決めかねているが、この夕食日記の在り方をもう少し見なおしていきたいと思っている。
2012.1.14
先日のシャチのぬいぐるみの模写の話には、なんと続きがあって、今週末の宿題として課題の再提出が求められたのだった。
1月11日付の日記に載せた正面図写真のほかに、ゆういちろうはそれだけだとうまく粘土で立体的に土鈴として再現できないとして、もう一枚側面図も描いたのだった(上の写真)。ところが、その形が変、シャチに見えない、どちらかというと飛行機に見えてしまうということで、再提出となったらしい。お父さん、お母さんにもよく見てもらって、ちゃんとした絵を描いてきなさい、とのこと。
ここは家庭教育の出番だろうと、しょんぼりしているゆういちろうをまずは励ますべく、お母さんとお父さんは上手に描けていると思うよ、と絶賛。奥村先生とまことさんが我が家を設計するにあたって作ってくれた建築模型と図面を出してきて、ゆういちろうが描いたのは立面図(正面図と側面図)であることを説明した。
ほら、うちの北立面図は、図面だけ見ると確かに変に見えるけど、模型を真横から見たらそう見えるでしょう。こういうのって面白いと思わない? ゆういちろうはまだ小学生3年生の子どもなのに、その問題に自分で気づくなんて、まるで本物の建築家みたいだね!と褒めちぎりました。
じゃあ、課題に応えるためには、後何を描いたらいいかというと、シャチを真上から見た図(俯瞰図/平面図)と、あとは斜めから見た図(パース/1点透視図)かな。たぶんだけどね、きっと先生は斜めから見た図を描いて欲しかったんだよ。ま、とにかく今週末はこの2つを描いてみよう。すごくいい勉強になるね。すごいじゃん、中学生のお兄ちゃんだってそんなこと知らないかもよ、とも言って、やる気を引きだしました。ゆういちろうは俄然やる気満々になってきて、よかった、よかった。
さらに航空宇宙工学科出身の夫は、まだまだ伝えるべきことがあると、飛行機とシャチの体の構造について熱心に教え始めた。飛行機は鳥の翼を真似たとよく言われるけど、鳥だけではなくシャチやイルカなど海の生物の体の構造を真似てもいるんだよ。飛行機のほうがシャチを真似ているんだから、ゆういちろうの描いたシャチが飛行機に見えるということは、とっても正確に描いたことにもなるんだよ、と。尾ヒレを上下に動かして前に進む方法を選んだ海獣と、左右に動かして進むようになった魚とは、背骨の構造が全然違っていることも説明。月並みな表現ですが、ゆういちろうは目を輝かして聞いていました。よかった、よかった。
担任の先生の通知表評価では、数量や図形の理解がイマイチとなっているのだけど、も、もしかして.....と、よからぬ疑惑が生じ始めたのだが、そこに拘泥しても、あまりよい状況は生まれそうもなく。それよりも親の責任について、つまり、学校に教科教育を丸投げ「すべてお任せ」するのではなく、ゆういちろうが不当に劣等感を抱いて、ヘンに自分を抑えつけることのないように気をつけながら、家庭教育のほうも充実させていこうと決意を新たにした。
昨日の残りのスープは煮込み十分でイタリアのズッペ(でしたっけ?)みたいになり、それはそれでおいしかった。ちなみに今晩の食卓は、そんなこんなで、食べるためではなくしゃべるために口を動かしていたのではないかというくらい、シャチと飛行機とプロペラの話題満載だった。ひたすらにおしゃべりな家族である。
2012.1.13
あんなにきれいに紅葉していた裏庭の木々がほとんど葉を落とし、常緑の植物たちが目立って見えるようになった。上の写真は、大王松(ダイオウショウ)という北米原産の松の現在の姿である。高さ30センチほどの苗を植えたのに、3年で1メートルくらいに成長した。枯野の中にひとりすっくと立つ子ども老人みたいな風情で、この時期ますますインパクトある存在感を発揮している。
写真中央にある、裏のお隣さんとの際(きわ)に植えた大輪中国ミツマタは、かろうじて葉っぱが残っているが、もうあと一寒波くらい来たらさすがに落葉するんじゃないかな。写真では見えにくいけど、つぼみをびっしりつけている。甘い香りの花咲く早春が楽しみ。
裏庭のこの辺りは今は水仙の花がいい匂いを漂わせている。足元のミントを踏めば爽やかな香りが立ち上る。ミツマタの花が終ってしばらくしたら手前向かって右の山椒の葉も芽生えてくる。その頃は、ちょうど筍の時期である。植物のリレーのことを考えたら、とてもいい気分になるわ〜。とくに裏庭はね、ほとんど自分の楽しみのためだけに気ままに植物を植えているので、気の置けない友達みたいな気がするもの。ちっちゃな体のくせに広大な宇宙そのもののような気がする友達ですよ。
今晩は根野菜たっぷりのコンソメスープを明日も朝昼晩と飲めるくらいに大量に作ろうと思う。ゆういちろうがサッカー教室に行っている間にせっせと野菜の皮むきを済ませてしまおう。
2012.1.12
今日の学校の宿題の一つに、明日の図画工作の時間に粘土で土鈴づくりをするための下絵を描く、という課題があった。丸っこいものということで、(父親の学生時分以来お気に入りの)シャチのぬいぐるみを再現することに。一応図鑑でシャチのからだの構造を確認するというマニアックぶりも見せつつも、ぬいぐるみを模写し始めた。昨日の課題とはうってかわり、「鉛筆はこういうふうにも使えるんだよ」と斜めに倒して芯の部分を面として黒く塗りつぶすやり方で取り組んだ。全くの自発的。「すごい!!新しい方法を発明したね!」と私が言ったら、「方法なんかじゃなくて、たんに書き方(の違い)だよ」と、こんなん当たり前なんだからさ、大げさに言ってくれるなよなとばかりの口調でたしなめられた。
ここのところ私はずーっと自宅の仕事場で、年末の美術館ワークショップの記録ビデオを目を真ん丸にして見ている。もしかしてゆういちろうは映像をチラ見して、自分のものにしていっているのではないか。そこでの課題を真似しているような気がしてならない。直接おしえなくても勝手に親よりも上手に学んでいくんだからなあ。子どもは偉いよ。
今晩は、鶏が重なってしまうが、鶏の水炊きにするつもり。〆はもちろん卵をたっぷり入れた雑炊に。なぜか今鶏の気分なのだ。
2012.1.11
新学期がようやく始まった。この冬休みはずいぶん長かったような。。。本日の学校の宿題は、画用紙に辰の絵を描いて「今年の目当て」を言葉で書き添えるというもの。いつもは、良く表現すればとても子どもらしい絵を書くゆういちろうが、父親宛ての年賀状のイラストを知らぬ間にお手本にして、びっくりするほど大人っぽい辰の絵を描いた。模写能力がとても高いんだね。新しい才能を発見。私が何度も褒めたら、僕は将来龍になりたいと宣言した。空をびゅーっと飛んで、みんながびっくりすることをしてみたいそうだ。いいぞ、その調子だ、ゆういちろう。
龍つながりで。7,8年前だったか奈良に越してきてすぐぐらいに地元の展覧会で丸山応挙の雲竜図を見てすっかり虜になってしまった私たちは、せめてレプリカを家に飾ることにした。大きさはずいぶん縮尺されているが、それでも満足している。輪郭線なしで墨の濃淡だけでこんなにくっきりとした境界を描き分けられるなんて、いつ見てもすごいなあと思う。
今日は、自分が甘ちゃんであることがよーく分かった日だった。そうか、世の中の流れはそんなふうになっているのか。私の常識はまったく流通しておりません。困ったな。自分にとって非常識なことをすれば、もしかして社会からものすごく認められるのかしらと勘ぐりたくなるくらいだ。でもそんなの嫌だな。
■追記
夕食日記なのにごはんのことを書くのをすっかり忘れていた。今晩は鶏肉のトマト煮込みを作った。締め切りの過ぎた短い原稿を急いで書きあげたり、慌てたままで取り組んだせいか、セロリ生煮えか?というくらいとても雑な味に仕上がってしまった。いつもとちょっと違うね、というのが家族の感想。心と味の具合は直結しているようで、すぐにばれる。
2012.1.10
わたくし、まだ枯れませんわよ〜と、バラの花が凄味ある姿でがんばっているあいだに、写真奥、つりばなの木の根元に植えたローズゼラニウム(においゼラニウムの一種)が比較的元気に黄緑色の葉をこんもり茂らせ春が来るのを待ち望んでいる。表庭は、すべてのバラの花が枯れて実だけの姿になる頃、ちょうど紅梅が咲き始めるという段取りで進んでいる。カヤ類などイネ科の植物が紅葉し枯れゆくなかで、猛暑以降身を潜めていたシロツメクサも青々と元気を取り戻し始めた。
夫はここのところ高血圧をやたら気にし始め、日に何度も血圧を測っては、血圧を下げる食材を使った料理をこころがけようと努力している。とうとう今晩は人(=私)に命じるのではなく自分で理想と思うものを作ることを宣言。何やらおいしそうな匂いが仕事場までただよい始めた。いったいなんだろう、楽しみ♪
いつも怒っているから、そんなに怒ってばかりだと血圧が上がるよと言いたいのだが、面と向かって言うと火に油を注ぎそうだから大人しくしている。私はといえば、夫から見ればあんた生きているのか?というくらいの低血圧で、血圧を下げる食材ばかりだとますます普段の反応は鈍くなるんじゃないかと心配になっている(笑)。そのときはごめんあそばせ。悪気はないのよ。
2012.1.8
午前8時半より空手の稽古。帰宅してしばらくたったお昼前、ゆういちろうの友だちから遊びに行ってもいいですかと電話があり、ゆういちろうはもう遊ぶ気満々でいたところ、受話器をうばって「ゆういちろうはまだ宿題が終っておらず午後からちゃんと宿題をする約束でいるから、えーと、どうしようかな」と私が答えると、「僕もまだ宿題終わっていない」と言うので、「だったらうちに宿題を持ってきて一緒にやって、終ったら、遊ぶというのはどう?」、「わかりました、そうします!」ということで、親と子のあいだの要求バランスがとれたのだった。
漢字の書き取りをするRくんとリコーダーの練習をするゆういちろう。その後、2人で縄跳びの宿題をやった。日記や読書(2冊)もあり、なんと全部終るのに3時間以上もかかった。そんなに溜めるなよという気もしますが(笑)、終わったら、私も一緒にウノをやるということを励みに一生懸命にがんばっていたのだから、なんだか泣けてきますね。今だけという感じで。
ちなみにウノのルールはそれぞれの家庭で微妙に異なるらしく、うちとRくんのうちとも違えば、Yくんのうちのルールともまた違っているらしい。知らなかった〜。東京生まれ東京育ちのRくん、一緒に宿題をやったことがある友達のうちは、奈良ではうちが初めてだそうだ。奈良に来たら、小学校の公式行事のためにあの歌と踊りを学校で習わされたりするけど、きっと奈良も楽しいところだよね。
七草がゆではなくカレーにしてくれとゆういちろうが懇願するので、しょうがないなと言いつつ自分も本音ではカレーが食べたくなり、ベビーリーフはサラダにしてチキンカレーにした。正月明けのビーフカレーのときもそうだったが、カレーのときは父親よりたくさん食べるようになった。今年で10歳になるからなあ、「男子」ってそうなのかしらね。
2012.1.7
買い占めという行為自体はハシタナイことだったかなと思っているが、去年の震災直後、安全対策グッヅや乾電池等が関西でも品切れ続出のなかで、なぜか私は近所のホームセンターで誰も手を出していない庭の植物のための肥料類の買い占めをしてしまったのだった。当時は全くの無意識的な判断。家族には笑われた。だけど、今になってしてしみじみと、してよかったと思っている。本日庭の植物に、肥料食いのバラと牡丹を中心に、最低限の寒肥を施すことができた。これで昨年買い占めた分が全部なくなった。新しく買う予定は今のところない。春をじっと待つ。
人間の食料だって放射能汚染がどこまで広がっているか懸念されるというのに、誰がガーデニング用の肥料について真剣に取り扱ってくれると思いますか? みんながぴりぴりしているときに、もっとも後回しにされるに決まっているではないですか。でもね、気づいている人は気づいていると思うけど、こういうときこそ家庭にもっとも必要なのが花なのですよ。死守とか物騒なことばはあまり使いたくないのだけど、どうにか花のある生活を「女子どもの誇り*」にかけて守りたいと思っている。(*マニアックな花である必要はなく、女子どもが普通に知っている花で本当に十分という意。)ところがやっぱり案の定というか、そう意識的に心掛けるようにしてから、植木盗難に2度も遭ったりするのだから、人々の心が本人も気づかないうちに荒んできているのだと思う。
とにかく、花を育てるのはまかりならん、庭木にかまけるとはまかりならんと言われるような世の中なんてまっぴらごめんだから、ここのところにかけては最後まで平和的に抵抗する。今年も庭先に美しい花を咲かせる。今年の抱負2。
今晩は鶏の水炊きにする予定。ポン酢でいただき、〆は卵雑炊にしよう。鍋料理で、からだの芯まで温まろう♪ 「お母さん水虫できた」とゆういちろうが申告して、この時期に何で?と思ったら、水虫ではなく霜焼けだった。かゆいとのこと。足の裏専用のカイロを貼って、あたたかくすることにした。
■追記
福島の原発事故の影響について科学的証拠(統計的データとして)が揃うのに数十年はかかる。なので今現在、市民向けに行動指標を提示している科学者がおこなっているのは、それぞれによって立つ専門性によって少しずつ異なる、気象学知見に基づいた天気予報のようなものである。それぞれの専門家が手持ちのデータから出してきた推論方法に関しては、私は信頼している(その人の専門性からいってその人がそう考えるのは確かにもっともなことだ、と)。だけど導き出した推論結果を「これが真実だから信じろ」と市民に強要するような専門家は、マナー違反だろう。危険性であっても安全性であってもどちらでも同じだ。人心を煽ることに変わりはない。そんなことをする人がいるから、かえって科学者信用ならんと市民から疑われるのだ。
日航機墜落事故で、夏休み旅行で初めて自分1人で飛行機にのった男の子がいたという。その隣にたまたま若い女性が座っていた。飛行機が大揺れに揺れている間、死ぬ間際の最後の最後まで手を握って大丈夫だよと男の子を励まし続けたというエピソードが残っている。もし私が誰かに安心だよ大丈夫だよ心配しなくていいよと言う時は、確実に近いうちにお互いに(あるいはお互いのうちどちらかが)死ぬであろうことが分かっているときだと思う。そのときは思う存分言おうと思う。でも、まだその時ではないのだ。だからこそ(つまり明日もきっと生きているからこそ)、絶対に人様に安心だよなんて言えない、言えるわけがない。
念のため申し添えておくが、現在私は、不安でいっぱいでノイローゼ気味になっているわけでもないのである(一時期そうなりかけたが、おかげさまで復活した)。インフルエンザに気をつけるように、放射能汚染にも気をつけているぐらいである。そういえば昔からそうだったのだ。食材に関してはざくっと産地に気を配り、免疫力を高めるような食事を心掛け、お風呂で汚れをおとし体を温め、布団のなかでよい夢が見られるようにする。身近な動植物とも仲の良いお友達でいようとする。個人でできる範囲で、続けてやれることをやってきたのだ(当たり前すぎる言葉ですね...)。ナイスで幸せな生活をすることができて感謝している。
2012.1.6
冬休みの宿題に縄跳びがあり、今日は綾跳び40回に挑戦した。がんばりましたよ〜。低学年の頃の苦手意識は克服したみたいである。
サッカー教室の初蹴りの日だった。普段は忙しくて行けないのだけど、幸い今日は休みの日なので、全行程を見学した。初めてのことだ。子どもたちは全然寒くないとのことだったが、こちらはといえば、もこもこに着こんで臨んだというのに、足の指先の感覚が最後のほうでなくなった。少し前だと、5時には真っ暗だったが、正月明けの今はもう明るい。だいぶ日が長くなってきた。
今晩は豚キムチ鍋にする予定である。〆はきしめんである。だいぶ日常生活に戻ってきた。
2012.1.5
絵を描いている場面のビデオをこのところ頻繁に見ているせいか、とうとうゆういちろうも自分で描きたくなったみたいで、いそいそとスケッチブックにデッサンを描き、色を塗り始めた。将来の夢は、画家になって芸術的な絵を描くことだそうだ。途中話しかけても何も聞こえていないぐらいに集中していた。もう一つ前の夢は、ドッジボール選手になることだった。クリエイトすることに興味があるようだ。ドッチボール選手だなんて、職種自体をクリエイトしてるもんね。
2日目カレー。楽ちんでおいしかった。 2012.1.4
平城宮跡に凧揚げとキャッチボールをしに出かけました。何もない原っぱが広がりとても気持ちいいところでした。たっくさんの凧があがっていたのですが、人口密度が低いせいで全部を写せませんでした。お節も尽きた今晩は、毎年恒例、ビーフカレーにしました。久々の牛肉でテンションが上がりました。
2012.1.3
1センチでもずれたら下品になる、とか、この料理にこの皿は合わないと盛り付け後に新しい皿へと取り替えられたり、家族しかいないときでもうちのなかの食事は、夫からのダメだしがびしばし飛ぶという、実を言うと緊張感あふれる場であった。食卓の写真を撮ってここに載せてもいいという許可が出たのも、昨年からだからね。いまどきの「お嫁さん」だったら実家に逃げ帰るんじゃないかなという厳しい修行の時間が結婚後ずっと流れていたのだった。
まあ私自身も性格的にウルトラ負けん気が強いと自分でも思うので、焼き物屋の嫁として誰からも文句を言われないようにしてやる〜と密かに勉強を重ね、器に対して闇雲におどおどびくびくする状態からは何とか脱出できたような気がしている。けど今のままの状態では、さすがにダメだと自分でも思っている。どうだ、これで何か文句あるかっていう感じの、勝ち気さがそのまま現れた食卓になっていると思うのだ。夫婦間で食事を闘争の場にしてどうするよ、といいますか.....
1928年生まれの夫の母は、夫以上に、しつけに厳しい人である。結婚して間もない頃、認知症がひどくなる前の私への言葉はとてもストレートであった。「勝吉の言いつけをとにかくよく聞いて、守るように心掛けなさい。あなたがどんなにがんばっても勝吉にはかなわないのです。女の浅知恵という言葉を忘れないように。」という内容の言葉を長崎弁で申し渡されたときは、正直とても悔しかったのだが、お姑さんの言うことは聞かないといけないという価値観が沁みついているために「はい」と答えたのだった。
その次に長崎の母から言われたのは、「人は二番目に好きな人としか添い遂げられないものです。」という言葉であった。夫への従順を説くその状況でそんなことを言うなんて、心底驚いた。母には好きな人がいたのだけど、その人とは結婚できなかったそうなのだ。で、最後に、「くれぐれも勝吉をよろしく頼みます。」と、嫁の私に深々と頭を下げたのであった。従順と心の自由は違うものらしい。九州の女の人は凄味がありすぎる。本当に参った、と思っている。女同士の契約を裏切ったら何をされるか分からないと思ったもの。
甘やかされるとどこまでも増長するので、厳しい人が周りにいないと私はダメになるという、お空にいる神様のご判断なのだと思って、人生修業に取り組む。これが今年の抱負である。泣きごとは言いません。
自分ひとりでは味わえないいろいろな体験ができて、やっぱり婚姻という制度は面白いなあと思う。近代女子教育の成果を否定しているわけでは決してないのだけど、やっぱり「お嬢ちゃん」の思想という気がして、絶対視して神格化してしまうと、現実を前にして自分が痛い目に遭いそうなのよね。もちろん保守派のおじさんに気に入られようなんて気も、さらさらないですよ(誤解があってはならないので、念のため)。そんなこんなの、ふらふらとした宙ぶらりんな状態で「女子ども」と言われる存在の幸せを大人として考えたいなあと思う今日この頃である。
2012.1.2
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
大晦日はテレビを見る間もなく、ただひたすらにお節料理をつくりました。昨年来より懸案だった伊達巻卵もうまく焼けました。やればできるんですよ。幸先のよいスタートです。
2012.1.1